この記事にはプロモーションが含まれます。
2016年に世界を驚かせた話題の一つに「ブレグジット(イギリスEU離脱)」がある。イギリスが国民投票で「EUを離脱する」と決定したのだ。これは世界に激震を与えたな。
そして2017年には「フレグジット」の可能性も浮上してきている。
フレグジット(Frexit)とは「France(フランス)」と「Exit(出口・離脱)」を組み合わせた造語である。つまりフランスがEUを離脱するという意味になる。
もしもフランスまでもがEUを離脱することになったら、日本株式市場にはどんな影響があるのだろうか?日本株市場だけでなく、世界的に大きなショック(暴落)が起きる可能性がある。
なにせ、フランスはEUの初期加盟国でありドイツ、イギリスに次ぐ欧州の経済大国だ。イギリスに次いで、フランスまでがEU離脱を選択すればEU崩壊への大きな一歩になり得る。
現段階ではフランスが実際にEUを離れる可能性は低いようにも思うが、イギリスのEU離脱の時にも同じことを思っていて、フタをあけてみれば「離脱派の勝利」となったわけだし、前もって可能性は考えておき、とるべき対処法をざっくりと把握しておくべきだろう。
このページではフレグジット(フランスEU離脱)関連銘柄について本命・出遅れ 一覧をわかりやすくまとめて紹介する。
フレグジット(フランスEU離脱)関連銘柄とは
フレグジット(フランスEU離脱)関連銘柄とは、フランスがEUを離脱することになった際に恩恵を受ける銘柄の総称である。フランスがEUを離脱することになれば、基本的には日本株だけでなく世界の市場全体にとってネガティブな影響があるだろう。全般的に多くの銘柄が下落することになるだろうが、全ての日本株が下落するというわけでもない。
売られる銘柄があれば、買われる銘柄もあるし、あぶれた資金の逃げ場になる銘柄もある。フレグジット(フランスEU離脱)関連銘柄とはフランスがEUを離脱した場合に「相対的に買われやすい銘柄」の総称ということだ。
フレグジット(フランスEU離脱)が懸念される理由
フレグジットが懸念される最大の理由は「フランスの女トランプ」の異名をもつ、極右政党「国民戦線」のマリーヌ・ルペン党首の存在だ。
フランスでは2017年4月~5月に大統領選挙が行われる。そこに「フランスの女トランプ」ことルペン氏が出馬し、有力候補の一角となっている。
ルペン氏は強硬な反EU主義であり、もしも大統領選に勝利することになれば「フランスEU離脱の是非を問う国民投票を行う」と宣言している。
もちろんルペン氏が大統領選を勝利したとしても、その後に行われるであろう国民投票で、国民の支持を得られなければフレグジットは起きないのだが、2016年のブリグジットショックの実例もある。
それにフランス・イギリスなどの欧州では移民・難民を排斥したいという意見は根強いようだ。特にフランスでは2015年11月には「パリ同時多発テロ事件」が起きており、また2016年にも「ニーストラックテロ事件」で多数の死者がでるテロ事件が起きている。
こういったテロ事件の発生によって、移民・難民を排斥する動きも強まっているようだ。こうした世論が強まれば、選挙でルペン候補が勝利し、さらに国民投票でフレグジットが決まる可能性もあり得るかもしれない。
フランス大統領選の日程
フランス大統領選の日程は以下の通りである。
- フランス大統領選挙 第一回投票 2017年04月23日(日)
- フランス大統領選挙 第二回投票 2017年05月07日(日)
- フランス大統領選挙 最終結果公表 2017年05月11日(木)
フランスの大統領選挙は「2回の投票」によって決まるようだ。だが第一回投票において「過半数(50%以上)」の票数を獲得した候補がいれば、その時点で決まりなのだが、1965年以降、第一回投票で大統領が決まったことはないらしい。
そこで、第一回投票で過半数の票数を得られなかった場合には投票数1位と2位の候補で第二回投票が行われる。第二回投票が最終決戦投票ということだ。
正式に結果が公表されるのは05/11(木)ということだが、実際には05/07(日)に勝利する候補がわかるのではないだろうか。
フランスがEUを離脱する可能性はどれくらいあるのか?
さて、それでは実際にフランスがEUを離脱する可能性はどのくらいあるのだろうか?この項目は当方の個人的な見解に過ぎないので無視してもらって構わないのだが、フランスがEUを離脱する可能性はさほど高くないと思っている。
ルペン候補が大統領となる可能性自体は十分あり得ると思うが、3月に行われた世論調査では「フランス国民の72%がEU離脱に反対している」とのことが判明。もしルペン候補が大統領選に勝利したとしても、国民投票で「EU離脱」は選択されないのではないだろうか?
だが、2016年のブレグジットショックの時にも「どうせ離脱なんてしないでしょ?」とタカをくくっていたが、フタをあけてみれば離脱派の勝利ということになったわけだ。油断せずに可能性は考えておくべきかもしれないな。
具体的なフレグジット(フランスEU離脱)関連銘柄は?
では、もしもフレグジット(フランスEU)離脱が起こった場合「日本株ではどんなテーマ・銘柄に買いが集まるのか?」を具体的に考えてみよう。
これはイギリスのEU離脱の際にも記事に書いたことだが、もしフランスのEU離脱が決まればまず起こるのは「ユーロの価値の低下」である。EU(欧州連合)の初期加盟国であり、ドイツ・イギリスに次ぐ欧州の経済大国であるフランスまでがEUを離脱することになれば、為替市場への甚大な影響はまず免れないだろう。
つまりユーロ安だ。
ユーロが売られ、比較的安全資産である「円」が買われることになる。
円が買われ、円高になれば「円高株安」という現象が起きる。
フランスがEU離脱の決断をするとなれば、まず注目されるのは「円高メリット関連銘柄」と言えるだろう。
円高メリット関連銘柄 本命・出遅れ 一覧はコチラにまとめてある≫
また基本的に外部環境の影響を受けにくいテーマ株にも相対的に買いが集まる可能性が高い。外部環境の影響を受けにくいテーマ株といえば、バイオ関連銘柄・ソシャゲ関連銘柄・建設・不動産などの内需株や次世代テクノロジー系の銘柄にも短期資金が集まる可能性がある。
フレグジット(フランスEU離脱)関連銘柄 一覧
各カテゴリごとにフレグジット(フランスEU離脱)関連銘柄を一覧にまとめる。
円高メリット関連銘柄
まず、円高メリット関連銘柄はフレグジット関連銘柄としても注目される可能性がある。しっかり抑えておこう。
- 9603 エイチ・アイ・エス 旅行関連
- 9726 KNT-CT HD 旅行関連
- 9201 日本航空 旅行関連
- 9202 ANAホールディングス 旅行関連
- 9373 ニッコウトラベル 旅行関連
- 9376 ユーラシア旅行社 旅行関連
- 9843 ニトリHD 家具
- 8186 大塚家具 家具
- 2777 カッシーナ・イクスシー 家具・輸入
- 2002 日清製粉グループ本社 食糧・輸入
- 2060 フィード・ワン 配合飼料・輸入
- 2501 サッポロHD ビール・輸入
- 2502 アサヒグループHD ビール・輸入
- 2871 ニチレイ 冷凍食品・輸入
- 3941 レンゴー パルプ・紙・輸入
- 3861 王子ホールディングス パルプ・紙・輸入
- 3863 日本製紙 パルプ・紙・輸入
- 3864 三菱製紙 パルプ・紙・輸入
- 3865 北越紀州製紙 パルプ・紙・輸入
- 3877 中越パルプ工業 パルプ・紙・輸入
- 3880 大王製紙 パルプ・紙・輸入
- 3895 ハビックス パルプ・紙・輸入
- 3946 トーモク パルプ・紙・輸入
- 7600 日本エム・ディ・エム 人工関節・輸入
- 3665 エニグモ 輸入ブランド販売
- 5002 昭和シェル石油 石油・輸入
- 5008 東亜石油 石油・輸入
- 5012 東燃ゼネラル石油 石油・輸入
- 5019 出光興産 石油・輸入
- 5020 JXホールディングス 石油・輸入
- 5021 コスモエネルギーHD 石油・輸入
- 9501 東京電力HD 電力・内需
- 9502 中部電力 電力・内需
- 9504 中国電力 電力・内需
- 9505 北陸電力 電力・内需
- 9506 東北電力 電力・内需
- 9507 四国電力 電力・内需
- 9508 九州電力 電力・内需
- 9509 北海道電力 電力・内需
- 9511 沖縄電力 電力・内需
- 9531 東京ガス ガス・内需
- 9532 大阪ガス ガス・内需
- 9533 東邦ガス ガス・内需
円高メリット関連銘柄 本命・出遅れ 一覧はコチラにまとめてある≫
バイオ関連銘柄
次は相対的に注目される可能性のあるテーマとしてバイオ関連銘柄をピックアップしたい。バイオ関連銘柄は外部環境の影響を比較的うけにくいテーマ株だ。値動きも軽い銘柄が多いし、短期資金の逃げ場になるかもしれない。相場全体が軟調相場となれば、相対的に注目が集まりそうなのでチェックしておこう。
- 4576 デ・ウエスタン・セラピテクス研究所
- 2397 DNAチップ研究所
- 4572 カルナバイオサイエンス
- 7774 ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング
- 2931 ユーグレナ
- 4564 オンコセラピー・サイエンス
- 4563 アンジェス MG
- 4571 ナノキャリア
- 4585 UMNファーマ
- 4570 免疫生物研究所
- 2191 テラ
- 4586 メドレックス
- 2395 新日本科学
- 2369 メディビックグループ
- 4582 シンバイオ製薬
- 4974 タカラバイオ
- 2370 メディネット
- 8086 ニプロ
- 3386 コスモ・バイオ
- 4575 キャンバス
- 4579 ラクオリア創薬
- 7777 スリー・ディー・マトリックス
- 7707 プレシジョン・システム・サイエンス
- 4978 リプロセル
- 4584 ジーンテクノサイエンス
- 4565 そーせいグループ
- 4406 新日本理化
- 6340 澁谷工業
- 4557 医学生物学研究所
- 2342 トランスジェニック
- 2176 イナリサーチ
- 4583 カイオム・バイオサイエンス
- 4594 グリーンペプタイド
ソシャゲ・アプリ関連銘柄
外部環境の影響を受けにくいテーマ株として、ソーシャルゲーム株・スマホアプリ株もピックアップしたい。こちらも相対的に注目を浴びる可能性があるテーマとしてチェック。
- 3765 ガンホー
- 2121 ミクシィ
- 3668 コロプラ
- 3656 KLab
- 2138 クルーズ
- 3672 オルトプラス
- 3793 ドリコム
- 3662 エイチーム
- 3667 enish
- 3664 モブキャスト
- 3810 サイバーステップ
- 3785 エイティング
- 3904 カヤック
- 3760 ケイブ
- 3758 アエリア
- 3639 ボルテージ
- 3689 イグニス
- 3903 gumi
- 3624 アクセルマーク
- 3911 Aiming
- 4751 サイバーエージェント
- 3723 日本ファルコム
- 7844 マーベラス
- 2432 ディー・エヌ・エー
- 3632 グリー
"出遅れ株"を見つける方法とは?
【PR】短期で収益を狙うなら!プロ注目の銘柄情報をはじめ、業界の最新情報までをイチ早く手に入れるのは必須の条件。さらに、絶好の買い場を迎える"出遅れ株"を掴むには…。
テーマ株の情報に強い株の情報サイトを利用するべきだ!
フレグジット(フランスEU離脱)関連銘柄 本命・出遅れ
それではフレグジット(フランスEU離脱)関連銘柄のなかでも本命視されそうな銘柄をピックアップしていこう。また出遅れ銘柄などもあれば追記していくつもりだ。なお、この項目は当方の主観を含む内容のため、参考までに願う。
エイチ・アイ・エス
時価総額:171,856百万円
PER:(連) 12.85倍
PBR:(連) 1.85倍
≪2017/04/18時点≫
正直、フレグジットが起こってみるまでどの銘柄に買いが集まるかは予想の範疇を出ないわけだが、もしフランスがEUを離脱する決断をしたとすれば「円高」になることはまず間違いなさそうだ。ならば、円高メリット株の中心的銘柄には注目しておくべきだろう。海外旅行取り扱い高2位のエイチ・アイ・エスは有名な円高メリット株。円高になれば、相対的に海外旅行がお得になるので同社にとってビジネスチャンスである。フレグジット関連銘柄としても注目すべきか。
ハビックス
時価総額:10,211百万円
PER:(連) 9.59倍
PBR:(連) 1.47倍
≪2017/04/18時点≫
ハビックスは不織布と衛生向け原紙を手掛けており材料のパルプ・紙を輸入している。輸入関連銘柄で、円高が恩恵となる銘柄だ。紙・パルプ関連の銘柄のなかでは比較的時価総額の規模も小粒で値動きが軽い点も面白い。
レンゴー
時価総額:173,205百万円
PER:(連) 10.91倍
PBR:(連) 0.70倍
≪2017/04/18時点≫
レンゴーは段ボール首位の銘柄。こちらも紙・パルプの材料を輸入で仕入れているため、円高がメリットとなる。また段ボールを手掛けることから、最近話題のアマゾン関連銘柄として注目される向きもあり、面白い銘柄だ。こちらもフレグジット関連銘柄として注目しておくべきか?
フレグジット(フランスEU離脱)関連銘柄 まとめ
フレグジット(フランスEU離脱)が実際に起きるかどうか、まだわからないし個人的にはフランスはさすがにEU離脱しないんじゃないか?と思っているが、ブリグジットショックの実例もある。備えあれば憂いなしともいうので、もしもの時のためどういった対応をすべきかしっかり考えておくべきだろう。