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今年も毎年恒例のあのイベントが近づいてきた。大納会だ。
年末年始が近づくにつれ、2024年の大納会・大発会のスケジュールを確認しながら、ご祝儀相場は起こるのか?日経平均株価は上がるのか?それとも下がるのか?今年の締めくくりを気にする方も多いのではないだろうか。
昨年2023年の大納会の振り返りはコチラから↓↓
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2024年の大納会はいつ?今年のゲストは?
今年の大納会は「12月30日(月)」
大納会はその年の最終取引日のこと。通常は「12月30日」に開催される。
2024年は、土日と重ならないため例年通りのスケジュール「12月30日(月)」が大納会となった。ちなみに、大発会はその年の取引開始日のことで、通常「1月4日」に開催されている。
2025年は土曜日にあたるため、「1月6日(月)」が大発会となる。
取引時間は通常通り「9:00~11:30、12:30~15:30」
大納会の取引時間は通常とおり、
- 前場:09:00~11:30
- 後場:12:30~15:30
となる。
ちなみに、今年の年末年始(12月31日~1月3日)は、証券取引所や証券会社が休暇に入るため取引はできない。(2025年1月3日(金)、株取引以外の日経225先物などは別。)
2024年の大納会ゲストは見送りに。
大納会の式典では、その年に話題となった著名人をゲストとして招き、取引を締めくくる鐘を鳴らすのが毎年の恒例行事となっていたが、今年の大納会では「ゲスト招待を見送る」とのことだ。
東証元職員によるインサイダー取引疑惑を受けて自粛に。
報道内容の一部抜粋
金融庁に出向中にインサイダー取引をしたとして、証券取引等監視委員会は32歳の裁判官を金融商品取引法違反の疑いで東京地検特捜部に刑事告発しました。また、TOB=株式公開買い付けに関する情報を家族に伝えた疑いで、東京証券取引所の26歳の職員も刑事告発しました。
関係者によりますと、一部の職員のみ閲覧できたTOB案件を一覧にまとめた資料を見る権限があり、金融庁に出向した直後から不正な株取り引きを行い、数百万円の利益を得ていた疑いがあるということです。
出展:NHK
今年は他にも、
- 三井住友信託銀行の元社員によるインサイダー取引疑惑
- 三菱UFJの元業員による貸金庫盗難事件
と、金融市場への信頼を揺るがすショッキングなニュースが話題となった。(世も末である。)
そもそも、大納会・大発会とは?
大納会(読み:だいのうかい)とは?
大納会とは、その年の株式市場の最終取引日を指し、多くの場合12月30日(平日でない場合は前営業日)に開催される。
この日は投資家が一年を振り返り、取引を締めくくる重要な日として位置づけられ、通常の取引に加え、年末らしいセレモニーが行われ、取引所内は特別な雰囲気に包まれる。
また、大納会の日の株価動向は、翌年の市場予測や投資判断の参考材料とされている。
大発会(読み:だいはっかい)とは?
大発会とは、新年最初の取引日を指し、1月4日(休日の場合は翌営業日)に行われる。
新年の市場の幕開けとして、取引所で式典が催され、関係者が一堂に会する華やかなイベントが特徴。この日の取引は、投資家の期待感が反映されることが多く、株価が大きく動く傾向がある。とくに大発会の相場は、その年の市場全体の方向性を占う指標と見なされることも少なくない。
「大納会」と「大発会」、単なる取引日の節目以上に、投資家や市場関係者にとって特別な意味を持つ重要なイベントとして見られている。
株価は上がる?下がる?大納会の株価傾向
最後に、大納会における日経平均の株価動向、アノマリーについても触れておく。
日経平均株価 大納会の終値・前日比
日付 | 前営業日終値 | 大納会終値 | 前日比 |
---|---|---|---|
2023年 | 33,540円 | 33,464円 | -76円(-0.23%) |
2022年 | 26,094円 | 26,095円 | 1円(0.00%) |
2021年 | 28,907円 | 28,792円 | -155円(-0.40%) |
2020年 | 27,568円 | 27,444円 | -124円(-0.45%) |
2019年 | 23,838円 | 23,657円 | -181円(-0.76%) |
2018年 | 20,078円 | 20,015円 | -63円(-0.31%) |
2017年 | 22,784円 | 22,765円 | -19円(-0.08%) |
2016年 | 19,145円 | 19,114円 | -31円(-0.16%) |
2015年 | 18,982円 | 19,034円 | 52円(0.27%) |
2014年 | 17,730円 | 17,451円 | -279円(-1.57%) |
2013年 | 16,179円 | 16,291円 | 112円(0.69%) |
ご覧のとおり、大納会で値を上げるケースは少なく、2013年からみると「3回」。一方で値を下げたケースをみると「8回」とほぼ大半といっていいだろう。
一覧にしてみると明らかなのだが、そこには「アノマリー」呼ばれる規則性やパターンによって期待値が膨らむことが影響する。
大納会アノマリーとは?
大納会アノマリーとは、株式市場における大納会に特有の株価の動きや傾向を指すもの。投資家心理や市場の季節的要因により、大納会では特定のパターンが観測されることがあり、これをアノマリー(市場の規則性や現象)と呼んでいる。
大納会では取引量が減少しやすい一方で、
- 年末の大納会へ向けて株価が上がりやすいとされる「掉尾(とうび)の一振」
- 年末へ向けたポジション調整や節税売りの一巡、機関投資家の「お化粧買い」
などが影響しているとされている。
「掉尾(とうび)の一振(いっしん)」
掉尾の一振とは、株式市場において年末に株価が大きく上昇する現象だ。「掉尾」とは物事の締めくくりを意味し、特にその年の取引を締める大納会に向けた市場の動きの中で、大きな値上がりを見せることを表現した言葉。
ただし、「掉尾の一振」は必ずしも毎年発生するわけではなく、市場環境や経済状況、投資家心理によって異なる結果を生むことがある。
「ご祝儀相場」
ご祝儀相場とは、株式市場において、新たな節目や特別な出来事があった際に、祝賀ムードや期待感から株価が上昇する現象のこと。この言葉は、日本独特の「ご祝儀文化」に由来し、祝い事に対してお金を包む慣習が市場に例えられている。
新年最初の取引である大発会、新政権の発足や政策発表、オリンピックや万博といった国際的なイベントなどにおいてご祝儀相場が起こりやすい。