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過去、バイオ株ブームの火付け役となった「そーせい」「サンバイオ」「アンジェス」といったバイオベンチャーが、かつてのマザーズ市場で大相場を演じたのをご存知だろうか?
このページをご覧になっている方の中には、当時の活況が復活するのを期待して、今だ底値でくすぶっている"バイオ関連株の大化け"を待ち望んでいるという方も多いのではないだろうか。
バイオ株は、ひとつの好材料をきっかけに株価を何倍にも膨らませる大化けの可能性を秘めた銘柄だ。しかし一方で、悪材料がでれば株価を一気に急落させる大きな危険性も孕んだ銘柄でもある。つまり、バイオ株は"ハイリスク&ハイリターン"な投資先といえるのだ。
そこで今回の記事では、
この記事で分かること
- バイオ株の特徴・魅力とは?
- サンバイオを例にした、バイオ株の急騰・急落の理由
- 2024年に大化け・テンバガーが期待されるバイオ関連株6選
- 押さえておきたい!バイオ株が内包するリスク・危険性について
など、バイオ株の特徴や魅力にはじまり、過去の急騰・急落の事例、2024年注目のバイオ関連株などについて詳しくご紹介する。
そもそもバイオ株とは?
一般的に「バイオ」という言葉は、「バイオテクノロジー(生物化学)」や「バイオマス(動生物由来燃料)」といった、主に生物の働きを利用した技術として使われている。
一方、株の世界では、生物化学のジャンルだけでなく、そこから派生する「製薬会社」や「創薬ベンチャー」など、バイオテクノロジーに関連する企業のことを一括りにして「バイオ株」と呼ばれている。
バイオ関連株の特徴・魅力とは?
バイオ関連株の大きな特徴といえば、「ポジティブなニュースで一気に株価を上昇させる」ということ。またこの特徴が、バイオ株投資の大きな魅力ともいえるだろう。
また、バイオ株の特徴はほかにも、経済や市場が低迷する局面でも影響を受けにくい「ディフェンシブなセクターとひとつ」としても見られ、「足元の業績に左右されにくい」とされている。
バイオ株の主な特徴
- ポジティブなニュースで一気に株価を上昇させる
- ディフェンシブなセクターのひとつ
- 足元の業績に左右されにくい
バイオ株の魅力については、のちほどご紹介する「過去に大化けしたバイオ株ピックアップ」を見てほしい。その魅力の大きさが上手く伝わるかと思う。
バイオ関連株の種類について
ひとことに「バイオ関連株」といっても、その分野は多岐におよぶ。
再生医療やゲノム解析、ガン治療や遺伝子治療、創薬など、これらの研究・開発を手掛ける企業のことをバイオ関連株といい、多くの場合は「医療系ベンチャー企業」が占めている。
大きく分類すると、新薬の開発・研究を行う「創薬バイオベンチャー企業」と、再生医療や免疫細胞療法の技術提供、試薬や機器の販売を行う「その他企業」に分けられる。
バイオ関連株の大きな分類
- 創薬ベンチャー企業:よりハイリスク・ハイリターンな銘柄
- その他企業:ミドルリスク・ミドルリターンな銘柄
同じバイオ株に分類されている銘柄でも、どの分野を手掛ける企業なのか?「創薬ベンチャー」と「その他企業」でその値動きは大きく異なる。実際にバイオ株に取り組む際にはその点に注意してほしい。
過去に大化けしたバイオ関連株ピックアップ
過去に大化けを果たしたバイオ関連株とはどのような銘柄なのか?
直近、2020年に大きく値を上げたバイオ株の筆頭、「テラ」「プレシジョン・システム・サイエンス」「アンジェス」の3銘柄をピックアップしてご紹介する。
テラ(2191)
テラは、東京大学医科学研究所発のバイオベンチャー企業。
「樹状細胞ワクチン療法(免疫細胞療法)」と呼ばれる最先端のがん治療法を中心に、細胞医療に関する技術・運用ノウハウの提供、樹状細胞ワクチン療法など、再生・細胞医療に関する研究開発を手掛ける。
株価を急伸させるきっかけは、2020年4月に発表された『セネジェニックスと新型コロナ治療法開発で共同研究契約』というコロナ関連の材料。当時、新型コロナの感染が急拡大している中、市場ではコロナ関連の思惑買いが加速。バイオ関連株が一斉に買われる背景があった。
材料発表があった当時、「165円」だったテラの株価は6月9日時点で「2175円」にまで急騰。約3カ月ほどの短い期間で「株価上昇率15.5倍!」のテンバガーを達成した。
大化けを果たした「テラ」のその後
新型コロナ治療薬の期待から一気に株価を急成長させた「テラ」だったが、その後の調査で、薬事申請の事実はなく、子会社化を予定していた企業が存在しない、そもそも開示情報の4割が事実と異なるなど、次々と不祥事が発覚。信用低下・業績不振に陥った結果、2022年8月5日に破産手続きを開始。同月23日には上場廃止となった。
プレシジョン・システム・サイエンス(7707)
プレシジョン・システム・サイエンスは、遺伝子検査やタンパク質検査などの対外診断における研究開発や、理化学機器・ソフトウェアなどの開発製造販売を行う企業。
株価急伸のきっかけは先ほどと同様、コロナ関連銘柄(とくにPCR検査関連)として資金が集中したことだ。プレシジョン・システム・サイエンスが手掛ける「全自動PCR検査装置」「検査用PCR試薬」の販売が材料視され、一気に株価を大きく膨らませることとなった。
2020年4月初旬には「400円台」を推移していた株価が、6月中旬には「3150円」まで買われ、株価上昇率およそ7.5倍の大化けを果たした。
アンジェス(4563)
アンジェスは、遺伝子医薬開発を行う大阪大学発のバイオベンチャー企業。国内メーカーとして初めて「新型コロナワクチン開発」に乗り出した企業としても有名だ。
2020年3月、大阪大学と共同で「新型コロナウイルス感染予防用のDNAワクチン」の開発に乗り出すと発表。一連の発表をうけて、アンジェスの株価は急騰し一時ストップ高になった。
加えて、大阪府の吉村知事、河野太郎大臣らによる「国産ワクチン実用化へ向けた発言」が後押しするようなカタチとなって、アンジェスの株価をさらに急伸させた。
2020年のはじめには「700円ほど」だった株価が、6月26日には年初来高値の「2492円」にまで急騰。株価上昇率でみると「約3.6倍」まで値を上げることとなった。
その他、過去に大化けしたバイオ関連株の一覧
銘柄名(コード) | 主な事業内容 |
---|---|
そーせいグループ(4565) | 神経、免疫、消化器、炎症性疾患などの領域における、膜タンパクGPCR標的の創薬開発・医薬品販売などを手掛ける創薬ベンチャー。 |
キャンバス(4575) | 抗がん剤の研究開発を行っている創薬バイオベンチャー企業。 |
シンバイオ製薬(4582) | 「がん、血液、ペインマネジメント」の3領域に特化した希少疾病用医薬品の開発を手がける製薬メーカー。 |
カイオム・バイオサイエンス(4583) | 独自の抗体作製技術を用いた抗体医薬品の創薬・支援事業を手掛ける創薬ベンチャー。 |
サンバイオ(4592) | 脳梗塞や外傷性脳損傷などの疾患を対象とした「再生細胞薬」の開発製造と販売を行う企業。 |
バイオ関連株が大きく値を上げる理由・大化けの背景とは?
さてここまで、株価を大きく上昇させた「大化けバイオ株」をピックアップしてご紹介してきたが、このトピックでは『なぜ大化けできたのか?』また、『なぜ株価が下落したのか?』
その理由と背景について、過去に急騰劇を演じ大きな話題となった「サンバイオ」を例にしてご紹介する。
サンバイオ(4592)が株価を急騰させた2つの理由
上記は、脳梗塞や外傷性脳損傷などの疾患を対象とした「再生細胞薬」の開発製造・販売を行うサンバイオ(4592)のチャート画像だ。
当時、2000円台だったサンバイオの株価は、ある一つの材料発表をきっかけにして「5倍超の1万2000円台」にまで高騰、一躍バイオベンチャーの最注目銘柄へと駆け上がった。
転機となったのが、2018年11月1日発表のリリース。サンバイオは『開発中の新薬「SB623」が慢性期外傷性脳損傷に効果があると認められた。』と発表。
損傷した脳機能を回復できる"まさに夢の薬"が開発されたと、再生細胞薬への期待から投資家人気が爆発。当時、時価総額トップだった「メルカリ」を抜き去り、2019年1月21日には「1万2730円」の値をつけ"5倍超の大化け"を果たしたのだ。
サンバイオが大化けした理由と背景
- 米中摩擦の本格化により「軟調相場」が続くなか、サンバイオの強さがひときわ目立っていた。
- バイオ株ブームの再来を待ち望む雰囲気が続いているなか、「夢の薬」と「再生細胞薬」への期待から投資家が強気で買いの一手を入れ続けた。
ひとつの"好材料"をきっかけに、一躍バイオベンチャーの注目株に躍り出たサンバイオ。しかし皮肉にも、ひとつの"悪材料"をきっかけに株価は急落に転じる。
のちに「サンバイオショック」と呼ばれる"大暴落"が起こった要因とは?
一躍、バイオベンチャーの注目株に躍り出たサンバイオ。
連日のバイオブームに湧くなか事態は急変する。2019年1月29日、『「SB623」の慢性期脳梗塞の第2相臨床試験では主要評価項目を達成できなかった。』と発表。
このネガティブな発表に失望した投資家から投げ売りが殺到。サンバイオの株価は「5日連続のストップ安」をつけ、わずか数日にして「5分の1」にまで急落する事態となった。さらに事態はこれだけに終わらない。
「サンバイオショック」とは?
サンバイオ急落のインパクトは、歯止めの効かないパニック売りを引き起こしながら、東証マザーズ指数を一時「7.5%下落」させる事態にまで発展した。これが「サンバイオショック」だ。
当時、サンバイオの時価総額はマザーズ市場で1位。さらに、多くの投資家がこぞってサンバイオに飛びついていたことも重なって、株価急落の影響は歯止めの効かない売りの連鎖を起こしながら、次々と追証を発生させる事態に。
さらには、追証を回避するためのバイオ株の投げ売りが波及、サーキットブレーカー発動でマザーズ銘柄が軒並み下落、マザーズ指数を一時7.5%下落させる。といった、市場に強烈なダメージを与えるショッキングな事件が起こった。
いかがだっただろうか?
サンバイオの"急騰"と"暴落"、ページの冒頭でお伝えした「バイオ株は"ハイリスク&ハイリターン"な投資先」という言葉を分かりやすく体現した事例といえるだろう。
一連の急騰・急落劇をはじめて目にする人にとっては、魅力よりも「バイオ株の危険性」が色濃く映ってしまうかも知れない。しかしながら、サンバイオショックの経験から得られた教訓も数多く、鳴りを潜めた大化け期待のバイオ関連株がまだまだ存在する。
2024年に注目すべき!大化け・テンバガー期待のバイオ関連株とは何か?次のトピックで詳しくご紹介する。
【2024年版】大化け・テンバガー達成なるか?注目のバイオ関連株6選
2024年、バイオ関連株が主役に躍り出る"あの活況"が復活するかも知れない。
「医療・介護・障害福祉」の診療報酬が同時に改訂される「トリプル改定」を4月に控えている。また、医療業界全体のDX推進も一つのテーマとして注目度は高い。
そしてなにより、長年研究を重ねてきた新薬の開発、販売へ向けた承認獲得への動きが株価急伸のポジティブ材料となるかもしれない。2024年・大化けが期待されるバイオ関連株6選をご紹介する。
ソレイジア・ファーマ(4597)
銘柄名 | ソレイジア・ファーマ |
---|---|
証券コード | 4597 |
株価 | 44円 |
時価総額 | 76.7億円 |
※株価 / 時価総額は2024年1月29日時点のデータです。
ソレイジア・ファーマは、日本、中国をはじめとするアジア諸国における、がん治療を目的とした医薬品の開発・販売を手掛ける製薬ベンチャー企業。
世界で唯一の経皮吸収型制吐剤「サンキューソ(SP-01)」を2019年に中国での販売を開始。すでに国内販売が開始されている、抗がん剤「ダルビアス(SP-02)」について、欧州・米国・南米・アジア諸国にて導入準備を行っている。
SP-02(ダルビアス)の海外への権利導入がカギに。また、非臨床開発を進める「SP-04 」の進捗にも注目!
ソレイジア・ファーマ、注目材料は「SP-02(ダルビアス)」の中国をはじめとする海外権利導入の行方だ。
2023年度内での完結を目指していた「SP-02の中国権利導入」について、2023年12月28日、業績修正とともに『2023年度内の中国大手製薬会社との契約締結が困難な状況になった』と発表。2024年1月~3月の契約締結を目指すとのことだ。
中国との交渉を進めている「SP-02(国内販売名:ダルビアス)」は、ミトコンドリアの機能障害や細胞内活性酸素種の産生促進などを引き起こすことで細胞死や細胞周期停止を誘導し、がんの増殖を抑える新規の作用機序を持つ薬剤。
昨年内の中国権利導入は断念されたが、2024年内の契約締結・供給に期待したい。また、また、がん化学療法にともなう末しょう神経障害に提供される「SP-04」の進捗にも注目だ。皮膚化学領域に特化したスペシャリティーファーマ、「マルホ」との国内独占販売が締結されている。
ステムリム(4599)
銘柄名 | ステムリム |
---|---|
証券コード | 4599 |
株価 | 552円 |
時価総額 | 339億円 |
※株価 / 時価総額は2024年1月29日時点のデータです。
ステムリムは、ケガや病気などによって、損傷し機能を失った生体組織の機能的再生、治療を促進する「再生誘導医薬」の研究・開発を行うバイオテック企業。
損傷した組織を生きた細胞を用いることなく、薬の投与によって再生させる「再生誘導医薬(レダセムチド)」を開発。承認申請に向けた準備を進めている。
再生誘導医薬「レダセムチド」の承認、適応症の新規取得へ向けた治験結果に注目!
ステムリムの注目材料といえば、準備が進められている『再生誘導医薬「レダセムチド」を取り巻く承認申請』、また、適用症の新規取得へ向けた治験結果にも注目したい。治験のフェーズが上がるたびに物色対象として見られるはずだ。
また、2023年12月13日に発表された決算では、『24年7月期第1四半期の経常損益を赤字幅の縮小』としている。研究開発が順調に進んでいることに加えて、適応症の拡大余地がかなり大きいこと、また、バイオ関連株の中ではレアな黒字企業という点も評価が高い。
シンバイオ製薬(4582)
銘柄名 | シンバイオ製薬 |
---|---|
証券コード | 4582 |
株価 | 229円 |
時価総額 | 96.8億円 |
※株価 / 時価総額は2024年1月29日時点のデータです。
シンバイオ製薬は、「がん、血液、ペインマネジメント」の3領域に特化した希少疾病用医薬品の開発を手がける製薬メーカー。
研究所を持たない医薬品メーカーとして有名で、医療ニーズの高い新薬候補を探索する独自のネットワークを有し、基礎研究を行う世界中のバイオベンチャーから新薬候補品の開発権を取得して開発・製品化を狙う新しいカタチの薬品メーカーといえるだろう。
開発を進める抗ウイルス薬「ブリンシドフォビル」の臨床試験結果に注目!
直近では、主力だった抗がん薬「トレアキシン」の後発医薬品が市場に参入した影響を受けて減収・減益となったが、開発中の抗ウイルス薬「ブリンシドフォビル」の進展に期待する見方が強い。
2024年に入ってからは、アデノウイルス感染症に対するブリンシドフォビル注射剤による用途特許を日本で取得。また、米国テキサス州にて開催予定の移植細胞治療学会(合同会議)において、同社の注射剤ブリンシドフォビルがセッションの演題として選出されたとのこと。
メディネット(2370)
銘柄名 | メディネット |
---|---|
証券コード | 2370 |
株価 | 44円 |
時価総額 | 112億円 |
※株価 / 時価総額は2024年1月29日時点のデータです。
メディネットは、東大医科研究所発の創業29年を迎える老舗のバイオベンチャー企業。
がん免疫細胞療法の総合提供サービスを展開し、収益の柱となる「細胞加工業」と今後収益化が期待される「再生医療等製品事業」の2セグメントを手掛ける。
インパクトの薄い材料発表でも吹き上がる「典型的なジェットコースター型・バイオ株」
収益の柱となる「特定細胞加工物製造業」と「CDMO事業」の「細胞加工業」の両輪事業経営を早期に確立し、細胞加工業において2025年9月期の黒字化を目標としている。
過去、大きな材料無しでも吹き上がりすぐに沈静化する、いわゆる「典型的なジェットコースター型」と呼ばれる銘柄。これまでの周期的な短期急騰をみせたこともあり、現在の株価「44円」は大化けの可能性を大いに秘めていると言えるだろう。
メドレックス(4586)
銘柄名 | メドレックス |
---|---|
証券コード | 4586 |
株価 | 166円 |
時価総額 | 63.7億円 |
※株価 / 時価総額は2024年1月29日時点のデータです。
メドレックスは、経皮吸収型製剤技術やマイクロニードルアレイ技術が強みの創薬ベンチャー企業。
アメリカで開発・承認申請を進めている、帯状疱疹後の神経疼痛治療薬「MRX-5LBT(リドカインテープ剤)」の行方に注目!
米国で共同開発している帯状疱疹後の神経疼痛治療薬「MRX-5LBT(リドカインテープ剤)」について、新薬承認申請していた米食品医薬品局(FDA)から非臨床の一部データを再提出するよう求められていたが、データの再解析を進めて「2024年1月に再申請する」見通しとのことだ。
米国におけるリドカイン貼付剤の市場規模は「約270億円」とされており、承認されれば一気に今期黒字化も見えてくる。承認申請の行方に注目したい。
リプロセル(4978)
銘柄名 | リプロセル |
---|---|
証券コード | 4978 |
株価 | 169円 |
時価総額 | 144億円 |
※株価 / 時価総額は2024年1月29日時点のデータです。
リプロセルは、iPS細胞を使った「研究支援」「メディカル」2つの事業を柱に展開する、京都大学・東京大学発のバイオベンチャー企業。ヒトiPS細胞から作成した心筋細胞を世界で初めて製品化することに成功した企業。
承認申請を予定している「ステムカイマル」の実用化がカギに。臨床試験入りの「iPS神経グリア細胞」にも注目!
すでに国内臨床試験を終えている、台湾のステミネント社から導入した再生医療製品「ステムカイマル」の承認申請が大きな分岐点となりそうだ。リプロセルは、「メディカル事業」の成長により黒字化を目指しているが、ステムカイマルの承認・実用化が黒字化のキーパーツと見られている。
また、米国のQセラ社との共同開発を進める、ALSなど各種神経疾患を対象とした「iPS神経グリア細胞」の動きにも注目だ。同社発表では、2年~3年以内に臨床試験に入る予定とのことだ。
"出遅れ株"を見つける方法とは?
【PR】短期で収益を狙うなら!プロ注目の銘柄情報をはじめ、業界の最新情報までをイチ早く手に入れるのは必須の条件。さらに、絶好の買い場を迎える"出遅れ株"を掴むには…。
テーマ株の情報に強い株の情報サイトを利用するべきだ!
バイオ関連株は"ハイリスク&ハイリターン"な投資先。バイオ株が内包する危険性を深く理解しよう!
最後に、大化けの期待値が大きい反面、危険性も多く孕んでいる「バイオ株」、バイオ株に手を出す前に知っておいてもらいたい!リスクと対策についてご紹介する。
バイオ株の危険性
- ボラティリティがとにかく激しい
- 新薬開発の成否が株価に大きく影響する
- 長期投資には向かない
1. ボラティリティがとにかく激しい
これまでご紹介してきた内容で十分伝わると思うが、バイオ関連株はとにかくボラティリティ(株価変動率)が激しい。
新薬開発への期待などで値を上げた株価も、承認見送りや長期化といったマイナス材料の発表があれば途端に大きく値を下げるケースが多い。また、赤字決算が過度に嫌気されることも。ひとつニュースで株価が左右される、まさにジェットコースターのような値動きを見せるのがバイオ株だ。
もし仮に、バイオ株投資で一時的な恩恵を受けたとしても深追いは禁物だ。冷静に早期の利益確定を心がけるようにしてほしい。
2. 新薬開発の成否が株価に大きく影響する
サンバイオの急騰と急落にもあったように、バイオ株は新薬開発の成否が株価に大きく影響する。それも、手掛ける新薬(製品)が業界にどのような影響を与えるのかが重要で、『期待値の大きさ=大化けの可能性』ということが顕著にあらわれる。
「バイオ関連株の種類について」でご紹介したように、注目する銘柄が「創薬ベンチャー」と「その他企業」のどちらなのか?また、どのような材料をもっているのか?進捗はどの程度なのか?企業IRや適時開示を必ずチェックするようにしてほしい。
3. 長期投資には向かない
ボラティリティが激しく、新薬開発の成否が株価を左右するため、バイオ株は長期投資には向いていない。(むしろ、ギャンブル的な要素が大きいといってもいいだろう。)
過去に大化けしたバイオ関連株にて、「大化けテンバガー達成」から「破産・上場廃止」という稀有な経歴を残した『テラ』をご紹介したが、信用低下・業績不振に陥った結果、上場廃止というケースもあるのだ。
また、新薬の開発には膨大な研究費用を必要とするうえ、成功の可能性は決して高くは無いことから、途中で断念することも少なくない。大きなリスクがあることをまずは肝に銘じてほしい。
まとめ:『あの活況が復活なるか!?』大化け期待のバイオ関連株を見逃すな!!
バイオ株の特徴や魅力、サンバイオを例にした急騰と急落の理由、2024年の大化け・テンバガーが期待されるバイオ関連株をご紹介してきた。いかがだっただろうか?
前述したように「バイオ株は"ハイリスク&ハイリターン"な投資先」だ。乱高下を繰り返すその特徴的な値動きに大きな危険性を秘めている一方で、株価を10倍以上に膨らませる大化けの可能性も十分に秘められている。
2024年はバイオ株が主役に躍り出る"あの活況"が復活するかも知れない。今回ご紹介した記事を参考に、大化けが予想されるバイオ関連株の数々、ぜひ今後の動向に注目していただきたい。