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株取引をする人であれば一度は手にしたいと思う銘柄のひとつ、それが「テンバガー(10倍株)銘柄」だ。
毎年、年末年始になれば、「今年(来年)のテンバガー候補は何か?」という話題でさまざまな憶測が飛び交うが、2023年もテンバガーを達成した銘柄が大きく注目を集めることになった。
また、テンバガー達成ならずとも、株価を何倍にまで膨らませた「大化け株」も非常に大きな話題となった。そこで今回の記事では、2022年~2023年のテンバガー達成銘柄の特徴を振り返りながら、今年の大化け期待銘柄について予測を交えて解説する。
そもそも「テンバガー(10倍株)」とは?
そもそも「テンバガー」とは何か?
テンバガーとは、数字の「10=ten」と野球用語の「bagger=塁打」を掛け合わせ、「1試合で10塁打の活用をする(ありえない現象)」を意味する言葉だ。このイメージを株価の推移に重ねて『10倍以上に値を上げた大化け銘柄』として使われている。
まず、テンバガーを達成する株とはどのような銘柄なのか?2022年を代表する大化け株「マツモト(7901)」を例にご紹介する。
2022年のテンバガー達成・大化け株「マツモト(7901)」
マツモト(7901)は、学校向け卒業記念アルバム(幼稚園から大学まで)を主力に、各種アルバム(修学旅行・記念・企業・イベント)、商業印刷物(ポスター・カタログ・パンフレット)の製造・製本と販売を手掛ける老舗の印刷会社。東証スタンダード市場に上場している。
また、日本のクリエーター作品を世界へと発信する、NFTマーケットプレイス「ShinoVi」も手掛け、主力の記念アルバム事業のほかにも、Web3領域の事業にも力を入れている。
わずか3ヶ月でテンバガー達成!【最大上昇率:12.10倍】
※画像は株式分割後のチャート描写となります。
- 年初来安値:1,772円(3月31日)
- 年初来高値:21,450円(6月28日)
- 最大上昇率:12.10倍のテンバガー達成!
マツモトの株価は3月31日時点、年初来安値の「1,772円」をつけていたが、5月に入ってからは徐々に値を上げ始め、6月8日発表の黒字決算を皮切りに上げ幅を急速に拡大。
6月28日には年初来高値の「21,450円」まで大幅に株価を膨らませ、わずか3カ月間でテンバガーを達成した。最大上昇率は「12.10倍」、2022年を代表する大化け銘柄といっていいだろう。
このように、一定基準だった株価水準を大幅に切り上げ、最大上昇率を10倍以上に拡大させるのがテンバガー銘柄の特徴だ。
2023年のテンバガー達成銘柄一覧
さて、ここからが本題だ。
2023年、テンバガーを達成した銘柄とはどのような株なのか?また、どのような値動きをみせたのか?「アジャイルメディア・ネットワーク」と「プログリット」の2銘柄をご紹介する。
アジャイルメディア・ネットワーク(6573)
- 年初来安値:61円(3月29日)
- 年初来高値:961円(10月19日)
- 最大上昇率:15.75倍のテンバガー達成!
上場廃止の可能性から大復活!【最大上昇率:15.75倍】テンバガー達成!
2023年、もっとも株価を急成長させたテンバガー銘柄が「アジャイルメディアネット・ワーク」だ。
アジャイルメディアネットワークは、インターネットを活用した広告配信やマーケティング事業を手掛け、SNSを使ったブランドのファン育成や活性化といった、「アンバサダーマーケティング」に力を入れている企業。
アジャイルメディアは過去、不適切会計が大きな問題となったことで、一時は上場廃止の可能性まで意識される事態に陥っていた。そこから内部体制の改善・社長の後退、新規事業への投資を積極的に推し進めるなど、「内部管理体制の改善」と「立て続けの好材料」を打ち出したことで市場の評価を一遍させる。
3月29日時点、最安値で「61円」だった株価は、8月1日に発表された「コムニコと協業」を皮切りに上げ幅を急速に拡大。10月19日には、株価を「961円(最大上昇率:15.75倍)」にまで急成長させ、テンバガーを達成した。
プログリット(9560)
- 年初来安値:233円(1月4日)
- 年初来高値:2,499円(6月20日)
- 最大上昇率:10.72倍のテンバガー達成!
サブスク型英語学習サービスが成長をけん引!約半年で【最大上昇率:10.72倍】テンバガー達成!
2023年の値上がり率・第二位、みごとテンバガーを達成したのが、2022年9月上場のIPO銘柄「プログリット」だ。
プログリットは、"世界で自由に活躍できる人を増やす"をミッションに、英語コーチングサービス「プログリット」、サブスクリプション型英語学習サービス「シャドテン」を展開する企業。2023年の注目テーマ「リスキリング(学びなおし)」に該当する銘柄だ。
大躍進のきっかけとなったのが、1月に発表した第1四半期(9-11月)の決算、営業利益が実質57%増と好決算を受けて、買いが殺到。上場来高値を更新、制限値幅の上限拡大で短期急騰を見せる。
さらに、4月14日には第2四半期決算では「通期の業績予想を上方修正」と発表。株価をさらにもう一段高く膨らませて6月20日、年初来高値の「2,499円」をつけてテンバガーを達成した。およそ半年での最大上昇率は「10.72倍」だった。
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2023年に大化けした銘柄一覧&ランキング
さきほどご紹介した「アジャイルメディア」「プログリット」のほかにも、テンバガー達成ならずとも株価を大きく成長させた大化け銘柄も数多い。2023年の大化け銘柄とは何か?ランキング形式の一覧でご紹介する。
順位 | 銘柄名(証券コード) | 安値 / 高値 | 最大上昇率 |
---|---|---|---|
1位 | アジャイルメディア・ネットワーク(6573) | 64円 / 913円 | 15.75倍 |
2位 | プログリット(9560) | 233円 / 2,499円 | 10.72倍 |
3位 | ヘッドウォータース(4011) | 1,698円 / 15,280円 | 9.00倍 |
4位 | ビューティーカダンホールディングス(3041) | 273円 / 2,274円 | 8.33倍 |
5位 | セキュア(4264) | 592円 / 3,885円 | 6.56倍 |
6位 | ジャパンエンジンコーポレーション(6016) | 1,222円 / 8,010円 | 6.55倍 |
7位 | ラストワンマイル(9252) | 736円 / 4,630円 | 6.29倍 |
8位 | 内海造船(7018) | 1,159円 / 7,250円 | 6.25倍 |
9位 | セルシード(7776) | 161円 / 977円 | 6.06倍 |
10位 | ニチリョク(7578) | 110円 / 633円 | 6.02倍 |
※「安値 / 高値」は2023年の年初来安値・年初来高値を表しています。
テンバガー達成銘柄・大化け株に共通する特徴とは?
この記事をご覧いただいている方の中には、
『2024年のテンバガー候補はどんな銘柄なのか?』
『これから上がる株・2024年に大化けが予想される銘柄とは?』
こんな考えから銘柄物色に励んでいる人も多いはず。
じつは、ご紹介してきたテンバガー達成銘柄にはいくつか共通した特徴があり、その見極めにもコツがあることをご存知だろうか?
最後に、今年のテンバガー候補をいち早く見つけていただくために、テンバガー達成・大化け株の特徴や見極めのコツ、2024年に大化けが予想されるテンバガー候補をご紹介する。
テンバガー達成銘柄の特徴・見極めのコツとは?
テンバガーを達成する銘柄には、大きく以下のような共通点があげられる。
テンバガー期待銘柄を発掘するための5つのポイント
- 上場から「5年以内」の銘柄
- 1株「100円~300円程度」の低位株
- 時価総額「200億円以下」の中小型株
- 東証グロース、またはスタンダード上場の「新興銘柄」
- 「利益」が出ていて「流動性」も備わっている銘柄
(※これら全ての条件が揃ったからといって必ずテンバガーを達成できるという訳ではない。)
このほか、その時代の注目テーマに分類されるような話題性が備わっていることや、業務効率の改善やリストラなどによって「赤字 ⇒ 黒字化」への予兆が見られる企業。
また2024年でいえば、東証による「PBR1倍割れの改善要請による経営改善」が株価上昇のきっかけになる可能性も秘めている。そのため「PBR1倍割れ銘柄」に注目してみるのもいいだろう。
2024年に大化けが予想されるテンバガー候補株とは?
さて、上記をふまえて、2024年に大化けが期待できるテンバガー候補株を予想していく。あくまで筆者の予想なので、参考程度の情報として取り扱ってほしい。また、現時点においてすべての条件を満たしているわけではないことを加えておく。
QPS研究所(5595)
- 市場:東証グロース市場
- 時価総額:469億円
- 株価:1,291円
- 株式テーマ:宇宙開発関連 / 衛星運営 / 地図情報システム / 通信 / GPS / 公共投資関連 / 防衛 / 防災 / 2023年のIPO
※時価総額・株価は2024年1月18日時点
QPS研究所は、2023年12月東証グロースに上場したIPO銘柄。小型SAR衛星の開発、製造、小型SAR衛星より取得した画像データ販売を行っている九州大学発のスタートアップ企業だ。
昨年末、政府が発表した「宇宙技術戦略」を材料に、宇宙関連株の物色が向かったことで株価を急伸させた。株価、時価総額ともにやや高めではあるが、2024年の注目テーマ「宇宙ビジネス関連」の本命として注目したい。
ispace(9348)
- 市場:東証グロース市場
- 時価総額:946億円
- 株価:1,153円
- 株式テーマ:宇宙開発関連 / 運輸 / 衛星運営 / データ分析・解析 / データベース / 2023年のIPO / サービス業
※時価総額・株価は2024年1月18日時点
ispaceは、東証グロースに2023年4月上場のIPO銘柄、月への物資輸送サービスをはじめとした月面開発事業を展開する月面開発の事業化に取り組む宇宙ベンチャーだ。
先ほどご紹介したQPS研究所とともに、「宇宙ビジネス関連」として豊富な材料性を秘めているとみていいだろう。
メンタルヘルステクノロジーズ(9218)
- 市場:東証グロース市場
- 時価総額:86.4億円
- 株価:855円
- 株式テーマ:メンタルヘルス / クラウドコンピューティング / eラーニング / 医療支援 / 人材紹介 / マーケティング / 予防医療 / 2022年のIPO / IT関連 / サービス業
※時価総額・株価は2024年1月18日時点
メンタルヘルステクノロジーズは、「産業医クラウド」という名称で、産業医業務と労働者の健康管理に関するクラウド型サービスを企業向けに提供する会社だ。医学会向けサービス、WEBマーケティング支援など、デジタルマーケティング事業も手掛けている。
直近では、医療機関向け人材サービスを手掛けるタスクフォースの株式を取得。子会社化が発表している。また、人的資本経営を積極的に推進する政府の動きに連動し、今後さらに注目を集める可能性を秘めている。
ステムリム(4599)
- 市場:東証グロース市場
- 時価総額:313億円
- 株価:510円
- 株式テーマ:創薬 / 再生医療 / 医療・医薬品 / ペプチド / 遺伝子治療 / 細胞医薬品 / バイオテクノロジー関連 / 医薬品関連 / 2019年のIPO
※時価総額・株価は2024年1月18日時点
ステムリムは、ケガや病気などによって、損傷し機能を失った生体組織の機能的再生、治療を促進する「再生誘導医薬」の研究・開発を行うバイオテック企業だ。2019年9月に東証グロースに上場を果たしている。
「差性誘導医薬」は、各種疾患だけでなく美容にも効果が期待できる新しい医薬品として注目されている。それだけに実用化へ向けた期待値はかなり高いと言っていいだろう。ただし、バイオベンチャーということもあって業績面では決して明るくはない。ちなみに直近では、8-10月期(1Q)経常を「赤字縮小」と発表している。
tripla(5136)
- 市場:東証グロース市場
- 時価総額:92.8億円
- 株価:1617円
- 株式テーマ:宿泊予約サイト / チャットボット / 人工知能 旅行 / GoToトラベル / IT関連 / 2022年のIPO
※時価総額・株価は2024年1月18日時点
tripla(トリプラ)は、宿泊施設向けの予約エンジンやAIチャットボットを提供する企業。独自開発のAIチャットボットは外国人が予約できるように5言語に対応。2022年10月に東証グロース市場に上場している。
コロナ規制解除によってインバウンド需要が大幅な回復を見せているなか、同社サービスが国内外の宿泊施設に広く導入され好調な業績がうかがえる。また、M&Aにてインドネシア市場に進出していることも注目したい。直近で発表された決算では「3期連続で過去最高益を更新する見通し」とのことだ。
まとめ:2023年のテンバガー達成銘柄から読み解く、2024年の大化け期待銘柄について
2022年~2023年のテンバガー銘柄、テンバガー達成ならずとも昨年大化けを見せた銘柄一覧をランキング形式でご紹介してきた。いかがだっただろうか?
今回ご紹介した記事を参考に、ぜひ「2024年のテンバガー候補&大化け期待銘柄」を注意深く探してみてほしい。
急成長が期待できるテーマ性
赤字から黒字転換の兆し
好業績ながら割安な株価
など、
テンバガー達成の可能性を秘めた、大化け株の初動に立ち会えるかもしれない。