この記事にはプロモーションが含まれます。
目前に迫った物流業界の2024問題への対応が加速している。政府は深刻な人手不足を解消するために「物流DX」「自動運搬装置」「ドローン」といった先進技術の活用を目指すとのことだ。
今回、政府から打ち出された「物流革新緊急パッケージ」3つの柱から見えてくる、注目度の高いテーマと関連銘柄をピックアップして紹介する。
"出遅れ株"を見つける方法とは?
【PR】短期で収益を狙うなら!プロ注目の銘柄情報をはじめ、業界の最新情報までをイチ早く手に入れるのは必須の条件。さらに、絶好の買い場を迎える"出遅れ株"を掴むには…。
テーマ株の情報に強い株の情報サイトを利用するべきだ!
政府は「デフレ脱却のための総合経済対策」を閣議決定。"物流2024年問題"への対応が広く盛り込まれる。
政府は11月2日、「デフレ完全脱却のための総合経済対策」を閣議決定。
物流業界が抱える「2024年問題」への対応を集めた「物流革新緊急パッケージ」を着実に実施するとともに、可能なモノは前倒しをして取り組むとした。
主に、物流の効率化へモーダルシフトや農産品の物流網を強化していくことに加えて、深刻な人手不足を考慮して物流領域のDX、トラックの自動運転、ドローンなどの先進技術活用を早急に目指す意向とのことだ。
「物流革新緊急パッケージ」3つの柱
物流革新緊急パッケージは、「物流の効率化」「荷主・消費者の行動変容」「商慣行の見直し」の3つの柱で構成されている。
1. 物流の効率化
- 即効性のある設備投資・物流DXの推進
- モーダルシフトの推進
- トラック運転手の労働負担の軽減、担い手の多様化の推進
- 物流拠点の機能強化や物流ネットワークの形成支援
- 標準仕様のパレット導入や物流データの標準化・連携の促進
- 燃油価格高騰等を踏まえた物流GXの推進(物流拠点の脱炭素化、車両のEV化等)
- 高速道慮料金の大口・多頻度割引の拡充措置の継続
- 道路情報の電子化の推進等による特殊車両通行制度の利便性向上
2. 荷主・消費者の行動変容
- 宅配の再配達率を半減する緊急的な取組
- 政府広報やメディアを通じた意識改革・行動変容の促進強化
3. 商慣行の見直し
- トラックGメンによる荷主・元請事業者の監視体制の強化(「集中監視月間」(11~12月)の創設)
- 現下の物価動向の反映や荷待ち・荷役の対価等の加算による「標準的な運賃」の引き上げ(年内に対応予定)
- 適正な運賃の収受、賃上げ等に向け、次期通常国会での法制化を推進
「自動運搬装置(AGV)」「物流DX」「ドローン」に注目!
注目ポイントは「即効性のある設備投資・物流DXの推進」に含まれる、
- 自動フォークリフトや無人搬送車などを導入した物流施設の自動化・機械化の推進。
- ドローン配送による人手不足への対応。
- 自動運転トラックを対象とした路車協調システム等の実証実験
の3つの項目。
物流2024年問題を始めとする「人手不足・省人化」というテーマに、「自動運搬装置(AGV)」「物流DX」「ドローン」が大きく関わってくることが分かる。
ちなみに、政府は10月に開いた規制改革推進会議でドローンの規制を緩和する方針を示し、
- 目視内飛行の許可
- 承認申請手続きの短期化
- 無人地帯での目視外飛行の規制見直し
ドローンの安全で高速な自動・自立飛行を事業化し、山間や離島地域などでの生活物資の円滑な配送を目指す考えとのことだ。
物流業界が抱える2024年問題を目前に、人手不足の解消・省人化の推進が急がれている今、物流DX・自動運搬装置、ドローンをテーマにする注目の関連銘柄をピックアップして紹介する。
物流DX関連銘柄 / 自動運搬装置(AGV)関連銘柄
ロジザード(4391)
クラウド型の倉庫・在庫管理システムを手がけるクラウド在庫管理システムのリーディングカンパニー。
ロジザードは、クラウド型の倉庫・在庫管理システムなどを手掛けるクラウド在庫管理システムのリーディングカンパニー。今でいう「SaaS」の開発・提供を行う企業だ。入手出荷・棚卸といった物流業務を専門に行う「3PL事業者」が主な取引先とされている。
クラウド在庫管理システムの提供と物流に関する様々な支援サービスを提供するロジザード。物流業界の2024年問題を目前にして、同社が提供する物流DXサービスが更に注目される可能性は十分考えられる。
ダイフク(6383)
FA(工場内自動化)・DA(流通の自動化)といった「マテハン」の世界一の物流システムメーカー。
ダイフクは、マテリアルハンドリング(通称マテハン)と呼ばれる物流や製造の現場で使われるモノの搬送装置で世界一の物流システムメーカー。
自動倉庫、無人搬送車、仕分けシステム、ピッキングシステムなど、物流センターや工場の物流効率化に役立つ製品、FA(工場内自動化)や、DA(流通の自動化)システムを得意とする企業だけに、「物流DX」「自動運搬装置(AGV)」領域の注目度は高い。
アイシン(7259)
AGV・AMR導入による工場内物流の自動化を得意とするメーカー。
アイシンは、物流領域へのデジタル活用「DX-L(DX-Logistics)」に積極的に取り組む企業。AGV(無人運搬車)やAMR(自立走行搬送ロボット)といった、搬送ロボットの導入を得意とする。
この他にも、トラックの配送業務を効率化する物流最適化サービス「Bridges@ny」も手掛ける。工場内物流のAGV、AMRといった搬送ロボットの導入だけでなく、トラック運転手の業務効率化を支援するサービスも提供するアイシン、物流業界のDX関連テーマとして注目度が高い。
YE DIGITAL(2354)
国内屈指のIoTベンダーが手掛ける物流倉庫の自動化システム。
YE DIGITALは、安川電機グループのシステム開発会社で物流業界のデジタル化に積極的に取り組む企業。自動設備連携や作業管理といった機能を重視した独自開発の倉庫運用管理システム(WMS)を展開。
また、2024年春には、さまざまなデータに基づき判断して行動する『データドリブン』の発想に基づき、倉庫運営の実現を支援する意思決定支援ダッシュボード「Analyst-DWC」のリリースを控えている。
三菱ロジスネクト(7105)
国内外向け「無人搬送フォークリフト(AGF)」を販売する大手メーカー。
三菱ロジスネクトは、フォークリフトをはじめ、物流システム、港湾荷役システム等を提供する総合物流機器メーカー。
無人搬送フォークリフト(AGF)が強み。9月11日に開催された「国際物流総合展2023第3回INNOVATION EXPO」では、開発中の新型無人フォークリフト「AGF-X」「DECCO」2機種を公開。
関連記事【追記更新】DX関連銘柄 本命株・出遅れ株 一覧 まとめ
ドローン関連銘柄
ACSL(6232)
国産ドローンの最大手専業メーカー。ドローン関連の有力株。
ACSLは、ドローン専業メーカーとして世界初の上場を果たした企業。郵送物流・インフラ点検・防災災害対応・エマージングユースケースなど、産業用として活躍するドローンの開発を得意とする。
直近では、科学技術振興機構公募の小型無人機群システム構築に研究開発機関として参画との発表が材料視され、それ以前では、「行政ニーズ等に対応したドローンの開発・実証」に「行政等ニーズに応える小型空撮ドローンの性能向上と社会実装」の事業計画が採択され、補助金獲得の発表が材料視された。
菊池製作所(3444)
子会社のイームズロボティクスでドローンの製造販売を展開。
菊池製作所は、サポート・サービスロボット分野における事業化のプラットフォームを構築、装着型ロボットやドローン・無人作業ロボット、高度医療ロボットの開発なども手掛ける。
直近では、経済産業省が発表した令和4年度二次補正予算「中小企業イノベーション創出推進事業」の「行政ニーズ等に対応したドローンの開発・実証」において、子会社の「イームズロボティクス」が採択されたと発表。また、物資輸送などに対応した高性能ドローンの開発を行うとのことで、【物流 × ドローン】の注目度は高い。
FIG(4392)
ドローン分野・クラウド型のタクシー配車システムも展開。
FIGは、産業用ドローンの開発・販売を行う企業。農薬散布ドローン、除草剤散布ボート、空撮ドローン、物資運搬ドローンなどの機体を取り扱う。
直近では同社グループ会社が世界的なドローンメーカーである台湾のALIGN社の国内販売代理店にも認定され、株価を急上昇させる場面も見られた。また、クラウド型のタクシー配車システムも手掛けていることもあり、議論が過熱している「ライドシェア」関連としても注目度が高い。
目前に迫った「物流2024年問題」への政府対応、具体的な対策として掲げられた「物流革新緊急パッケージ」に深く関連する「物流DX関連株」と「自動運搬装置関連株」、そして、今回の規制緩和によって注目度を増す「ドローン関連株」をご紹介した。いかがだっただろうか?
今、もっとも注目されている「物流業界の人手不足・省人化」をテーマにした、物流業界の自動化、FA・DAシステム、搬送ロボット、そして産業用ドローン。各テーマの関連銘柄の動向はぜひチェックしてほしい。また、これら旬のテーマの情報を手にしたい方は、次のトピックで紹介する「おすすめの株情報サイト」もあわせて確認してくれ!