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【2017年02月16日(木)】
東芝 東証2部に降格へ
東芝の動向に注目したい。先日02/14には第3四半期の決算発表を行う予定だった東芝だが、これを1カ月延期することになりかなり株価へも影響したが、また軟調を余儀なくされるニュースが飛び込んできた。
東芝はこれまで57年間も東証1部上場企業の立場を守ってきたが、ついに東証2部へ降格される見通しとなったようだ。
東芝はそもそもなぜ経営難に陥っているか?
東芝が現在陥っている状況はアメリカの原子力発電事業で巨額の減損損失を計上することになったのが大きな原因だ。東芝の米原子力子会社のウェスチングハウス・エレクトリックが、ジョージア州・サウスカロライナ州で4つの原発建設事業の完成時期が遅れ、予算が膨らむ事態となった。
東芝は先日02/14に、この米原子力事業ののれん代として7125億円の減損処理を行うと発表している。この大幅な減損のおかげで、2017年3月期通期の連結業績は最終損益が3900億円もの赤字になる見通しだという。とんでもない数字だな。
この巨額の減損損失が東芝を傾かせた直接の原因といっていいだろう。
東芝はどこまで下がるか?
それにしても東芝はここ最近、悪いニュース続きだ。先日の決算発表延期もかなり嫌気されているようだし、東芝グループと取引のある国内企業はここ1年半でおよそ4割減少しているという報道もあった。
東芝かなりやばそうだな。ここまでくると、どこまで下がるのかが見もの。とはいえ、巨額の赤字を計上せざるを得ないだろう決算が、1ヶ月後に待っているとすれば、これはもう誰がババを引くかというマネーゲームの様相にもなる可能性がある。
このマネーゲームに参加するのはかなり怖いと思うが、反発を狙いたい投資家もいるかもしれないな。
3.11以降の東電の時を思い出す。東芝も大企業だ。いざとなれば国が助け舟を出す可能性も考えられる。そんな発表があれば、株価V字回復もあり得るか?!まぁいずれにしてもマネーゲームかもしれないが。
とはいえ、底値まで下がった時に何枚か拾っておくのは面白いかもしれない。底値を判断するのが難しいんだけどな。当方は引き続き東芝の株価推移に注目したい。