この記事にはプロモーションが含まれます。
【2018年08月03日(金)投稿】
2016年末に大流行したTBS系ドラマ「逃げ恥」が火付け役となり、大きな注目を集めるようになったのが「家事代行サービス」だ。
掃除や洗濯、料理や買い物などの「家事」を「代行」してくれるサービスだが、最近は利用者が増えているらしい。その「家事代行サービス」で少し面白いニュースがあったのでピックアップしようと思う。
大人気だった家事代行のマッチングサービスを運営していた「DMM Okan」が突然のサービス終了を発表したのだ。サービス終了の原因は「代行スタッフの供給不足」。つまり、需要があまりに多過ぎて、マッチング出来ない状況になっていたらしい。
家事代行サービスの需要がここまで伸びている要因は、恐らく女性の社会進出が増えた事や、共働き世帯数の増加が原因だろう。総務省の労働調査によると2017年の共働き世帯は1188万世帯となり、この20年で24%も増加したそうだ。当方が子供の頃は「鍵っ子」の方が珍しかったのだが、今は逆に共働きの家庭の方が多い傾向にある。これも時代の流れなのかもしれないな。
こうした世帯では「家事」に使う時間を勿体ないと考える傾向が強く、「家事業のアウトソーシング化」が進んでいる。要は「家事やってる暇あるなら仕事した方が稼げる」といった考え方をする世帯が増えたという事だ。
日本では「他人を自宅に入れる事の抵抗感」が強いかもしれないが、実は海外では共働きの家庭が家事代行サービスを利用するのは当たり前の光景だ。例えば香港やシンガポールなどは「家政婦大国」と呼ばれる程、家事代行サービスは浸透しているし、アメリカではドラマの登場人物でハウスキーパーを見る機会も多い。日本でもドラマ「逃げ恥」が流行した事で、家事代行サービスへの抵抗感が減少した感はあるんじゃないかな。
いずれにしろ、「DMM Okan」が家事代行スタッフの供給が追い付かない状況でサービス終了を余儀なくされた事を顧みると、「家事代行サービス業」の市場は相当大きいのかもしれない。少なくとも競合他社からしてみれば、ライバルが減った分「大チャンス」と考えるべきだろう。そこで当方が気になっている銘柄を一つピックアップしたいと思う。
家事代行サービス関連銘柄 本命株 エキサイト
時価総額:4,607百万円
PER:---倍
PBR:(連) 0.91倍
≪2018/08/03時点≫
「DMM Okan」と同じく家事代行のマッチングサービス「ファミリーサポーター」を手掛けるのがエキサイトだ。家事代行サービスの他にも介護支援サービスもテスト運用するなど、依頼者の自宅に出向いて行うサービスに積極的に注力している。最近では民泊清掃代行カテゴリも追加して、更なる事業拡大を目指している。
エキサイトは時価総額も小さい銘柄だし、家事代行サービスで今後シェアを伸ばす事が出来れば相当面白い銘柄になるんじゃないかと考えている。
経済産業省が公表した資料「家事支援サービスについて」によると12年度の家事代行サービスの市場規模は980億円程度だったが、将来的には6000億円規模になる試算らしい。共働き世帯は今後も増えるだろうし、「家事は代行サービスに任せる」のが今後の主流となるかもしれない。少なくともドラマの影響で、家事に対する意識の変化は生まれて来ていると思う。
市場の成長性はデカそうだし、需要の高さから業績の即効性も有ると思う。家事代行サービス関連銘柄は短期でも長期でも面白いテーマ性になるかもしれないな。ちなみに「逃げ恥」関連銘柄もまとめてあるので、併せてチェックしておこう。