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いよいよ2016年も終盤が近づいてきたな!
12月になると個人投資家としても、今年の最後の利益を少しでも積み上げたいと考えるもの。特に12月はイベントも多いし、アノマリーも複雑に入り混じる。師走相場は混戦となることも多いので、前もってしっかり展開予想をしておくことが肝要だ。
このページでは2016年の師走相場について書いていく。
師走相場とは
12月相場は別名:師走相場と呼ばれ、株価が上がったり下がったりと忙しく動くことがよくある。
例えば機関投資家は12月に利益確定売りを出してくることが多く、これは株価が下がる要因だ。だが、反対に個人投資家は新年への期待感から買いを入れてくることもある。これは株価が上がる要因となる。
他にも12月は「年末商戦」「ドレッシング買い」「掉尾の一振」などさまざまなアノマリーがあり、これらも複雑に入り混じる。さらに年末にはたくさんのIPO銘柄が新規上場することも多くこれも相場を盛り上げる一因になる。
これらの条件が複雑に絡み合い混戦模様となるのが師走相場だ。
さて2016年の師走相場はどんな展開になるだろうか!?
2016年 師走相場の注目ポイント
師走相場の注目ポイントをピックアップしていくので、一つずつ理解しておこう。
年末商戦
12月の風物詩といえば年末商戦だ。デパートや量販店では苛烈なお歳暮商戦が繰り広げられるし、クリスマス商戦では玩具メーカー・ゲーム会社・貴金属販売店などにとっても需要が高まる時期。さらに12月といえば会社員がボーナスを貰う時期でもありボーナス商戦も繰り広げられる。
これらをひっくるめて年末商戦といい、関連銘柄にも物色が集まる。これは毎年の12月のアノマリーと言っていいだろう。
ドレッシング買い
ドレッシング買いも12月のアノマリーの一つだ。ドレッシング買いとは機関投資家などが運用するファンドに組み入れられる株式に買いを入れること。
ドレッシングとは「着飾る」とか「よく見せる」という意味で、機関投資家は顧客からの評価を得るためにファンドの組み入れ銘柄の時価評価額を少しでもあげる(よくみせる)ためにドレッシング買いを行うケースがある。
年末には決算シーズンが重なり、ドレッシング買いがもっとも多く行われるようだ。このドレッシング買いも師走相場を盛り上げる一つの要素と言えるかもしれない。
安部首相とプーチン大統領の会談
今年の12月の注目イベントの一つに安部首相とプーチン大統領の会談がある。2016年12月15日(木)にロシアのプーチン大統領が日本に来日し、安部首相と会談を行う。これはロシアとの経済協力を強め、長年にわたり日本とロシアの問題となっていた北方領土問題を巡る交渉が行われるとみられている。
この会談を控えていることから、10月~11月にかけてロシア関連銘柄が物色されたが、12月15日の会談日が近付くにつれ、再びロシア関連銘柄に物色の手が伸びる可能性があるかもしれない。ロシア関連銘柄には注目しておくべきだろう。
掉尾の一振(とうびのいっしん)
聞きなれない言葉だが、掉尾の一振も12月のアノマリーの一つ。12月20日くらいから、年末最後の相場「大納会」までにかけて株価が上昇することを掉尾の一振(とうびのいっしん)と呼ぶ。
掉尾:最後になって勢いが強まること
一振:ひと振り
まぁ、直訳すると「年末の最後の数日間は相場の勢いが強まる」という意味だ。掉尾の一振(とうびのいっしん)が起こる理由は、おそらく新年・大発会がご祝儀相場になることに期待した買いが入ることや、年末の節税対策(含み損の解消)の売りが一巡し、買い圧力が強まること、ファンドのドレッシング買いなどが要因として考えられる。
まぁ、いろいろな要素が絡み合って、年末のラスト10日間くらいは買い圧力が強まりやすい、ということを覚えておけばよいだろう。
2017大発会に向けた期待買い
上記の掉尾の一振(とうびのいっしん)のところでも少し触れたが、この点についても気にしておくべきだろう。そもそも毎年1月は株価が上がりやすいアノマリーがあり、また新年初日の大発会には正月の余韻からかご祝儀相場になりやすいということもある。ご祝儀相場に期待して、年末のうちから仕込みを入れる個人投資家は多い。
これまた年末の風物詩と言ってよいのではないだろうか。
2016年 師走相場の注目テーマ
さて、師走相場にはいろいろなアノマリーやイベントがあることがわかったはず。これらを踏まえて、2016年の師走相場に注目されそうなテーマ株をピックアップしてみる。当方の主観コミなので参考までに願いたい。
2016年 師走相場の注目テーマ ロシア関連銘柄
まず2016年の師走相場で注目すべきはロシア関連銘柄だろう。前述の通り、12月15日(木)には安部首相とロシアのプーチン大統領の会談が控えている。北方領土問題が解決に向けて前進する可能性に期待し、近辺になれば再びロシア関連銘柄が注目を集める可能性はありそうだ。2016年の師走相場ではロシア関連銘柄に注目したい。
2016年 師走相場の注目テーマ トランプ関連銘柄
11月に行われた米大統領選では事前の下馬評を覆し、トランプ候補がヒラリー候補を下し次期大統領の座を獲得した。11月はトランプショックからのトランプラリーとなり、トランプノミクスなんて言葉も生まれ、おおいに相場も沸いた。
11月はトランプ相場となったが、トランプ氏が正式に大統領に就任するのは2017年の1月。直前となる12月もトランプ氏の政策関連銘柄などが再び物色される可能性はあるだろう。引き続きトランプ関連銘柄にも注目したい。
2016年 師走相場の注目テーマ 年末商戦関連銘柄
前述の通り、師走といえば年末商戦だ。クリスマス商戦にお歳暮商戦、さらに歳末商戦とさまざまな商戦が繰り広げられる。年末商戦関連銘柄は百貨店や量販店、おもちゃにゲーム、貴金属類、おせち料理を扱うお店など幅広いが注目しておくべきかもしれない。
2016年 師走相場の注目テーマ ZMP関連銘柄
2016年の師走相場で見逃せないのが、12月16日にマザーズ市場に上場予定のZMP、およびZMP関連銘柄だ。11月には以前から上場が期待されていた自動運転技術のZMPがついに上場することが決まり、ZMP関連銘柄は大幅に動意づいた。ZMP上場承認が下りてしばらくしてからは、やや材料出尽くし感があるものの、12月の上場日付近には再び注目される可能性もあるか?!
2016年 師走相場の注目テーマ スーパーマリオラン関連銘柄
2016年の師走相場で忘れてはいけないのはスーパーマリオラン関連銘柄だ。スーパーマリオランとは任天堂から12/15(木)に配信される予定のスマホアプリだ。2016年の夏に話題になったスマホアプリ「ポケモンGO」は米ナイアンティックが配信元であったが、スーパーマリオランは正真正銘「任天堂」が配信元のアプリ。
任天堂がいよいよスマホアプリ業界に殴りこみか!と発表当時は非常に注目されたが、気になる点はスーパーマリオランは従来のビジネスモデルである「アプリ内課金型」ではなく1200円の買い切りタイプのアプリであると言う点。追加の課金要素は一切なし!
ユーザーに対しては優しいのかもしれないが、これだと重課金者(ヘビーユーザー)という存在は出てこないし、そもそもダウンロード数自体もDL無料のものに比べて少なくなる。業績にどれほど寄与するのかという点には不安が残る。
やや心配な点もあるが、12月のリリース日が近付けば話題になる可能性は高そうだ。スーパーマリオラン関連銘柄も2016年の師走相場に注目したいテーマ株である。
2016年 師走相場の注目テーマ インフルエンザ関連銘柄
2016年の師走相場ではインフルエンザ関連銘柄にも注目したい。インフルエンザも毎年冬に猛威を振るうウイルスであり、インフルエンザ関連銘柄は毎年決まった時期に注目される。インフルエンザの流行ピークは毎年1月~2月頃だが、インフルエンザ関連銘柄が物色されるのは、その少し前だ。2016年も11月にはすでに注目されていたが、引き続き師走相場でも話題になる可能性はありそうだ。
2016年 師走相場 まとめ
毎年、師走相場はさまざまなイベントやアノマリーなどが折り重なり、市場も混戦となるケースがある。今年もイベント盛りだくさんで活気ある市場になる可能性がありそうだな。
重要なのは、その時の旬なテーマや銘柄をいち早く察知することだ。強いテーマ・銘柄に早い段階で目を付ければ、波乱相場はむしろチャンス!12月は1年を締めくくる非常に重要な局面だ。ここで2016年最後の追い上げをかけ、気持ちよく正月を過ごしたいもんだ!
最後の大納会まで気を抜かずに、情報収集に励むべし!
引き続き、2016年の師走相場で注目されそうなテーマ株があれば追記していきたい。