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うーむ、地合いが悪いな。
日経平均株価は今日も続落。
前日比-160.18円で、ついに16,000円台を割り込んだ。
ひとつの節目を割り込んじまったな。
今回の下落の大きな要因はイギリスが欧州連合(EU)を離脱するかもしれないという懸念だろう。
これが資家心理を冷え込ませておりリスクオフのムードが広がって下落している。
当方の個人的意見では、この手の懸念は「結局大丈夫なんだろ!?」と思ってしまうが今回ばかりはちょっと不安視する声が多い模様。
13日に公表された英タイムズ紙向けの世論調査によると、EU離脱を支持する英国民の割合は46%、残留を支持する割合は39%だったそうだ。
このままだと23日に行われる国民投票でも離脱支持派の票が過半数を超える可能性がある。
つまりいよいよブリグジットショックが現実になろうとしているワケだ。
聞きなれない言葉が出てきたな!
「ブリグジット・ショックってなんじゃい!?」と思った人も多いと思うので、説明しておこう。
ブリグジット・ショックとは
ブリグジットとは「Britain(英国)」と「Exit(出口)」を組み合わせた造語だ。つまりイギリスがEUを離脱するという意味だ。
ブリグジットショックとはイギリスがEUを離脱することにより起きる経済ショックのことである。
「っていうかそもそもなんでイギリスがEUを離脱しようとしてるの?」って疑問を抱く人もいるかもしれないな。
簡単に説明するとイギリスは「もう移民・難民を受け入れられないよぉぉ」ということらしい。前々からヨーロッパの国々はシリアやイラク、アフリカからの難民受け入れ問題があり、ヨーロッパの国のなかでもイギリスは難民にとっては社会保障が手厚いなかなかの人気国らしい。
だが、イギリスからしてみれば移民や難民を受け入れれば当然、国民の税負担が重くなる。さらに移民・難民もそのまま遊んで暮らすわけではないから当然仕事に就くことになる。と、なると自国民の仕事を奪う格好になってしまうな。
イギリスはドイツのように特別裕福な国というわけではない。そのうえ税負担が増え、さらに国民の仕事も奪われるとなれば国民も黙っていないよな。当然、移民・難民の受け入れはこれ以上増やしたくないと思うはずだ。
だが、EU加盟国は「難民受け入れを拒否できない」という法律があるらしく、また「移民についても正当な理由がない限り拒否できない」とのこと。
だからイギリスはEUを離脱するかもしれないって話になっているってスンポウ。これがブリグジットのおおまかな流れである。
さて、ブリグジットが実際に起こるとどういうことになるのか?ということだが、まず起こるのはユーロの価値の低下。ユーロ安だ。イギリスという一国が抜ける以上信頼の低下は免れない。
ユーロ安が進めば、比較的な安全資産といわれる円は買われるだろう。つまり円高だ。
円高株安となる可能性が高い。
またイギリスに拠点をおく日本企業も大打撃を受けるだろうな。
ブリグジットはイギリスにとってはメリットがあるのかもしれないが、世界的にみれば打撃を受ける国の方が多いのだろう。各国の首脳や経済界の人物もEU残留を求めている模様。
ま、こればかりはイギリスの国民投票の結果を待つしかない。
当方としてもできれば波風立てずに残留してほしいのだけれどな。
さてブリグジット・ショック関連銘柄だが、基本的には円高メリット関連銘柄だろうな。
前にパナマ文書関連銘柄について書いたときにも上げたが、木材や紙、パルプなどの輸入産業にとっては追い風。さらに海外旅行に行く人が増えるので、旅行会社や航空会社にとっても恩恵があるかもしれん。あとは内需株も外部環境の影響を受けにくいので、相対的に資金の逃げ場になる可能性があるな。
ブリグジット・ショック関連銘柄 円高メリット関連銘柄
9603 エイチ・アイ・エス
2777 カッシーナ
8186 大塚家具
9843 ニトリHD
2501 サッポロHD
2502 アサヒ
2503 キリンHD
4997 日本農薬
1377 サカタのタネ
9501 東電HD
9502 中部電
3861 王子ホールディングス
3863 日本製紙
外部環境の影響を受けにくいといえば、バイオ関連銘柄もそうだ。
ブリグジット・ショック関連銘柄 バイオ関連銘柄
2397 DNAチップ研究所
4572 カルナバイオサイエンス
7774 ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング
2931 ユーグレナ
4564 オンコセラピー・サイエンス
4563 アンジェス MG
4571 ナノキャリア
6636 SOL Holdings
4585 UMNファーマ
4503 アステラス製薬
4574 大幸薬品
4519 中外製薬
4502 武田薬品工業
4911 資生堂
4576 デ・ウエスタン・セラピテクス研究所
4570 免疫生物研究所
2191 テラ
4586 メドレックス
2395 新日本科学
2369 メディビックグループ
4582 シンバイオ製薬
4974 タカラバイオ
2370 メディネット
8086 ニプロ
3386 コスモ・バイオ
4575 キャンバス
4579 ラクオリア創薬
7777 スリー・ディー・マトリックス
7707 プレシジョン・システム・サイエンス
4978 リプロセル
4584 ジーンテクノサイエンス
4565 そーせいグループ
4406 新日本理化
6340 澁谷工業
4406 新日本理化
4557 医学生物学研究所
4369 トリケミカル研究所
2342 トランスジェニック
2176 イナリサーチ
4583 カイオム・バイオサイエンス
4594 グリーンペプタイド
ブリグジット・ショックが実際に起こるかどうかはまだわからないが、今のところ可能性は考えておくべきかもしれない。もし起きなければここ数日の下落は絶好の買い場なんだがなー。
ちょっと判断が難しいところがある。引き続き動向に注目だな。