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2016年03月15日
今回は電力自由化関連銘柄について書いていこう。
そろそろ4月。3月中旬現在はあまり注目の的から外れているものの、再び物色される可能性もある。
電力自由化とは、読んで字の通り「電力の小売が自由化される」という意味。皆さんご存知の通り、2016年4月から電力の小売りが全面的に自由化される。
これまでは東京電力だったり、関西電力だったり、東北電力だったり地域ごとの大手電力会社から電気を買うしか選択肢がなかったが、4月以降は誰でも電力供給事業者となることができて、どの供給事業者からでも電力を買えるようになるというわけだ。
まぁ、厳密には一定以上の契約電力であればこれまでも東京電力や関西電力など以外の電力会社と電力契約をすることができたのだが、2016年4月以降は一定未満の契約であろうが、電力の小売が全面自由化となるってスンポウだ。
さて電力自由化により、どんなことが起こるか?ということだが、まずはいろいろな競争が生まれるわけなので、電気料金の引き下げや電気事業における資源配分の効率化が進められることになるだろう。
具体的に例を挙げると「ソフトバンクと東京電力の提携」や「KDDIと関西電力の提携」「NTTドコモと中部電力の提携」などがわかりやすいだろう。
電気料金と携帯電話会社をセットにすることで「セット割」的なサービスが生まれる。
電力も携帯もどちらも、もはや生活必需品であり欠かすことのできないもの。ならば、セット割を受けられるようにしたいと考える消費者はたくさんいるだろう。
まぁこれまでよりもいろいろなサービスが生まれ、選択肢が増えるのは良いことだ。
と、いうわけで電力の小売りが自由化されれば新たに電力供給事業者として名乗りを上げる企業、それに絡んでくる企業も多数出てくる。
それらをひっくるめて電力自由化関連銘柄ということになるな。
それではまずは当方が注目している電力自由化関連銘柄について書いていこう。
電力自由化関連銘柄
9531 東京ガス
東京ガスはガス最大手。これも電力事業に名乗りをあげる企業だ。東京ガスは、ガスと電力のセットとなる「ずっともプラン」、さらに光回線サービスとのセット「東京ガストリプル割」なるサービスを行うとしている。
まぁ電力自由化関連銘柄としてまず名前のあがる銘柄だと思うが、いかんせん時価総額が重すぎる。チャートも215年4月以降は右肩下がりのチャートである。長期投資スタンスならばむしろ狙い目の株価なのかもしれないが、短期・中期スタンスではあまり狙えそうにないな。
5002 昭和シェル石油
ご存知ガソリンスタンドの昭和シェル石油だが、ここは自社所有の太陽光発電所をもっている。これまでは太陽光発電の電力を中国電力で売電していたそうだが、電力自由化を皮切りに家庭向け電力小売にも参戦表明。さらにバイオマス発電所や東京ガスと共同建設する液化天然ガス火力発電所も運転開始するらしい。
昭和シェル石油は「ドライバーズプラン」という、ガソリンとセットで割引になるプランを提案。これも需要はあるかもしれないな。
東京ガスと比べると、さすがに時価総額規模は小さいがそれでもやはり石油元売の大手。株価の動きは軽くはない。やはり中期~長期スタンスで挑むべき銘柄と言えるだろう。
9984 ソフトバンクグループ
ソフトバンクは、前述したとおり東京ガスと提携しソフトバンクでんきなるサービスを展開する電力自由化関連銘柄だ。もちろん時価総額は重いが、個人的には資金が許すなら長期で保有しても面白いと思う銘柄。電力自由化だけでなく、幅広いテーマに絡む銘柄。長いスパンでみて入るのも面白そうだ。あくまで個人的な意見だけどな。
さて、上記は時価総額のデカイものが並んだが、下記にはもう少し時価総額が小さく株価の動きやすい銘柄も紹介してみよう。
3150 グリムス
グリムスは中小製造業の企業などへ電気料金の削減を提案する省エネ支援関連銘柄だ。新たな電力供給会社として名乗りを上げるわけではないが、前々から電気料金の引き下げを支援してきている会社であり、電力自由化が解禁されることにより見直し買いが入る可能性は十分にあるだろう。
グリムスは時価総額は34億ほどでかなり軽い。クセのある動きをするので、ちょっと怖い面もあるが、株価がギュンギュン動く銘柄をさわりたい短期トレーダーには面白いと思う。
6079 エナリス
エナリスもグリムス動揺、省エネ支援関連銘柄として一時期注目を浴びた銘柄だ。よく、省エネ支援関連三兄弟として「グリムス・エナリス・省電舎」が同じような動きをしていたことがあったな。エナリスもグリムス同様に再び注目される可能性はある。ただエナリスは2014年に粉飾決算が指摘されたこともある銘柄。過去にそういうことがあった点は理解しておくべきかもな。
9517 イーレックス
当方が電力自由化関連の本命かも?と思っている銘柄はイーレックスだ。あくまでも個人的意見なので、その辺はご理解を。
さてイーレックスは2000年3月以降、企業や工場など(一定以上の電力契約を行うもの)に電力を供給してきた事業者だが、2016年4月の電力自由化を皮切りに一般家庭への電力小売もスタートする銘柄。新電力供給事業者としては時価総額は小さめだ。株価が動きやすい銘柄だし、チャートをみると今は下のサポートラインは目だったものがないが高値圏ではなさそう。今後の株価にも注目か?!
【2016年03月18(金) 追記】
電力自由化関連銘柄
9517 イーレックス
こないだの記事で書いたイーレックスだが、今のところは予想通りの動きをしているな!日経が下がる中で、逆行高。やはり電力自由化を目前にして再び注目が集まっているということかな。まだ上値抵抗線へのアタックには届かないが、引き続き注目してみるのも面白そうだ。
【2016年3月24日(木) 追記】
電力自由化関連銘柄
9517 イーレックス
03/24(木)はイーレックスが勢いよくストップ高になったな!前述で書いてある通りイーレックスは当方が電力自由化関連銘柄の本命視していた銘柄。読みが当たったといえるかな?
当方の記事を読んでオイシイ思いをしてくれた人がいれば嬉しい限りである!
さて、今回の買い材料は三菱UFJモルガンスタンレー証券がイーレックスの目標株価を3650円、投資判断を「バイ(買い)」でカバレッジを開始したことだ!これはなかなかスゴイレーティングだぞ。03/24現在、イーレックスの株価はS高で1646円。三菱UFJモルガンの目標株価3650円の2分の1以下である。まだまだ開きがあるので、連騰する可能性も高いだろう。
今回のレーティングは電力小売りの全面自由化を目前にして、成長段階に入ったとの評価らしい。ふむふむ、やはり当方が電力自由化関連株の本命と評したのは間違いではなかったか。
引き続き注目だ。