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最近はテーマ性の強い銘柄が、物色される傾向にある気がする。
2016年の大きなテーマとして注目されているのがＡＲ(拡張現実)である。
前にも一度記事で書いたが、今一度ＡＲ(拡張現実)とはどういうものかについて書いていこうと思う。
ＡＲ(拡張現実)とは？
ＡＲとはAugmented Reality(オーグメンテッド リアリティ)の略であり、日本語に訳すと拡張現実という意味である。
拡張現実といわれてもピンとこない人も多いかもしれないが、要はスマホやタブレットやウェアラブル端末などのデバイスを介して現実の世界にデジタル情報を付加する技術だ。
マンガの話でわかりやすい例はドラゴンボールＺのスカウターだ。
スカウターというウェアラブル端末で、モニター越しに相手を見ることで戦闘力を測る。これは立派なＡＲ(拡張現実)技術である。
戦闘力を測るというのはいささか現実離れしているものの、スカウターのようなメガネ型のウェアラブル端末がＡＲのキモになってくるだろうな。現実世界にデジタル情報を付加するのならメガネ型の端末が一番。むしろ、グーグルグラスのようなメガネ型のウェアラブル端末が登場したことがＡＲ発展のきっかけとなったとさえ言えるだろう。
さて、スカウターでは戦闘力を測ったが実際にはＡＲでどんなことが実現するだろうか。
広告や観光での活用はもちろんだ。
例えば、メガネ型のウェアラブル端末をかけて街を歩けば、見かけたレストランのレビュー見えたり、観光として金閣寺を訪れたら金閣寺の歴史情報が見えたりするかもな！
他にも建設現場での活用や製造業の現場までさまざまな活用分野が広がっているのがＡＲなのだ。
■ＡＲ関連銘柄
具体的にＡＲ関連銘柄について書いていこう。
テーマ株 ＡＲ(拡張現実)関連銘柄
4312 サイバネットシステム
サイバネットシステムは一部でＡＲ関連銘柄の本命とも言われる銘柄。サイバネットシステムではさまざまなＡＲソリューションを展開している。代表的なものが「cybARnetサイバーエーアール」というサービスだ。これはARコンテンツ作成を支援する統合的なサービスで有料版と無料版があるので、無料でも試せて有償サービスも月額や従量制の価格体系になっているため、試しやすい。
他にはＡＲ関連としてスマホやタブレットのアプリで、色付けしたぬりえ原画にスマホ等のカメラをかざすと、色付けされた3DCGモデルが立体的に飛び出して表示される「うごくぬりえ」やスマホを用いて360度のパノラマ動画をみられる「パノラマソリューション」、展示会、セミナーなど、各種イベントにおいて、パンフレットや会場内にARを使った仕組みを盛り込む「イベント向けＡＲソリューション」など、さまざまなＡＲソリューションを展開している。
確かにこれはＡＲ関連銘柄として本命視されてもおかしくない銘柄だ。今後の動きにも注目したい。
テーマ株 ＡＲ(拡張現実)関連銘柄
6736 サン電子
サン電子はＡＲ分野で高い技術を持つイスラエル企業を買収し、新たなＡＲシステムを開発したＡＲ関連銘柄。
以前、東京ビッグサイトで開催されたイベント「ウェアラブルEXPO」にＡＲ技術を使用した業務ソリューション『AceReal(エースリアル)』を出展している。
この『AceReal(エースリアル)』は大型の透過型ディスプレイと、2つのカメラセンサーを搭載したメガネ型デバイスでリアルタイムに目の前の現実空間に3D映像を融合させることができるもの。
業務用で利用されるＡＲ技術として期待できそうだ。
テーマ株 ＡＲ(拡張現実)関連銘柄
3393 スターティア
スターティアは中小企業に複写機やサーバーを提供している会社だがＡＲ関連銘柄としても注目されている。
スターティアＡＲアプリ「COCOAR2」というスマホアプリをリリースしている会社で、このアプリ経由でカードやポスターを読み込むことで、設定されている動画や音楽・ＵＲＬといったさまざまなオリジナルコンテンツが表示可能というもの。そしてこのアプリがグリコの「アーモンドピーク」とコロプラ「黒猫のウィズ」、「白猫プロジェクト」のキャンペーンに採用されたと1月に発表している。
ＡＲ(拡張現実)関連銘柄は2016年の大きなテーマになりそうだ。そしてＡＲの兄弟分とも言えるＶＲ(仮想現実)も同様に大きなテーマになるだろう。ＶＲについてはまた改めて書こうと思う。
追記 2016/02/23
テーマ株 ＡＲ(拡張現実)関連銘柄
6731 ピクセラ
ピクセラはＰＣ向けチューナーや回線事業者向けチューナーが柱の会社だが、ＡＲ/ＶＲ関連銘柄でもある。2015年10月にはAR（拡張現実）／VR（仮想現実）事業への本格的に参入すると発表している。
具体的にはＶＲを活用した法人向けの360度映像配信サービスや、4K動画を撮影できるSphericamの360度ビデオカメラ「Sphericam 2」を販売するとのことだ。現状ではどちらかというとＶＲ色のが強い銘柄と言えるかもしれん。
