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CPI(消費者物価指数)は市場予想通りと無難な形で通過して安堵している投資家も多いだろう。
最近のリーマンショック以降で最大規模となるSVB(シリコンバレーバンク)から始まり暗号資産(仮想通貨)関連の取引が多いシグネチャー・バンクの破綻など飛び火しての銀行の連鎖的な破綻から一斉にリスク回避ムードが強まっていたが、バイデン大統領やイエレン財務長官が「アメリカ経済を守るため、断固とした行動をとる」「政府が全額預金は保護する」といった〝対象外の預金についても保護するという異例の措置〟もあり落ち着きを取り戻しているな。
この連鎖的な破綻の動きで「中小銀行からの預金流出」や「スタートアップ企業」が融資を受けにくいという状況になっていく事は、今後危惧しなければいけないのは間違いない。
今回破綻したSVB(シリコンバレーバンク)は資産規模は総資産は2090億ドル(全米16位)、そして連鎖破綻したシグネチャー銀行は資産規模は約1103億6400万ドル(全米29位)となっている。
米国経済は堅調という指標が相次いで出ている中で、銀行が連鎖的に破綻するというのは「青天の霹靂」と言えるが、インフレを抑え込むためFRBが利上げを積極的に進めたことで、投資適格の最低ラインであるBaa格の社債と、世界一安全とされるT-Bill(6カ月物)の利回りが逆転しそうとなっている。
今回のSVBの破綻は「銀行が預金の引き出しをカバーするため、含み損を抱えた債券等を売却せざるを得なかった」というのが原因と言えるだけにそれが今後中小の銀行への破綻を導いて、大手も…と考えるだけに銀行の破綻=リーマンショック再来となる…そういった不安を感じる投資家も多いだろう。
実際にFDICが発表したデータによると、米銀は2022年末時点で債券ポートフォリオに6200億ドル、日本円で64兆円もの含み損を抱えている。
資金繰りに陥った銀行は、預金金利を大幅に引き上げて資金を調達するという方法か、SVBのように損失覚悟で債券を売るという方法しかできない状況となっている事を考えても、長期金利が高止まりが続けばさらに苦境になる可能性がある。
FRBは今回の銀行連鎖倒産を回避の為に「利上げを一時停止」に舵を切る可能性も!
「米政府が全額預金は保護する」といった措置もだが、今回の破綻でFRBはFOMCで利上げという措置は行えないと当方は見ている。
勿論先々は懸念はあるが、直近でFRBによる利上げ観測の影響で株価が下がっていたという状況を考えても、利上げを一時停止に舵を切る可能性もあると言える。
何よりも、FRBが最後に金融問題と高インフレの両方に取り組んだのは、貯蓄貸付組合(S&L)危機が進行していた80年代後半では利上げを続けて、90年代の景気後退(リセッション)を誘発させ、その後の景気回復にも水を差す一因となった苦い経験がある。
それだけに今回の銀行破綻を防ぎ、尚且つ経済を安定させるためには利上げ一時停止する可能性が高いと当方は見る。利上げ停止となれば再び「株高の流れ」となる可能性は十分ある…言えるのではないだろうか。