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三菱ケミカルHDが田辺三菱をTOB!
またまたTOBが発表されたな。
TOBはやはりインパクトが凄いな!本日、三菱ケミカルHDが、連携強化、ヘルスケア事業の強化を図るとの名目で株式の56.39%を保有する田辺三菱製薬をTOBするとの話がきまった。19日からTOB価格は2010円。
三菱ケミカルHDはこの発表後株価は下げているが、完全子会社化となる田辺三菱製薬の株価は当然の如くSTOP高となっているぞ!
なんとこの公開買い付け価格は2010円だ。昨日の田辺製薬の18日の東証終値1338円で公開買い付けの2010円、つまり+672円、+50%以上のプレミアムをつける形となった。
最近、創通をRMBキャピタルのTOB、そしてyahooによるLINEのTOB、そして今回の三菱ケミカルHDと田辺製薬のTOBなどTOB関連のニュースが多いがこの流れは、今後も増えてくる可能性がある。
TOB関連 本命 銘柄 日立化成
時価総額:708,441百万円
PER:(連) 32.18倍
PBR:(連) 1.69倍
≪2019/11/19時点≫
親子会社、そして50%以上を保有されている子会社などは注目するべきだが、TOB関連銘柄として日立グループの子会社などは今後TOBの動きがあってもおかしくはないだろう。
日立グループが発行済み株式の51%を保有する親子会社で日立化成などは、日立製作所の東原敏昭社長は、日立化成など上場子会社について「4社のトップと世界で事業を伸ばしていくためにどうすればいいかを議論している」とグループの再編についても言及して売却の意向を進めている。
既に1次入札は行われ、米投資ファンドのベインキャピタル、カーライル・グループ、日東電工、昭和電工の4陣営が2次入札に進んでいる様だ。
日立化成、日立金属、日立電線は「御三家」と呼ばれて、日立の長年中核を担ってきた企業だ。
リチウムイオン電池、半導体材料に高いシェアをもつ日立化成だが、何故、これだけの中核企業が売却対象となったのか…、日立製作所は「選択と集中」の一環として、日立工機、18年に日立国際電気を売却した。19年に入っても車載機器のクラリオンをフランス自動車部品大手、フォルシアに譲渡するなど、業界での生き残りをかけ、まさに改革を進めている。
その流れで、日立グループはインフラやIT関連に注力して事業仕分けをしていく中で、日立化成は非中核事業とみているのだ。実際10月末にでた決算も減益、そして下方修正と業績は芳しくはない。
ただ、この売却は日立化成の株価が上がりすぎているという状況からも入札に向かっている4陣営も現状の株価は高すぎるとみているようだが、4陣営が揃って取りやめるという事は考えにくい、それだけにここまで進んでいる話と考えるとやはり日立グループとしては日立化成の売却に踏み切る可能性は高いだろう。