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【2018年07月06日(金)投稿】
ドライブレコーダー(通称ドラレコ)が飛ぶように売れているらしい。個人、法人問わずに自動車1台にドラレコ1台設置が今後のスタンダードとなる可能性も出て来た。
ドライブレコーダーの需要が一気に高まったキッカケは2017年に発生した高速道路のあおり運転が原因で発生した交通事故が発端だ。この報道から、危険運転が大きく取り上げられ、ドラレコの必要性を繰り返し紹介される事となった。
自動車の運転はどんなに自分が気をつけていても、他の危険運転に巻き込まれる可能性がある。交通トラブルはいつ自分の身に降りかかるか分からないし、ドラレコを設置する事で「自己防衛」したいと考えるドライバーや企業が増えて来た訳だ。
最近ではニュースなどの「話題性からの需要」ではなく、自動車の運転における「必需品としての需要」として市場に定着して来ており、今後は自動車1台にドラレコ1台が当たり前の時代となるかもしれない。そうなれば、その市場のデカさは相当だろう。
最近では前方だけではなく、後方も同時に記録出来る2カメラ式の製品や、逆光で画像が見えなくなるのを防ぐHDR(ハイダイナミックレンジ)製品など、様々な機能を有したドラレコも増えて来ている。価格帯も5000円台の製品から5万円近い高級品まで幅広く販売されている。
そのドラレコ市場で業績好調なのが販売台数でトップを走るJVCケンウッドだ。
ドライブレコーダー関連銘柄 本命株 JVCケンウッド
時価総額:41,283百万円
PER:(連) 15.29倍
PBR:(連) 0.81倍
≪2018/07/06時点≫
JVCケンウッドはドラレコ市場への参入自体は2014年と後発組ではあるが、旧日本ビクターのビデオカメラ光学技術を活用したドライブレコーダーが大ヒットしている。ハイビジョンの1.8倍の解像度で、車のナンバープレートまで正確に記録出来るのがドライバーへの「安心感」へと繋がっているようだ。2017年度の車載事業売上高は前期比16%増と拡大しており、2018年度はディーラー向け製品展開で更に成長を見込んでいるらしい。
また、ドライブレコーダー関連銘柄は何も機器メーカーや販売する小売店だけではない、最近はドライブレコーダー関連銘柄として一気に注目を集めているのが「保険会社」だ。
ドライブレコーダー関連銘柄 本命株 東京海上ホールディングス
時価総額:3,923,388百万円
PER:(連) 11.89倍
PBR:(連) 1.00倍
≪2018/07/06時点≫
東京海上日動火災保険では、2017年から自動車保険の契約者を対象にドラレコ特約を開始し、契約件数は1年弱で14万件を超えたそうだ。契約者に高解像度のドラレコ貸与する事で、事故時の過失割合などを先行提示、有利に交渉を進める事が出来る。また高齢の顧客はドライブレコーダーの扱いが難しい為、保険会社に任せてしまうという点でも利害関係が一致しているのだろう。顧客側にとっても保険会社側にとってもWIN&WINな関係を築けている訳だ。
また、ADAS(先進運転支援システム)や自動運転の分野においてもドラレコ業界の未来は明るそうだ。というのも、政府が2018年3月末に開催した未来投資会議において、自動運転車の車両安全性確保の為、2020年度までにデータ記録装置の設置義務化とデータ記録昨日の実用化を検討する事が定められたのだ。
今後「データ記録装置の設置義務化」へと方針が進めば、それこそ自動車1台にドラレコ1台の時代が到来する事となる。ドライブレコーダーの2018年時点の乗用車の搭載率はまだ10%以下らしいから、市場のデカさを顧みても伸びシロは相当デカそうだ。
それこそ15年前はカーナビを搭載している車は珍しかった。それが今や自動車1台にカーナビ1台の搭載は当たり前の時代となっている。ドラレコに関しては、それより安価な分、もっと早く普及するのではないかと個人的に考えている。
今後更に爆発的に普及が進む可能性もあるし、ドライブレコーダー関連銘柄 本命株・出遅れ株 一覧まとめと併せてチェックしておく事を推奨したい。