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【2018年07月02日(金)投稿】
米中貿易摩擦は想像以上に長引くかもしれない。
事の発端は米国トランプ大統領の「対中国追加関税リスト」の発表だ。総額500億ドルの中国からの輸入品に対して関税を課すと発表、これを受けて中国側も報復措置として、同じく500億ドル分の関税リストを公表している。
これで世界中の市場は一気に停滞、日本の市場を含め地合いの悪い展開が続いている。これはただの貿易黒字・赤字だけの問題ではなく、世界一位・二位の経済大国による覇権の争いでもある訳だし、両者引くに引けないといったところなのかも。
トランプ米国大統領が中国製品に対して関税を発動するのが2018年7月6日(金)の予定となっている。ここで本当に関税を追加するのかどうかが大きなポイントになりそうだし、注目しておいたほうが良さそうだ。
トランプ大統領といえば、先週ある銘柄が少し気になる急騰をしていたので本ページで少し取り上げてみようと思う。その銘柄とは、液晶パネルを主力としている今や台湾企業の傘下となってしまったシャープの事だ。実はシャープがトランプ大統領関連銘柄として注目を集め始めているらしい。
トランプ大統領関連銘柄 出遅れ株 シャープ
時価総額:1,240,808百万円
PER:(連) 15.48倍
PBR:(連) (連) 9.31倍
≪2018/07/02時点≫
シャープは6月22日に7837万5000株の公募増資を発表していたが、米中貿易摩擦の影響で市場が不安定な状況から、増資を実行すれば、既存株主の利益を損なうと判断したようで、新株発行の中止を発表。これで好感買いされた。
だが、時価総額1.3兆円のシャープがその材料だけでここまで急騰(一時18%上昇)するだろうか。僅か数時間で総額2,300億円もの資金が動いた訳だから、他にも材料はありそうだ。
調べてみたら、6月28日にシャープの親会社である鴻海(ホンハイ)精密工業が約100億ドル(約1.1兆円)投入する液晶パネル工場の起工式を行ったそうだ。しかもその起工式にトランプ米大統領が出席、演説まで行ったらしい。
元々、トランプ大統領は「シャープ製品のファン」である事を発言した事は有名な話だが、ただのリップサービスでは無かったという訳だな。その場にはソフトバンクグループの孫正義氏も出席していたそうだが、トランプ大統領と鴻海精密工業の親密ぶりが良く伺える起工式だったのではないかと思う。
つまりシャープが先週突然急騰したのは、新株発行の中止だけが材料だったのではなく、トランプ関連銘柄としての思惑からも買いが集中したのだろう。
とはいえ、チャートを見て貰えばお分かりのように、シャープは長期で見れば現在は下げトレンド中だ。これを押し目とみて入ってみるのも面白いんじゃないかな!
何しろ米中貿易摩擦の渦中にいる張本人がトランプ大統領な訳だし、親会社がトランプ大統領と親密というだけで何か恩恵があるかもしれない。時価総額はデカいが、数時間で2300億円も資金が動いた事例を見ると、まだまだポテンシャルを感じざるを得ない。トランプ大統領関連銘柄 本命・出遅れ 一覧 まとめと併せてチェックしておく事を推奨したい。