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生産設備や工場にある機器や設備は毎日稼働するものであり、毎日使っていれば壊れやすくもなるし、長い年月稼働させれば経年劣化で古くなってしまったりもする。
だが生産設備や工場の場合は、たった一か所の機器故障だけでも、全体の生産ラインをストップしなければならない事態に発展するケースもある。それを未然に防ぐ為に行うのが定期的なメンテナンス。「設備保全」「予防保全」と呼ばれる内容のものだ。
しかし、今はこの「設備保全」「予防保全」に大きな変革が起きようとしている。それはIoTや人工知能AIを活用した新たな技術、「予知保全」である。時代は「予防」から「予知」へと移りつつあるのだ。
この新たなサービスである「予知保全」が株式市場でも一つのテーマ株として注目されつつあるようだ。
このページでは予知保全関連銘柄について本命株・出遅れ株 一覧をわかりやすく詳しくまとめておく。
予知保全関連銘柄とは
予知保全関連銘柄とは、その名の通り「予知保全」に関連する製品やサービスを手掛ける銘柄の総称である。
まず「予知保全」とは、連続的に機器の状態を計測、監視をするシステムの事だ。常に監視をしているから、故障や異常が発生する前ぶれを察知する事ができ、また定期メンテナンスに伴う人件費の削減や、不要な部品交換のコストを削減することもできる。
人間に例えるならば、年に1度の身体検査では重病の発見が遅れる場合もあるが、「予知保全」ならば常日頃から自分の体調をチェックしてくれるから、重病となる前段階の時点で発見、予防が出来るという訳だ。
これが実現すれば、工場などの生産設備の機器はより長く稼働する事が可能となるだろうし、生産ライン全体を停止させるような事態も起こりにくくなる。製造業を営む企業にとっては夢のようなシステムがこの「予知保全」サービスなのだ。
予知保全に関連する製品・サービスはこれからの時代、必要不可欠なものになりそうだ。それに伴い株式市場においても予知保全関連銘柄は今後注目が集まる可能性が高いといえる。
なお、予知保全関連銘柄はIoT技術やAI技術の発展により実現する技術と言える。つまり、IoT関連銘柄やAI関連銘柄と非常に親和性の高いテーマ株と考えられる。また、エッジコンピューティングとも親和性が高いと言われている。これらの親和性の高いテーマ株とは重複する銘柄もある。それに同じタイミングで動意づく可能性もありそうだ。
これらのテーマ株はすでに当サイトで本命株・出遅れ株 一覧をまとめてあるので併せてチェックしておくことをオススメしたい。
IoT関連銘柄 本命株・出遅れ株 一覧 まとめはコチラ≫
人工知能(AI)関連銘柄 本命株・出遅れ株 一覧 まとめはコチラ≫
エッジコンピューティング関連銘柄 本命株・出遅れ株 一覧 まとめはコチラ≫
予知保全関連銘柄 一覧
- 9739 日本システムウェア 製造業向け予知保全サービスの提供
- 2760 東京エレクトロン IoT&AIシステム構築ソリューションを開発
- 6482 ユーシン精機 AI技術を活用した予知保全ロボット開発
- 6369 トーヨーカネツ IoTやAIの技術を活用した予知保全サービス
- 2354 安川情報システム 故障予知サービス「MMPredict」を展開
- 2427 アウトソーシング IoTを活用した予知保全サービス
- 3687 フィックスターズ 生産現場向けIoT「Olive@Factory」
- 6836 ぷらっとホーム 予知保全にも対応可能な統合IoTデータ管理装置
- 6723 ルネサスエレクトロ 機械に後付け出来る予知保全サービスを展開
- 3906 ALBERT AIなど活用した工場の異常検知や稼働監視
- 8151 東陽テクニカ 予知保全の用途に適した製品を販売
- 4736 日本ラッド 製造業向けIoTソリューションパッケージシステム
- 5955 ヤマシナ 日本ラッドのIoTシステムを販売
- 4770 図研エルミック チョコ停検出記録システム
- 9934 因幡電機産業 チョコ停ウォッチャー
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予知保全関連銘柄 本命株・出遅れ株
それでは予知保全関連銘柄のなかでも特に本命視されそうな銘柄をピックアップしていこう。出遅れ銘柄などもあれば追記していくつもりだ。なお、この項目は当方の主観を含む内容のため、参考までに願う。
本命株 日本システムウェア
時価総額:41,720百万円
PER:(連) 20.15倍
PBR:(連) 2.41倍
≪2018/05/14時点≫
予知保全関連銘柄の本命株として注目したいのは日本システムウェア(NSW)だ。
日本システムウェアは製造業向け予知保全サービス「Toami Analytics for 予知保全」を手掛けている銘柄。このサービスは状態変化のパターンによる故障予測を実現し、トータル的なコスト削減を実現出来るというものだ。まさに予知保全関連ど真ん中のサービスを手掛けている銘柄と言える。予知保全の市場へイチ早く製品を投入している点で有利だと思うし、本命として期待したい銘柄だ。
日本システムウェアの時価総額規模は小粒とまではいかないものの、値動き妙味としては十分面白みのあるレベルと言えるだろう。予知保全関連銘柄の本命株として注目しておきたい。
本命株 東京エレクトロンデバイス
時価総額:22,395百万円
PER:(連) 12.06倍
PBR:(連) 0.91倍
≪2018/05/14時点≫
東京エレクロトロンデバイスも予知保全関連銘柄の一角として注目しておきたい銘柄だ。
東京エレクトロンデバイスは、金沢エンジニアリングシステムズとウイングアーク1STと共同で生産設備の予知保全機能を有した「IoT&AIシステム構築ソリューション」を開発、提供を開始している。
3社共同で開発する事で、エッジコンピューティングとクラウドサービスの利点を生かしたシステムを実現している。時価総額もそれほど大きくなく人気化すれば値動き妙味に期待できそうだ。
こちらも予知保全関連銘柄の本命株として注目しておきたい。
出遅れ株 トーヨーカネツ
時価総額:36,387百万円
PER:(連) 15.78倍
PBR:(連) 0.95倍
≪2018/05/14時点≫
トーヨーカネツも予知保全関連銘柄の一角として注目だ。
トーヨーカネツのグループ会社であるトーヨーカネツソリュージョンは2018年10月にIoTやAIの技術を活用した物流センター向けの予知保全サービスを市場投入する予定だ。ネット通販の需要が日々高まる中で、特に物流設備に特化した予知保全サービスとして期待されている。トーヨーカネツもそこまで時価総額規模は大きくないし、また現時点ではPERも過熱感なく、PBRは1倍以下。割安感もあるのでテーマ性に火が付けば面白い銘柄となるかもしれない。
先回りして注目しておきたい予知保全関連銘柄だ。
出遅れ株 ユーシン精機
時価総額:51,319百万円
PER:(連) 27.98倍
PBR:(連) 1.92倍
≪2018/05/14時点≫
ユーシン精機は自動車電装品を手掛ける企業だが、予知保全関連銘柄としても注目したい銘柄だ。
ユーシン精機はAI技術を活用した予知保全システムを社内向けに運用を開始している点に注目。ロボット系の技術にも強みのある同社は今後更に改良を加えて市場へ投入してくる事が予想される。こちらも時価総額規模は小粒とはいえないまでもそこまで値動きが重いわけでもない。予知保全関連銘柄の出遅れ株として注目しておきたい銘柄だ。
本命株・出遅れ株 安川情報システム
時価総額:11,420百万円
PER:(連) 26.55倍
PBR:(連) 4.41倍
≪2018/05/14時点≫
安川情報システムは一時期、IoT関連銘柄としても注目された経緯のある銘柄だ。安川情報システムも予知保全関連銘柄の本命株・出遅れ株として注目しておきたい。
同社は安川電機グループのシステム開発会社だが、故障予知サービス「MMPredict」を展開している。現在特許出願中の知見追加学習機能により、使いながら検知精度を高める事に期待ができそうだ。こちらもまさしく予知保全関連の事業を手掛けていると言えるだろう。
また、時価総額規模も小さく値動きにも期待出来る。IoT関連銘柄としても注目だし複数のテーマ性を持つ点からも個人的には一番面白いと思っている銘柄だ。
本命株 ルネサスエレクトロニクス
時価総額:1,732,216百万円
PER:(連) -
PBR:(連) 3.43倍
≪2018/05/14時点≫
ルネサスエレクトロニクスは少し時価総額規模が大きいので値動き妙味としてはやや面白みに欠けるものの、予知保全関連銘柄としては外せない中核銘柄と言える。
ルネサスの「AIユニットソリューション」は設備や機器に後付けで「予知保全」のサービスを即時活用出来るのが強みだ。組み込み自体も1日程度で可能とされており、今後「予知保全」の需要が高まれば、一気にシェアを拡大する可能性も高そうだ。
本命株 ALBERT
時価総額:8,376百万円
PER:(単) 1,048.54倍
PBR:(単) 9.74倍
≪2018/05/16時点≫
AI関連銘柄の本命株との見方もあるALBERTも予知保全関連銘柄の一角として注目しておきたい。ALBERTはAIや機械学習、ディープラーニングなどの技術を活用したビッグデータ分析を手掛ける企業だ。
ALBERTはAIやディープラーニングを活用し工場の異常検知や機器の故障予測などを実現するためのビッグデータを蓄積する。こちらもまさにAIなどを予知保全に活用するための土壌をちゃくちゃくと積み上げている企業の一角と言えるだろう。
ALBERTはAI関連銘柄としてのテーマ性も強く、また時価総額規模も小さいため値動き妙味の面でも面白い。予知保全関連銘柄としても注目しておきたい銘柄と言えるだろう。
本命株・出遅れ株 東陽テクニカ
時価総額:24,624百万円
PER:(連) 29.16倍
PBR:(連) 0.78倍
≪2018/05/16時点≫
エレクトロニクス中心の計測器を扱う輸入主体の専門商社 東陽テクニカも予知保全関連銘柄の一角として注目しておきたい。
東陽テクニカは予知保全の用途に適した米国「PCB社」製の低電圧駆動型加速度計を販売している点に注目だ。こちらも予知保全の重要さが市場に認知されてくれば、ビジネスチャンスを受ける銘柄と言えるだろう。
東陽テクニカは時価総額規模が小粒というほどでもないが、値動きは十分に期待できるレベル。また現時点ではPBRも1倍以下。割安感もある点も面白い。
本命株 日本ラッド
時価総額:5,757百万円
PER:(単) 28.59倍
PBR:(単) 2.95倍
≪2018/05/16時点≫
AI関連銘柄やIoT関連銘柄として一時期注目を浴びた日本ラッドも予知保全関連銘柄の一角として注目しておきたい。
日本ラッドは製造業向けのIoTソリューションパッケージシステムを手掛けている点に注目だ。このIoTソリューションパッケージシステムは製造業の工場での利用に特化したセンサー・通信・ソフトウェアまで一貫して提案するパッケージ。エッジコンピューティングも採用しており、予知保全にも活かせるとのこと。
こちらもなかなか面白い予知保全関連銘柄と言える。また日本ラッドのIoTソリューションパッケージシステムの販売代理店契約をしているヤマシナにも同様に注目したい。
本命株・出遅れ株 図研エルミック
時価総額:3,218百万円
PER:(単) 114.80倍
PBR:(単) 5.44倍
≪2018/05/16時点≫
図研エルミックも予知保全関連銘柄として注目だ。図研エルミックは「チョコ停検出記録システム」というのを手掛けている。
工場などの生産現場では、一時的な機械トラブルなどで製造がチョコチョコ停止してしまうことがよくあるが、図研エルミックの「チョコ停検出記録システム」はこのチョコチョコ停止を減らすことに一役買うもののようだ。
図研エルミックは時価総額規模も小さく値動きも軽いことから予知保全関連銘柄のダークホースとして注目しておきたい。
本命株 因幡電機産業
時価総額:139,954百万円
PER:(連) 15.02倍
PBR:(連) 1.18倍
≪2018/05/16時点≫
因幡電機産業も予知保全関連銘柄の一角として注目。因幡電機産業は監視・録画用カメラ「チョコ停ウォッチャー」を販売している点に注目。こちらも工場などの生産現場でチョコチョコ停止を減らすのに役立ちそうだ。こちらも予知保全関連銘柄として注目されるかもしれない。
ただし因幡電機産業は時価総額規模が少し大きめなので、値動きは少し緩やかになるかもしれない。
予知保全関連銘柄 まとめ
製造業にとって機器の故障は致命的となるケースがある。その兆候を事前に察知する事の出来る「予知保全」の需要は今後も高まる事が予想されるだろう。
またこれは製造業の機器だけの話ではなく、今後は自動車や家電、医療など、様々な機器に「予知保全」の機能は拡がって行く可能性がある。
総務省の発表では2020年までにIoT、つまり「モノ」と「インターネット」が繋がる個数は300億を超えるとの試算が出ている。製造業における生産設備や機器の「予知保全」は今後急拡大を見せるテーマ株となる可能性がある。個人的にはこのテーマは注目しておく価値があると考えている。
また、親和性が高く重複する銘柄も多くある以下のテーマ株は併せてチェックしておくと良さそうだ。
IoT関連銘柄 本命株・出遅れ株 一覧 まとめはコチラ≫
人工知能(AI)関連銘柄 本命株・出遅れ株 一覧 まとめはコチラ≫
エッジコンピューティング関連銘柄 本命株・出遅れ株 一覧 まとめはコチラ≫