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2017年に大相場となったテーマ株といえば「EV(電気自動車)関連銘柄」が挙げられるのではないだろうか。
地球温暖化や都市部における大気汚染などの世界的な環境問題から、現在世界的に自動車のガソリン車からEV(電気自動車)へのシフトが加速している。これまでにフランス・イギリス・インド・ドイツなどが、今後ガソリン車やディーゼル車を廃止する方針としており、この世界的なエコカーシフトの流れは止まらないだろう。
この世界的なEV化シフトの流れを受け、日本の株式市場でもEV関連銘柄に物色が向かった。EV関連銘柄のなかで、2017年に特に注目されたのはEVの動力源であり心臓部と言える「リチウムイオン電池」や「全固体電池」に関連する銘柄だろう。
確かにリチウムイオン電池や全固体電池は、EVの動力源となる中核パーツ。リチウムイオン電池(全固体電池)はガソリン車の「燃料(ガソリン)」にあたる最重要のもの。
だが、EVにはもう一つの中核パーツがある。それは「駆動モーター」だ。
「駆動モーター」はガソリン車でいう「エンジン」にあたり、これもEVを動かすための中核をなすパーツと言えるだろう。
EV関連銘柄が再び物色されるとすれば、次に注目されるのは「駆動モーター関連銘柄」ではないだろうか。と、いうことでこのページでは駆動モーター関連銘柄について本命株・出遅れ株 一覧をわかりやすく詳しくまとめていく。
駆動モーター関連銘柄とは
駆動モーター関連銘柄とはその名の通り駆動モーターに関連する銘柄の総称である。
ちなみに「駆動」とは動力を与えて動かすという意味で、当ページでいう「駆動モーター」とはEV(電気自動車)やFCV(燃料電池車)、HV(ハイブリッド車)など自動車を駆動させる動力となるモーターのことを指す。自動車にはパワーウィンドウやドアミラーなどにも小型モーターが使用されているが、当ページではそういう小型モーターは除外し自動車の動力となる「駆動モーター」に関連する銘柄をまとめる。
ガソリン車は「ガソリン」を燃料として「エンジン」という動力を用いて走るのに対し、EVは「電気」の力を利用し「モーター」が動いて走る。(FCVの場合は「水素」の力を利用して「モーター」が動いて走る)
いずれにしても、ガソリン車が廃止されEVやFCVへのシフトが加速すれば、自動車の動力は「電池」と「駆動モーター」となるわけだ。リチウムイオン電池や全固体電池と同じく、自動車の中核となる駆動モーターも爆発的な需要増が見込めると言えるだろう。
2018年以降も引き続きEV関連銘柄は注目される可能性のあるテーマ株であり、リチウムイオン電池関連銘柄や全固体電池関連銘柄にももちろん注目しておくべきだが、それと並んでEVのエンジンとも言える「駆動モーター」に関連する銘柄にも注目しておきたい。
なお駆動モーター関連銘柄は広義では「EV関連銘柄」の一部と言える。当サイトではわかりやすく把握するため、駆動モーター関連銘柄はそれだけでまとめさせて頂いたが、近縁テーマ株は併せてチェックしておくべきと言えるだろう。
EV関連銘柄・リチウムイオン電池関連銘柄・全固体電池関連銘柄なども別ページでまとめているので、そちらもぜひチェックしてほしい。
EV関連銘柄 本命株・出遅れ株 一覧 まとめはコチラ≫
リチウムイオン電池関連銘柄 本命株・出遅れ株 一覧 まとめはコチラ≫
全固体電池関連銘柄 本命株・出遅れ株 一覧 まとめはコチラ≫
駆動モーター関連銘柄 一覧
- 6594 日本電産 EV・PHV向け駆動モーターシステム
- 7726 黒田精工 Glue FASTECモーターコア
- 6508 明電舎 EV・HEV向け駆動用モータ・インバータ
- 6996 ニチコン EV・HV向けの「モータ駆動インバータ平滑用フィルムコンデンサ」
- 6966 三井ハイテック 自動車用モーターコア
- 6506 安川電機 小型EV用モータドライブシステム「YMEV」
- 6503 三菱電機 EV用モータードライブシステム
- 6502 東芝 フォード社にHV向け駆動用モーターを2012年から供給
- 6367 ダイキン工業 大阪府立大学と共同でEV・HV向けの高効率モーターを開発
- 6479 ミネベアミツミ EV向け駆動モーターを制御す回転角センサー「レゾルバ」
- 6149 小田原エンジニアリング 自動巻線機分野で世界2位のシェア
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駆動モーター関連銘柄 本命株・出遅れ株
それでは駆動モーター関連銘柄のなかでも特に本命視されそうな銘柄をピックアップしていこう。出遅れ銘柄などもあれば追記していくつもりだ。なお、この項目は当方の主観を含む内容のため、参考までに願う。
本命株 日本電産
時価総額:4,894,005百万円
PER:(連) 37.97倍
PBR:(連) 5.12倍
≪2018/02/19時点≫
日本電産は駆動モーター関連銘柄の本命株として注目すべき銘柄と言えるだろう。日本電産は世界首位の総合モーターメーカーで、2017年9月にEV・PHV向けの駆動用モーターシステムを開発したと発表している。
日本電産のEV向け駆動モーターはギアと、それを制御するインバーターをセットにして供給するとのこと。まさに駆動モーター関連銘柄の中核株と言えるだろう。
ただ日本電産はかなり時価総額規模の大きな大企業。値動きは軽くはないだろう。駆動モーターの市場規模の大きさから期待できる銘柄ではあるが、それでも短期スタンスでの取り組みには向かないだろう。中長期スタンスが前提となりそうな駆動モーター関連銘柄と言える。
本命株 黒田精工
時価総額:16,006百万円
PER:(連) 66.60倍
PBR:(連) 1.87倍
≪2018/02/19時点≫
黒田精工も駆動モーター関連銘柄の本命株として注目したい。黒田精工は精密ボールねじや精密金型を手掛ける精密機器メーカーで「Glue FASTEC」というモーターのエネルギー効率を大幅に改善する製品を手掛けている。
このGlue FASTECはハイブリッド自動車やFCV(燃料電池自動車)の駆動用モーターコアなどに最適でありすでに2016年11月に最先端エコカーに相次いで採用されたと伝わり、株価を上げた経緯がある。こちらもまさに駆動モーター関連銘柄の本命株と言えるだろう。
加えて黒田精工は時価総額規模が比較的小さい銘柄。駆動モーター関連銘柄は時価総額規模の大きな大企業が多いので、小粒銘柄である黒田精工はそれだけで短期資金の流入が期待できそうだ。当方は黒田精工を駆動モーター関連の本命株として注目する。
本命株 明電舎
時価総額:94,470百万円
PER:(連) 14.49倍
PBR:(連) 1.36倍
≪2018/02/19時点≫
明電舎も駆動モーター関連銘柄の本命株として注目である。明電舎は重電機器、水処理システム、産業システム機器などを手がける電気機器メーカーで、自動車向けとしてはEV・HEV向けに駆動モーター・インバーターを手掛けている。
明電舎のEV・HEV駆動用モータ・インバータは2009年から三菱自動車の電気自動車「i-MiEV」に採用された実績もある。こちらも立派な駆動モーター関連銘柄の本命株といえるだろう。
また、明電舎も駆動モーター関連銘柄のなかでは値動き妙味にも期待できるほうと言える。値動きの面でも期待したい。
本命株 ニチコン
時価総額:104,442百万円
PER:(連) 929.86倍
PBR:連) 0.89倍
≪2018/02/19時点≫
ニチコンも駆動モーター関連銘柄の一角として注目しておきたい。ニチコンはコンデンサなどを手掛ける会社で、EV用の急速充電器なども手掛けていることからEV関連銘柄としても注目される銘柄だ。
駆動モーター関連としては、EV・HV向けの「モータ駆動インバータ平滑用アルミ電解コンデンサ」や「モータ駆動インバータ平滑用フィルムコンデンサ」を手掛けている。こちらも駆動モーターに必要な仕組みであるため、駆動モーター関連銘柄とも言えるだろう。
ちなみにニチコンは小粒銘柄とまではいえないが、駆動モーター関連銘柄のなかでは値動き妙味のあるほうではないだろうか。こちらも駆動モーター関連銘柄の期待株として注目したい。
本命株 三井ハイテック
時価総額:88,543百万円
PER:(連) 28.68倍
PBR:(連) 1.58倍
≪2018/02/19時点≫
三井ハイテックも駆動モーター関連銘柄の一角として注目だ。三井ハイテックはリードフレーム、プレス用金型、モーターコアなどの精密機器を手掛ける銘柄。EV、HVなどのエコカー向けのモーターコアを手掛けていることから、こちらも駆動モーター関連銘柄として注目したい。
なお、三井ハイテックも駆動モーター関連銘柄としては、比較的値動きの軽いほうだと思う。こちらも駆動モーター関連銘柄の期待株として注目。
本命株 安川電機
時価総額:1,320,118百万円
PER:---倍
PBR:(連) 5.80倍
≪2018/02/19時点≫
安川電機は産業用ロボットなどを手掛けるメーカーで、モーターやインバーターなども手掛けている企業。安川電機は、HV向けのモータードライブシステムを手掛けていることからこちらも駆動モーター関連銘柄と言える。
ただし、安川電機は時価総額規模の大きな企業。値動きはけっして軽くはないので、短期スタンスでの取り組みには不向きと言えるだろう。中長期スタンスでどっしりと取り組むべき銘柄と言えそうだ。
本命株 三菱電機
時価総額:4,022,782百万円
PER:(連) 15.17倍
PBR:(連) 1.78倍
≪2018/02/19時点≫
三菱電機は家電製品からコンピューター、産業機器など幅広い製品を手掛ける総合電機メーカー。こちらも駆動モーター関連銘柄として注目したい。
三菱電機は2014年に業界最小の小型化を実現した「EV用モータードライブシステム」を開発している。こちらも駆動モーター関連の中核株として注目すべきだろう。
だが、三菱電機も時価総額が大きい大企業。短期的な値動き妙味としては少し面白みに欠けるか。
本命株 東芝
時価総額:2,027,940百万円
PER:(連) 2.67倍
PBR:(連) ---倍
≪2018/02/19時点≫
東芝にも注目しておきたい。東芝はわれわれの生活に欠かせない家電製品などを幅広く手掛ける総合電機大手メーカーだ。米国の原発事業で巨額の損失となり、株価は不安定な部分もあるが、こちらも駆動モーター関連銘柄として把握しておきたい。
東芝は米国の自動車メーカー「フォード社」向けにHV向け駆動モーターを2012年から供給している。東芝も駆動モーターを手掛ける日本株として注目しておくべきだろう。
本命株 ダイキン工業
時価総額:3,772,377百万円
PER:(連) 20.45倍
PBR:(連) 2.87倍
≪2018/02/19時点≫
ダイキン工業も駆動モーターを手掛ける銘柄として注目しておきたい。ダイキンといえばエアコンでお馴染みだが、ダイキンは自動車用の駆動モーターも手掛ける。
と、いうのもエアコンも動力は「モーター」であり、エアコン首位のダイキンはモーターのスペシャリストでもあるのだ。
ダイキンは大阪府立大学と共同で、モーターを回す動力を生む磁性材料などを工夫し、電力損失を最大4割削減する高効率モーターを開発している。こちらも駆動モーター関連の中核株といえるので覚えておきたい。ただ、ダイキンもやはり時価総額規模は重い。中長期スタンスが前提の銘柄となりそうだ。
出遅れ株 ミネベアミツミ
時価総額:1,048,056百万円
PER:(連) 16.67倍
PBR:(連) 2.75倍
≪2018/02/19時点≫
ミネベアミツミはベアリングやモーターを中心に手掛ける電気部品メーカーだ。ミネベアミツミはEVの動力源である駆動モーターを制御するため「レゾルバ」と呼ばれる回転角センサーを手掛けている。レゾルバはモーターを効率よく制御することで電力の消費量を抑えることができるとのこと。こちらも駆動モーターには欠かせない部品ということで、ミネベアミツミも駆動モーター関連銘柄の一角として注目。
ただミネベアミツミも時価総額規模は大きめなので、値動き妙味としては少し面白みに欠けるかもしれない。
本命株・出遅れ株 小田原エンジニアリング
時価総額:15,675百万円
PER:(連) 20.48倍
PBR:(連) 1.25倍
≪2018/04/26時点≫
小田原エンジニアリングも駆動モーター関連銘柄の本命株・出遅れ株として注目したい。
小田原エンジニアリングは「自動巻線機」で国内最大手、世界で2位のシェアを誇る企業だ。「自動巻線機」とはモーターに必要不可欠なもので、文字通り「線を引く」「線を巻く」機械のことだが、「何を巻くか」次第では高度な技術が必要とされる。例えばスマートフォンの構成部品のスピーカーや振動モータなど様々な部品にこの技術が取り入れられているが、他にも医療機器やEV(電気自動車)向けのモーターなど様々な分野で需要ニーズが高い。
特にEV(電気自動車)における駆動モーターの分野では今後、更に小型で超精密に巻く技術が求められる為、世界規模でもトップクラスのシェアを誇る小田原エンジニアリングは駆動モーター関連銘柄の本命株として注目しておきたい。
小田原エンジニアリングは時価総額規模も駆動モーター関連銘柄のなかでは小粒なほうだし、人気化した場合は火柱も見込めるかもしれない。
それに加えてまだあまり駆動モーター関連銘柄自体にそれほど物色が集まっていないということもあり出遅れ感も。EV関連・駆動モーター関連のダークホースとなるか!?注目だ。
駆動モーター関連銘柄 まとめ
EV関連銘柄・リチウムイオン電池関連銘柄・全固体電池関連銘柄は引き続き人気のテーマ株だが、電池と同じくEVやFCV、PHVなどのエコカーに欠かせない中核部品「駆動モーター」にもそろそろ注目が集まってきて良さそうだ。
駆動モーターもEVなど次世代エコカーの動力源として欠かせない部品のため、市場規模としてはリチウムイオン電池・全個体電池に引けをとらない規模となるだろう。人気の火がつけば、非常に面白そうなテーマ株と言える。駆動モーター関連銘柄の本命株・出遅れ株 一覧はしっかりと把握しておきたい。