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量子コンピューターという言葉にすぐにピンとくる人は少ないと思う。
もちろん、当方もそうだ。
だが株式市場で新たに量子コンピューター関連銘柄に物色が集まりつつあるため、知らないでは済まされない。できるだけ簡単にこのページで解説していくので、しっかり把握しておこう。
量子コンピューター関連銘柄に注目が集まる大きなきっかけになったのは2017/09/15の日経新聞の1面で「次世代の高速コンピューターとして期待される量子コンピューターを日本の製造業大手が相次ぎ導入する」と報じられたことだろう。
元より、日本政府も量子コンピューターの実用化に向け積極的であり、文部科学省は2018年度から10年間でおよそ300億円を集中的に投資して開発を支援する方針で実用化を目指すとしている。この政府の動きに民間企業も追随し、量子コンピューター分野に経営資源を振り向ける動きが出てきているということだ。
官民をあげて量子コンピューター分野へと舵を切りだしていることから、量子コンピューター関連銘柄は今後も注目される息の長いテーマ株となる可能性がある。
と、いうことでこのページでは量子コンピューター関連銘柄について、本命株・出遅れ株 一覧をわかりやすく詳しくまとめていく。
量子コンピューター関連銘柄とは
量子コンピューター関連銘柄とは、その名の通り量子コンピューターに関連する銘柄の総称である。
量子コンピューターとは
量子コンピューターとは量子力学の原理を応用したコンピューターのことで、電子などの極微の世界で起こる物理減少を利用して性能を向上したもの。
こう言われても「はて?」とピンとこない人の方が多いだろう。
例えば日本のスーパーコンピューターといえば、民主党政権時代に蓮舫議員の「2位じゃだめなんでしょうか?」発言で話題になった「スーパーコンピューター京(けい)」が有名だが、量子コンピューターはスーパーコンピューター京よりも圧倒的に優れた計算能力を持つ。
どれくらい凄いかというとスーパーコンピューターで1千億年かかる膨大な計算を量子コンピューターはたった数時間で行ってしまうほどの計算能力を誇るという。
「1千億年かかる計算を数時間で行える」
もうこの時点で想像できないレベルに凄いコンピューターであることがわかる。量子コンピューターの原理についてはここまでとしておくが、とにかく従来のスーパーコンピューターを遥かに凌駕するコンピューターということを覚えておけば概ね間違いないだろう。
量子コンピューター役立つ分野
とにかく凄い計算能力をもつ量子コンピューターだがどんな分野で活躍するのか?という点もザックリと知っておこう。もちろんさまざまなところで役立つことが期待されるが、今のところ特に量子コンピューターの活躍が期待される分野は以下の通りである。
- 人工知能(AI)分野
- IoT分野
- 創薬分野
つまり、量子コンピュータ関連銘柄は人工知能(AI)関連銘柄やIoT関連銘柄、バイオ関連銘柄などと近縁のテーマ株と考えられる。
これらのテーマ株が動意づけば量子コンピューター関連銘柄も物色される可能性もあるかもしれない。近縁テーマ株として併せて注目しておきたい。
人工知能(AI)関連銘柄 本命株・出遅れ株 一覧はコチラ≫
IoT関連銘柄 本命株・出遅れ株 一覧はコチラ≫
バイオ関連銘柄 本命株・出遅れ株 一覧はコチラ≫
量子コンピューター関連銘柄 一覧
- 6864 エヌエフホールディングス 量子コンピューター向け信号増幅装置
- 6701 NEC 量子ビット技術 文部科学省の研究に参加
- 9432 NTT 量子コンピューターの研究 文部科学省の研究に参加
- 6503 三菱電機 量子暗号 文部科学省の研究に参加
- 6702 富士通 カナダにAIや量子コンピューター技術の研究拠点
- 4736 日本ラッド 台湾アドバンテックと協業体制
- 3687 フィックスターズ カナダのDウェーブ社と協業体制
- 4185 JSR 量子コンピューターで新素材開発
- 6902 デンソー 量子コンピューターの応用研究
- 3655 ブレインパッド AI関連 量子コンピューターと相性が良い事業内容
- 7713 シグマ光機 ユニット・システムの総合力が高い
- 3680 ホットリンク AI関連 量子コンピューターと相性が良い事業内容
- 2158 FRONTEO AI関連 量子コンピューターと相性が良い事業内容
- 3905 データセクション AI関連 量子コンピューターと相性が良い事業内容
- 2693 YKT 子会社が量子コンピューター部門で安定収益
- 3858 ユビキタス 米企業と量子コンピューター向けの公開鍵暗号技術の国内販売総代理店契約
- 6945 富士通フロンテック 富士通系銘柄
- 4793 富士通ビー・エス・シー 富士通系銘柄
- 8157 都築電気 富士通系銘柄
- 6777 santec 光子分野で独自の高技術
- 8023 大興電子通信 富士通特約店契約・サイバーセキュリティ
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量子コンピューター関連銘柄 本命株・出遅れ株
それでは量子コンピューター関連銘柄の中でも特に本命視されそうな銘柄をピックアップしていこう。出遅れ銘柄などもあれば追記していく。なお、この項目は当方の主観を含む内容のため、参考までに願う。
本命株 エヌエフ回路設計ブロック
時価総額:12,527百万円
PER:(連) 31.86倍
PBR:(連) 1.68倍
≪2017/09/21時点≫
量子コンピューター関連銘柄の本命株として注目されている銘柄といえば、エヌエフ回路設計ブロックだろう。エヌエフ回路設計ブロックはNF制御技術と呼ばれる回路の安定性と高性能を実現する技術に強みを持つ銘柄だ。
エヌエフ回路設計ブロックは微小信号のスペシャリストで量子コンピューター向けに世界最高レベルの信号増幅装置を提供していることから、量子コンピューター関連銘柄のなかでも中核的存在とされる。
また、エヌエフ回路設計ブロックは時価総額の規模も値動きも軽い銘柄。値動き妙味としての観点からも本命視されていると言えよう。量子コンピューター関連銘柄のなかでエヌエフ回路設計ブロックは外せない銘柄と言えるだろう。
本命株 NEC
時価総額:771,001百万円
PER:(連) 25.65倍
PBR:(連) 0.91倍
≪2017/09/21時点≫
NECも量子コンピューター関連銘柄の本命株として注目したい。
量子コンピューターには、量子ビット(量子情報の最小単位)の状態を正確に読みだす技術が必要不可欠だそうだが、NECは2012年11月には理化学研究所と量子ビットのエネルギー緩和率を増大することなく量子ビットの読出し信号を増大させる手法を実証し、量子ビットの読出し精度90%を達成したと発表している。
量子コンピューターに必要不可欠な技術を理研とともに研究している点から、量子コンピューター関連銘柄の中でも本命視される銘柄と言えるだろう。また、文部科学省は2018年夏にも量子コンピューターの研究実施を始めるとしているが、NECは参加を予定しているようだ。この点からもNECは量子コンピューター関連銘柄でも中核的存在と言えるだろう。
ちなみに量子コンピューター関連銘柄のなかでも本命株としてピックアップしたエヌエフ回路設計ブロックはNECとも取引実績がある。
ただ、やはり時価総額の規模が大きいので短期的な値動き妙味では少し面白みに欠ける。
本命株 ブレインパッド
時価総額:7,944百万円
PER:(連) 41.81倍
PBR:(連) 5.69倍
≪2017/09/21時点≫
ブレインパッドはNVIDIA Inception プログラムのパートナー企業に認定されており、人工知能(AI)関連銘柄としてもピックアップした銘柄だが、同時に量子コンピューター関連銘柄としても注目したい。
ブレインパッドは企業データを分析し販促に活用するデータマイニング提供に強みを持つ企業。
ディープラーニング分野の研究開発も手掛けており、独自アルゴリズムを活用した自然言語処理エンジン「マインドプラス」も注目されるAI関連の本命株だ。AI分野という量子コンピューターと非常に相性が良い事業内容を手掛けることから、量子コンピューター関連の一角としても本命視したい。
ブレインパッドは時価総額の規模も小粒で値動き妙味の観点でも非常に面白い。AI関連+量子コンピューター関連と、旬なテーマ性を併せ持つ銘柄として注目したい。
本命株 日本ラッド
時価総額:4,942百万円
PER:(連) 23.72倍
PBR:(連) 3.70倍
≪2017/09/21時点≫
日本ラッドはサイバーセキュリティ関連銘柄・人工知能(AI)関連銘柄としてもピックアップした銘柄。こちらも量子コンピューター関連銘柄としても本命視したい銘柄だ。
日本ラッドは独立系のシステムインテグレーターで、流通や車載用などハードとソフトの組成技術に強みを持つ企業でビッグデータ分野にも注目している。
日本ラッドは産業用コンピューター分野で世界トップシェアを誇る台湾のアドバンテックと協業体制にあることから、量子コンピューター分野においても注目されているようだ。
日本ラッドも時価総額が小粒で値動き妙味の高い銘柄。こちらもサイバーセキュリティ、AI、量子コンピューターと旬なテーマ性を複数併せ持つ銘柄として注目したい。
本命株 フィックスターズ
時価総額:26,613百万円
PER:(連) 50.31倍
PBR:(連) 10.96倍
≪2017/09/21時点≫
フィックスターズも量子コンピューター関連銘柄の一角として注目したい。フィックスターズはマルチコアプロセッサーの性能を向上させるソフト開発を手掛ける企業だ。具体的には金融機関向けのソフト開発を中心に手掛けており、顧客のシステムを高速化するなど業務支援を行っている。
注目されているのは量子コンピューターを世界で初めて商用化したカナダのDウェーブシステムズ社と量子コンピューターの開発で協業体制にあるという点。これも量子コンピューター関連銘柄としては本命視できそうな材料ではないだろうか。
フィックスターズの時価総額は小粒というほどでもないが、値動きが重いというほどでもない。十分、本命視するに値する銘柄と言えると思う。今後の株価推移にも注目したい。
本命株 富士通
時価総額:1,749,165百万円
PER:(連) 11.95倍
PBR:(連) 1.97倍
≪2017/09/21時点≫
富士通も量子コンピューター関連銘柄の本命株として注目したい。富士通は2017年09月20日に、カナダのトロント大学に人工知能(AI)や量子コンピューター技術などを研究する拠点を設立すると発表している。まさに量子コンピューター関連銘柄である。
ただし、富士通も時価総額の巨大な大企業。短期的な値動き妙味は薄そうだ。
本命株 NTT
時価総額:10,704,190百万円
PER:(連) 12.35倍
PBR:(連) 1.12倍
≪2017/09/21時点≫
NTTは量子コンピューターの研究を手掛ける日本企業の代表格と言えるだろう。NTTは2014年には世界最大規模となる100ビット規模の量子コンピューターの実現に向けた新手法を確立したと発表している。またNTTも文部科学省が2018年にも始める量子コンピューターの研究に参加を予定している点にも注目だ。こちらも量子コンピューター関連銘柄の本命株として注目したい。
ただし、NTTも時価総額の巨大な大企業。短期的な値動き妙味は薄そうだ。
本命株 デンソー
時価総額:4,470,607百万円
PER:(連) 15.78倍
PBR:(連) 1.32倍
≪2017/09/21時点≫
ご存知、トヨタ系に自動車部品を供給するデンソー。こちらも量子コンピューター関連銘柄の一角として注目したい。
デンソーは量子コンピューターの応用研究を進めていると、2017年6月21日一部のメディアで報じられているようだ。自動運転の支援など、膨大な計算が必要な分野での利用を想定しているとみられている。
また、デンソーは2017年09月15日の日経新聞の報道では、量子コンピューターを導入する企業の一角として挙げられてもいる。これは数百台分の車の最適ルートを瞬時に導き、渋滞解消に取り組むとのこと。
こちらも量子コンピューター関連銘柄の一角として物色人気を集める可能性はありそうだ。ただしデンソーは大企業で時価総額の規模も相当大きい。短期スタンスでの値動き妙味はやや面白みに欠ける。どっしりと腰を据えて中長期で取り組みたい銘柄と言えるだろう。
出遅れ株 JSR
時価総額:485,041百万円
PER:(連) 18.01倍
PBR:(連) 1.29倍
≪2017/09/21時点≫
JSRは合成ゴム2強の一角で自動車タイヤが主力の企業だ。JSRも2017年9月15日の日経新聞の報道で、量子コンピューターを導入する製造業大手の一角として取り上げられている。
JSRは量子コンピューターを利用し、新素材開発の迅速化を目指すとしている。量子コンピューターはこれまでのコンピューターとは比較にならない計算速度で問題を処理できるもののため、製造業関連にイノベーションをもたらすと考えられている。
JSRも量子コンピューター関連銘柄の一角として注目される可能性はあるかもしれない。ただし、JSRも時価総額の規模の大きい銘柄。短期スタンスでの値動き妙味は少し面白みに欠けるだろう。
出遅れ株 三菱電機
時価総額:3,779,075百万円
PER:(連) 16.07倍
PBR:(連) 1.83倍
≪2017/09/21時点≫
言わずと知れた大企業、三菱電機も量子コンピューター関連銘柄の一角として注目しておくべきだ。
量子コンピューターは従来のコンピューターに比べ圧倒的な速度での計算処理が可能なため、現在主流とされている「暗号アルゴニズム」は瞬時に解析されてしまう可能性があるようだ。三菱電機では、量子コンピューターの時代でも対応できる新しい暗号技術「量子暗号」を研究開発している。
量子コンピューターが実用化されるようになれば、従来の暗号アルゴニズムに代わる技術が必要不可欠。こちらも量子コンピューター関連銘柄の一角として注目しておくべきだろう。
また三菱電機も文部科学省が2018年にも始める量子コンピューターの研究に参加を予定している。
ただし、三菱電機も時価総額の規模が巨大な大企業。短期スタンスでの妙味は薄そうだ。
【2017年09月28日(木)追記】
本命株・出遅れ株 YKT
時価総額:5,727百万円
PER:(連) 57.19倍
PBR:(連) 1.02倍
≪2017/09/28時点≫
独立系の中堅機械商社のYKTも量子コンピューター関連銘柄の本命株として注目したい。YKTは工作機械や半導体実装装置などを取り扱う機械商社で、完全子会社にサンインスツルメントという会社がある。
このサンインスツルメントには量子コンピューター関連部門があり、量子コンピューター関連の機器を取り扱っており、研究機関や大学向けなどに安定的な売上を確保しているとのこと。このことから量子コンピューター関連銘柄として注目されているようだ。
YKTは量子コンピューター関連の本命株として注目されるエヌエフ回路設計ブロックに比べると少し出遅れ感もあり、また時価総額の規模も小粒で値動き妙味の観点でも面白い銘柄と言える。YKTは量子コンピューター関連銘柄の本命株として注目したい。
本命株・出遅れ株 ユビキタス
時価総額:11,938百万円
PER:(連) ---倍
PBR:(連) 4.63倍
≪2017/09/28時点≫
ユビキタスは組み込みソフトを手掛ける会社で、自社開発製品を中心に海外製品も取り扱っている。IoTソリューションを展開していることから、IoT関連銘柄としてもピックアップした銘柄だ。
ユビキタスは米オンボード・セキュリティと量子コンピューター向けの公開鍵暗号技術(NTRU)の国内販売総代理店契約を締結していることから量子コンピューター関連の一角とされる。
ユビキタスも時価総額の規模は小粒で値動き妙味の観点でも面白い銘柄。今後にも注目だ。
出遅れ株 富士通フロンテック
時価総額:54,995百万円
PER:(連) 16.15倍
PBR:(連) 1.25倍
≪2017/09/28時点≫
量子コンピューター関連銘柄の本命株として富士通をピックアップしたが、富士通系の富士通フロンテックも量子コンピューター関連銘柄の一角として注目したい。
富士通はグループを挙げて量子コンピューターやスーパーコンピューターの分野に注力しており、ユビキタス・ネットワークやバイオメトリクス承認技術を展開する富士通フロンテックも関連銘柄の一角として注目される。
富士通フロンテックは富士通よりも圧倒的に時価総額の規模が小さく、その分値動きの軽さでは妙味があると言えるだろう。量子コンピューター関連の出遅れ株として注目しておくべきか。
出遅れ株 富士通ビー・エス・シー
時価総額:15,281百万円
PER:(連) 17.98倍
PBR:(連) 0.97倍
≪2017/09/28時点≫
富士通ビー・エス・シーも量子コンピューターやスーパーコンピューター分野に注力する富士通系の銘柄ということで、こちらにも注目だ。富士通ビー・エス・シーはソフト・システムを手掛ける会社で、富士通フロンテックに比べてもさらに時価総額は小粒。短期資金が集まりやすい銘柄といえそうか?
出遅れ株 都築電気
時価総額:24,368百万円
PER:(連) 10.04倍
PBR:(連) 0.60倍
≪2017/09/28時点≫
こちらも富士通系の銘柄 都筑電気。都筑電気は富士通系のディーラーで、ネットワークや情報システム構築を手掛けることから、富士通の量子コンピューター実用化によってビジネスチャンスとなる銘柄として注目されている。
都筑電気も時価総額規模は大きくなく値動き妙味としても面白い。加えて、現状ではまだPER・PBRも割安感もあるように見える。都筑電気も量子コンピューター関連銘柄の出遅れ株として注目だ。
出遅れ株 データセクション
時価総額:8,153百万円
PER:(連) 836.90倍
PBR:(連) 5.03倍
≪2017/09/28時点≫
人工知能(AI)関連銘柄の本命株としてもピックアップしたデータセクションも量子コンピューター関連銘柄の一角として注目しておきたい。
量子コンピューターとAIの関わりは深く、量子コンピューターが実用化すればAI関連の事業を手掛ける企業は飛躍のチャンスと指摘されている。
データセクションはビッグデータの処理・解析を手掛けておりディープラーニング技術によるSNS解析などを手掛けており、量子コンピューターとの関連性は深い。こちらも量子コンピューター関連銘柄の一角として注目しておくのは面白そうだ。
ただしAI関連銘柄として手垢が付いている感は否めずPERの過熱感が気になる。
出遅れ株 ホットリンク
時価総額:7,686百万円
PER:(連) 7,400.00倍
PBR:(連) 3.55倍
≪2017/09/28時点≫
ホットリンクも人工知能(AI)関連銘柄の一角で量子コンピューター関連銘柄としても注目したい。ホットリンクはSNSや掲示板の投稿データを監視するクラウドサービスを展開する銘柄で、AIの活用にも前向きな企業だ。こちらも量子コンピューターの研究・開発・実用化がビジネスチャンスとなる銘柄として注目される。
ホットリンクもAI関連銘柄として手垢が付いている感は否めずPERの過熱感は気になるが、時価総額の小粒さ・値動きの軽さは面白い。AI関連としてのテーマ性などからも注目したい銘柄と言える。
出遅れ株 FRONTEO
時価総額:24,974百万円
PER:(連) 277.22倍
PBR:(連) 5.36倍
≪2017/09/28時点≫
旧UBICのFRONTEOはAI関連銘柄でも本命銘柄としてピックアップした銘柄で、言わずもがな事業内容は量子コンピューターと親和性が高い。
量子コンピューター関連銘柄が注目されれば、AI関連の中核銘柄であるFRONTEOにも注目が集まりやすいと言える。
こちらもPERの過熱感は気になるが、豊富なテーマ性から注目しておきたい。量子コンピューター関連銘柄の出遅れ株としても面白そうだ。
【2017年10月11日(水)追記】
本命株・出遅れ株 santec
時価総額:20,477百万円
PER:(連) 37.28倍
PBR:(連) 2.43倍
≪2017/10/11時点≫
電気機器を手掛けるsantecが量子コンピューター関連銘柄の出遅れ株として物色人気を集めているようだ。santecは光通信用部品と光測定器が2本柱の企業である。santecは光子分野などで独自の技術を有しており、この光子分野というのは量子コンピューターと深いかかわりがあるようだ。santecの光子分野の技術が量子コンピューターの研究開発で活躍する可能性があることから、量子コンピューター関連銘柄の出遅れ株として注目されているようだ。
santecは業績も非常に堅調であり、17年3月期営業利益は前期比倍増の6億3500万円、18年3月期も12%増の7億1000万円と2ケタ増益を見込む。業績面からも注目を集める。
santecの時価総額規模は小粒とまではいかないものの、十分に値動き妙味のある銘柄。今後も量子コンピューター関連銘柄の一角として注目したい。
【2017年11月30日(木)追記】
出遅れ株 大興電子通信
時価総額:20,889百万円
PER:(連) 51.53倍
PBR:(連) 5.47倍
≪2017/11/30時点≫
大興電子通信を量子コンピューター関連の出遅れ株としてみる見方があるようだ。
大興電子通信は「アップガード(App Guard)」という次世代型セキュリティソリューションを手掛けているサイバーセキュリティ関連銘柄であり、富士通と特約店契約を結んでいる会社でもある。この富士通特約店契約というのが、量子コンピューター関連銘柄とみられる理由のようだ。
前述の通り、富士通は2017年09月に、カナダのトロント大学に量子コンピューター技術などを研究する拠点を設立すると発表している量子コンピューター関連銘柄。だが、富士通は時価総額規模が大きく値動きが重いため、富士通と特約店契約を結んでおり、また時価総額規模も小さく値動きが軽い大興電子通信に物色の手が伸びつつあるということだろうか。
大興電子通信がサイバーセキュリティ関連銘柄であることもポイント。量子コンピューター分野とサイバーセキュリティ分野は親和性が高い。大興電子通信を量子コンピューター関連銘柄の出遅れ株として注目してみても良いかもしれない。
【2017年11月30日(木)追記】
》》量子コンピューター関連銘柄を狙うなら利用すべき投資顧問《《
【追記】2019年量子コンピューター関連銘柄 出遅れ株
遂に【Google】が量子超越に成功か?量子コンピュータの黎明期が早まる見通し!
当初、2018年~2025年が量子コンピュータの黎明期の想定だったが、2019年10に【Google】が量子コンピューターの「量子超越性」を実証したと発表があったのだが。
これで、黎明期が2025年より圧倒的に早まる可能性が出てきた。まだ内容としては量子コンピュータの量子超越性を何が判断をするかという状態ではあるものの、Googleは学術雑誌Natureで論文を発表している為、これを元に競合企業であるIBMなどが一斉に検証に入っている事だろう。
これは大変な意義があり、例えば飛行機の発明で有名なライト兄弟の初フライトは12秒間だけの飛行であった。しかし、飛行機が飛ぶ可能性を見出した事で現代では飛行機での移動は極当たり前の事になっている。
机上の空論から現実的な検証に至れる状況に入った事は現代科学の大きな躍進でもあり、ここから本腰を入れて量子コンピュータという市場に参戦する企業は増えてくると思われる。
さて、この量子コンピュータだが、上記で説明している
■人工知能(AI)分野
■IoT分野
■創薬分野
上記分野での利用に期待が持たれているのはお伝えしているが、次の思惑の矛先として浮上しそうなのが【ビッグデータ】である。ビッグデータは市場テーマの中でも大きなテーマとして分類されるが、量子コンピュータの進化により【IoT】の成長も同時に起こる。現代はモノがインターネットを通じてビッグデータを集めている時代でもあり、この複合的なデータの組み合わせや、需要推測、未来予想というジャンルは、理論上ではこの量子コンピュータの最も得意とする所なのである。
特効薬の開発、人工知能の未来観測技術などは思惑が走りやすいセクターとして、より身近で考えるなら多くの方が利用している駅の交通情報などの整理もこの量子コンピュータが役立つ日が近づいていると言える。
例えばJR東日本が発行している【suica】も利用者の情報を蓄積している点で列記としたビッグデータである。そして、電子決済などのセクターでもこのsuicaは利用できる範囲を広げている。
ただし、利用者数は首都圏を中心に莫大な人口になる。一人一人の利用者データを解析して傾向を探るにはざっくりとしたデータとして利用するほかないのが現状だが、このビッグデータを量子コンピュータで処理できるとなると、ビッグデータの活用域も広がり、JR東日本の展開するサービスも多角的になったり、あるいは現存のサービス改善に大いに役立つ可能性がある。
JR東日本(東日本旅客鉄道)
時価総額:3,779,324百万円
PER:(連) 12.63倍
PBR:(連) 1.22倍
≪2019/10/28時点≫
国内最大の鉄道会社、東日本旅客鉄道株式会社は、1987年4月1日に、日本国有鉄道から鉄道事業を引き継いだ旅客鉄道会社の一つ駅ナカ物販事業や不動産賃貸が成長。「Suica」注力。駅周辺の物販開発の為のデータを活用し活動幅を広げている。
JR西日本(東日本旅客鉄道)
時価総額:1,782,090百万円
PER:(連) 15.10倍
PBR:(連) 1.63倍
≪2019/10/28時点≫
北陸、近畿、中国、九州北部等に鉄道を展開。山陽新幹線と北陸新幹線も。「ICOCA」を発行している。Suica利用も可能に。
どの地域に、どんな需要がある人が、どの路線を利用しているか、そしてどういう需要を求めているのかなどのデータがあれば、沿線の広げ方や乗客数の分散などに大いに役立つことであろう。
どうしても量子コンピュータという様な小難しいワードを連想すると、AIやIoTなどの更に小難しいワードに行き当たる事が多いが、意外に身近な所にも量子コンピュータの恩恵を受ける企業が多いのかもしれない。
政府が量子コンピューターの国家戦略案を年内にも正式決定か!
年末相場に向けて、再び量子コンピューター関連銘柄に注目を集まり出しているようだな。政府が「量子技術イノベーション戦略案」を取りまとめたぞ。
これによって量子コンピューターに本格的に乗りだすと明言したわけだが、量子コンピューターや量子暗号など4つの重点分野について、官民で推進、政府直轄のプロジェクトとして、量子コンピューターの関連企業には財政支援をするとの事だ。今後、国際社会で量子コンピューターは、スーパーコンピューターを遥かに凌ぐ計算力をもっているという事を考えると、技術大国の日本としては、ここで後れをとるわけにはいかないのは明白だ。「量子技術イノベーション戦略案」は年内にも決定する、新たな国家戦略の案だ。国策銘柄として「量子コンピューター」は関連が急騰しているぞ。
既に量子コンピューター関連の銘柄は急騰しているものが多数、テラススカイ、NF回路、YKT、ユビキタスAI、など様々な銘柄が本日急騰している中で、出遅れしている銘柄があったので紹介しよう。
本命株・出遅れ株 ブレインパッド
時価総額:43,371百万円
PER:(連) 45.44倍
PBR:(連) 13.75倍
≪2019/11/27時点≫
量子コンピューター関連銘柄が引き続き人気を集めるとすれば、ブレインパッドは出遅れ的存在として注目されるかもしれない。
ブレインパッドは、量子コンピューター関連の中では出遅れとなっているぞ。同社は企業データを分析して様々なビジネスに対してお客様の課題を人工知能(AI)で解決させるなど、AIを活用したビッグデータ分析などを主力展開している企業だ。
他のビッグデータ分析の会社と違い、ブレインパッドは独自技術を持ちビッグデータ解析、「Rtoaster」によるアクションの最適化、成果最大化を支援するマーケティングダッシュボード構築支援サービスを開始してアナリティクス事業は受注の大型化なども進んで好調。ソフトウェアのライセンス販売やデータ分析環境構築案件などのソリューション事業も好調だ。直近の決算を見ても20年6月期第1四半期(7-9月)の連結経常利益は前年同期比49.5%増の3.2億円と業績は順調に推移している。
AI関連としても魅力のある会社でGPUの開発・販売を手掛けるNVIDIA合同会社が開始した、「NVIDIA INCEPTION」プログラムのパートナー企業に認定されているぞ。ディープラニング手法を中心とした人工知能サービス、製品、アプリケーションは今後も利用する企業は増えていくだろう。逆日歩もついており、空売りもまだ溜め込んでいる。M&Aなどで同社の業容拡大も見込め、時価総額が43億と比較的小さい事も注目ポイントだ。
エヌエフ回路設計ブロックやユビキタスAI、データセクションなどに比べるとまだ上昇余地はまだ見れそうだぞ。
【2019年12月11日(木)追記】
量子コンピューター関連の本命株【6864】エヌエフ回路設計ブロックに再注目だ!
家庭用リチウムイオン蓄電システムを展開とワイヤレス充電関連銘柄としてもピックアップした銘柄だが、量子コンピューター関連銘柄と2大テーマを持つ銘柄だ。
本命株 【6864】エヌエフ回路設計ブロック
時価総額:19,636百万円
PER:(連) 20.09倍
PBR:(連) 1.99倍
≪2019/12/11時点≫
量子コンピューター関連銘柄が注目されているのは、政府が量子コンピューターの実用化に向けて積極的であることと、また民間企業でも量子コンピューター分野に経営資源を振り向ける動きが出てきている。09/15の日経新聞の1面では「次世代の高速コンピューターとして期待される量子コンピューターを日本の製造業大手が相次ぎ導入する」と報じられていた。
エヌエフ回路設計ブロックは独自開発の電子計測器、応用機器で高シェアの企業。エヌエフ回路は量子コンピューターで使用される可能性の高い微小信号測定器などを手掛けているのスペシャリストで量子コンピューター向けに世界最高レベルの信号増幅装置を提供していることから、量子コンピューター関連銘柄でも本命視される見方のある銘柄だ。
11月23日には、日経新聞で「量子計算機 20年で実用化 政府がロードマップ 産学官連携、米中追い上げ」という記事。
11月25日に伊藤忠と蓄電池システム事業で合弁会社を設立。
と話題性の高い好材料も豊富だ!!!
政府は量子コンピューターを、今後の重要なプロジェクトとして位置づけをしている。エヌエフ回路設計ブロックの業績を見ると20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比14.8%増の5.7億円と業績はしっかりだ。量子コンピュータの需要を考えると業績はより強固なものになっていくのではないだろうか。ワイヤレス充電関連銘柄・量子コンピューター関連銘柄とテーマ性も豊富、チャートも抜群の形となっているがこれだけのテーマ性をもつ銘柄としては時価総額もまだまだ小粒だ!
注目のテーマ株として量子コンピューター、そしてワイヤレス充電など主力テーマの本命銘柄なだけに【6864】エヌエフ回路設計ブロックは要注目銘柄と言えるだろう!
【2022年1月2日(日)追記更新】
本命株・出遅れ株 7713 シグマ光機
時価総額:13,451百万円
PER:(連) 15.02倍
PBR:(連) 0.91倍
≪2021/01/03時点≫
シグマ光機は東証ジャスダックに上場する、研究・開発機関向けレーザ光学機器の分野では国内最大手、ステージ、レンズなど部品製造販売事業とユーザー仕様で設計・製造するシステム製品事業の2本柱とする企業だ。
同社だが、今後の次世代コンピューティングと言われる量子コンピューター関連で透明な光学素子でレーザビームや透過光と反射光にわけるビームスプリッターを手掛けているだけに量子コンピューターの本命銘柄と言えるだろう。
業界屈指の技術を持つグローバルニッチな企業だが、時価総額は135億円と小粒。さらにその技術力からNASA火星探査機の搭載部品を製造などを手掛け宇宙関連の一角としても有望視される。
民間企業向け研究開発分野や産業分野は持ち直してきており、要素部品事業では、大学・国立研究開発法人向けの研究開発分野が堅調となり22年5月期第1四半期(21年6-8月)の営業利益を前年同期比193.1%増の3.51億円と発表と業績面はしっかり。
チャートも売り一巡後から持ち直してきており、伸びしろは高いと見る。
※投資の判断はあくまで主観だ。投資判断は各自でお願いする。
量子コンピューター関連銘柄 まとめ
量子コンピューター関連銘柄は、人工知能(AI)技術やIoT技術などと非常に相性がよく、また製造業などにもイノベーションをもたらす可能性が指摘されている。日本政府も2018年度から、10年で300億円を投じるとしており積極的な姿勢を見せていることから、量子コンピューター関連銘柄はもはや国策銘柄とも言えるかもしれない。
量子コンピューター関連銘柄はAI関連・IoT関連など旬なテーマ株との相性も良いため、今後も息の長いテーマ株として注目される可能性が高いだろう。本命株・出遅れ株 一覧はしっかりと把握しておきたい。
国立情報学研究所が量子コンピューターの試作機を無償公開【2017年11月20日(月)投稿】
2017年11月20日(月)は量子コンピューター関連銘柄が大きく動意づく場面を見せた。どうやら国立情報学研究所やNTTなどが開発した「量子コンピューターの試作機」を無償で公開すると報じられたことが刺激材料になったようだ。
この国立情報学研究所やNTTなどが開発した「量子コンピューターの試作機」は11/27(月)から専用サイトで申請することで無料で利用できるとのこと。
国産の量子コンピューターを無償で公開するとはなかなか太っ腹に思えてしまう。無償公開することで量子コンピューターの活用法や改善箇所などを一般からも広く取り入れたい、という意図なのだろうか。今回、量子コンピューターを無償公開したことにより、今後加速的に日本の量子コンピューター分野が発達していけばさらに面白い。
Googleが量子超越という事からも量子コンピュータの黎明期が早まる見通し!当初、2018年~2025年が量子コンピュータの黎明期の想定だったが、2019年10に【Google】が量子コンピューターの「量子超越性」を実証したと発表。
引き続き量子コンピューター関連銘柄には注目したい。