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脱炭素(カーボンニュートラル)、再生可能エネルギー関連銘柄が注目を集めるなか、次世代の再生エネルギーとして有力視されているのが「ペロブスカイト太陽電池銘柄」だ。
ペロブスカイト太陽電池とは、現在の主流となっているシリコン太陽電池が抱えるさまざまな問題を解決させた「次世代の太陽電池」のこと。軽く・薄く・柔らかい、そして低コストと、従来の太陽電池が抱える「コストの問題」「設置場所の制限」といった課題をクリアできるとして、政府をはじめ市場関係者からも注目をあつめ、実用化が期待されている。
『ペロブスカイト太陽電池に関連する主力銘柄とは何か?』
『ペロブスカイト太陽電池銘柄の本命株・出遅れ株は?』
実用化が期待される話題性十分のテーマだけに、こんな疑問を持つ方も多いのではないだろうか。そこで、今回の記事では、
この記事で分かること
- 「ペロブスカイト太陽電池」とは?実用化はいつ?メリットは?
- ペロブスカイト太陽電池銘柄として有力視される企業・関連銘柄とは?
- ペロブスカイト太陽電池銘柄の「本命株」「出遅れ株」を見つける方法
など、「ペロブスカイト太陽電池銘柄」について、その技術や特徴、関連銘柄の情報など詳しく解説する。
脱炭素化を加速させる!次世代の再生エネルギー「ペロブスカイト太陽電池」銘柄とは?
そもそも、ペロブスカイト太陽電池銘柄とは?
「ペロブスカイト」と呼ばれる次世代太陽電池の技術開発・製造などに関連する銘柄のこと。(当然ではあるが。)この関連性を深く知るために、
まずは、ペロブスカイト太陽電池はどのような技術なのか? その特徴やメリットを交えて、実用化に急ぐ政府の方針と各企業の動きを順を追って詳しくご紹介する。
そもそも「ペロブスカイト太陽電池」とは?
ペロブスカイト太陽電池とは、ヨウ素と鉛を主原料とする結晶構造「ペロブスカイト」を極薄フィルムに塗ることで、従来の太陽光パネルの100分の1の厚さ、10分の1の重さで太陽光を電気に変換できるフレキシブルで汎用性の高い次世代太陽光電池こと。
ざっくりその特徴を分かりやすくいうと、『曲がる・薄い・軽い・低コストな太陽光電池』ということだ。
ノーベル化学賞・物理学両賞の有力候補としても名高い、桐蔭横浜大学の「宮坂力・特任教授」によって発明され、テレビ番組やネットニュースでも度々特集が組まれたこともあって大きな話題になった。
政府が発表!「ペロブスカイト型太陽電池を2030年までに普及させる方針」
2023年4月4日に行われた、第3回再生可能エネルギー・水素等関係閣僚会議にて、岸田首相が「ペロブスカイト太陽電池」の早期実用化を目指し、2030年までに普及される方針と発表。
脱炭素社会の実現に取り組む政府や自治体は、公共施設や駅などで実証実験を進め、国内企業による量産を支援する考え。とのこと。
~
特に、国産再エネの導入拡大に向けて、量産体制及び強靱なサプライチェーンの構築に取り組みます。次世代の太陽電池として期待されるペロブスカイト太陽電池について、日本が強みを持つ技術・材料を活かし、量産技術の確立、需要の創出、生産体制の整備を三位一体で進め、2030年を待たずに早期に社会実装を目指します。
~
出展:首相官邸ホームページ
注目は、『ペロブスカイト太陽電池の実証実験を進め、国内企業による量産を支援する。』という発言だ。
これまでも、脱炭素(カーボンニュートラル)関連株や、再生エネルギー関連銘柄の注目度は高かったが、この政府方針によって「ペロブスカイト太陽電池銘柄」が広く一層感心を高めることになる。
また、2023年5月24日発表の東京都報道資料によると、ペロブスカイト太陽電池の実用化に向けて、国内初となる下水道施設へのフィルム型ペロブスカイト太陽電池の設置を完了。国内最大規模の検証を開始したとのこと。
後ほど、「ペロブスカイト太陽電池の主原料「ヨウ素」を手掛ける、伊勢谷化学(4107)・K&Oエナジー(1663)に思惑買いが向かう」で解説するが、この報道を起爆にした思惑買いが大きな話題になった。
ペロブスカイト太陽電池の実用化はいつ?実用化のメリットとは?
『ペロブスカイト太陽電池の今後はどうなる?』
期待が大きい分、今後の動向が気になる方も多くいるのではないか。 まず、実用化へ向けて動き出したのは「トヨタ自動車」と京都大学初のスタートアップ「エネコート・テクノロジーズ」だ。
トヨタ自動車とエネコート・テクノロジーズが「車載用ペロブスカイト太陽電池の実用化に向けた共同開発を開始」と発表!
トヨタ自動車とエネコート・テクノロジーズが「車載用ペロブスカイト太陽電池の実用化に向けた共同開発を開始」と発表!
トヨタ自動車とエネコート・テクノロジーズは、2023年6月27日、車載用ペロブスカイト太陽電池の実用化に向けた共同開発を開始したと発表。
エネコート・テクノロジーズが持つ、ペロブスカイト太陽電池の要素技術と、トヨタのソーラーパネルの車載技術を融合させて、実用化へ向けた開発を進めていくとのこと。
パナソニックHD「発電するガラス窓」ペロブスカイト型太陽電池の実証実験を開始。
パナソニックホールディングスは2023年8月、窓ガラスで発電可能なガラス建材と一体化させたペロブスカイト太陽電池のプロトタイプを開発、実証実験を開始したと発表。
神奈川県藤沢市にあるモデルハウス「Fujisawaサスティナブル・スマートタウン」の2階バルコニーに設置し、技術検証を含めた1年以上にわたる長期実証実験を実施。
建物のデザインと調和する「発電するガラス」として展開していく方針とのこと。
出展:パナソニックグループ
ペロブスカイト太陽電池の実用化はいつなのか?2025年以降に注目。
ペロブスカイト太陽電池の実用化へ向けて、政府の方針発表が後押しに。東京都が進める国内最大規模の下水道施設を活用した検証、そして、トヨタとエネコートが取り組む車載用太陽光パネルの共同開発など、活発な動きが見られるものの、
ペロブスカイト太陽電池の本格的な実用化は「2025年以降」と考えられる。
なぜなら、積水化学工業・東芝・アイシン精機などが進める研究開発のひとつの目標として、2025年の実用化を目指しているからだ。
東芝 | 太陽電池の900cm2への大面積化を図るとともに、エネルギー変換効率20%に向けて開発を進行中。 |
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積水化学工業 | これまで培ってきた技術の応用ができることから、2030年までに事業の柱とする方針。 |
三菱マテリアル | ペロブスカイト太陽電池の材料開発を行うエネコートテクノロジーズに出資。 |
ホシデン | モバイル機器やIoT機器への搭載への応用を視野に入れて量産化を目指す。 |
パナソニックHD | ガラス建材とペロブスカイト太陽電池を一体化させた「発電するガラス」を開発。大規模な実証実験を経て「5年以内の量産化を目指す」と発表。 |
一般家庭の生活家電や大型施設、電気自動車、モバイル機器やIoTデバイスなど、ペロブスカイト太陽電池を活用した「場所やカタチを選ばない新しい電力供給」が近い将来、身近になってくるかもしれない。
ペロブスカイト太陽電池銘柄として有力視される企業・メーカーとは?
さて、前置きが長くなったがここからが本題。
実用化が急がれるペロブスカイト太陽電池、『有力視される企業・メーカーとはどんな会社なのか?』この視点からペロブスカイト太陽電池銘柄を深堀りしてみる。
積水化学工業(4204):フィルム型ペロブスカイト太陽電池の製造、提供、設置も決定!政府の後押しも追い風に。
ペロブスカイト太陽電池をめぐる関連企業のうち、筆者がもっとも有力視している銘柄が「積水化学工業(4204)」だ。政府の後押しもあって動きがかなり早い。
実用化へ向けた積水化学工業の動き
- 東京都ともにフィルム型ペロブスカイト太陽電池の共同研究を行うと発表。
- 発電効率15.0%のフィルム型ペロブスカイト太陽電池の製造に成功。
- JR西日本が開業を目指す「うめきた(大阪)駅」にフィルム型ペロブスカイト太陽電池を提供、設置が決定。
また、こうしたペロブスカイト太陽電池実用化の動きとあわせて、市場の反応も見てもらいたい。
出展:株マップ
積水化学工業のIR情報
- 2022年12月2日 フィルム型ペロブスカイト太陽電池の共同研究を東京都と開始
- 2023年2月13日 国内初、ペロブスカイト太陽電池を建物外壁に設置した実証実験開始
- 2023年3月2日 日経SDGsフォーラムでペロブスカイト太陽電池を紹介しました
- 2023年3月27日 JERAとペロブスカイト太陽電池の共同実証実験開始
- 2023年5月25日 東京都とのフィルム型ペロブスカイト太陽電池の検証について
- 2023年6月21日 西村経済産業大臣がフィルム型ペロブスカイト太陽電池の製造設備などを視察
積水化学工業の株価チャートとペロブスカイト太陽電池関連のIR発表を比べてみると、大きなサプライズ材料になって買いが向かう、といった動きは見られない。一方で、ペロブスカイト太陽電池の主原料の「ヨウ素」に着目した思惑買いが大きな話題となった。
ペロブスカイト太陽電池の主原料「ヨウ素」を手掛ける、伊勢谷化学(4107)・K&Oエナジー(1663)に思惑買いが向かう
2023年5月24日、東京都は積水化学工業との共同で、「ペロブスカイト太陽電池の実用化に向けた検証を開始した。」と発表。
一方で、市場の反応は、ペロブスカイト太陽電池の主原料「ヨウ素」を手掛ける銘柄へ思惑買いが向かう展開に。
伊勢谷化学工業(4107)
出展:株マップ
伊勢谷化学工業は、ヨウ素やヨウ素化合物、電池材料に使用される金属化合物の生産、また天然ガスの採取・販売などを行っているAGC子会社の専門化学メーカー。
とくに、世界屈指のヨウ素サプライヤーとしても有名で、日本国内のヨウ素生産の約4割以上、世界の生産量でみても約12%を供給する世界的有力メーカーとして知られている。
K&Oエナジーグループ(1663)
出展:株マップ
K&Oエナジーグループは、天然ガスの生産・販売、都市ガスの供給・販売、LPガスの販売、圧縮天然ガスの製造・販売を行う企業。
天然ガス事業に次ぐ第2の事業として、天然ガスを採取する際に汲み上げられる地下水からヨウ素を製造。うがい薬やレントゲンの造影剤、殺菌・防かび剤の原料や農業分野など、ヨウ素を原料とした製品開発にも力を入れている。
関連銘柄を巻き込み連鎖的に買われる、テーマ株特有の相場展開ではないものの、今後、ペロブスカイト太陽電池の実用化が加速していくことは既定路線。
伊勢谷化学、K&Oエナジーと同じように、ヨウ素を取り扱う銘柄に買いが向かう可能性、また、後追いで参入してくる会社が一躍先駆銘柄としてペロブスカイト太陽電池関連銘柄を牽引していくケースも考えられる。
引き続き、関連銘柄の動向にはアンテナを張っておいたほうがいいだろう。
またこの他にも、次世代太陽電池に関連して「脱炭素関連株」や「再生エネルギー関連株」も引き続き注目度は高い。詳しくは下記のページで関連銘柄をチェックしてほしい。
ペロブスカイト太陽電池・関連銘柄に対するSNSの反応・口コミ
急ピッチで実用化が進められている「ペロブスカイト太陽電池」、先ほどのトピックでも紹介したように、一つの材料を元に市場ではさまざまな反応が見られ始めている。
では、ペロブスカイト太陽電池に関連した銘柄について、個人投資家はどのような反応をしているのか?ツイッターを例にSNSのリアクションをピックアップして紹介する。
1. 世界的に日本が強い資源「ヨウ素」に注目!
ヨウ素関連銘柄は、伊勢化の決算から今季以降の伸びに確信を得て、強い流れができ始めている。
— K10_plus (@K10_plus) July 28, 2023
ペロブスカイト太陽電池等の材料から需要が高まっているヨウ素だが、珍しく世界的に日本が強い資源なので、今後に注目している。
初動が肝心。
2. 割と安心して待てる銘柄
伊勢化学(4107)
— SSR175 (@SSR175_inv) June 24, 2023
出来高を伴う深めの調整
ペロブスカイト太陽電池の実用化(そして覇権)には、まだ数年かかる
したがって安くなるタイミングは起こり得るし、それだけ美味しくなる
わりと安心して待てる銘柄 https://t.co/zMdbu8BGcn pic.twitter.com/jVKgoF1ouE
3. 本日動意した関連銘柄:伊勢谷化学工業(4107)・K&OエナジーG(1663)
東京都はペロブスカイト太陽電池の実用化に向けた積水化学工業(4204)との共同研究において、国内最大規模の検証を開始したと発表。
— 豆山くん (@mameyama_kun) May 25, 2023
自民党議員連盟は同日、次世代型太陽電池への「世界最高水準の政策支援」の提言案をまとめた。
本日動意した関連銘柄:
伊勢化学工業(4107)
K&OエナジーG(1663) pic.twitter.com/YgkPSyEI2x
4. ペロブスカイト太陽電池を昨日購入
おはです🌤日経今日も強そう🇯🇵
— テンテン🌅⛩️長期お小遣い投資 (@tenten_bagger) April 24, 2023
私の思う次世代技術
✨EV
✨水素
✨パワー半導体
✨ペロブスカイト太陽電池
水素銘柄を昨日購入
これで上記関連銘柄全て揃った😮
あとは寝て待とう😴#ポッチャマの使い方が違う pic.twitter.com/fo5DfLGIBN
5. ヨウ素銘柄の(1663)が好調
ペロブスカイト太陽電池だけでなく、ロシア情勢もあり世界で放射能リスクの高まることでもヨウ素のニーズは近年上がってます
— たく@日本経済応援 (@taku_1800) April 3, 2023
また、ヨウ素は千葉県が世界24%のシェアを占めてます
ヨウ素銘柄の1663 K&Oエナジーも好調
ダブルバガー目指してホールド! pic.twitter.com/zkrDJr9nGU
6. ペロブスカイト太陽電池関連銘柄
ペロブスカイト太陽電池 関連銘柄
— かぽれい (@gkchaser357) June 23, 2021
4204:積水化学工業
4237:フジプレアム
4901:富士フイルム
6246:テクノスマート
6502:東芝
6752:パナソニック
6804:ホシデン
7259:アイシン
7752:リコー
7. ペロブスカイト太陽電池銘柄を物色
ペロブスカイト銘柄を物色。ペロブスカイト太陽電池は太陽の光をエネルギーに変えることができるすごい電池です。日本の研究者たちはペロブスカイトを使ってより効率的で安価な太陽電池を作ろうと研究をしています。これにより、太陽の光を利用して電気を作ることができ自然を守ることができます。(誰
— ほたるちゃん🍓もう高値掴みはしない (@investor_htr) April 5, 2023
8. まだテーマのお仲間に入れてもらえない
出遅れ225銘柄
— Mimosa (@mimosa_colon) May 19, 2023
「99」を否定して
84ヵ月線越えまで頑張れーー
ペロブスカイト太陽電池関連銘柄でもあるのにまだテーマのお仲間に入れてもらえない🥲 pic.twitter.com/2n1IlWSdgR
9. ペロブスカイト太陽電池関連 〇
保有株に入れておきたいテーマ銘柄 No2
— Totonara🚀🎊㊗🎊🚀📈📈📈🚀 (@Totonara1223) January 5, 2018
〇ペロブスカイト太陽電池関連
★稀元素
〇バイオ関連銘柄
★トランスG
★リプロセル
★ラクオリア創薬
〇新元号関連銘柄
★7838 共立印刷
★7851 カワセコンピュ
押し目を買って下さいね。
その他のテーマ関連はまたの機会にご案内しますね。
10. ペロブスカイト太陽電池は今後の期待大
大損継続中の銘柄は伊勢化学でした。
— 海千 (@yoyo20065789775) May 22, 2023
4月21日に8010円で買い、7000円まで下げられ、
じっと耐えていましたが、今日8500円で利確😂
ロシアの核攻撃はありませんように🙏
ペロブスカイト太陽電池は今後の期待が大です✨
11. ペロブスカイト太陽電池銘柄はそろそろ仕込み時でしょうか
ペロブスカイト太陽電池銘柄はそろそろ仕込み時でしょうか。 https://t.co/sRWliusLYD
— やよひ@弐億投資?? (@yayoii8411) January 16, 2023
ペロブスカイト太陽電池銘柄について、さまざまな意見が散見されるが「期待値が高い」「ヨウ素関連が好調」「安心して待てる」といった反応が印象的だ。
一方で、これまで大相場を演じてきたテーマ株に比べると、ややインパクトに欠ける印象で「まだテーマのお仲間に入れてもらない」といったコメントも。
今後、実用化が進むにつれてどのような相場展開になるのか?さらには市場はどのような反応を見せてくれるのか?期待を膨らませながら愉しみにしておきたい。
ペロブスカイト太陽電池銘柄の「本命株」「出遅れ株」を見つけるには?
『ペロブスカイト太陽電池関連の本命株はどの銘柄?』
『今から注目しておくべきペロブスカイト太陽電池関連の出遅れ株はどれ?』
あくまで筆者の個人的な見解を踏まえてお伝えすると、
先のトピックでもご紹介した思惑買いの事例をみても、『ペロブスカイト太陽電池銘柄は、まだテーマ株として成熟しておらず、今後期待される注目株』ということだ。そのため、ペロブスカイト太陽電池関連テーマをけん引する「本命株」を断定するには早すぎる。
また、ペロブスカイト太陽電池関連の本命とされる銘柄が現れた際には、追従するカタチで値を上げる「出遅れ株」も今後注目を集めるはずだ。(テーマ株の連鎖的な値動きは、伊勢谷化学・K&Oエナジーのような「ヨウ素関連」にヒントが隠されているかも知れない。)
「本命株」「出遅れ株」を見逃さないために!テーマ株の連鎖的な値動きをおさらい
すべての株式テーマがまったく同じ動きをするわけではないが、テーマ株には「先駆株」「本命株」「出遅れ株」といった、材料相場をけん引する連鎖的な値動きが多くみられる。
とくに、値動きが軽く比較的割安な価格で仕込める「出遅れ株」に注目されている方も多いのではないだろうか?
"出遅れ株"を見つける方法とは?
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ペロブスカイト太陽電池・関連銘柄の一覧
ここまで、ペロブスカイト太陽電池に関して、その革新的な技術や実用化に向けた官民の動き、有力視される銘柄と思惑買いが向かわれた事例など解説してきたが、改めて、ペロブスカイト太陽電池・関連銘柄を一覧にまとめて紹介する。
積水化学工業(4204)
出展:Yahoo!ファイナンス
東京都ともにフィルム型ペロブスカイト太陽電池の共同研究
積水化学工業は、住宅、高性能プラスチック、環境・ライフライン、メディカル事業など幅広い事業を手掛ける大手樹脂加工メーカー。
東京都とともにフィルム型ペロブスカイト太陽電池の共同研究を開始。国内初の建物外壁に設置した実証実験に取り組むなど、次世代太陽電池に関連した動きは活発。また、西村経済産業大臣が製造設備の拠点を視察するなどが話題に。
ホシデン(6804)
出展:Yahoo!ファイナンス
21年4月にペロブスカイト太陽電池事業への参入を発表。24年度から本格的な量産開始を予定。
ホシデンは、コネクタ、スイッチ、音響部品、タッチパネルといった表示部品などの開発・製造・販売を行う総合電子部品メーカー。
21年4月にペロブスカイト太陽電池事業への参入を発表。翌年3月には、実用化の動きを加速させるため、京都大発のスタートアップ「エネコート・テクノロジーズ」に出資。23年度で量産化の準備を進め、24年度からは本格的な量産開始を予定している。
フジプレアム(4237)
出展:Yahoo!ファイナンス
京都大の「フィルム太陽電池研究コンソーシアム」に参画、実用化へ向けて同社の独自技術を提供。
フジプレアムは、液晶ディスプレイ部材や太陽電池モジュールの製造を行う兵庫県の化学製品メーカー。
京都大の「フィルム太陽電池研究コンソーシアム」に参画し、ペロブスカイト太陽電池の実用化のために同社独自の技術を提供。2021年に世界で初めてペロブスカイト太陽電池の量産に成功している。
ニチコン(6996)
出展:Yahoo!ファイナンス
世界初のフィルム型ペロブスカイト太陽電池を活用した、メンテナンスフリーの「電子棚札システム」を開発。
ニチコンは、電子機器用コンデンサ(アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、小形リチウムイオン電池)、電力・応用機器(蓄電システム、急速充電器)、回路製品(家庭用蓄電)の製造・販売を行う大手コンデンサメーカー。
エネコートテクノロジーズ、リコー電子デバイスと共に、世界初のフィルム型ペロブスカイト太陽電池を活用した、メンテナンスフリーの「電子棚札システム」を開発。次世代太陽電池分野での今後の展開が期待される。
サムコ(6387)
出展:Yahoo!ファイナンス
京都大にペロブスカイト太陽電池向けALD装置を納入したと発表。
サムコ株式会社は、炭化ケイ素(SiC)や窒化ガリウム(GaN)を用いた次世代パワーデバイス分野、半導体レーザー、LEDなどのオプトエレクトロニクス分野、高周波フィルタ、コンデンサなどの電子部品分野など、先進技術と精密加工分野で活躍する企業。
ペロブスカイト太陽電池の分野に関しては、21年5月に京都大にペロブスカイト太陽電池向けALD装置を納入したと発表。次世代の太陽電池技術の研究開発や実用化に向けて、薄膜の品質やプロセスの制御を支える重要なツールとして注目を集めている。
伊勢化学工業(4107)
出展:Yahoo!ファイナンス
ペロブスカイト太陽電池の主原料「ヨウ素」を取り扱う世界屈指のサプライヤーとして注目。
伊勢谷化学工業は、ヨウ素やヨウ素化合物、電池材料に使用される金属化合物の生産、また天然ガスの採取・販売などを行っているAGC子会社の専門化学メーカー。
次にご紹介する「K&OエナジーG」と同じく、「ヨウ素関連株」として思惑買いが話題となった銘柄。ヨウ素生産で国内首位、世界でも屈指の存在。ヨウ素市況が堅調で収益に追い風となっていることから、23年12月期上期(1~6月)決算は営業利益が前年同期比64%増の24億5800万円と急拡大した。
K&Oエナジーグループ(1663)
出展:Yahoo!ファイナンス
世界のヨウ素シェア約5%、世界有数のヨウ素サプライヤーとして注目。
K&Oエナジーグループは、天然ガスの生産・販売、都市ガスの供給・販売、LPガスの販売、圧縮天然ガスの製造・販売を行う企業。
世界のヨウ素シェアの約5%、世界有数のヨウ素サプライヤー。先にご紹介した「伊勢谷化学工業」と同じく、都のペロブスカイト太陽電池の検証開始報道で、ヨウ素関連として思惑買いが向かわれた銘柄。伊勢谷科学工業とK&OエナジーGの注目度は高い。
「ペロブスカイト太陽電池銘柄」に関するよくある質問・Q&A
Q&A
1ペロブスカイト太陽電池とは?
ペロブスカイト太陽電池とは、現在の主流となっているシリコン太陽電池が抱えるさまざまな問題を解決させた「次世代の太陽電池」のこと。軽く・薄く・柔らかい、そして低コストと、従来の太陽電池が抱える「コストの問題」「設置場所の制限」といった課題をクリアできるとして、政府をはじめ市場関係者からも注目を集め、早期の実用化が期待されている。
Q&A
2ペロブスカイト太陽電池銘柄とは?
ペロブスカイト太陽電池銘柄とは、実用化が進められているペロブスカイト太陽電池に関連した技術・製品を持つ企業、または、ペロブスカイト太陽電池の主原料「ヨウ素」を手掛ける企業のこと。主に、
- 東芝(6502)
- 積水化学工業(4204)
- 三菱マテリアル(5711)
- ホシデン(6804)
- フジプレアム(4237)
- ニチコン(6996)
- サムコ(6387)
- 伊勢谷化学工業(4107)
- K&Oエナジーグループ(1663)
などが「ペロブスカイト太陽電池銘柄」として注目されている。
Q&A
3ペロブスカイト太陽電池の有力企業・メーカーは?
ペロブスカイト太陽電池の有力企業・メーカーは、政府・東京都と連携した実用化の動きが活発な「積水化学工業」だ。これまで、
- 東京都ともにフィルム型ペロブスカイト太陽電池の共同研究を行うと発表。
- 発電効率15.0%のフィルム型ペロブスカイト太陽電池の製造に成功。
- JR西日本が開業を目指す「うめきた(大阪)駅」にフィルム型ペロブスカイト太陽電池を提供、設置が決定。
など、フィルム型ペロブスカイト太陽電池の製造、提供、設置が発表されていることに加え、政府の後押しも追い風になっていることから有力企業・メーカーとして見られている。
Q&A
4ペロブスカイト太陽電池関連の「本命株」「出遅れ株」とは?
2023年8月現在、筆者の個人的な主観を交えてお伝えすると、ペロブスカイト太陽電池銘柄はテーマ株としてまだ成熟しておらず、同テーマをけん引する「本命株」を断定するにはまだ早い。よって、追従する形で値を上げる「出遅れ株」も今後の材料発表や本格的な実用化へ向けた動き次第。
ただし、2023年5月24日、東京都が発表した「ペロブスカイト太陽電池の実用化に向けた検証を開始」の報道を受けて、ペロブスカイト太陽電池の主原料「ヨウ素」を手掛ける企業に思惑買いが向かわれたのはまだ記憶に新しい。これら市場の反応から、
- 伊勢谷化学工業(4107)
- K&Oエナジーグループ(1663)
等、ヨウ素に関連した銘柄の動向には注目したい。
まとめ:実用化が迫るペロブスカイト太陽電池、関連銘柄の動向と合わせて「ヨウ素」関連株も要チェック!
「ペロブスカイト太陽電池銘柄」をテーマに、次世代太陽電池と呼ばれる最新技術の実用化へ向けた政府・企業の動き、また、有力とされる企業「積水化学工業」の材料発表をめぐる「ヨウ素関連」の思惑買いなど、紹介してきたがいかがだっただろうか?
SNSを中心としたクチコミでもあったように、ペロブスカイト太陽電池銘柄、そしてヨウ素関連銘柄の注目度は高く、今後の成長が期待できる大きなテーマ株としての見方も強い。
今回の記事を参考に、「ペロブスカイト太陽電池銘柄」の動向とあわせて、「ヨウ素関連株」も引き続きチェックしていただきたい。