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今、世界的な自動車のEV化加速の流れもあり、電池材料の一種であるコバルト不足が深刻化しつつある。
2018年2月には米国を代表するIT企業 アップル社が電池の主要材料として知られるレアメタル(希少金属)の一種「コバルト」を鉱山企業から長期間にわたり直接調達するために交渉しているとの報道があったようだ。
米アップルが自社でコバルトを直接調達しようという動きを見せているのは、コバルト不足が深刻化していることを物語っているといえる。
リチウムイオン電池はEV向けの需要も大きく拡大しており、その他電子デバイスを手掛ける企業からの需要も大きい。電池材料であるコバルトは取れる量が限られるため、今、EVを手掛ける自動車関連企業や、電子デバイスを手掛けるハイテク系企業により世界的なコバルトの争奪戦がさらに過熱しそうだ。
日本の株式市場でもコバルト関連銘柄に注目が集まりつつある。と、いうことでこのページではコバルト関連銘柄の本命株・出遅れ株 一覧を詳しくわかりやすくまとめておく。
コバルト関連銘柄とは
コバルト関連銘柄とはその名の通り、永久磁石やリチウムイオン電池の正極材料などとして利用されるレアメタルの一種「コバルト」に関連する銘柄の総称である。
コバルトとは強磁性を示すレアメタル(希少金属)の一種で、永久磁石やリチウムイオン電池の正極材などに利用されることで知られる。他にも酸化物は陶磁器やガラスの青色着色顔料にもなる。
いま、世界的にコバルト不足が叫ばれていることがコバルト関連銘柄が注目されている要因と言えるだろう。リチウムイオン電池はスマホやPC、タブレットといった身近な電子デバイス向けの需要だけでなく、EV(電気自動車)向けの需要も急速に拡大しており、現在EVを手掛ける自動車関連企業や、電子デバイスを手掛けるIT、ハイテク系企業により世界的なコバルトの争奪戦が繰り広げられている。
2018年02月には米アップル社がレアメタル(希少金属)の一種「コバルト」を鉱山企業から長期間にわたり直接調達するために交渉していると報道もあったこともコバルト関連銘柄に刺激を与えた。アップル社は自社デバイスに搭載する電池材料を安定的に調達しようというのがねらいだろう。
コバルトは今後の需要拡大にともない、価格の上昇などもあるかもしれない。コバルト関連銘柄にとっては、安定的な供給ができれば大きなビジネスチャンスとなる。コバルト関連銘柄は今後、リチウムイオン電池関連銘柄と並んで、長期的に注目されるテーマ株となるかもしれない。本命株・出遅れ株 一覧はしっかりと把握しておきたい。
なお、コバルトはリチウムイオン電池の材料となるという点から、コバルト関連銘柄は広義ではリチウムイオン電池関連銘柄とも言える。リチウムイオン電池関連銘柄は近縁テーマであるため、併せて把握しておこう。(リチウムイオン電池関連銘柄は以下リンクより参照)
リチウムイオン電池関連銘柄 本命株・出遅れ株 一覧 まとめはコチラ≫
コバルト関連銘柄 一覧
- 4092 日本化学工業 リチウムイオン電池用正極材 コバルト酸リチウムを製造
- 4107 伊勢化学工業 ニッケル、コバルト系の各種金属化合物を生産
- 5713 住友金属鉱山 ニッケルやコバルトなどの供給
- 5724 アサカ理研 レアメタルリサイクル(LiBから低コストでコバルト回収する技術)
- 7456 松田産業 レアメタルリサイクル(コバルト回収も)
- 5233 太平洋セメント レアメタルリサイクル(コバルト回収も)
- 5020 JXTG HD レアメタルリサイクル(コバルト回収も)
- 1963 日揮 海洋開発・探査・採掘技術
- 1606 日本海洋掘削 海洋開発・探査・採掘技術
- 6269 三井海洋開発 海洋開発・探査・採掘技術
- 7003 三井造船 傘下に三井海洋開発
- 9755 応用地質 地質調査首位
- 6297 鉱研工業 地下資源工事用の掘削機械
- 8031 三井物産 金属資源の確保・安定供給
- 8053 住友商事 金属資源の確保・安定供給
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コバルト関連銘柄 本命株・出遅れ株
それではコバルト関連銘柄のなかでも特に本命視されそうな銘柄をピックアップしていこう。出遅れ銘柄などもあれば追記していくつもりだ。なお、この項目は当方の主観を含む内容のため、参考までに願う。
本命株 日本化学工業
時価総額:28,642百万円
PER:(連) 11.77倍
PBR:(連) 0.83倍
≪2018/03/05時点≫
日本化学工業はコバルト関連銘柄の本命株として注目したい。日本化学工業は1893年創業の工業薬品企業の老舗。日本化学工業はリチウムイオン電池の正極材としてコバルト酸リチウムを製造している企業だ。リチウムイオン電池の需要が拡大すれば、当然、電池材料となるコバルトの需要も拡大するだろう。コバルトの需要増は日本化学工業にとっては大きなビジネスチャンスとなる可能性がある。まさにコバルト関連銘柄と言えるだろう。
日本化学工業の時価総額規模は小粒というほどでもないが、値動きが重いというほどでもない。短期スタンスにおいても十分妙味のある銘柄といえそうだ。コバルト関連の中核銘柄として注目したい。
本命株 伊勢化学工業
時価総額:19,796百万円
PER:(連) 39.34倍
PBR:(連) 0.83倍
≪2018/03/05時点≫
伊勢化学工業もコバルト関連銘柄の中核銘柄として注目したい。伊勢化学工業も電池材料となるニッケルやコバルト系の各種金属化合物を生産している。こちらもEV向けや電子デバイス向けにリチウムイオン電池の需要が拡大すれば、ビジネスチャンスの恩恵を受ける可能性がある銘柄と言えるだろう。
伊勢化学工業も時価総額規模は小粒とはいえないまでも、値動きは十分に期待できるだろう。こちらもコバルト関連銘柄の本命株として注目したい。
本命株 アサカ理研
時価総額:6,521百万円
PER:(連) 23.15倍
PBR:(連) 2.30倍
≪2018/03/05時点≫
アサカ理研もコバルト関連銘柄の本命株として注目したい。アサカ理研は電子部品からの貴金属回収、レアメタルリサイクルなどを手掛ける企業だ。
注目なのは、アサカ理研はリチウムイオン電池から低コストでコバルトを回収する技術を持っている点。コバルト不足が指摘される現在、まさにドンピシャの技術を持っている銘柄と言えるだろう。アサカ理研はコバルト不足の現代社会の救世主となり得る可能性もあるか!?
アサカ理研は時価総額規模も小粒で、値動きも軽い銘柄。短期資金も集まり易いので、短期スタンスでも十分妙味がある。コバルト関連銘柄の本命株として注目したい。
本命株 松田産業
時価総額:54,782百万円
PER:(連) 14.02倍
PBR:(連) 0.89倍
≪2018/03/05時点≫
松田産業も電子部品などのスクラップから、貴金属を回収し、電子材料や地金のかたちで販売している会社。レアメタルリサイクルなどを手掛けている銘柄と言えるだろう。こちらも電池材料のコバルトの回収を手掛けることから、コバルト関連銘柄として注目したい。
松田産業は太平洋セメントと共同で、使用済の車載リチウムイオン電池の新たなリサイクル技術を開発した点に注目だ。
松田産業の時価総額規模はアサカ理研よりは大きめなので、値動きはややマイルドになりそうか。
本命株 太平洋セメント
時価総額:475,505百万円
PER:(連) 12.18倍
PBR:(連) 1.19倍
≪2018/03/05時点≫
太平洋セメントもコバルト関連株として注目。太平洋セメントは社名のとおり、セメントで首位の企業だ。太平洋セメントは前述のとおり、レアメタルリサイクルの松田産業と共同で、車載リチウムイオン電池のリサイクル技術を開発した企業。こちらもコバルト関連銘柄の一角として注目。
ただ、太平洋セメントは少し時価総額規模が大きめなので、短期スタンスというよりも中長期スタンスが前提となりそうか。
本命株 日本海洋掘削
時価総額:37,152百万円
PER:(連) ---倍
PBR:(連) 1.58倍
≪2018/03/05時点≫
日本海洋掘削もコバルト関連銘柄の一角として注目したい。日本海洋掘削は、社名のとおり海洋掘削を手掛ける企業だ。
2016年に海洋研究開発機構などが、日本近海(南鳥島周辺の排他的経済水域 南部から東部にかけての深海底)にコバルトなどのレアメタルを含む球状の岩石マンガンのジュールを発見したと発表している。また、2017年には房総半島沖に位置する拓洋第3海山で「コバルトリッチクラスト」を発見したとも発表している。
現在の世界規模のコバルト争奪戦や、将来的なコバルトの需要増を考えれば、日本の海洋掘削企業が日本の近海に眠るコバルト掘削事業乗り出す可能性は十分にあり得ると言えるだろう。
そうなれば、日本海洋掘削はコバルト関連銘柄の本命に躍り出るかもしれない。注目しておきたいコバルト関連銘柄だ。
出遅れ株 鉱研工業
時価総額:5,050百万円
PER:(連) 25.25倍
PBR:(連) 1.50倍
≪2018/03/05時点≫
鉱研工業もコバルト関連銘柄の一角として注目しておきたい。鉱研工業は地下資源工事用の掘削機械などを手掛ける企業だ。日本の海洋掘削系の企業が、日本近海におけるコバルト掘削事業に乗り出せば、鉱研工業もビジネスチャンスと言えるだろう。
なお、鉱研工業は時価総額規模が小粒なので人気化すれば火柱が立ちやすい銘柄とも言えそうだ。コバルト関連銘柄の出遅れ株として注目するのも面白そうだ。
出遅れ株 応用地質
時価総額:42,339百万円
PER:(連) 34.64倍
PBR:(連) 0.61倍
≪2018/03/05時点≫
地質調査首位の応用地質も、コバルトの眠っている地質などを調査するなどそういう面でコバルト関連銘柄に絡んでくるかもしれない。そういった面ではコバルト関連の出遅れ株として注目するのもアリか?!
コバルト関連銘柄 まとめ
リチウムイオン電池の需要は年々増していくばかりだ。今後も、世界的な自動車のEV化加速の流れやIoT製品の増加などにより、さらにリチウムイオン電池の市場は拡大するだろう。現在、深刻化する世界的なコバルト不足はさらに勢いをまし、コバルト争奪競争も過熱しそうだ。
コバルト関連銘柄は、今後リチウムイオン電池関連銘柄と並び注目されるテーマ株となる可能性がある。本命株・出遅れ株 一覧はしっかりと把握しておきたい。