この記事にはプロモーションが含まれます。
日本は先進国のなかでも「キャッシュレス化」という点で出遅れている現金大国だが、今後はキャッシュレス化が加速しそうだ。
2018年02月27日(火)に各メディアが「三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3メガバンクがスマートフォンで手軽に支払いができるQRコード決済に参入する」と報じたことがきっかけだ。
この報道を受けて、株式市場ではQRコード関連銘柄が物色人気を集めた。QRコード関連銘柄は、今後の市場でも無視できないテーマ株となりそうだ。と、いうことでこのページではQRコード関連銘柄の本命株・出遅れ株 一覧を詳しくわかりやすくまとめておく。
QRコード関連銘柄とは
QRコード関連銘柄とはその名の通りQRコードに関連する銘柄の総称である。
QRコードとは、1994年にデンソーのグループ会社「デンソーウェーブ」が開発したマトリックス型二次元コードのことだ。通常のバーコードは横方向にしか情報を持たないのに対して、QRコードは縦と横に情報をもつため詰め込める情報の量が多いのが特徴だ。またQRは「クイックレスポンス(Quick Response)」という意味であり、その名の通り一般的なバーコードよりも高速で読み取ることができる。なかなかの優れものだ。
QRコード決済はすでに中国では爆発的に普及している。それは中国のモバイル決済大手のウィチャットペイやアリペイなどがQRコード決済を導入したことがきっかけだ。
日本でも、メガバンク3社が足並みを揃えてモバイル決済規格をQRコードに統一することで一気にキャッシュレス化が進む可能性がある。
QRコード関連銘柄は今後も人気を集めるテーマ株となる可能性がある。本命株・出遅れ株 一覧はしっかりと把握しておこう。
ヤフーがスマホのQRコード決済を導入すると発表【2018年03月28日(水)追記】
QRコード関連銘柄にとって追い風のニュースが出たようだ。2018/03/28(水)にヤフーが手掛ける決済サービス「ヤフーウォレット」を実店舗でも利用できるようにすると発表した。ヤフーウォレットはこれまでネット上での決済のみに対応した決済サービスだったが、今後は実店舗で買い物をする時にも、スマホアプリ上に表示されるQRコードを店側の決済端末でスキャンしてもらうことで決済することができる。
なお、このヤフーウォレットの実店舗利用は2018年6月から始まるようだ。
いよいよ、日本もキャッシュレス化の波が来ているのかもしれない。QRコード関連銘柄は引き続き注目すべき株式テーマと言えそうだ。
QRコード関連銘柄 一覧
- 4824 メディアシーク スマホ向けQRコード読み取りアプリ
- 3623 ビリングシステム QRコードがベースのスマホ決済ツール「PayB」
- 3753 フライトホールディングス モバイル決済関連銘柄としての思惑
- 6664 オプトエレクトロニクス QRコードリーダー
- 6861 キーエンス QRコードリーダー
- 6172 メタップス モバイル決済関連銘柄としての思惑
- 3917 アイリッジ QRコードを活用した電子通貨サービス「MONEY EASY」
- 6287 サトーホールディングス QRコードリーダー
- 6652 IDEC QRコードリーダー
- 7919 野崎印刷紙業 商業印刷(商品のラベルなど)
- 6902 デンソー グループ会社がQRコード開発(ただし特許権は行使していない)
- 9438 エムティーアイ QRコード 「&Pay(アンドペイ)」
- 9984 ソフトバンクグループ ヤフーと共同で「Paypay(ペイペイ)」設立
- 4689 ヤフー ソフトバンクと共同で「Paypay(ペイペイ)」設立
"出遅れ株"を見つける方法とは?
【PR】短期で収益を狙うなら!プロ注目の銘柄情報をはじめ、業界の最新情報までをイチ早く手に入れるのは必須の条件。さらに、絶好の買い場を迎える"出遅れ株"を掴むには…。
テーマ株の情報に強い株の情報サイトを利用するべきだ!
QRコード関連銘柄 本命株・出遅れ株
それではQRコード関連銘柄のなかでも特に本命視されそうな銘柄をピックアップしていこう。出遅れ銘柄などもあれば追記していくつもりだ。なお、この項目は当方の主観を含む内容のため、参考までに願う。
本命株 メディアシーク
時価総額:8,946百万円
PER:(連) 558.54倍
PBR:(連) 5.36倍
≪2018/03/01時点≫
メディアシークはQRコード関連銘柄の本命株と言えるのではないだろうか。メディアシークはスマホ向けにQRコード読み取りアプリ「アイコニット(ICONIT)」を提供している会社だ。アイコニットは累計2600万ダウンロードされたアプリとのことなので、QRコード読み取りアプリのなかではなかなかのシェアと言えそうだ。
メディアシークはメガバンクがQRコード決済に参入すると報じられた時に真っ先に買われた銘柄だ。ただ、このQRコード読み取りアプリは広告収入が主体のビジネスモデルということだが、正直なところ個人的には「そんなに儲かるのかな?」という印象もある。まぁ日本でQRコード決済が普及すればある程度は恩恵を受けるとは思うが。
まぁメディアシークは時価総額規模も小さい銘柄なので短期資金は入りやすいと言えるだろう。QRコード関連の中核銘柄として注目だ。
本命株 ビリングシステム
時価総額:20,054百万円
PER:(連) 204.96倍
PBR:(連) 10.84倍
≪2018/03/01時点≫
ビリングシステムもQRコード関連銘柄の本命株として注目だ。ビリングシステムはインターネット決済サービスの収納代行を手掛ける会社で、まさにモバイル決済関連銘柄の本命株。ビリングシステムも「ペイビー(PayB)」というQRコードをベースにしたスマホ決済アプリを手掛けていることからQRコード関連銘柄としても注目される。
ビリングシステムも時価総額規模はそこまで大きくなく値動き妙味としても面白い。引き続き注目したいQRコード関連銘柄だ。
本命株 オプトエレクトロニクス
時価総額:7,386百万円
PER:---倍
PBR:(連) 10.73倍
≪2018/03/01時点≫
オプトエレクトロニクスもQRコード関連銘柄として注目だ。オプトエレクトロニクスはバーコードリーダーのレーザーエンジンなどを手掛けている銘柄。QRコードを読み取れる機器もも手掛けているので関連銘柄として注目したい。
メタップス
時価総額:35,740百万円
PER:---倍
PBR:(連) 4.38倍
≪2018/03/01時点≫
メタップスも決済系のソリューションを手掛けていることからQRコード関連銘柄とみられているようだ。3メガバンクがQRコード決済に参入すると報じられた時にも株価が反応していた。
でもなんだか、このメタップスって会社はなにをやっているのか、なにが本業なのかよくわからない会社なんだよな。QRコードとの関連性もあまりわからないので慎重に監視したい。
本命株 アイリッジ
時価総額:9,871百万円
PER:(単) 53.69倍
PBR:(単) 9.39倍
≪2018/03/01時点≫
アイリッジもQRコード関連銘柄の一角として注目したい。アイリッジはQRコードを活用した電子通貨サービス「MONEY EASY」を手掛けていることからQRコード関連の銘柄として注目されている。
アイリッジは時価総額規模が小粒な銘柄なので短期スタンスでも面白い銘柄と言える。
本命株 キーエンス
時価総額:7,766,837百万円
PER:---倍
PBR:(連) 5.84倍
≪2018/03/01時点≫
キーエンスはセンサーの検出・計測制御機器の大手企業。キーエンスはQRコードリーダーを手掛けていることから関連銘柄の一角として注目だ。
ただしキーエンスはかなり時価総額規模の大きな銘柄なので、取り組むとすれば中長期スタンスが前提となりそうだ。
本命株 フライトホールディングス
時価総額:7,386百万円
PER:---倍
PBR:(連) 10.73倍
≪2018/03/01時点≫
フライトホールディングスは「インクレディストプレミアム」というマルチ決済端末を提供している会社で、モバイル決済関連の本命株との見方もある銘柄。QRコード決済にも絡んできそうな銘柄として注目しておきたい。
本命株 サトーホールディングス
時価総額:126,764百万円
PER:(連) 27.05倍
PBR:(連) 2.18倍
≪2018/03/01時点≫
サトーホールディングスはバーコード、プリンタなどの自動認識システムで世界首位級の企業。こちらもバーコードリーダーやQRコードリーダーを手掛ける銘柄として注目しておきたい。また、サトーHDは電子タグ(RFID)関連銘柄としても注目だ。
デンソー
時価総額:4,904,168百万円
PER:(連) 15.77倍
PBR:(連) 1.33倍
≪2018/03/01時点≫
デンソーは関連銘柄と言えるのかちょっと微妙なところだが、一応。そもそもQRコードを開発したのはデンソーの開発部門である。この開発部門は現在はデンソーから分離し「デンソーウェーブ」というグループ会社になっている。
だがデンソーウェーブはQRコードの特許権を行使しないと宣言している。QRコードが普及することが第一ということだろうか。なので、デンソーは関連銘柄とは微妙かもしれない。
【2018年10月24日(水)追記】
出遅れ株 エムティーアイ
時価総額:36,549百万円
PER:(連) 16.34倍
PBR:(連) 1.78倍
≪2018/10/23時点≫
エムティーアイは金融機関の口座と直結したスマートフォンQRコード決済サービスの「&Pay(アンドペイ)」を2018年10月23日に開始した事を発表している。茨城地盤の常陽銀行と連携し加盟店を伸ばす予定で、2019年には北海道で実証実験の開始も発表している。地域密着型のキャッシュレス決済は2019年10月導入予定の軽減税率と相性が良さそうだし、QRコード関連銘柄の出遅れ株として注目しておきたい銘柄だ。
【2018年12月04日(火)追記】
本命株 ヤフー
時価総額:1,663,972百万円
PER:---倍
PBR:(連) 2.06倍
≪2018/12/04時点≫
ヤフーはソフトバンクと共同で「PayPay株式会社」を設立し、QRコード決済が可能なキャッシュレス決済サービス「Paypay(ペイペイ)」をスタートさせている点に注目だ。
さらに「Paypay(ペイペイ)」では「100億円あげちゃうキャンペーン」を打ち出し、購入金額の20%をポイントバックする大規模なキャンペーンを打ち出しており、一気にシェア獲得に動き出した。これはかつてのインターネット市場をソフトバンクとヤフーが普及させたようにキャッシュレス市場でもソフトバンクとヤフーが台風の目になるか?!
ヤフーは時価総額規模が大きな銘柄なので、値動きは緩やかだろうがQRコード関連銘柄の中核株として注目しないわけにはいかないだろう。もちろん、ヤフーと同時にソフトバンクにも注目しておきたい。
QRコード関連銘柄 まとめ
世界的にみて日本はキャッシュレス化が遅れた現金社会だが、3メガバンクが足並みを揃えてQRコード決済に乗り出すことにより、今よりもキャッシュレス化が加速する可能性が高い。QRコード関連銘柄は今後、さらに注目される可能性のあるテーマ株と言える。本命株・出遅れ株 一覧はしっかりと把握しておきたい。