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ソーシャルゲーム(ソシャゲ)関連銘柄 コロプラ
時価総額:156,135百万円
PER:(連) 30.19倍
PBR:(連) 2.22倍
≪2018/01/10時点≫
ソシャゲ関連銘柄 コロプラが大ピンチかもしれない。
2018年01月10日(水)、任天堂がコロプラに対しスマホアプリ「白猫プロジェクト」において、5件の特許侵害があったとしてアプリの配信差し止めと損害賠償44億円の支払いを求めて提訴したことが明らかになったのだ。
「タッチパネル上でジョイスティックを操作する際の技術の特許」が侵害されたとのこと。(5件の特許侵害があったとされるが現時点では全ての内容については現在のところは明らかになっていない)
この件については、2016年9月時点で任天堂からコロプラに対し「特許権を侵害している」と指摘があったようで、それから1年以上に渡りコロプラは「任天堂の特許を侵害しない」旨を説明してきたらしいが、任天堂はその説明を受け入れず提訴に至ったようだ。
コロプラは今も「白猫プロジェクトは任天堂の特許権を侵害していない」との主張をしており争う方針とのこと。
現時点では、コロプラと任天堂のどちらの主張が正しいかはわからないものの、任天堂から提訴を喰らったという時点でコロプラにとってはかなりの悪材料と言えるだろう。
それに「白猫プロジェクト」といえば、コロプラの看板アプリだ。看板アプリの配信差し止めを求められているというのは、かなりのピンチ。さらに損害賠償44億円の支払いを求められているときた…。
そして任天堂の法務部は、過去に幾多の裁判で「勝訴」をもぎ取ってきた歴戦の「最強法務部」とも言われている。(マリカー提訴ではまさかの敗訴となったが)
「任天堂の最強法務部が提訴に踏み切った」ということはよほどの「勝算がある」ということだろう。
コロプラは業績面でも苦境に立たされている。「魔法使いと黒猫のウィズ」や「白猫プロジェクト」などの既存アプリタイトルの人気は既にピークアウトしており、また新規タイトルの伸びも弱い。この状況で、「白猫プロジェクト」の配信が差し止められ、さらに賠償金44億円ももぎ取られるとすれば、かなりの大打撃と言わざるを得ない。
業績にすぐすぐ影響するわけではないだろうが、株価は未来を織り込むもの。任天堂の最強法務部に提訴されたということは大きな悪材料として市場に評価される可能性が高い。最終的に「和解」という形になる可能性もあるかもしれないが、いずれにしても決着がつくまでにある程度の時間はかかるだろう。その間にも市場では「任天堂と揉めている」という印象が付きまとう。しばらくは上値が重そうだ。
下値支持線を下に突き抜ける可能性は高いし空売りもアリか。引き続き、株価の推移に注目したい。