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このページでは3次元NAND型フラッシュメモリ(3D NAND)関連銘柄について本命・出遅れ 一覧をわかりやすくまとめて紹介する。
3次元NAND型フラッシュメモリ(3D NAND)関連銘柄とは
まずそもそもの話だが「フラッシュメモリってなに?」ってところからザックリと説明する。フラッシュメモリとは渋滞のフロッピーディスクに代わるPCなどで使うUSBメモリやフラッシュSSD、デジカメや携帯電話・スマートフォンなどの記憶装置として使用されるもの。
そしてNAND型フラッシュメモリーとは、不揮発性記憶素子のフラッシュメモリの一種である。「不揮発性記憶素子」と言われてもよくわからないと思うので、カンタンに言うが従来型のNOR型フラッシュメモリと比べて回路規模が小さく安価に大容量化できるフラッシュメモリと覚えておけばよいだろう。
今やスマホやタブレットの大容量化の波に加え、あらゆるものがインターネットに接続するIoT時代を迎えていることを理由に半導体の需要が拡大している。その流れにのり、半導体関連銘柄や半導体を製造する装置に関連する銘柄などが注目されていることはすでに以前の記事でも書いたが、半導体の中でも特にNAND型フラッシュメモリーには熱い視線が送られているようだ。
NAND型フラッシュメモリの中でも特に3次元NANDと呼ばれる大容量型のNAND型フラッシュメモリの需要が拡大している。これはフラッシュメモリ上にある「セル」と呼ばれるデータを保存する部分を平面上に広げるだけでなく3次元構造に積み上げて大容量化したもので、スマホ向けに加え、データセンターのサーバーなどへの搭載が進んでいることが需要の背景ということだ。
IoT時代にくわえ、ビッグデータ時代が到来している状況のため、大容量なデータ保存先は社会的なニーズが高まっているというわけだ。
3次元NAND型フラッシュメモリ(3D NAND)関連銘柄とは、その名の通りNAND型フラッシュメモリや3次元NAND(3D NAND)の製造・販売に関連する銘柄などの総称である。
NAND型フラッシュメモリー関連銘柄の近縁のテーマとして半導体関連銘柄・半導体製造装置関連銘柄にもあわせて注目しておくべきだ。
3次元NAND型フラッシュメモリ需要増の背景をまとめると…
- IoT時代の到来による大容量データ保存先の需要増
- ビッグデータ時代の到来による大容量データ保存先の需要増
- 従来のHDDに代わるSSDの需要増
3次元NAND型フラッシュメモリ(3d NAND)の世界的4勢力
現在、世界でおもに3次元NAND型フラッシュメモリ(3D NAND)を生産しているメーカーは以下の4勢力である。
- サムスン電子(韓国)
- 東芝・ウェスタンデジタル(米)・サンディスク(米)
- インテル(米)
- エスケーハイニックス(韓国)
世界的にこの4大フラッシュメモリ勢力がしのぎを削り合っている状況ということだ。なかでも韓国サムスンは半導体の生産量世界1位の企業で、3次元NAND型フラッシュメモリの量産を世界で初めて開始した企業でもある。
そして、日本が誇る東芝と米ウェスタンデジタル・サンディスクの連合チームも世界の3DNANDフラッシュメモリの4大勢力の一員で半導体メモリの生産量は世界2位となっている。
上記の4大勢力が3次元NAND型フラッシュメモリの主たる生産メーカーであり、その他の半導体関連銘柄は3次元NAND型フラッシュメモリの需要が伸びることにより、恩恵を受ける銘柄ということになる。極端な話、3D NANDの需要が高まれば、半導体の製造プロセスに関わる銘柄や、半導体製造装置を手掛ける銘柄などにとってはビジネスチャンスになる。半導体関連銘柄・半導体製造装置関連銘柄は広義では3D NAND関連銘柄でもあるということを覚えておこう。
3次元NAND型フラッシュメモリ(3D NAND)関連銘柄 一覧
- 6502 東芝
- 2737 トーメンデバイス
- 3131 シンデン・ハイテックス
- 3436 SUMCO
- 4063 信越化学工業
- 6146 ディスコ
- 6728 アルバック
- 6756 日立国際電気
- 6840 AKIBAホールディングス
- 6857 アドバンテスト
- 6862 ミナトホールディングス
- 7433 伯東
- 7729 東京精密
- 7731 ニコン
- 8036 日立ハイテクノロジーズ
- 8035 東京エレクトロン
- 9880 イノテック
- 4369 トリケミカル研究所
- 6323 ローツェ
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3次元NAND型フラッシュメモリ(3D NAND)関連銘柄 本命・出遅れ
それでは3次元NAND型フラッシュメモリ(3D NAND)関連銘柄のなかでも特に本命視されそうな銘柄をピックアップしていこう。出遅れ銘柄などもあれば追記していくつもりだ。なお、この項目は当方の主観を含む内容のため、参考までに願う。
本命 東芝
時価総額:925,492百万円(2017/03/27時点)
3次元NAND型フラッシュメモリ(3D NAND)関連銘柄の大本命といえばやっぱり東芝だろう。知っての通り、東芝は総合電気大手。東芝の手掛ける数ある事業のなかでも、NAND型フラッシュメモリをふくむメモリ事業は稼ぎ頭となっていた事業である。
ただし東芝は現在、不正会計に続き、米国での原発事業による巨額損失により深刻な経営危機に陥っており、この危機を乗り越えるために2017/01/27にメモリ事業を分社化する方針を発表している。
主力事業であるメモリ事業を一部手放すことになるため、少し本命銘柄としての立ち位置は弱まるが、やはりNAND型フラッシュメモリ関連銘柄の中核といえば東芝というイメージは強いだろうし本命としてピックアップせざるを得ない。
だが、東芝は今揺れに揺れている銘柄だ。2017/03/15には東証から上場廃止の恐れがある「監理銘柄」に指定されてもいる。難しい推移をしている銘柄のため、もし手を出すとするならば慎重なトレードを心がけたい。
本命 SCREENホールディングス
時価総額:925,492百万円(2017/03/27時点)
3次元NAND型フラッシュメモリ(3D NAND)関連銘柄の本命としてSCREENホールディングスもピックアップしておきたい。SCREENホールディングスは半導体製造装置関連銘柄の一角で、半導体製造プロセスであるウエハ洗浄装置では世界首位だ。3次元NAND型フラッシュメモリの需要が高まることにより、製造装置関連銘柄であるSCREENホールディングスにも恩恵があるだろう。
時価総額の規模が大きい銘柄で、値動き妙味という面ではやや面白みにかけるが半導体関連の銘柄が物色される際には名前があがりやすい有名な半導体関連銘柄なので覚えておこう。
本命 SUMCO
時価総額:503,278百万円(2017/03/27時点)
SUMCOは半導体関連の本命銘柄としてピックアップした銘柄だ。同社は半導体用シリコンウェーハを手掛ける企業。こちらも3次元NAND型フラッシュメモリの需要増が恩恵を与える可能性がある銘柄だ。
出遅れ シンデン・ハイテックス
時価総額:4,537百万円(2017/03/27時点)
シンデンハイテックスは3次元NAND型フラッシュメモリ(3D NAND)関連銘柄の出遅れ株として注目したい。同社は液晶や半導体の専門商社で、韓国の3次元NAND型フラッシュメモリメーカーの一つエスケーハイニックス社の製品も取り扱っていることから3次元NAND型フラッシュメモリ関連銘柄の一角とされる。
こちらは時価総額の規模も小さく、値動きも軽い銘柄だ。話題になり人気化すれば火柱の立ちやすい銘柄とも言えるな。短期スタンスの人でも面白い銘柄かもしれないな。
出遅れ AKIBAホールディングス
時価総額:2,859百万円(2017/03/27時点)
AKIBAホールディングスはぞうせつメモリと用途別メモリモジュール、フラッシュメモリ販売が主力の企業だ。こちらは3次元NAND型フラッシュメモリの生産などに関わる企業ではないが、3次元NAND型フラッシュメモリの需要が高まれば、販売会社である同社にも恩恵はあるだろう。
こちらも時価総額の規模が小さいので、値動き妙味としては面白いかもしれない。今後3次元NAND型フラッシュメモリ関連のニュースなどが報じられれば、一時的に人気がでる可能性はあるかもしれないな。
本命 トリケミカル研究所
時価総額:21,335百万円(2017/03/27時点)
3次元NAND型フラッシュメモリ(3D NAND)関連銘柄の本命銘柄として見逃せないのがトリケミカル研究所だ。同社は社名から、「バイオ関連の銘柄かな?」と思いがちだが、れっきとした半導体関連銘柄だ。トリケミカル研究所は半導体向けの化学薬品を製造している。絶縁膜材料では世界高シェア。中国・韓国・台湾向けを強化しているようだな。こちらもは3次元NAND型フラッシュメモリ(3D NAND)の需要が高まれば、間接的に恩恵を受ける銘柄と言えるだろう。時価総額も大きすぎず、値動き的にも面白いと思うので注目しておきたい銘柄だ。
3次元NAND型フラッシュメモリ(3D NAND)関連銘柄 まとめ
この先、IoT時代が加速していくことで3次元NAND型フラッシュメモリ(3D NAND)関連銘柄はますます需要が高まる可能性がある。
携帯電話・スマートフォン・パソコンなどはどんどん小型していく流れとなっているように、IoT機器などのITデバイスも小型化の流れが主流だろう。また現在パソコンの記憶容量として主流のHDD(ハードディスクドライブ)に代わって今後はSSD(ソリッドステートドライブ)が主流になっていくだろう。SSDには3次元NAND型フラッシュメモリが採用されるケースもあるようだし、今後の需要にも期待できそうだ。
それにSSDだけじゃなく、NAND型フラッシュメモリは従来のものよりも回路規模が小さく安価に大容量化できるため、あらゆるものに搭載される記憶装置になる可能性を秘めている。
3次元NAND型フラッシュメモリ(3D NAND)関連銘柄はIoT関連銘柄・半導体関連銘柄・半導体製造装置関連銘柄などと併せて注目しておくべきだろう。息の長いテーマ株となる可能性があるため本命銘柄・中核銘柄・出遅れ銘柄などはしっかり把握しておこう。