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【2017年03月22日(水)】
先日の記事でも書いたが、アマゾンのネットショッピング利用が拡大しまくり今や日本の物流は「パンク寸前の状況」である。
アマゾンの宅配は2013年までは佐川急便が担ってきたのだが、2013年に佐川急便はほぼアマゾンから撤退。その後はヤマト運輸が中心になり、アマゾンの宅配を引き受けてきたのだが、そのヤマト運輸も労働環境の苛酷さを訴えている。
2017年02月24日にはヤマト運輸の労働組合が「荷物の取り扱い量の抑制を要求」しており、その後ヤマト運輸は宅配料金の値上げ検討を発表し、さらに再配達の有料化なども検討しているという。
これはヤマト運輸も「現状のままでは限界」という事実上の限界宣言にもとれる内容だ。この話題が注目され物流の救世主となり得る「宅配ボックス」に注目が集まり、宅配ボックス関連銘柄が物色されたのは記憶に新しいはずだ。
宅配ボックス関連銘柄以外にも、ヤマト運輸が「事実上の限界宣言」をしたことにより、ビジネスチャンスが拡大する銘柄もあるハズだ。
と、いうことでこのページではアマゾン関連銘柄について、本命・出遅れ 一覧をわかりやすくまとめて紹介する。
アマゾン関連銘柄とは
アマゾン関連銘柄とは、その名の通りアマゾンの宅配を手掛ける銘柄などの総称だ。これまでアマゾンの宅配はヤマト運輸が中心になって担ってきたが、先日ヤマト運輸の労働組合が「荷物の取り扱い量の抑制を要求」したことや、「宅配料金の値上げおよび再配達の有料化」などを検討していることが伝わったことにより今後はアマゾンの荷物を取り扱う業者のパワーバランスが変化していく可能性も考えられる。
今後、ヤマト運輸などに代わり別の企業がアマゾンの宅配を担う可能性もあるかもしれない。
インターネットショッピングは便利なもので、物流業界が悲鳴をあげたとしてもその勢いは到底おさまるわけがない。どこかが必ずアマゾンの宅配を請け負うことになるだろう。アマゾン関連銘柄には今後も注目しておくべきと言える。
近縁のテーマ株で宅配ボックス関連銘柄もチェックしておこう。
アマゾン関連銘柄 一覧
9325 ファイズ
9064 ヤマトホールディングス
2384 SBSホールディングス
2471 エスプール
6178 日本郵政
9027 ロジネット ジャパン
9040 大宝運輸
9058 トランコム
9065 山九
9029 ヒガシトゥエンティワン
9034 南総通運
9051 センコン物流
9060 日本ロジテム
9062 日本通運
アマゾン関連銘柄 本命・出遅れ
それではアマゾン関連銘柄で特に本命視されそうな銘柄をピックアップしてみよう。なお、出遅れ銘柄などもあれば追記していくつもりだ。なお、この項目は当方の主観を含む内容のため、参考までに願いたい。
本命・出遅れ ファイズ
当方がアマゾン関連銘柄の本命かつ出遅れ銘柄として注目したいのはファイズだ。ファイズは2017年03月14日にマザーズ市場に上場したばかりのIPO銘柄。ファイズの事業内容はEC運営企業の物流センターの監理・梱包・配送などを一貫して請け負うというもので、ズバリ主要顧客はアマゾンだ。売上の7割弱をアマゾンが占めるという。
まさにアマゾン関連銘柄のど真ん中だ。ヤマト運輸がアマゾンにたいして「現状のままじゃ無理!」と突き放したことにより、同社にとってはビジネスチャンスが拡大する可能性もあるかもしれない。
いずれにしろ、まだ上場したばかりのIPO銘柄で値動きも軽い。上場したばかりの銘柄なので、必然的に「出遅れ」ている状況でもある。アマゾン関連銘柄として非常に面白い銘柄なので注目している。
本命 ヤマトホールディングス
ご存知、ヤマト運輸を展開するヤマトホールディングス。宅配料金の値上げ検討や再配達の有料化なども伝わっているものの、現状はアマゾンの宅配を中心的に担っているのはヤマトホールディングスだ。アマゾン関連でも当然、中核的な立ち位置と言えよう。
ただし、ヤマトホールディングスは時価総額の規模も大きく株価の値動き妙味としては少し面白みに欠けるのも事実だ。
本命 SBSホールディングス
アマゾン関連銘柄の本命かつ出遅れ銘柄としてSBSホールディングスにも注目したい。SBSホールディングスは3PL(サードパーティー・ロジスティクス)と呼ばれる事業の先駆者である。3PLは荷主企業に代わって、最も効率的な物流戦略の企画立案から梱包・輸送などを一括して行う事業のこと。
すでにSBSホールディングスはアマゾンの配送を一部手掛けているが、ヤマト運輸が「限界宣言」をしたことにより同社にとってはビジネスチャンスが拡大するかもしれない。3PL方式で先駆している同社にとっては、もしかすると大きな追い風が吹いている状況とも言えるのでは?
ファイズに比べると時価総額の規模も大きいが、値動きが重いというほどでもない。当方はSBSホールディングスをアマゾン関連の本命・出遅れ銘柄として注目する。
日本郵政
ご存知、日本郵便を擁する日本郵政もアマゾン関連銘柄として注目。こちらも日本の物流を支える企業の一角だ。アマゾンの宅配も一部になっている。ただし日本郵政は時価総額の規模の大きい大企業。値動きは軽くない。値動き妙味という面では少々面白みに欠けるな。
アマゾン関連銘柄 まとめ
日本の物流はアマゾンをはじめとしたネットショッピングの利用者拡大によって、かなり圧迫されている状況だが、いくら物流業界が悲鳴をあげようがユーザーからすれば「便利なんだから仕方ない」というのが本音だ。今後もアマゾンをはじめとしたネットショッピングの利用者は増えることはあっても減ることはないだろう。
つまり、物流に関するサービスを行う銘柄は社会的なニーズが高まっているということだ。今後もアマゾン関連銘柄は注目される可能性は大いにあり得る。注目しておくべきテーマ株と言えるだろう。