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FPGAとは「フィールド プログラマブル ゲートアレイ(field programmable gate array)」の略であり直訳すると「現場で構成可能な回路アレイ」という意味になる。つまりFPGAは「搭載した設定を後から自由に変更することが可能な集積回路」ということだ。
次世代の集積回路FPGAは今後ますます需要が拡大することが見込まれる。FPGA関連銘柄も日本株市場で物色される可能性が高そうだ。このページではFPGA関連銘柄について本命・出遅れ 一覧をわかりやすくまとめて紹介する。
FPGA関連銘柄とは
これまでのASICをはじめとする集積回路は一度載せたら、決められた設定を後から変更することはできなかったが、FPGAは後から設定を自由に変更することができ、商品出荷後にも機能を更新することができる集積回路だ。出荷された後からでも機能更新ができることにより、ASIC設計よりもエンジニアコストが低く利便性も高い。
※ASIC(エーシック)とは特定用途向けの集積回路の総称
まぁ細かい話をすると小難しい話になるので、早い話がFPGAは従来よりも高性能で後から設定を変更できる集積回路と覚えておけば問題ないだろう。
FPGA関連銘柄とは、FPGAに関連する技術を開発・研究する銘柄の総称である。
なぜFPGA関連銘柄が注目されているか?
すでにITデバイスの多くがFPGAを搭載されているが、今後はさらに需要が拡大していく可能性がある。なぜならFPGAは今後、発展が期待される「自動運転・人工知能(AI)・IoT・ドローン・5G」といった第4次産業革命分野と非常に相性が良いのだ。
というか、むしろFPGAなくしてこれらの次世代テクノロジーは実現しないと言っても差し支えなさそうだ。
2020年までには世界のIoTデバイスは300億台に達し、市場売上規模は1.7兆ドルにも達するという見方があるが、今後あらゆるIoTデバイスにFPGAが搭載されることになるとすれば市場規模の大きさは半端ではない。
また「自動運転・人工知能(AI)・IoT・ドローン・5G」といった第4次産業革命分野のテーマは、株式市場でも注目度の高いテーマである。注目度の高いこれらのテーマに必須となる集積回路となれば、FPGAも株式市場でアツい視線が送られることになるのは当然の流れだ。
FPGA関連銘柄は、今後かなり注目を浴びる可能性の高いテーマ株と言える。
FPGA関連銘柄の代表格 米ザイリンクスと米アルテラ
FPGAの主なメーカーは米ザイリンクスと米インテル子会社のアルテラだ。FPGAを開発したザイリンクスと、それに追従する格好で追い上げるアルテラ。FPGAに注目するならこの2企業は外せない。FPGAの双璧をなす2企業であることを覚えておこう。
もちろんどちらも米国企業なので日本株のFPGA関連銘柄にも注目すべき。日本株のFPGA関連銘柄の一覧は以下の通りだ。
FPGA関連銘柄 一覧
- 6701 NEC
- 4736 日本ラッド
- 2354 安川情報システム
- 6778 アルチザネットワークス
- 9739 NSW
- 7587 PALTEK
- 9880 イノテック
- 6918 アバールデータ
- 3132 マクニカ・富士エレホールディングス
- 8068 菱洋エレクトロ
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FPGA関連銘柄 本命・出遅れ
それでは本題、FPGA関連銘柄のなかで本命視されそうな銘柄をピックアップしていく。また出遅れ銘柄などもあれば追記していくつもりだ。なお、この項目は当方の主観を含む内容のため、参考までに願う。
本命 NEC
NECはFPGA関連の中核的銘柄と言えるのではないだろうか。NECはFPGAの開発ソリューションを手掛けているほか、CPUとFPGAを広帯域な伝送路でつないだプロセッサにおいてCPUとFPGA間の高速通信を実現する「異デバイス共通通信方式」を開発している。これはIoT向けアプリケーションを高速化するデータ通信方式とのこと。
また2017年3月08日には、NECと産業技術総合研究所が宇宙での利用に向けて放射性耐性が高いFPGAを開発したとも発表。
NECはFPGA関連の銘柄として日本株のなかでは中核的な存在と言えるのではないだろうか。ただしNECは大型株で、株価の値動き妙味という面では少々面白みに欠けるかもしれない。
本命 日本ラッド
日本ラッドはFPGA関連銘柄で本命視したい一角だ。日本ラッドは電気通信大学と、ビッグデータ領域においてFPGAを活用した高速処理装置の実用化に向けて技術連携を行っている企業だ。
日本ラッドは人工知能(AI)関連銘柄・ビッグデータ関連銘柄でもあり、旬なテーマ性を複数もつ銘柄。時価総額の規模も大きくなく、値動き妙味の面でも面白そうだ。当方は日本ラッドをFPGA関連銘柄の本命銘柄として注目したい。
本命 安川情報システム
安川情報システムはFPGAのシステム開発を手掛けている銘柄だ。IoT関連銘柄で本命視の一角として挙げた安川情報システムだが、FPGA関連銘柄でも本命視したい。
安川情報システムも時価総額の規模は大きくなく値動きも軽い方だ。値動き妙味という面でも面白い。
本命 アルチザネットワークス
アルチザネットワークスは5G関連の本命銘柄。5G分野においてもFPGAはかなり重要なものと言われており、アルチザネットワークスは5G分野のFPGAソリューションを手掛けていることから、FPGA関連銘柄でも本命視したい。アルチザネットワークスも企業規模は小粒で、値動きは軽い。
本命 PALTEK
PALTEKは独立系の半導体商社でFPGAなどの外国製半導体の販売が主力。さらにFPGAで世界的な企業である米ザイリンクスを主要取引先としていることから、FPGAの需要増は同社にとって大きな恩恵をもたらす可能性がある。
PALTEKも時価総額が重くなく、値動き妙味と言う面でも面白い銘柄。当方はFPGA関連の本命銘柄として注目するつもりだ。
本命 マクニカ・富士エレホールディングス
独立系の半導体商社国内トップのマクニカ・フジHD。半導体商社であることから、PALTEKなどとともに注目される可能性あり。
出遅れ イノテック
イノテックは半導体設計ツールと電子部品が2本柱となっている企業。FPGA関連銘柄としても物色される可能性はありそうだ。
FPGA関連銘柄 まとめ
FPGA関連銘柄は、今後ますます勢いを増していくだろう旬のテーマ株である「人工知能(AI)・自動運転・IoT・ドローン5G」関連銘柄と非常に相性のよいテーマ株だ。これらの技術の進歩はFPGAが欠かせない要素の一つとなっている。
今後ますます注目度が高まる可能性のあるテーマ株だ。FPGA関連の本命銘柄・出遅れ銘柄はしっかり把握しておこう。