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【2018年09月21日(金)投稿】
ミールキット関連銘柄 本命株 オイシックス･ラ･大地
時価総額：66,484百万円
PER：(連) 72.97倍
PBR：(連) 72.97倍
≪2018/09/21時点≫
オイシックス･ラ･大地が8月半ばから株価をグングン伸ばして、年初来高値を更新している。新たに株主優待として人気の傘下ブランド「ごはんのお供」セットを贈呈商品に決定した事で更に人気が高まったようだが、決してそれだけが材料ではないようだ。
ミールキットとは、食事献立の調理に必要な材料やレシピなどが一式セットになったもので、食材もカット済みになっており、手間を掛けずに調理可能な状態で自宅まで届けてくれるサービスだ。
女性の社会進出などで、共働きの世帯が増えた事でミールキット市場への需要は年々増加しており、米調査機関によると、2021年の世界市場は16年の3倍になるとの試算も出ている。これを受けて米アマゾンなども積極的に参画を進めているのがミールキット市場なのだ。
日本ではまだミールキットの普及はそこまで進んでいないが、共働き世帯の増加と共に今後大きく伸びると予想されている。というのも、共働き世帯が料理などの家事に求めるものは「時短」の考え方だ。夫婦共に働きに出ているからこそ、家事に余り時間を取れない家庭が増えている。17年の共働き世帯数は1188万世帯を超えており、この30年で6割も増加したというのだから想像以上だ。
「冷凍食品」や「中食」といった需要も共働き世帯の増加を背景に市場拡大をしているが、やはり新鮮な食材で手料理で食事を楽しみたいといった需要は日本では相当根強い。そこで注目されるのが自宅まで食材やレシピを同封して届けてくれるミールキット食材だ。
オイシックス･ラ･大地は契約農家で農薬や添加物に配慮した野菜や青果物を中心に全てのメニューに5種類以上の野菜を中心とした「Kit Oisix（キットオイシックス）」のサービスを展開、主菜と副菜2品を20分以内に作れるミールキットで人気となっている。
また食通で有名な渡部建さんや、ママタレで人気の小倉優子さんといった有名人監修商品もヒットしており、ここに来て一気に企業としての人気や認知度を高めているようだ。
共働き世帯の増加や健康志向の高まりなどから、食事においても意識改革が進んでいる。今後は家事のジャンルは「時短」こそが大きなテーマとなるだろう。オイシックス･ラ･大地が展開しているミールキット市場は今後も注目必至の市場と言えそうだ。
