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「北朝鮮が炭疽菌(たんそきん)を大陸間弾道ミサイル(ICBM)に搭載する実験を始めた」と朝日新聞デジタルが報じたのだ。
報道によると、ミサイルが大気圏再突入時の7000度以上の高温でも炭疽菌が死滅しないよう耐熱・耐圧装備などの実験を始めたとのこと。
北朝鮮が生物兵器「炭疽菌」に関する実験を始めていることは米国も情報を入手しており、18日に公表しうた「国家安全保障戦略」では「北朝鮮は核と生物化学兵器で米国を脅かしている」と記述されているようだ。
炭疽菌などの生物兵器は非人道的かつ効果範囲を明確に指定することが難しいなどの点から国際法(ジュネーヴ議定書)で使用が禁止されている。もし生物兵器を培養・実験していれば世界から非難は免れないだろう。
炭疽菌などの生物兵器は核兵器に比べ製造費用が少なく済み、また材料の入手や技術面においても安価に製造が可能で、なおかつ高い殺傷能力を持つ点から「貧者の核」とも呼ばれる。
今回の報道では「炭疽菌をミサイルの弾頭に搭載する実験」が報じられたが、わざわざミサイルに搭載しなくとも、工作員に持たせて散布させることだって不可能ではないだろう。
特に日本などは北朝鮮から距離が近い。それに最近では北朝鮮から木造船が何隻も漂着してくるという報道もある。これらの漂着船に工作員で炭疽菌を持って散布する目的で乗っていたら…そう考えると本当に恐ろしいことである。
それにしても度重なる核実験・ミサイル発射実験の次は、生物化学兵器の実験を行うとは。まさにテロ国家と呼ばれても仕方のない行為である。
北朝鮮の炭疽菌実験報道を受けて日本の株式市場においても炭疽菌関連銘柄に注目が集まりつつあるようだ。このページでは炭疽菌関連銘柄について本命株・出遅れ株 一覧をわかりやすく詳しくまとめていく。
炭疽菌関連銘柄とは
炭疽菌関連銘柄とは、炭疽菌攻撃・生物兵器テロなどに備えるための商品・サービスなどを手掛ける銘柄の総称である。
炭疽菌関連銘柄は北朝鮮など特定国家やテロ組織からの攻撃に備えるという点から、広義では「防衛関連銘柄」とも言える。その他、防衛関連銘柄は下記のページでまとめているので、そちらも併せて参照してほしい。
防衛関連銘柄 本命株・出遅れ株 一覧 まとめはコチラ≫
電磁パルス関連銘柄 本命株・出遅れ株 一覧 まとめはコチラ≫
炭疽菌とは
ざっくりと炭疽菌(たんそきん)についての説明をしておこう。炭疽菌とは、炭疽(症)の病原体となる細菌であり、生物化学兵器としても知られている代物だ。
炭疽は感染する箇所によって「皮膚炭疽」「肺炭疽」などの種類があるが、皮膚炭疽の場合は治療を行わなかった場合でも致死率は20%程度で、治療を行えば致死率は1%まで下げることができるようだ。恐ろしいのは、炭疽菌を吸入し肺に感染する「肺炭疽」や、炭疽菌に汚染された食物を摂取することで腸に感染する「腸炭疽」のようだ。
特に肺炭疽の場合は致死率90%にも達するらしい。
炭疽菌を予防するには、吸入感染を防ぐ「防塵・防毒マスク」などが有効とされる。したがって「防塵・防毒マスク」を手掛ける銘柄などが、主な炭疽菌関連銘柄と言えるだろう。
炭疽菌関連銘柄 一覧
- 7980 重松製作所 防塵・防毒マスク
- 7963 興研 防塵・防毒マスク
- 3161 アゼアス 防護服
- 6291 日本エアーテック クリーンルーム
- 7972 イトーキ クリーンルームのダルトンを子会社化
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炭疽菌関連銘柄 本命株・出遅れ株
それでは炭疽菌関連銘柄のなかでも特に本命視されそうな銘柄をピックアップしていこう。出遅れ銘柄などもあれば追記していくつもりだ。なお、この項目は当方の主観を含む内容のため、参考までに願う。
本命株 重松製作所
時価総額:7,769百万円
PER:(単) 38.37倍
PBR:(単) 1.67倍
≪2017/12/20時点≫
炭疽菌関連銘柄の本命株として注目されるのはやはり重松製作所だろう。重松製作所は産業用防毒マスクを手掛け防衛関連銘柄としても注目される銘柄だ。炭疽菌を予防するには防毒マスクが有効ということなので、まさに炭疽菌関連銘柄の本命株と言えるだろう。防衛関連銘柄の一角としても立ち位置が高まったと言える。
重松製作所は時価総額規模も小粒で値動きも軽い。今後も、北朝鮮による炭疽菌実験報道が繰り返し報じられるようであれば、物色人気を集めそうだ。
本命株 興研
時価総額:11,290百万円
PER:(連) 27.73倍
PBR:(連) 1.20倍
≪2017/12/20時点≫
重松製作所と並んで炭疽菌関連銘柄の本命株として注目されるのが興研だ。こちらも防塵・防毒マスクを手掛けるメーカーで防衛相向けにも供給しており、防衛関連銘柄の一角としても知られる。興研は重松製作所よりも少し時価総額規模が大きいものの、値動き妙味としてはさほど変わらないだろう。こちらも炭疽菌関連銘柄の本命株として注目だ。
本命株 アゼアス
時価総額:4,223百万円
PER:(連) 30.41倍
PBR:(連) 0.76倍
≪2017/12/20時点≫
アゼアスは米国デュポン社製の防護服販売を手掛ける銘柄で、こちらはエボラ出血熱がアフリカで流行した時にエボラ出血熱関連銘柄として注目された銘柄だ。防護服は炭疽菌にも有効だろうということで、アゼアスにも注目しておきたい。
なお、アゼアスは時価総額規模も小さく値動きも軽い。短期資金に物色される可能性もありそうだ。
本命株 日本エアーテック
時価総額:8,517百万円
PER:(単) 23.92倍
PBR:(単) 0.89倍
≪2017/12/20時点≫
日本エアーテックもエボラ出血熱がアフリカで流行した際に、人気化したエボラ出血熱関連銘柄だ。こちらはクリーンルームを手掛けている。日本エアーテックも炭疽菌関連銘柄と言えるだろう。こちらも時価総額規模は小さめで値動きも軽い。PBRも1倍以下なので割安感も。
出遅れ株 イトーキ
時価総額:42,914百万円
PER:(連) 17.04倍
PBR:(連) 0.81倍
≪2017/12/20時点≫
エボラ出血熱が流行した時に、日本エアーテックと同様クリーンルームを手掛けるダルトンという銘柄が注目された。イトーキはダルトンを買収した銘柄なので、こちらも炭疽菌関連銘柄として注目。やや出遅れ気味な銘柄と言えるか。イトーキは日本エアーテックと比べると少し時価総額規模大きめ。
炭疽菌関連銘柄 まとめ
北朝鮮が炭疽菌をミサイルに搭載する実験を行っているという恐るべきニュースが報じられたが、個人的には実際に「炭疽菌攻撃」が行われる可能性はかなり低いのではないかと思っている。
炭疽菌をふくむ生物兵器は国際法で使用や保有が禁止されており、もしも国家が生物兵器を使用すれば世界中からの非難は免れないし、アメリカはもちろんのこと中国・ロシアなども黙っていないだろう。生物兵器を使用することは国家としての自殺行為と言える。
なので、おそらく実際に炭疽菌攻撃が行われる可能性は低いとは思うが、こういったニュースがたびたび報じられれば株式市場は敏感に反応するはず。その際に炭疽菌関連銘柄の本命株・出遅れ株 一覧を抑えておけば、思わぬ利益を得ることができるかもしれない。テーマ株の一角として把握しておいて損はないだろう。