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中国の情報技術グループ「アリババ・グループ」が提供する中国最大規模のオンライン決済サービス「アリペイ(Alipay)決済サービス」が日本の株式市場でも注目されている。
このページではアリペイ関連銘柄について、本命株・出遅れ株 一覧についてわかりやすくまとめて紹介していく。
アリペイ関連銘柄とは
アリペイ関連銘柄とは、その名の通り中国の情報技術グループ「アリババ」が提供するオンライン決済手段「アリペイ(Alipay)決済サービス」に関連する事業を手掛ける銘柄の総称である。
※中国語で「支付宝」と書くが当ページでは「アリペイ」で統一する。
アリペイは中国国内のオンライン決済サービスで50%近いシェアを誇っており、中国では最も認知されている決済手段だ。1日の決済取引数は1億580万件、決済金額はおよそ4000億円で年間150兆円という膨大な金額となる。さすが、人口世界一の中国と言える。
「越境EC(国境を越えたインターネット通販)」が注目される今、日本に居ながら海外の商品を手軽に購入することができるし、またその逆も然りだ。越境ECが活発化していく今後、中国で圧倒的なシェアを誇る決済サービス「アリペイ」はますます注目度を増していくだろう。
アリババが2018年春にも日本国内でスマホを活用したモバイル決済サービスを始める【2017年08月16日(水)追記】
2017/08/16(水)の日本経済新聞で「中国最大級のネット通販大手アリババが日本でスマホを活用した電子決済サービスを来春(2018年春)にも始める」と報じたようだ。
このサービスはアリババが中国で展開する電子決済サービス「アリペイ」と同じ仕組みだが、アリババの電子決済サービス「アリペイ」は中国の銀行口座を持つ人しか利用できないので、日本でのサービスはアリペイとは別ブランド名のサービスとして提供する。この新サービスはアリババ傘下で、東京千代田区の金融会社アントフィナンシャルジャパン経由での提供となるようだ。
日本はいまだに現金決済が主流だが、アリババがスマホ決済サービスを展開することで、日本のモバイル決済市場が盛り上がるかもしれない。
今回のアリババの電子決済サービス、日本上陸報道によりアリペイ関連銘柄・モバイル決済関連銘柄に物色が集まりそうだ。引き続きアリペイ関連銘柄には注目したい。
アリペイの特徴
一応、アリペイがどんなものか?と言う点についてザックリと説明しておこう。アリペイがどんなものか理解していた方が関連銘柄も把握しやすいだろう。
アリペイは日本でいうとSuica(スイカ)やパスモ(Pasmo)など「現金をチャージして利用するプリペイドカード」のようなものだ。
日本のSuica(スイカ)やパスモ(Pasmo)は主に交通機関での支払いやコンビニなどでの少額決済に利用することが多いが、アリペイも日常生活でのあらゆる料金を支払うことができる。さらに電気やガス・水道などの公共料金やインターネット代金、タクシー、航空チケットなどにも利用できるとのこと。
と、ここまでの機能は日本のSuica(スイカ)やパスモ(Pasmo)とそこまで大差ないが、他にもアリペイは日本のプリペイド決済サービスにはない機能がある。
アリペイの特徴 知人への送金機能
アリペイでは「携帯電話の番号」が口座番号の代わりになっているようだ。知人・友人などの電話番号を知っていれば、その人にすぐに送金することができる。これは便利そうだな。
アリペイの特徴 割り勘支払い
飲み会の時などに便利な割り勘支払い機能もついている。金額を設定すれば知人・友人に請求が届き、相手が承認すれば相手のアリペイから支払いが済む機能。これも便利そうだ。
アリペイの特徴 預金サービス
そして驚きの機能が預金サービス機能。アリペイにお金をチャージしたお金をアリペイの弟分の会社「余額宝」に預けることができるのだが、その利息が凄まじい。なんと「年率5.23%」も付くようだ。しかも元本保証でノーリスクとのこと。凄すぎるな。日本では銀行に定期預金で預けてもスズメの涙ほども利息が付かないのに、中国では銀行ではないところに預金できて、しかも年率5%超えって…。
ただし、残念なことに外国人は預金サービスは利用できないとのこと。くぅ残念。この預金サービスは羨ましい。
とりあえずアリペイは日本で定着しているSuica(スイカ)やパスモ(Pasmo)などのプリペイドカード同様の支払い機能に加え、数々の便利機能が備わっている優れモノということだ。これは確かに爆発的に普及するのも理解できる。
アリペイ関連銘柄と親和性が高いテーマ株
アリペイ関連銘柄と親和性が高いテーマ株も併せてチェックしておこう。当方がアリペイ関連銘柄と親和性が高いと思うのは「越境EC関連銘柄」「インバウンド関連銘柄」「モバイル決済関連銘柄」である。
越境EC関連銘柄
越境ECが今後さらに活発化していけば、中国で高いシェアを誇るアリペイはますます活躍の場を広げることになる。
インバウンド関連銘柄
また、中国人観光客(インバウンド客)は日本で買い物する時にもアリペイを活用したい人もいるハズだ。日本国内でアリペイを利用できるようにすればインバウンド関連銘柄にとってもビジネスチャンスが拡がる。
モバイル決済関連銘柄
アリペイはモバイル決済手段の一つ。日本のモバイル決済関連銘柄にも注目しておくべきだ。アリペイと組む銘柄などはさらに要注目。
アリペイ関連銘柄 一覧
- 3623 ビリングシステム アリペイを日本のネットEC事業者向け仲介
- 2489 アドウェイズ アリペイを日本のネットEC事業者向け仲介
- 2330 フォーサイド 子会社がユニヴァ・ペイキャストと提携しアリペイを提供
- 3769 GMOペイメントG アリペイ国際決済サービスを提供
- 6172 メタップス 将来的にアリペイに対応する可能性・思惑
- 8056 日本ユニシス アリペイを国内で提供
- 8585 オリエントコーポ アリペイを国内で提供
- 9984 ソフトバンクグループ アリババに出資
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アリペイ関連銘柄 本命・出遅れ
それではアリペイ関連銘柄のなかでも、特に本命視される可能性のある銘柄をピックアップしていこう。出遅れ銘柄などもあれば追記していく。なお、この項目は当方の主観を含む内容のため、参考までに願う。
本命 ビリングシステム
時価総額:14,786百万円
PER:(連) 160.72倍
PBR:(連) 8.46倍
≪2017/07/27時点≫
ビリングシステムはインターネット決済サービスを手掛ける企業で、モバイル決済関連銘柄としても有力株だが、アリペイ関連銘柄としても注目したい。ビリングシステムはアリペイとのオンライン決済サービスをEC事業者などへ向けて代行サービスを手掛けている銘柄。まさにアリペイ関連銘柄の本命株と言える事業内容と言える。
ビリングシステムはそもそもの事業内容がネット決済サービスであり、モバイル決済関連・越境EC関連と近縁のテーマとも絡んでいる。さらに時価総額の規模が小さく、値動きが軽い点も面白い。短期スタンスでも十分妙味のある銘柄なので、当方はアリペイ関連銘柄としても本命視したい。
本命 アドウェイズ
時価総額:21,873百万円
PER:(連) 92.61倍
PBR:(連) 1.87倍
≪2017/07/27時点≫
アフィリエイトなどのネット広告で国内大手のアドウェイズもアリペイ関連銘柄として外せない銘柄と言える。アドウェイズもビリングシステム同様に、アリペイを日本のEC事業者向けに仲介している企業。こちらも時価総額の規模はそこまで大きくなく、値動きは重くない。アリペイ関連銘柄の本命株として注目だ。
本命 フォーサイド
時価総額:11,074百万円
PER:(連) 252.47倍
PBR:(連) 11.59倍
≪2017/07/27時点≫
電子書籍・貸金業・投資銀行・不動産事業など、さまざまな事業を手掛けるフォーサイド。こちらもアリペイ関連銘柄の本命株として注目したい。
フォーサイドは、2016年9月に子会社クレディエンスが、ユニヴァ・ペイキャストというネット決済代行企業と提携し、中国市場向け課金決済サービス「アリペイ」の提供を開始すると発表している。これにより、一気にアリババ関連・アリペイ関連銘柄として注目を浴びた銘柄だ。
フォーサイドも時価総額の規模は小さめ。値動き妙味の観点で本命視したい銘柄だ。
本命 GMOペイメントゲートウェイ
時価総額:244,079百万円
PER:(連) 88.37倍
PBR:(連) 13.03倍
≪2017/07/27時点≫
GMOペイメントゲートウェイは消費者向けEC事業者に決済処理サービスを提供している企業で、国内EC事業者(越境EC事業者)向けに「アリペイ国際決済サービス」を提供している。こちらもまさに関連性としては本命株と言える。
ただしGMOペイメントゲートウェイは時価総額の規模が少し大きめ。値動き妙味の観点では少し面白見に欠けるか。
本命 日本ユニシス
時価総額:204,522百万円
PER:(連) 17.01倍
PBR:(連) 2.08倍
≪2017/07/27時点≫
日本ユニシスもアリペイ関連銘柄の中核銘柄と言えるだろう。日本ユニシスはアリペイのペイメントサービスプロバイダであり、2015年12月からアリペイを提供開始。ヤマダ電機、高島屋、ドン・キホーテ、成田空港、ローソンなどでアリペイを提供している。
こちらも関連性としては十分本命株と言える。ただし日本ユニシスも時価総額の規模は大きめだ。こちらも値動き妙味の観点では少し面白見に欠けるかもしれない。
本命 オリエントコーポレーション
時価総額:328,204百万円
PER:(連) 10.94倍
PBR:(連) 2.00倍
≪2017/07/27時点≫
ご存知、オリコもアリペイ関連銘柄である。オリコもアリペイを日本国内で提供している企業でコンビニのファミリーマートやサンリオピューロランド、日本ビューホテル、カメラのキタムラなどと提携しアリペイを提供している。
ただし、こちらも値動きは少し重めの銘柄。中長期でどっしり腰を据えての取り組みならばアリかもしれない。
思惑 メタップス
時価総額:49,531百万円
PER:---倍
PBR:(連) 6.79倍
≪2017/07/27時点≫
メタップスはオンライン決済プラットフォーム「スパイク(SPIKE)」を手掛ける銘柄で、モバイル決済関連銘柄の一角だ。ただ、今のところはメタップスの「スパイク(SPIKE)」がアリペイに対応しているわけではない。将来的に対応する可能性を見込んで、アリペイ関連の出遅れ・思惑株として注目したい。
2019年11月25日追記
11月26日、香港市場でアリババが上場となるぞ。アリババグループは既に上海市場、米国でも上場となっているが、今回の上場は昨今、大規模デモや香港人権問題でも世界的に注目を集めている「香港市場での上場となるぞ」
11月11日の独身の日でも爆発的な売り上げがニュースとなった「アリババグループ」の上場という事からも、個人投資家から人気を集め募集枠に対して約42倍の購入希望があったと発表している。今回の上場でアリババグループは日本円で1兆2000億円超の資金を調達する見込みだ。そして香港では2010年以来の大規模な上場となる。
2014年に一度、アリババは香港で上場をしようとしていたが、ジャックマー会長ら経営陣が取締役会の過半を任命できるとする「パートナー制」に対し、香港の証券監督当局が株主権の平等を定める「一株一票」の原則に反すると拒否した事から、香港上場を諦め米国市場での上場になった経緯がある。
香港市場を諦め、米国市場で上場してアリババはどうなったか?
米国市場で上場したその日のアリババグループの株価だが、公開価格の68ドルを大幅に上回る92.7ドルの初値をつけ、公開価格から38.1%上昇して初日の取引を終える上昇となった。米国でのこの上場のインパクトを覚えている投資家も多いだろうが、この急騰からも、満を持しての香港市場での上場は「世界的に注目の上場」となる理由はこれわかってもらえただろう。
アリババは業績は抜群だ。この業績が好調な背景には、中国は景気が良くないという部分がある。景気が悪いと消費者はとにかく安いところで購入しようするのは必然、一店舗にわざわざ足を運ぶよりもネットで複数店舗見てその中で安いところを探すという図式がある。香港での暴動などリスク要因があるが、この上場は中国当局としても「こけるわけにはいかない」上場となるだろう。上場にあたっての公開価格は約2450円と手の出しやすい価格と非常に流動性が高い部分も投資家注目の要素だろう。
アリババ香港上場 恩恵 日本企業は?
アリババ香港上場で、IPOの手数料もだが香港株では「ホンコン・エクスチェンジ」は莫大な利益をだすだろう。そして日本企業ではアリババ株の上場から日本ではアリペイ関連の銘柄なども再び注目を集めるとみているぞ。
ソフトバンクグループ
時価総額:8,877,531百万円
PER:(連)---倍
PBR:(連) 1.20倍
≪2019/11/25時点≫
ソフトバンクグループはアリババ株の25.8%を保有!
アリババグループの株価が急騰となれば、日本企業でどこが一番恩恵があるのか?と言えば筆頭株主でもあるソフトバンクグループだろう。直近、業績悪化や大きな利益をあげながら法人税がゼロなど、国税にも目をつけられる案件などもあり、投資家から敬遠されているソフトバンクグループだが、今回の香港の上場が成功すればソフトバンクグループの資金の自由度が相当上がる。低迷し続けていた株価の起爆剤となる上場となる可能性がある。
ビリングシステム
時価総額:8,875百万円
PER:(連)107.73倍
PBR:(連) 4.55倍
≪2019/11/25時点≫
同社は収納代行やリアルタイム入金確認サービスを提供している全国で1500以上の決算機関と提携しをしている企業だ。アリペイ関連としては、オンライン決済サービス代行を展開している。19年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比75.3%減の6000万円、通期計画の1億4200万円に対する進捗率は42.3%と落ち込んだが子会社でクレジットカード決済代行事業のQCSを吸収合併など、アリペイの恩恵銘柄と考えても本命銘柄として外せないだろう。
アドウェイズ
時価総額:17,675百万円
PER:(連)551.95倍
PBR:(連) 1.50倍
≪2019/11/25時点≫
博報堂DY傘下の博報堂DYメディアパートナーズと資本業務提携契約を締結したと発表から本日STOP高となっているが、同社もアフィリエイトなどのネット広告で国内大手のアドウェイズもアリペイ関連銘柄として外せない銘柄だぞ。ビリングシステム同様に、アリペイを日本のEC事業者向けに仲介している企業。アリババ上場はさらに同社への追い風となる可能性があるぞ。
フォーサイド
時価総額:4,929百万円
PER:(連)---倍
PBR:(連) 4.80倍
≪2019/11/25時点≫
フォーサイドは、スマートフォン向け等の電子書籍プラットフォーム事業の他に貸金業・投資銀行・不動産事業など様々な事業を展開をしている企業だ。
昨年の9月にフォーサイドの子会社のクレディエンスがインターネット決済を得意とするユニヴァ・ペイキャストと提携を発表しており、世界最大規模のモバイル及びオンライン決済プラットフォーム「アリペイ(支付宝)」の、加盟店向け決済ソリューションの提供を開始しているぞ、直近の決算も赤字から黒字に浮上している出遅れともいえる株価位置を考えてもここからの値動きは注目したいところだ。
アリババ 香港上場 恩恵 日本株 銘柄 まとめ
アリババは今後も急成長が見込める企業だ。不景気になればなるほど利益を上げていく企業なだけに今後も関連の銘柄は多数増えてくるだろう。香港市場上場後の動きも追って報告していくぞ。
アリペイ関連銘柄 まとめ
モバイルオンライン決済と言えば、アリペイの他にもアップルペイやペイパル、スパイクなど様々な種類があるが、中国で圧倒的なシェアを誇るのは現在のところ「アリペイ」で間違いない。
日本企業も中国で高シェアを誇る決済手段アリペイを導入することで、インバウンド需要・越境EC需要を取り込める可能性は高い。つまりアリペイの市場はまだまだ拡大する可能性がある。
アリペイを導入する大手企業などが増えてくれば、その都度にアリペイ関連銘柄は物色されるかもしれない。アリペイ関連銘柄は今後も引き続きしっかり把握しておきたいテーマ株だ。
今の投資の流れ的にとにかく注目を集めるテーマ株に参戦していくべきだぞ