この記事にはプロモーションが含まれます。
都議会選が近付いてきているなか、2017年06月20日(火)に小池百合子都知事が臨時の記者会見を開き、築地市場移転問題についての方針を以下の通り、正式に表明したようだ。
「築地市場の移転については、市場を豊洲に移転し新たな中央卸売市場としての機能を持たせたうえで、築地を再開発して5年後をめどに食をテーマとした一大拠点とする」
とのことだ。
ほうほうほう!
ついに、築地市場を豊洲に移す決断を下したということか!
ただし、市場機能を豊洲に移したあとも築地市場の跡地は売却せず、食文化や観光の拠点として有効活用していく方針とのこと。長年に渡り培われた「築地ブランドは守る」という方針を示したのだ。
そして豊洲中央卸売市場は冷凍冷蔵、物流、加工などの機能をさらに強化し、将来に渡る総合物流拠点にもなり得るものとしていく考えのようだ。
また、築地の再開発と豊洲市場利用の具体案については、広く情報公開をしながら事業者と都民とオープンな場を設け、検討をしていくとしている。
小池都知事は都議会選が始まる前に、築地・豊洲の市場移転問題についてなんらかの回答を迫られていたので、急遽、会見を開いてこの表明を出したのだろう。この件については、賛否両論あるとは思うが、とりあえずこれまで宙ぶらりんになっていた市場移転問題が前に進みそうである。
この小池都知事の方針表明により、築地関連銘柄・豊洲関連銘柄が注目される可能性がある。このページでは築地・豊洲関連銘柄について、本命・出遅れ 一覧をわかりやすくまとめて紹介していく。
ちなみに近縁テーマである、豊洲の土壌汚染関連銘柄については過去に記事でまとめてあるので、そちらも是非チェックしてほしい。
土壌汚染関連銘柄(豊洲問題関連銘柄) 本命・出遅れ 一覧 まとめはコチラ≫
築地・豊洲関連銘柄とは
築地・豊洲関連銘柄とは、その名の通り築地市場近辺で事業を行う銘柄や豊洲の新市場近辺で事業を行う銘柄など、築地・豊洲に関連する銘柄の総称である。
2017/06/20に小池都知事が築地市場を豊洲に移転させ、その後、築地を「食のテーマパーク」として再開発する方針であることを表明したことにより、現在の築地市場の近辺で事業をする企業などは恩恵を受ける可能性が考えられる。また、豊洲に市場を移転させる方針であることから、豊洲の地価にも影響があるか?!築地・豊洲などの土地持ち企業なども注目される可能性がありそうだ。
築地・豊洲関連銘柄 一覧
- 8039 築地魚市場 築地に本社
- 8038 東都水産 築地に本社
- 8030 中央魚類 築地に本社
- 1352 ホウスイ 築地に本社 中央魚類の子会社
- 5268 旭コンクリート工業 築地に本社
- 7003 三井造船 築地に本社
- 7505 扶桑電通 築地に本社
- 1333 マルハニチロ 豊洲に本社
- 8044 大都魚類 マルハニチロ傘下 築地に本社
- 1332 日本水産 水産関連銘柄
- 7538 大水 水産関連銘柄
- 1921 巴コーポレーション 豊洲の土地持ち企業?
- 9351 東洋埠頭 晴海(築地近辺)に本社
"出遅れ株"を見つける方法とは?
【PR】短期で収益を狙うなら!プロ注目の銘柄情報をはじめ、業界の最新情報までをイチ早く手に入れるのは必須の条件。さらに、絶好の買い場を迎える"出遅れ株"を掴むには…。
テーマ株の情報に強い株の情報サイトを利用するべきだ!
築地・豊洲関連銘柄 本命・出遅れ
それでは築地・豊洲関連銘柄のなかでも本命視されそうな銘柄をピックアップしていこう。出遅れ銘柄などもあれば追記していくつもりだ。なお、この項目は当方の主観を含む内容のため、参考までに願う。
本命 築地魚市場
時価総額:2,843百万円
PER:(連) 23.66倍
PBR:(連) 0.49倍
≪2017/06/20時点≫
築地関連銘柄で真っ先に思い浮かぶのは、やはり築地魚市場だろう。築地魚市場は水産荷受け大手で、もちろん築地に本社を構えている銘柄だ。築地市場は豊洲に移転するものの、その後に築地が「食のテーマパーク」として再開発されるならば、築地魚市場はどうなるのか?!不明な点も多いが、築地関連の話題がニュースになれば、思惑で買われる可能性はありそうだ。なお、築地魚市場は時価総額の規模も小さく、PBRはも1倍以下。水産系銘柄は、割安で放置されているものも多く、人気化すれば火柱を立てることもあるだけに注目したい。
本命 東都水産
時価総額:7,565百万円
PER:(連) 7.47倍
PBR:(連) 0.52倍
≪2017/06/20時点≫
東都水産も築地関連銘柄として注目したい銘柄の一角だ。東都水産も水産荷受の大手で築地に本社を構える水産系銘柄だ。こちらも築地魚市場と同じく、築地の再開発の思惑で買われる可能性があるかもしれない。
なお東都水産も時価総額の規模は大きくない。値動きは軽い部類の銘柄と言えよう。PBRも1倍以下の点から割安株ともみれる。今後の動きに注目である。
本命 中央魚類
時価総額:12,514百万円
PER:(連) 21.45倍
PBR:(連) 0.54倍
≪2017/06/20時点≫
中央魚類も築地に本社を構える銘柄で、水産荷受の大手である。市場内の取引が多く、日本水産などが大手荷主となる。こちらも築地の再開発における思惑で買われる可能性に注目したい。築地魚市場などに比べると時価総額の規模はやや大きいものの、値動きが重いというほどでもない。PBRは割安感あり。
本命 ホウスイ
時価総額:10,641百万円
PER:(連) 24.76倍
PBR:(連) 1.87倍
≪2017/06/20時点≫
ホウスイも築地関連銘柄として注目。ホウスイは中央魚類の子会社で、鮮魚・冷凍魚などの卸売。冷蔵倉庫を主体とする水産物の総合流通事業を手掛ける銘柄だ。ホウスイも築地に本社を構えている。築地が再開発されることにより、思惑で買われる可能性はあるか?!中央魚類と比べるとやや時価総額の規模は小さい。
出遅れ?思惑 旭コンクリート工業
時価総額:9,078百万円
PER:(単) 18.79倍
PBR:(単) 0.97倍
≪2017/06/20時点≫
旭コンクリート工業は築地関連銘柄の出遅れ株・思惑株として個人的に注目したいと思っている。同社は太平洋セメント系の企業で、下水排水をはじめとしたコンクリート二次製品の製造販売を手掛けている。
これは当方が勝手に予想しているだけなので、その点はご理解頂きたいが、注目は官需が8割以上を占めるという点。豊洲市場や、築地再開発のコンクリ整備・下水排水整備などで、同社が受注する可能性はあるのではないだろうか?もしかしたら…と思い注目している。
ちなみに旭コンクリート工業も築地に本社を構えている。時価総額の規模も小さく、値動きが軽いため思惑買いが入ればおもしろいかもしれない。
マルハニチロ
時価総額:162,710百万円
PER:(連) 12.05倍
PBR:(連) 1.62倍
≪2017/06/20時点≫
マルハニチロは豊洲に本社を構えている水産最大手。こちらは豊洲関連銘柄として注目だ。なお、マルハニチロは水産系銘柄のなかでも特に、時価総額の規模が大きいので値動き妙味という点では少し面白みに欠けるかもしれない。
値動き妙味の観点では、マルハニチロの傘下「大都魚類」が面白いかも。大都魚類は築地に本社を構える水産系銘柄で、こちらにも注目だ。
思惑・出遅れ 巴コーポレーション
時価総額:14,879百万円
PER:(連) 8.50倍
PBR:(連) 0.56倍
≪2017/06/20時点≫
昔、東京オリンピックの誘致が決まった時に東京湾岸近辺の土地持ち企業が軒並み物色されたことがあったが、その時に巴コーポレーションも物色された一角だ。その当時は確か、豊洲の土地持ち企業として注目されていたという記憶がある。ただ、現状で豊洲の土地を保有しているかどうかまでは、調べてない。思惑かもしれないので、ちょっと責任は持てないが、個人的にはしばらく注目する。
築地・豊洲関連銘柄 まとめ
今回、都議会選直前ということで小池都知事が築地・豊洲における市場移転問題について方針を発表したが、今後ももしかすると二転三転する可能性はあるかもしれない。築地・豊洲関連のニュースが報じられた時に、動意づいたり、あるいは売られる可能性もあるだろう。そういった時に臨機応変に素早く対応するためにも、築地・豊洲関連銘柄は把握しておいて損はなさそうだ。
ちなみに近縁テーマである、豊洲の土壌汚染関連銘柄については過去に記事でまとめてあるので、そちらも是非チェックしてほしい。