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豊洲の土壌汚染問題により、土壌汚染の調査会社や土壌汚染の対策工事を手掛ける銘柄などが注目されているようだ。と、いうことでこのページでは土壌汚染関連銘柄について本命・出遅れ 一覧をわかりやすくまとめて紹介する。
土壌汚染関連銘柄とは
「土壌汚染」とは重金属や有機溶剤、産業廃棄物、農薬などが土壌に浸透し、土壌および地下水が汚染された状態のことで、土壌汚染関連銘柄とは汚染された土壌の調査や対策を講じる会社など、土壌汚染に関連する事業を手掛ける銘柄などの総称だ。
土壌汚染関連銘柄は2010年4月に土壌汚染対策法が改正されたことで注目されたが、最近になって再び注目を集めているのは築地・豊洲の市場移転問題がきっかけだろう。
豊洲問題がきっかけで土壌汚染に社会的関心が集まる
豊洲問題については説明が長くなるし当ページの主旨ではないので、ざっくりした説明にとどめるが、要は東京都が築地市場を「手狭・老朽化・違法駐車増加」などが理由で豊洲に移転しようとしたが、豊洲の新市場予定地は東京ガスの工場跡地であり「土壌が汚染されている」ことが判明しており、反対論が根強く移転が延期になっている問題である。
豊洲市場では「地下水を使用しない」ということらしいし、「土壌が汚染されていたとしてもコンクリートで固めてしまえば問題ない」という意見もあるようだが、消費者からすれば、土壌が汚染されている市場で取引される海産物は、ちょっと気分的によろしくないのも事実である。
まぁ、豊洲問題については賛否両論いろいろ意見があるかもしれないが、話を戻そう。
当ページの主旨は豊洲問題をきっかけに「土壌汚染関連銘柄」に注目が集まっている点についてだ。
ともかく築地市場から豊洲市場への市場移転問題をきっかけに、土壌汚染に対しての社会的な関心が高まっている。
さらにこれから2020年には東京オリンピックが控えており、この東京オリンピックに向けた土地取引の際にも土壌汚染調査・対策は需要が高まる可能性もある。
また、2017年03月03日には政府が土壌汚染対策法改正案を閣議決定し、国会で審議される見通しとなったことも、関連銘柄には追い風と言えよう。
土壌汚染調査・対策の市場規模
土壌汚染調査・対策の市場規模はかなり大きそうだ。
豊洲問題で注目を浴びることになった土壌汚染問題だが、土壌汚染は「土地の資産価値を著しく低下させる」可能性がある。
例えば、農地であったり、食品の生産工場などの土地が土壌汚染されているとわかった場合、風評被害やブランド価値の低下といった問題も起こり得る。
企業としても土壌汚染されている土地を取得してしまえば大きな損失となる可能性もあるわけなので、資金豊富な大企業などは土壌汚染調査・対策を行っているが、中小企業では費用面からも土壌汚染調査・対策が遅れているのが現状である。
もちろん企業だけでなく、個人にも土壌汚染調査・対策は需要が高まる可能性がある。
例えば、「一戸建て・マンション」などを購入する場合などを考えてみよう。
「土壌汚染されている土地」と「土壌汚染されていない土地」ならば、誰もが圧倒的に後者を選ぶはずだ。
一生でもっとも大きな買い物である「マイホーム」の購入。
慎重に土壌汚染調査を行っておきたいと考える人もでてくるだろう。
現状は「マイホームを購入する時に土壌汚染調査を行う」というのは一般的ではないが、豊洲問題によって土壌汚染に対する関心が高まり、今後は「土地を取得するなら土壌汚染調査をするのが当たり前」という時代になるかもしれない。
土壌汚染対策の潜在的市場は極めて大きいと言える。
※推定では国内の土壌汚染潜在市場規模は16兆9000億円とも言われているようだ。
土壌汚染関連銘柄は息の長いテーマ株となる可能性を秘めているので、しっかりと把握しておくべきだろう。
ちなみに土壌汚染関連銘柄と近縁のテーマとして「地盤調査・地盤解析関連銘柄」にも併せて注目しておくと面白いかもしれない。
土壌汚染関連銘柄 一覧
- 4657 環境管理センター
- 6092 エンバイオ・ホールディングス
- 1712 ダイセキ環境ソリューション
- 1813 不動テトラ
- 1719 安藤ハザマ
- 5714 DOWAホールディングス
- 6297 鉱研工業
- 9755 応用地質
- 3537 昭栄薬品
- 3751 日本アジアグループ
- 6171 土木管理総合試験所
- 9768 いであ
- 1926 ライト工業
- 4208 宇部興産
- 4673 川崎地質
- 6489 前沢工業
- 1905 テノックス
- 6072 地盤ネットホールディングス
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土壌汚染関連銘柄 本命・出遅れ
それでは土壌汚染関連銘柄のなかでも本命視されそうな銘柄をピックアップしてみよう。出遅れ銘柄などもあれば追記していくつもりだ。なお、この項目は当方の主観を含むので、参考までに願う。
本命 環境管理センター
時価総額:2,124百万円
PER:(単) 13.21倍
PBR:(単) 1.48倍
≪2017/04/04時点≫
土壌汚染関連銘柄として、環境管理センターを本命視したい。環境管理センターは環境総合コンサルタント企業。同社の強みは超微量分析で、放射能などの測定も手掛けており、事業内容としてはまさにドンピシャの土壌汚染関連銘柄と言える。また、環境管理センターは、同じく土壌汚染調査・対策関連の事業を手掛けるフィールド・パートナーズと資本・業務提携をしている点も注目だ。
時価総額の規模が小さく、値動きが軽いので人気化すれば面白い銘柄と言えそうだ。当方は環境管理センターを土壌汚染関連銘柄の本命として注目する。
本命 エンバイオ・ホールディングス
時価総額:3,746百万円
PER:(連) 18.24倍
PBR:(連) 1.58倍
≪2017/04/04時点≫
土壌汚染関連の本命銘柄としてエンバイオ・ホールディングスにも注目したい。エンバイオ・ホールディングスはズバリ土壌汚染対策事業が柱の企業。エンバイオHDは汚染された土壌を掘削せずに、地中の汚染物質を分解する「原位置浄化工法」、汚染土壌を掘削して汚染物質を分解した後に埋め戻す「オンサイト浄化工法」などの技術を持っている。こちらも事業内容はまさに土壌汚染関連ドンピシャだ。
なお、エンバイオHDは汚染された土地を購入し、浄化して再販する事業なども手掛けていることにも注目だ。
エンバイオも時価総額の規模が小粒で、値動き妙味という面でも面白い。土壌汚染関連の本命銘柄として注目したい。
本命 ダイセキ環境ソリューション
時価総額:21,294百万円
PER:(連) 22.16倍
PBR:(連) 2.07倍
≪2017/04/04時点≫
ダイセキ環境ソリューションも土壌汚染関連銘柄の一角として注目だ。ダイセキ環境ソリューションは汚染された土壌の調査から浄化処理まで一貫して手掛ける体制に特徴のある企業だ。
産業廃棄物のリサイクル事業なども手掛けており、そこで蓄積された技術などを駆使し環境にやさしい浄化処理を行える強みもある。こちらも土壌汚染関連の事業ドンピシャ。時価総額の規模も値動きが重い、というほどではないだろう。
出遅れ 不動テトラ
時価総額:33,675百万円
PER:(連) 15.19倍
PBR:(連) 1.36倍
≪2017/04/04時点≫
不動建設の土木部門とテトラが合併した不動テトラは、海上土木と地盤改良が2本柱の企業だが、地盤調査に加えて土壌汚染調査・対策事業も手掛けている。こちらは土壌汚染関連の出遅れ銘柄として注目したい。
本命 いであ
時価総額:9,449百万円
PER:(連) 11.12倍
PBR:(連) 0.63倍
≪2017/04/04時点≫
環境コンサルタントのいであも土壌汚染関連銘柄の本命として注目だ。同社は土壌汚染対策法の施工前から、積極的に土壌汚染問題に取り組んできた企業だ。環境調査・分析の大手といえるだろう。いであは官公庁向けの売上比率が高い(8割超)点にも注目だ。
時価総額の規模も小さく、値動き妙味という面でも面白い。2017年4月4日現在、PERも過熱感なく、PBRは1倍を切っている。「単に人気がない銘柄」とも言えるかもしれないが、土壌汚染関連銘柄というテーマ性がさらに世間に注目されていけば面白い銘柄と言えるだろう。
出遅れ 昭栄薬品
時価総額:2,619百万円
PER:(連) 10.91倍
PBR:(連) 0.45倍
≪2017/04/04時点≫
昭栄薬品は天然油脂を原材料とするオレオケミカル中心の化学商社だが、土木建築資材も手掛けているほか、汚染土壌処理の環境改善剤なども手掛けている。こちらも土壌汚染関連の出遅れ銘柄として注目したい。
昭栄薬品も時価総額の規模小さく、PER・PBRも現状割安に見えるな。人気化すれば面白いかもしれない。
本命 土木管理総合試験所
時価総額:4,341百万円
PER:(連) 13.19倍
PBR:(連) 1.72倍
≪2017/04/04時点≫
地盤解析関連銘柄の一角としてもあげた土木管理総合試験所。同社は土木建設工事に必要な試験・調査・分析を行う試験総合サービス・地盤補強サービスが2本柱の企業だ。こちらも土壌汚染関連銘柄の一角と言えるだろう。注目しておくべきかもしれないな。
土壌汚染関連銘柄 まとめ
豊洲問題が一つのきっかけになり土壌汚染に対して社会的な関心が高まってきているが、政府が土壌汚染対策法改正案を閣議決定し、国会で審議される見通しとなっており、今後は土壌汚染に対する関心はますます高まっていく可能性は高いと言える。
潜在的な市場規模も巨大なテーマであるし、土壌汚染関連銘柄は息の長いテーマ株となる可能性もある。また、今後も「食品を扱う施設の土壌が汚染されている」ことが発覚しないとも限らない。そうしたニュースが報じられた場合、土壌汚染関連銘柄は物色人気を集める可能性もあるだろう。
この機会に土壌汚染関連銘柄をしっかり把握しておこう。また、近縁のテーマである地盤調査・地盤解析関連銘柄も併せて把握しておこう。