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【2017年03月14日(火)】
東芝がまた決算発表を延期
03/14(火)の話題銘柄といえば、なんといっても東芝だろう。
東芝といえばアメリカの原子力発電事業で巨額の減損損失を計上することになり、東証2部降格の可能性なども指摘され、かなり危うい状況となっている銘柄だ。
また、東芝は02/14に第3四半期の決算発表を行う予定だったが、1カ月延期することを発表して話題になったことも記憶に新しい。
02/14から一カ月後の03/14(火)「ついに東芝が決算を発表するぞ!」と誰もが注目していたわけだが、東芝さんまーた決算発表を延期することを発表!
これにより東芝の株価は前場で下落。正直、誰もが
「え!?まだ発表できないほどヤバいの?」
って思うもんな。こんなのもう不安感しかない。そら、下がるわなと思っていたが、なんと東芝、後場で切り返して前日比プラス圏へ浮上した!
東芝 03/14(火)のチャート↓
どうやら、東芝が「今後の東芝の姿について」と題した経営計画を発表したことが評価された格好のようだ。
この経営計画によると、東芝再生に向けて必要な取り組みとして以下のことが挙げられている。
・海外原子力事業のリスク遮断
・財務基盤の早期回復と強化
・東芝グループ組織運営の強化
特に今、話題になっている米原子力発電会社による損失については、株式の過半数売却による非連結化を含め再編検討を加速させるとしているようだ。
またメモリー事業への外部資本導入と保有資産の売却で債務超過を解消し、財務体質の強化を図るらしい。
「いいからはよ決算だせや」とも思ってしまうが、まぁ一応はこの経営計画によって買い支えられた格好ということだ。
まぁもはやマネーゲーム化している感は否めないけどな。いったんは持ち直したとしてもこの先、延期延期となっている決算発表が待っているんだから。絶対とは言い切れないかもしれないけど、発表したくない内容であることは間違いなさそうに思う。
それに加えて、東芝はさらなる悪材料が出てしまったようだ。14日大引け後、東芝は東証から監理銘柄(審査中)に指定されてしまった。
東芝 監理銘柄(審査中)に指定される
03/14(火)大引け後、東京証券取引所は東芝を15日から監理銘柄(審査中)に指定すると発表。
うわぁ、これは売られそうだな。
東芝は2015年に不正会計が発覚し、同年9月に特設注意市場銘柄に指定されていたわけだが、この指定から2017/03/15で1年6カ月が経過するため、監理銘柄(審査中)に指定されたというわけらしい。
東芝は特設注意市場銘柄の指定を解除してもらうために「内部管理体制確認書」を提出していたようだが、東証ではこれに「不備がある」として解除していなかった。今後、東芝は東証に書類などを再提出するわけだが、そこでも「改善がない」と判断されてしまえば、いよいよ上場廃止となる可能性もあるらしい。
これは困ったことになったな。
東芝クラスの銘柄がもしも上場廃止になってしまったら、いろいろなところに影響が出てきそうだ。
当方も
「さすがに東芝クラスの企業が上場廃止にはならんだろ、だって東京電力みてみろよ」と思っていたが、今回「上場廃止」の具体的なルートが見えてきてしまったのが恐ろしいところだ。
東芝にとってまさに泣きっ面にハチ状態と言える。
いずれにしても、この状況では東芝は売られるように当方は予想するが、実際にはどういう動きになるだろうか。もはやすでにマネーゲーム化しているようにも思える東芝株ゆえ、あまり自信はないが。
ただ、もしもこの監理銘柄指定によって売られるとすれば、再び売られた後にはマネーゲーム化する気がする。
当方はこういう銘柄で利益を取りに行くような勇猛果敢な投資家にはなれなさそうだが、もしもチャンスがあればどこかで反発を狙うのも面白いかもしれないな。
いずれにしても東芝が今後とういう推移を辿るのかは興味深い。