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株高の流れが続いているが、新型コロナウイルスの流行から飲食店は給付金などもあるが壊滅的なダメージを受けている。
そしてインバンド狙いの業種や旅行関連、航空会社など旅行者の規制で業績が悪化の一途を続けている。だがこのコロナ過でも業績を伸ばしている企業は多い!特にモノ作り大国の日本では世界でも追随を許さない独自技術をもっている企業は多い。今回は、このページでは独自の技術をもつ「グローバルニッチ」の本命・出遅れ 一覧をわかりやすくまとめて紹介するぞ!
グローバルニッチ関連銘柄とは
グローバルニッチ関連銘柄とは、その名の通り世界市場においてニッチと見なされる市場分野で活躍する企業なのだが、国際情勢の変化の中でも競争相手が少なくサプライチェーン上の重要性を増している部素材等の事業を有する優良な企業や独自技術を持つ企業の総称である。
グローバルニッチは、世界でも独自性の高い製品・サービス開発、厳格な品質管理などにより差別化を行い、グローバル市場でもトップの地位を築いている企業なだけに、コロナ過でも影響を受けにくい企業は多い。
経済産業省では、我が国の国際競争力向上の観点から、こうしたニッチ分野で差別化を行い高い実績を上げている企業群を一つの成功類型として着目して、「グローバルニッチトップ企業100選」を6年ぶりに選出している事からも今後伸びていく有望なテーマと言えるだろう。
グローバルニッチ関連銘柄 一覧
- 6278 ユニオンツル プリント配線板用ドリル世界最大手
- 6284 ASB機械 PETボトルなど食品、飲料容器成形機の世界大手
- 6289 技研製 杭圧入引抜機トップ企業
- 6349 小森 印刷機専業トップ
- 6914 オプテックス 屋外用防犯センサーで世界シェア40%
- 6856 堀場製作所 独立系の分析機器大手。エンジン計測装置は世界首位
- 6981 村田製作所 電子部品大手。世界トップのセラミックコンデンサー
- 6363 酉島 国内ポンプ専業大手3社の一角
- 6373 大同工 二輪車用チェーンで国内首位
- 6586 マキタ 電動工具トップ、電動工具で国内シェア50%超
- 6376 日機装 化学用精密ポンプと人工腎臓は首位級
- 6384 昭和真空 真空技術応用メーカー。水晶デバイス製造装置高シェア
- 7309 シマノ 変速機、ブレーキ部品などの自転車部品で世界首位
- 4082 稀元素 自動車排ガス浄化用ジルコニウム化合物製造の国内最大手
- 4186 東応化 半導体フォトレジストで世界首位級
- 4216 旭有機材 旭化成系で樹脂バルブの独占的メーカー
- 4970 東洋合成 感光性材料大手。半導体・液晶用が主力
- 5185 フコク 工業用ゴム製品大手。自動車用主体、ワイパー向けで圧倒的シェア
- 3407 旭化成 総合化学企業。繊維、住宅、化学品、建材、医療、電子部材
- 3446 Jテック・C 研究向け精密実験装置メーカー。放射光用ナノ集光ミラーが主力
- 3891 ニッポン高度紙 電気絶縁用紙大手。アルミ電解コンデンサ用で世界首位
- 6268 ナブテスコ 産業ロボット用精密減速機は世界6割
- 6272 レオン 食品加工機械大手。自動包あん機、製パン機が主力
- 5482 愛知鋼 トヨタ系の特殊鋼大手
- 6914 オプテクスG 防犯用、自動ドアなど各種センサー大手
- 6920 レーザーテック 液晶・半導体検査装置が主力
- 7012 川重 総合重機大手。航空宇宙、鉄道車両、大型2輪などに強み
- 7250 太平洋工 タイヤバルブ、バルブコアで世界首位級
- 7408 ジャムコ 航空機用内装品で世界大手
- 7730 マニー 手術用縫合針で国内首位
- 7747 朝日インテク 医療用器具を製造。カテーテル治療用ガイドワイヤ
- 5695 パウダテック 電子複写機キャリア粉末で首位
- 5726 大阪チタ 日本製鉄・神鋼系。高品質金属チタンで世界首位
- 5984 兼房 工業用機械刃物最大手
- 6136 OSG タップ・エンドミルなど高シェアの精密切削工具大手
- 6143 ソディック 放電加工機大手、世界シェア高。独自技術に強み
- 6473 ジェイテクト ベアリング大手。光洋精工と豊田工機が合併
- 4027 テイカ 酸化チタンと界面活性剤が主力。高付加価値品に強み
- 4062 イビデン ICパッケージ、プリント配線板で首位級
- 6145 NITTOKU コイル製造自動巻き線機の最大手
- 6157 日進工具 切削工具製造販売中堅
- 6159 ミクロン精密 研削盤大手。心なしで国内首位
- 6481 THK 直動システム大手。半導体製造装置、工作機械向け
- 6814 古野電気 魚群探知機など船舶用電子機器で世界高シェア
- 6841 横河電機 工業計器最大手。制御機器に注力し海外積極展開
- 6859 エスペック 環境試験機器・装置で世界最大手
- 7826 フルヤ金属 白金中心に貴金属の製造・加工・回収
- 7856 萩原工業 合成樹脂繊維大手。土木建築向け樹脂シートが主力
- 7963 興研 防塵・防毒マスク大手。防衛省向け独占
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グローバルニッチ関連銘柄 本命・出遅れ
それでは本題のグーバルニッチ関連銘柄 本命・出遅れ銘柄のなかでも本命視されそうな銘柄をピックアップしていく。また出遅れ銘柄などもあれば追記していくつもりだ。なお、この項目は当方の主観を含む内容のため参考までに願う。
本命 6920 レーザーテック
時価総額:1,280,409百万円
PER:(連) 87.47倍
PBR:(連) 27.10倍
≪2021/02/03時点≫
レーザーテックは東証1部に上場する液晶・半導体検査装置を主力展開、マスクブランクス(低膨張ガラス基板の表面に複数の組成からなる膜を積層したフォトマスクの原版)検査装置で世界でシェア独占している企業だ。
5G関連投資やデータセンター増設需要からも、世界的な半導体需要の拡大を追い風となっているが、マスクブランクス(低膨張ガラス基板の表面に複数の組成からなる膜を積層したフォトマスクの原版)のニッチ分野における独占的な商品シェアを誇っているだけに、まさにグローバルニッチ関連銘柄のド本命と言えるだろう。
業績面も抜群で、21年6月期業績予想の修正を発表しているが、営業利益は従来予想の170億円から200億円と大幅増額となっている。過去最高利益予想が更に上乗せされ外部環境に左右されない業績となっている。
チャートは直近で急騰を続けていた事からも出尽くしで売られる動きとはなっているが、業績面を見ても今後の伸びしろは高いだけに注目と言えるだろう。
本命 6145 NITTOKU
時価総額:83,074百万円
PER:(連) 69.11倍
PBR:(連) 2.76倍
≪2021/02/03時点≫
NITTOKUは東証ジャスダックに上場する巻線機、巻取り・繰出し機器及びその周辺機器の開発、製造、販売、サービスを主力とするコイル製造自動巻き線機の最大手の企業だ。
同社はEV(電気自動車)のEVモーター用巻線機を手掛けているが、自動化ラインのプラットフォームを提供など国内外で高い技術は認められており、特に中国向けなどで実績を誇っている。
コロナ禍ではあるが省人化ニーズが高まっており、医療機器メーカー・化学メーカーからも需要が高い。期待値からもチャートは上昇を続けているが、米資産運用会社ウエリントン・マネージメントは2月3日受付で財務省に大量保有報告書(5%ルール報告書)を提出している。
2月10日に決算を控えているが同社は、EVモーター用巻線機を手掛けているグローバルニッチ関連銘柄の本命銘柄の一角だけに注目しておくべきだろう。
本命 3891 ニッポン高度紙
時価総額:34,285百万円
PER:(連) 19.81倍
PBR:(連) 2.12倍
≪2021/02/03時点≫
ニッポン高度紙は東証1部に上場する電気絶縁用紙大手、コンデンサ用セパレータ(アルミ電解コンデンサ用、導電性高分子固体コンデンサ用)。電気二重層キャパシタ用セパレータ。電池用セパレータ(アルカリ乾電池用、リチウムイオン電池用)などを展開、アルミ電解コンデンサ用で世界首位、2次電池用セパレーターなどを展開する。グローバルニッチ関連の本命銘柄といえる企業だ。
1月29日に決算発表をしているが、エレクトロニクス業界は、世界的に減少した自動車販売台数が、いち早く経済活動が正常化した中国に続き、米国や日本でも持ち直した事で、設備投資にも再開の動きがみられ始め、関連部品の需要が増加。
リモートワークの普及や巣ごもり需要の増加によりICT市場やゲーム機市場も、引き続き堅調に推移、コンデンサ用セパレータは、秋口からの自動車市場の好転で車載向け需要の増加、5G基地局需要を受けて増加傾向となった事で今期経常を32%上方修正・10期ぶり最高益、配当も2円増額と好決算を発表している。
チャートも右肩上がりの強い上昇となっているが、同社の製品は今後も需要が高いだけに期待値は十分!
本命 6814 古野電気
時価総額:38,082百万円
PER:(連) 10.75倍
PBR:(連) 0.86倍
≪2021/02/03時点≫
古野電気は東証1部に上場する魚群探知機など船舶用電子機器で世界高シェアを誇り、無線LAN・ハンディターミナル事業は教育ICTの分野でも活躍が期待でき、その他GPSや医療機器など展開する企業だ。
同社は人工知能(AI)を活用した船舶の自動運航分野などで独自の高い技術を持っており、同社の文部科学省が「GIGAスクール構想」を構想しているが、無線LAN・ハンディターミナル事業はまさにこの「GIGAスクール構想」の恩恵は高い。ニッチな分野で活躍の場面が多い同社は、まさにグローバルニッチ関連銘柄の本命と言えるだろう!
業績面も1月14日発表の決算を見ると、21年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比18.4%増の36.2億円となり、通期の同利益を従来予想の35億円→40億円(前期は27億円)に14.3%上方修正し、増益率が29.5%増から48.0%増と上方修正を発表している。
チャート的は好決算ではあったが出尽くしの形となり下落となったが1100円近辺で投げ売りも収まり、まさにここからというチャート形成をしているだけに伸びしろが高く、PER10.75倍、PBR0.86倍と割安水準となっているぞ。
本命 7826 フルヤ金属
時価総額:52,237百万円
PER:(連) 14.75倍
PBR:(連) 2.29倍
≪2021/02/03時点≫
フルヤ金属は東証ジャスダックに上場する白金中心に貴金属の製造・加工・回収。レアメタルの回収・精製・改鋳に強みをもち、HDDや半導体、スマートフォン、タッチパネル、有機ELなどの電子デバイス向けから化学触媒など、加工、回収がする企業だ。
同社の技術は5G・AI・IoT・自動運転・EV・燃料電池などの場面において、同社の技術や製品に対する需要は益々高まると言えるが、昨今はレアメタルの中国の規制などが問題となっている事からもレアメタルの回収・精製・改鋳の技術をもっている同社は様々な分野での活躍が期待できると言えるだろう。
チャートも抵抗ラインとなっていた7150円を抜けて上昇チャートを形成している。2月8日に決算を控えているが、前回の決算では売上高、営業利益、経常利益ともに上昇。独自製品加工技術を持つグローバルニッチな企業だけに今後の成長率は高いと見ているぞ。
本命 6284 ASB機械
時価総額:92,553百万円
PER:(連) 19.23倍
PBR:(連) 2.88倍
≪2021/02/04時点≫
ASB機械は東証1部に上場するペットボトルやプラスチック容器の成形機市場世界トップクラスの企業で、海外比率9割を占めインドに大規模製造拠点を有している。
ストレッチブロー成形機は新型コロナウイルスの蔓延もあって、欧米を中心に安全且つ衛生的なプラ容器ニーズを取り込んでいる。リサイクル素材を使ったペットボトルの透明度や、強度を高める技術なども注目度は高い。
20年9月期の連結決算で経常利益は、前の期比11.4%増の46億6900万円で着地。続く21年9月期も前期比41.4%増の66億円に拡大する見通しだ。2月10日には第一四半期決算の発表を控えており期待される。
株価は75日線のサポートを受けながら緩やかな上昇基調が続いており、7000円台を視野に入れた展開となりそうだ。
本命 6289 技研製作所
時価総額:143,127百万円
PER:(連) 66.46倍
PBR:(連) 3.72倍
≪2021/02/08時点≫
技研製作所は油圧式杭圧入引抜機等を製造する企業で、「サイレントパイラー」のトップメーカーだ。豪雨などの自然災害の増加が顕著となるなかで、防災・減災工事の現場で活用され、国土強靱化の国策にも乗っている。
圧入工法は海外でも実績が高く、近年では米ニューヨーク市の複合型マンション建設事業での採用や、米ミネソタ州の最大都市ミネアポリスを通る鉄道「グリーンライン」の延伸事業で採用されているほどだ。
1月12日大引け後の決算発表では、21年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常利益が、前年同期比2.7倍の12.5億円に急拡大し、9-2月期(上期)計画の13億円に対する進捗率は96.5%に達した。
株価は19年高値5180円、20年高値5190円に並ぶ5160円を2月5日に付けており、上抜け期待が高まっている。テーマ的にも注目度は高く、新展開入りが目前に迫るだけに目が離せない銘柄となりそうだ。
本命 6278 ユニオンツール
時価総額:67,351百万円
PER:(連) 24.01倍
PBR:(連) 1.09倍
≪2021/02/18時点≫
ユニオンツールはプリント配線板用ドリル世界最大手で、測定器や生体センサも展開。髪の毛よりも細いドリルの量産を実現するなど、その技術力の高さは群を抜いている。超硬ドリルはあらゆる電子回路基板に必須であり、世界的にも注目度は高い。
2月12日の決算発表では、20年12月期の連結経常利益が前の期比4.3%減の28.3億円となったが、21年12月期は前期比16.4%増の33億円に拡大する見通しを示した。同時に今期の年間配当を前期の特別配当10円を落とし、普通配当60円にする方針とした。
5G関連投資やデータセンターの増設需要、更には自動車の電装化やスマートフォンのハイエンド化などを背景に、来期以降の回復が期待される銘柄だろう。
株価は昨年3月を底値に戻り基調にあるが、19年高値3620円を抜けた事から新展開入りも期待される。仮に1月25日に大きく開けたマドを埋めるような展開となれば、押し目買い意欲も旺盛となりそうだ。
グローバルニッチ関連銘柄 まとめ
急騰銘柄に目を奪われがちだが、日本は「圧倒的な技術力を誇り世界でも高いシェアを誇る企業が沢山ある!」経済産業省が、2020年版「グローバルニッチトップ企業100選」なども発表したがビジネスの世界では、大企業が入り込めない小さな市場を「ニッチ市場」というが、独り占めの独占となっている企業は今後経済の回復となればさらなる注目を集める可能性は十分と言えるだろう。