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一億総活躍社会は2015年10月に発足した第3次安倍晋三改造内閣の目玉プランではあったが、志半ばで安倍総理が健康上の都合で辞任となった。
だが、次期総理候補の菅義偉氏が自民党総裁選演説会で「出産を希望する世帯を広く支援するため不妊治療への保険適用を実現する」との発言をして、まさにスガノミクス案件となる可能性があるな。
日本の出生率は減少傾向という事もあるが、不妊治療は1人の子どもを授かるため100万円以上かかることもあり、経済負担を理由に治療を諦める人も多い。
厚生労働省は2016年1月から初回助成の上限を15万円から30万円に倍増、男性不妊治療への助成金制度を新設。
金融庁も2016年4月から不妊治療の費用を保障する保険商品の発売を解禁しているが、今までは最後の砦と言われる体外受精、顕微授精は保険の適応外となっていた。
今回は不妊治療に公的医療保険を適用という事からも不妊治療を望む人は増えるだろう。「少子化への対処」を政策の柱の一つとなるこの法案が成立となれば「不妊治療関連の銘柄」は注目と言えるぞ。
不妊治療銘柄とは
不妊治療向け保険が解禁されることで恩恵を受ける企業・銘柄の総称だ。
少子高齢化への歯止めをかける為にも、不妊治療は今まで助成制度はあったが、体外受精、顕微授精も保険の適用となれば、子宝に恵まれなかった夫婦なども諦めていた子作りに踏み出すだろう。
不妊治療が国策案件として注目されていくと予想され恩恵を受ける企業が多数ある。そこで今回は「不妊治療銘柄」の本命株・出遅れ株を一覧にしてまとめておく。
不妊治療関連 銘柄 一覧
- 3199 綿半HD 不妊治療薬の原薬製造
- 2281 プリマハム 男性側不妊治療販売
- 4514 あすか製薬 不妊治療「ルテウム膣用坐剤」の製造販売
- 4552 JCRファーマ あすか製薬と不妊症治療剤「AKP-501」開発
- 6071 IBJ 婚活サイトツヴァイを運営
- 7547 西松屋 ベビー用品大手
- 7865 ピープル 乳幼児向け知育玩具の企画開発
- 4554 富士製薬 不妊治療ホルモン剤やホルモン診断キット
- 7956 ピジョン 育児用品最大手
- 4571 ナノキャリア 不妊治療製品、PRP療法による不妊治療
- 4595 ミズホメディー 妊娠検査薬や排卵日予測検査薬
- 4880 セルソース 不妊治療向け細胞加工
- 3689 イグニス 婚活サイトに注力
- 4556 カイノス 婚活サイト運営
- 7780 メニコン 妊娠サポートサプリメント
- 8091 ニチモウ イソフラボンの不妊治療
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不妊治療関連銘柄 本命・出遅れ 銘柄
それでは不妊治療関連銘柄のなかでも、特に本命視されそうな銘柄をピックアップしていこう。出遅れ銘柄などもあれば追記していくつもりだ。なお、この項目は当方の主観を含む内容のため、参考までに願う。
本命 4514 あすか製薬
時価総額:38,662百万円
PER:(連) 23.89倍
PBR:(連) 0.85倍
≪2020/09/09時点≫
あすか製薬は東証一部に上場する婦人科系、泌尿器系に強みをもち、ホルモン剤を主力としている企業だ。
妊娠はホルモンバランスが重要だが、ホルモン剤を主力とする同社は黄体ホルモン製剤、不妊治療薬「ルテウム膣用坐剤」の製造販売、【4552】JCRファーマとも共同で不妊症治療剤「AKP-501」の開発をしており不妊治療のメリットを恩恵を受ける本命銘柄と言えばあすか製薬と言えるだろう。
業績面も安定しており21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比1.9%増の9.8億円となり、通期計画の19億円に対する進捗率は51.9%、20年3月期の期末配当予想を7円から10円に増額修正をしている。
チャートも不妊治療の思惑から急伸となっているが年初来高値を更新となり、国策案件という事からも今後の動きに期待がもてる。
本命 3199 綿半HD
時価総額:27,416百万円
PER:(連) 14.51倍
PBR:(連) 1.66倍
≪2020/09/09時点≫
綿半HDは長野地盤に生鮮食品も取扱う「スーパーセンター」を主力とし、インターネット通販、自社で開発を行うメーカー建設業、貿易事業などを展開する企業だ。
ホームセンターを主力とする企業がなんで不妊治療?と思う方もいるだろうが、同社は2010年に不妊治療薬の原薬製造を手掛けるミツバ貿易を買収しているのだ。
これにより同社グループの医薬品・化成品の子会社、綿半トレーディング株式会社は不妊治療薬の原薬製造を手掛け、性腺刺激ホルモン剤であるHMGの粗原料を、中国から輸入し、神奈川県横浜市の製薬研究所内で精製して製薬会社に販売している。
2020年7月30日に発表した決算では新型コロナウイルスでDIYの増加などホームセンターは需要が高まった事で第1四半期決算は、売上高301億9000万円、前年同期比7%増、営業利益13億6600万円、前年同期比の5.3倍、純利益9億8600万円、前年同期比6.4倍となり、上方修正も発表となっている。
9月30日を基準日として1→2の株式分割実施している事からも買いやすい株価となり、今回の不妊治療関連、そして巣ごもりなど様々なテーマをもっているだけに注目と言える。
本命 4880 セルソース
時価総額:47,868百万円
PER:(連) 199.19倍
PBR:(連) 24.96倍
≪2020/09/09時点≫
セルソースは東証マザーズに上場する再生医療のプラットフォームとして、法規対応支援・新治療の開発等を手掛ける事業とコンシューマー事業を主力とするバイオ関連の企業だ。
医療機関への脂肪・血液由来の組織・細胞の加工受託サービスやサポート業務など展開しているが、細胞加工では不妊治療向け細胞加工なども手掛けている。
同社は黒字のバイオ企業という事で2019年の注目のIPO銘柄だったが、業績は上場以降も順調に推移している。決算内容だが、再生医療関連事業が収益拡大で20年10月期上期の単独決算は、売上高8億8600万円、前年同期比16%増、営業利益1億8700万円、前年同期比46%増となっている。
業績への影響はそこまでとは言えないが、黒字バイオにさらに国策の不妊治療という強みとなれば期待値はさらに上がると言えるだろう。
本命 8091 ニチモウ
時価総額:7,461百万円
PER:(連) 4.83倍
PBR:(連) 0.43倍
≪2020/09/09時点≫
ニチモウは東証一部に上場する食品事業、海洋事業、機械事業、資材事業、バイオティックス事業など複数の事業を展開する企業だ。
主力は海洋事業と水産加工品としているが、同社はグループ子会社のニチモウバイオティックスが、健康成分「イソフラボン」を成分としてサプリメントなど販売しているのだが、このイソフラボンは武庫川女子大学との共同研究で不妊治療への有効性を発表している。
その他にもサプリメントでは同社が開発した麹菌発酵大豆培養物、イムバランスエキス末に、発慢性腎臓病の有効性があるとハーバード大学医学部の医療センターとの共同研究で明らかにしており、健康志向が高い昨今からも同社製品は注目していく可能性が高い。
時価総額も100億円以下という魅力もだが、PER4.8倍、PBR0.42倍と割安面、利回りも2.5倍と高い。チャートも不妊治療というテーマで注目されているだけに魅力は十分と言える。
不妊治療関連銘柄 まとめ
今後の日本経済において出生率が下がっていくというのは、今後の高齢化社会、年金などの問題を考えても少子化は何としても解決してかなければいけない問題と言える。
この少子化を食い止める為の、不妊治療はまさに国策と言えるテーマだろう。
体外受精、顕微授精など高額医療も減税となれば、利用者の経済負担を軽減する事でき少子化対策への大きい一歩が踏み出せる。
不妊治療関連銘柄は、減税などの政策決定で短期的な急騰という面は否めないが、国策テーマだけに注目しておくべきと言えるぞ。
※あくまで投資は自己責任でお願いするぞ。