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2018年12月01日、中国の大手スマホメーカーのCFO「孟晩舟」氏がカナダ当局に逮捕されるという報道があり激震が走った。
ファーウェイは中国の大手通信機器会社で、世界各国170カ国で製品やサービスを展開している超大企業。スマートフォンのメーカーでもあり、スマホのシェアは世界シェア3位の米アップルを凌ぎ、なんと世界第2位だ。
カナダ当局に逮捕された「孟晩舟」氏はファーウェイ創業者の娘とのこと。
世界2位のスマホメーカーのCFOが逮捕されたこの事件は通称「ファーウェイショック」とも呼ばれ、日本の株式市場でも大きな影響があったようだ。
日本政府もファーウェイ製品を分解したところ、ハードウェアに「余計なものがみつかった」とし、安全保障上の懸念から、ファーウェイ製品とZTE製品を排除する方針を固めた模様。
これを受け日本の株式市場においてもファーウェイ関連銘柄は売られる可能性があるといえるかもしれない。
このページではファーウェイに関連する日本企業をピックアップしておく。
ファーウェイ関連銘柄とは
ファーウェイ関連銘柄とは、その名の通りファーウェイと取引があるなどファーウェイに関連する銘柄の総称である。
ファーウェイ関連銘柄は売りなのか?買いなのか?
ファーウェイ幹部であるCFO「孟晩舟」氏が逮捕され、また日本国内でもファーウェイ・ZTE製品を事実上、排除する方針が固められたことから、ファーウェイと取引のある企業などのファーウェイ関連銘柄は、いったんは売られた様子だ。
だが実際のところ、ファーウェイ関連銘柄は継続的に売られるほどの悪材料だろうか。
ファーウェイは5G設備を手掛けており、日本国内の5G設備はファーウェイ製品を導入しようとしていた可能性もある。日本政府がファーウェイ製品を事実上排除する方針を固めたということは、ファーウェイ製の5G関連設備は導入されない可能性が高いだろう。
また、ファーウェイ製品を事実上排除することになれば、ファーウェイのサプライヤーなど電子部品を取り扱う企業は一時的に売り上げの減少が懸念される可能性はある。
だが、ファーウェイが排除されればその他の需要が高まることになるだろうし、5G設備だってもしファーウェイ製品が禁止されれば、他の企業が設備を供給することは間違いないだろう。
確かに「ファーウェイCFO逮捕」「ファーウェイ・ZTE製品の事実上排除」はスマホ向けサプライヤーや携帯キャリア企業にとって、一時的な悪材料ではあるだろう。
だが売られ過ぎるとすれば逆にチャンスにも思う。5G設備にしてもスマホにしても、今後も必ず必要になってくるもの。ファーウェイがなくなれば、その需要は別の会社に分散するからだ。また、単純にファーウェイ製品が排除されることによって恩恵を受ける銘柄もあるだろう。そちらの方をファーウェイ関連銘柄と呼ぶべきかもしれない。
いずれにせよファーウェイ関連銘柄に注目しておくことで反発を拾える可能性はあるかもしれない。注目しておきたい。
ファーウェイ製品排除によって注目される5G関連銘柄
なお、ファーウェイ製品など中国製品の排除の方向に進みつつあることで、注目が集まりつつテーマ株が5G関連銘柄だ。
ファーウェイ製品は低価格で高性能という点から日本でも通信会社向けの機器などで高いシェアを有していたが、今後ファーウェイ製品の排除の方向に進めば、日本国内の通信機器シェアが一変する可能性がある。これから本格化していく5G関連機器を手掛けている銘柄にとっては大きなビジネスチャンスになり得るのだ。
ファーウェイ関連銘柄に注目するのと同時に5G関連銘柄にも注目しておくべきだろう。当サイトでは5G関連銘柄についても本命株・出遅れ株 一覧をまとめているのでそちらもチェックしておくことをオススメする。
ファーウェイ関連銘柄 一覧
- 9984 ソフトバンクグループ 国内携帯3大キャリアの一角
- 9437 NTTドコモ 国内携帯3大キャリアの一角
- 9433 KDDI 国内携帯3大キャリアの一角
- 6981 村田製作所 電子部品など
- 6770 アルプス電気 電子部品など
- 6770 ローム 電子部品など
- 6762 TDK 電子部品など
- 6976 太陽誘電 電子部品など
- 6758 ソニー 電子部品など
- 6701 NEC ファーウェイ製品の代替需要
- 6702 富士通 ファーウェイ製品の代替需要
- 5218 オハラ ファーウェイ製品の代替需要か?
"出遅れ株"を見つける方法とは?
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ファーウェイ関連銘柄 本命株
それではファーウェイ関連銘柄のなかでも特に本命視されそうな銘柄をピックアップしていこう。出遅れ銘柄などもあれば追記していくつもりだ。なお、この項目は当方の主観を含む内容のため、参考までに願う。
NEC
時価総額:911,656百万円
PER:(連) 36.37倍
PBR:(連) 1.03倍
≪2018/12/19時点≫
NECはファーウェイ製品の排除によって、代替需要の恩恵がありそうなファーウェイ関連銘柄といえるだろう。
NECは通信インフラ設備で国内首位の銘柄だ。すでに国内の5G通信設備でファーウェイ製のものが導入されるなか、それらを排除するとなれば代替需要が発生する。NECは通信インフラ整備で国内首位の銘柄だけに代替需要の恩恵を受けるのでは?という思惑のある銘柄といえる。
ファーウェイ関連銘柄の本命株として注目したいが、なにぶんNECは誰もが知る大企業だ。時価総額も巨大なので短期的な取り組みでは少し妙味が薄そうだ。取り組むとすれば中長期スタンスが前提となりそうだ。
富士通
時価総額:1,476,958百万円
PER:(連) 13.27倍
PBR:(連) 1.25倍
≪2018/12/19時点≫
ファーウェイ関連銘柄の本命株として富士通にも注目しておきたい。富士通もファーウェイ製品の排除によって恩恵を受ける可能性のある銘柄といえそうだ。富士通もIT製品・ITサービス、サーバーなどを手掛けている電気機器メーカーだが、通信事業者向けに通信インフラ機器やソリューションを提供している企業。
こちらもファーウェイ製品を排除されることで代替需要の恩恵を受けられる銘柄の一つと言えるだろう。
ただ、富士通も時価総額規模の大きな大企業だ。短期スタンスでの値動き妙味は薄いかもしれない。こちらも取り組むとすれば中長期スタンスが前提となりそうなファーウェイ関連銘柄と言えるだろう。
オハラ
時価総額:46,777百万円
PER:(連) 22.35倍
PBR:(連) 1.02倍
≪2018/12/19時点≫
ファーウェイ関連銘柄の本命株の一つでオハラにも注目しておきたい。オハラは光学ガラスの老舗メーカーで、全固体電池関連銘柄としても注目されるテーマ株だ。オハラはスマートフォンやデジカメ向けのカメラレンズなども手掛けている点。ファーウェイ製品排除によって、スマホの部品なども国産メーカーのものが多く採用される可能性はありそうだ。
加えてオハラの手掛ける耐衝撃・高硬度クリアガラスセラミックス「ナノセラム」にも注目だ。これはきわめて高い耐衝撃性を実現したガラスセラミックスで、スマホの液晶保護ガラスとしても活用される。このナノセラムは2019年のスマホ秋冬モデルに本格採用される可能性があると一部で報じられているようだ。
オハラの時価総額は小粒というほどでもないが、とはいえ短期スタンス・中期スタンスでも十分値動き妙味のある銘柄だ。ファーウェイ関連銘柄の本命株として注目しておくべきだろう。
ファーウェイ関連銘柄 まとめ
日本政府はすでにファーウェイ製品を排除する方針を示しており、通信業界の企業やスマホメーカーなども政府の意向に沿う姿勢を示している。今後、ファーウェイ製品排除によって恩恵を受ける銘柄はぞくぞくと出てくる可能性がありそうだ。引き続きファーウェイ関連銘柄には注目しておきたい。
特にファーウェイ排除によって注目度が高まりそうなのが5G関連銘柄だ。こちらは2019年以降も注目されるテーマ株となる可能性が高いのでしっかりと本命株・出遅れ株 一覧を把握しておきたい。