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フランス・イギリスが2040年までにガソリン・ディーゼル車の販売を全面的に禁止すると発表したこと、またトヨタがマツダとEVの共同開発加速にむけて資本業務提携をすると発表したことなどが追い風となり【EV(電気自動車)関連銘柄】の注目度が日増しに上がっている。
世界的に高まる環境規制を背景に、EV(電気自動車)はますます普及が加速していきそうだ。
そして、このEV(電気自動車)普及へのカギを握っているのが、EVへの給電システムである。
せっかくEV(電気自動車)を買っても、自宅の近くに給電する場所がなければ本末転倒である。EVが普及させるために、まずEVへの給電システムが全国的に普及させなければ始まらない。
EVに対する給電システムのなかで特に注目度が高まっているのが、EVを駐車しておくだけで充電することができるワイヤレス給電システムだ。
世界的に自動車が「EV化」「電動化」していくとともに、EVの給電システムも普及していくことになる。ワイヤレス給電システムは今後、世界的に大きな市場となる可能性を秘めており、日本の株式市場でも注目が集まっている。
と、いうことでこのページではワイヤレス給電(EV向け)関連銘柄について本命・出遅れ 一覧をわかりやすく詳しくまとめていく。
ワイヤレス給電関連銘柄(EV向け)とは
ワイヤレス給電(EV向け)関連銘柄とは、その名の通りEV向けのワイヤレス給電システムに関連する銘柄の総称である。
ワイヤレスでEVに給電させることができれば、ケーブル自体も必要がないし、また電気的接点を持たないことから安全性も高まり、雨などが降ったりして水がある環境でも問題なく利用できるメリットがあるため、注目が集まっている。
なお「ワイヤレス給電」と一口に言っても、EV(電気自動車)にワイヤレス給電するものを指す場合と、スマホやタブレットなどの家電製品にワイヤレス給電するものを指す場合などがある。
当ページはEV(電気自動車)への給電に特化した銘柄を「ワイヤレス給電関連銘柄」としてまとめている。
スマートフォンなどの家電製品に充電ケーブルを接続することなく充電するシステムのほうは「ワイヤレス充電関連銘柄(Qi)関連銘柄」として、下記のページで本命・出遅れ 一覧をまとめているので、そちらも併せてチェックしてほしい。
ワイヤレス充電「Qi(チー)」関連銘柄 本命・出遅れ 一覧 まとめはコチラ≫
なお、当ページで紹介するワイヤレス給電関連銘柄はおもにEV(電気自動車)へのワイヤレス給電システムに関連する銘柄をまとめているので広義ではEV関連銘柄とも言える。
EV関連銘柄も個別で本命株・出遅れ株 一覧をまとめているが、ワイヤレス給電関連銘柄は個別にまとめるべき注目テーマと判断したため、このように個別にまとめた次第だ。
ワイヤレス給電(EV向け)関連銘柄 一覧
- 7203 トヨタ自動車
- 7267 ホンダ
- 7211 三菱自動車
- 7201 日産自動車
- 6996 ニチコン
- 7013 IHI
- 7404 昭和飛行機工業
- 5801 古河電気工業
- 6383 ダイフク
- 6622 ダイヘン
- 6505 東洋電機製造
- 4100 戸田工業
- 6896 北川工業
- 6926 岡谷電機産業
- 6963 ローム
- 6723 ルネサスエレクトロニクス
- 6624 田淵電機
- 4312 サイバネットシステム
- 6810 日立マクセル
- 6471 日本精工
- 6864 エヌエフ回路設計ブロック
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ワイヤレス給電(EV向け)関連銘柄 本命・出遅れ
それではEV向けのワイヤレス給電関連銘柄のなかでも特に本命視されそうな銘柄をピックアップしていこう。出遅れ銘柄などもあれば追記していくつもりだ。なお、この項目は当方の主観を含む内容のため、参考までに願う。
本命 ニチコン
時価総額:102,102百万円
PER:(連) ---倍
PBR:(連) 0.94倍
≪2017/08/07時点≫
EV向けのワイヤレス給電関連銘柄の本命株として注目したいのがニチコンだ。ニチコンはアルミ電解など各種コンデンサの開発・製造・販売を手掛ける銘柄。EV向けのシステムなどにも注力しており、EV用の急速充電器やEVパワーステーションなども手掛けている。
そして、ニチコンは2017/07/25にEV向けのワイヤレス給電システムに注力する米企業クアルコムとライセンス契約を締結したことを発表。これはニチコンが有するEVの充電技術をもとに、クアルコムのワイヤレス給電技術「Qualcomm Halo」などを活用し、ワイヤレス給電システムを商品化する目的のようだ。
元々EVの給電システムに関連する事業を手掛けていたが、さらにワイヤレス給電の市場にも参入した格好と言える。
ニチコンの時価総額はやや大きめで値動きは多少重そうだが、事業内容としてはEV向けのワイヤレス給電関連ドンピシャのため、本命株として注目したい。
本命 IHI
時価総額:580,050百万円
PER:(連) 25.18倍
PBR:(連) 1.82倍
≪2017/08/07時点≫
総合重機大手のIHIもEV向けのワイヤレス給電関連銘柄の本命株として注目したい。
IHIはワイヤレス給電技術を有する米ワイトリシティ社とライセンス契約を結んでおり、2011年からワイヤレス給電システムの開発に着手している企業である。
IHIはすでに16年1月から3ヵ月間、EVやPHV用普通充電器の電力に相当する3.3キロワットでの給電実証実験を戸建住宅で実施している。
IHIは単純に「各家庭にワイヤレス給電システムを置くこと」だけでなく、町・生活空間がより快適となるようなシステムを構築を進める目的があるようだ。さすが大企業、壮大な目標を見据えている。IHIがライセンス契約をしている米ワイトリシティ社は2017年2月に日産自動車と協力契約を結んでいるため、さらに注目すべき存在となっている。
IHIは時価総額の大きな銘柄なので、短期的な値幅取りというよりも中長期目線でどっしり腰を据えて取り組みたい銘柄と言えそうだ。
本命・出遅れ 昭和飛行機工業
時価総額:39,958百万円
PER:(連) 38.78倍
PBR:(連) 1.16倍
≪2017/08/07時点≫
東証2部銘柄の昭和飛行機工業もEV向けのワイヤレス給電関連銘柄として注目したい。昭和飛行機工業は三井造船の子会社で、東京・昭島駅前の不動産賃貸が収益源だが、ワイヤレス給電システムも手掛けており、すでに電動バス・トラック向けのワイヤレス給電システムの開発に成功している。その他のEVへの応用に期待できるか注目である。
昭和飛行機工業は時価総額の規模は小粒というほどではないが、値動きが重いというほどでもない。人気化すれば面白いかもしれない。EV向けのワイヤレス給電関連銘柄としてはやや出遅れ感も。
本命 東洋電機製造
時価総額:19,373百万円
PER:(連) 12.53倍
PBR:(連) 0.76倍
≪2017/08/07時点≫
東洋電機製造もEV向けのワイヤレス給電関連の本命株として注目したい。EV(電気自動車)は環境に優しいという面から注目を集めているが、ネックとなるのが航続距離の短さだ。
この航続距離の短さの解決策として期待されるのが「走行中給電」であり、東洋電機製造はこれに取り組む企業である。
東洋電機製造は2017年4月に「東京大学大学院」と「日本精工」との共同研究で、世界で初めて道路に敷設したコイルからインホイールモーターへの走行給電による実車走行に成功したと発表している。これが実用化されば高速道路などでの走行中給電が可能になるなど、期待が高まっている。
東洋電機製造は時価総額の規模も小さく値動き妙味も軽い。さらにPER、PBRをみても、過熱感はまだ感じないようにも思う。当方は東洋電機製造をEV向けのワイヤレス給電関連銘柄の本命株として注目する。
本命 古河電気工業
時価総額:427,535百万円
PER:(連) 16.72倍
PBR:(連) 2.05倍
≪2017/08/07時点≫
古河電気工業はそもそもリチウムイオン電池関連銘柄・EV関連銘柄としても注目される銘柄だが、独自のワイヤレス電力伝送システムを開発していることからEV向けのワイヤレス給電関連銘柄としても注目だ。
古河電気工業は時価総額が大きめで、値動きが軽いとはいえないが、様々なテーマに絡んでいる銘柄のため、中長期スタンスで取り組むのも面白い銘柄と言える。当方はEV関連・リチウムイオン電関連・EV向けのワイヤレス給電関連銘柄の中核株として注目している。
出遅れ 岡谷電機産業
時価総額:9,352百万円
PER:(連) 21.21倍
PBR:(連) 0.99倍
≪2017/08/07時点≫
岡谷電機産業もEV向けのワイヤレス給電関連銘柄として注目したい銘柄だ。ワイヤレス給電システムで、EVに効率的に送電するためには電磁買いの解析・測定などが欠かせない。岡谷電機産業は電磁ノイズ対策製品を数多く手掛ける銘柄であり、ビジネスチャンスに期待されている。
岡谷電機産業は時価総額の規模が小粒で値動き妙味の観点でも面白そうな銘柄だ。またPER、PBRも過熱感なく、EV向けのワイヤレス給電関連銘柄としては出遅れ感もあるように思う。
本命・出遅れ 田淵電機
時価総額:14,945百万円
PER:---倍
PBR:(連) 1.51倍
≪2017/08/07時点≫
電気機器メーカーの田淵電気もEV向けのワイヤレス給電関連銘柄として注目したい銘柄。田淵電気は電気機器トランスや電源などを手掛ける企業だが、ワイヤレス給電コイルも手掛けることから、こちらもビジネスチャンスが期待される銘柄だ。
田淵電気はその他のEV向けワイヤレス給電関連銘柄に比べても時価総額の規模は小粒なほう。値動き妙味の観点からも注目したい銘柄と言えるだろう。
本命・出遅れ サイバネットシステム
時価総額:22,907百万円
PER:(連) 24.48倍
PBR:(連) 1.66倍
≪2017/08/07時点≫
富士ソフト子会社で、設計用CAEソフトが主力のサイバネットシステムもEV向けのワイヤレス給電関連銘柄として注目。同社は電磁界を解析するためのソフトウェアを展開しているため、こちらもビジネスチャンスが期待されている。サイバネットシステムも時価総額の規模は値動きが重いというほどでもない。当方はEV向けワイヤレス給電関連銘柄の出遅れ株として注目する。
本命 エヌエフ回路設計ブロック
時価総額:4,963百万円
PER:(連) 12.62倍
PBR:(連) 0.67倍
≪2017/08/07時点≫
独自開発の電子計測器、応用機器で高シェアを誇るエヌエフ回路設計ブロックもEV向けのワイヤレス給電関連銘柄として注目だ。エヌエフ回路設計ブロックはワイヤレス給電用の部品や回路の測定機器を手掛けている。
エヌエフ回路設計ブロックは時価総額の規模が小粒で値動き妙味としては本命級に思える。PER、PBRともにまだ過熱感もないように思える。今後の動きにも注目だ。
ワイヤレス給電(EV向け)関連銘柄 まとめ
EV(電気自動車)が世界的に普及するためには、EVへの給電をするシステムが普及することがカギと言える。特に、ケーブルを必要とせず安全性の高いワイヤレス給電システムは世界的に注目が集まっている。
今後、EV関連銘柄が息の長いテーマ株として注目されれば、同時にEV向けのワイヤレス給電関連銘柄にも熱い視線が注がれることになるだろう。息の長いテーマ株となる可能性が高いため、本命株・出遅れ株 一覧はしっかり把握しておきたい。