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※このページは2017/06/20に追記・更新しました。
とあるネットユーザーの叫びから、一気に注目を浴びるようになった待機児童問題。2016年7月に小池百合子氏が都知事に当選し、その公約の一つに「待機児童ゼロ化」が含まれていることから、今も注目のテーマだ。
小池都知事は「無電柱化」や「待機児童ゼロ」「満員電車ゼロ」などを公約に掲げていたが、無電柱化関連銘柄に比べて、待機児童関連銘柄や満員電車ゼロ関連銘柄はあまり注目されていない感じがするよな。
だが、ついに09/09(金)に小池知事が待機児童対策について会見したことにより待機児童関連銘柄も少しづつ注目されてきたような気がする。
ということで待機児童関連銘柄もまとめておこうと思うぞ。
待機児童関連銘柄とは
まずは待機児童問題の説明から入ろう。待機児童問題とは子育て中の親が保育園や保育所などの施設に入所を希望しても、その保育施設が満員で入所できず"待ち"の状態が続いている児童が多く発生している問題のことだ。
昨今、日本は少子高齢化社会が進んでいる。
「少子高齢化社会なら子どもが少ないんだから、保育園には入所しやすいんじゃないの?」
という声が聞こえてきそうだがそうでもないようだ。大きな要因の一つがバブルが崩壊してから共働き世帯が専業主婦世帯を上回る数になったことだ。夫一人の収入じゃ、家族を養っていくのは厳しいという家庭は多く、女性が子どもを生んでからも働くという選択肢をとることが多くなったのだ。
また同時に核家族化が進んでおり、親世代に子どもを預けることが難しくなったことも大きな要因だ。親が遠方に住んでおり預けることができないならば、保育所に入所できなければ女性は働くのは困難。
さらに保育士の不足も大きな要因の一つ。保育士は労働条件が非常に厳しく賃金も比較的安いというのが現実だからだ。保育士の資格は国家資格なのに、全産業の平均賃金よりも10万円も低いらしい。
しかも子どもを預かるってのは責任が非常に重い仕事だ。突然、体調を崩す子どももいるだろうし、施設内で走り回ってケガをすることだってあるかもしれない。そうなれば保育士の監督不行き届きとされる可能性だってあるんだろ?さらにモンスターペアレントが増加中となればもう役満じゃねーか。これじゃあいくら子どもが好きだからと言って、保育士になりたい人間が増えるわけがない。
とまぁ、さまざまな問題が重なって、待機児童を抱えて育児休暇を延長せざるを得なくなった、あるいは退職せざるを得なくなった母親が増えており社会問題化していること、それが待機児童問題というわけだ。そして待機児童問題に関連する銘柄を待機児童関連銘柄と呼ぶ。
安部政権は「一億総活躍社会」を提唱しているが、「保育園落ちた日本死ね!!!」とはてな投稿ダイアリーに魂の叫びをぶつけたネットユーザーは、見事にこれを皮肉っているよな。
「国が子ども産ませないでどんすんだ!」ってのももっともな意見だ。やや口が悪いがこういう口調で書くからこそ注目されたということもあり、当方はこれ非常に賢い投稿に見える。言ってることもまさにド正論だしな。
待機児童ゼロ化とは
さてこの待機児童問題を解決しようと「待機児童ゼロ」を目標に掲げているのが2016年7月より就任した新都知事である小池百合子氏だ。09/09(金)に小池知事が待機児童対策について会見したことにより、待機児童関連銘柄が本格的に注目されはじめたという状況である。
小池都知事の待機児童対策はザックリとこんな内容らしいぞ。
・保育園などの開園するときの開園費用の上乗せ補助
・保育園などが賃貸物件の場合、家賃補助
・保育士寮の補助
・都有地活用のための横断組織と外部窓口創設
・認可保育所と認可外保育所との差額を埋める施策
などなど。
ふむ、なかなか手厚い対策がなされるように感じるが、どうなんだろうか。もちろん、来年には待機児童がすぐにゼロになるということはないだろうが、今後ジリジリと待機児童の数が減り女性の活躍機会が増えればいいな。
さて、こういった待機児童問題への対策が話題となり関連銘柄にも物色の手が伸びているというわけだ。
それでは本題。具体的な待機児童関連銘柄を見ていこう。
待機児童関連銘柄 一覧
- 2152 幼児活動研究会
- 2168 パソナグループ
- 2362 夢真ホールディングス
- 2462 ジェイコムホールディングス
- 2749 JPホールディングス
- 3577 東海染工
- 6065 サクセスホールディングス
- 6189 グローバルグループ
- 7956 ピジョン
- 9783 ベネッセホールディングス
待機児童関連銘柄 本命
それでは待機児童関連で本命視される可能性のある銘柄を詳しく書いていこう。
幼児活動研究会
まずはなんといっても幼児活動研究会だろう。会社名からして、待機児童関連銘柄っぽいよな。幼児活動研究会は全国の幼稚園、保育園に体育教師を派遣している企業だ。また保育園の経営コンサルも手掛けている。待機児童ゼロを掲げて、問題の解消にあたっている今の風向きは同社にとって追い風と言えるだろう。事業内容がドンピシャであること、さらに時価総額が小さいことから値動きを期待する短期資金のターゲットにもされるかもしれない。待機児童関連銘柄として本命視する見方もありそうだ。注目の銘柄といえるだろう。
JPホールディングス
JPホールディングスも待機児童関連銘柄として本命視される見方のある銘柄だ。JPホールディングスは保育園運営などの子育て支援の最大手。保育用品の販売や保育所向けの給食の請負事業も手掛けている。こちらもまさに待機児童関連のど真ん中の銘柄と言えるだろう。
グローバルグループ
グローバルグループは首都圏を中心に保育所や児童館などを展開する企業だ。首都圏を中心に、というところが良い。小池都知事の主戦場である都内、首都圏で保育所を展開するならこちらも待機児童関連銘柄のど真ん中。注目だ。
サクセスホールディングス
サクセスホールディングスは人材派遣のジェイコムHDの傘下で病院など、事業所内の保育所受託と公的保育施設を運営する企業だ。業界3位。時価総額が小さいので値動き的にも面白い銘柄といえる。
ライク(旧ジェイコムホールディングス)
上記、サクセスホールディングスを傘下のもつのがライク(旧ジェイコムホールディングス)。ちなみにライクは2016年12月にジェイコムホールディングスが社名変更した銘柄だ。携帯電話販売向けの人材派遣が主力だが、介護や保育事業にも積極的。時価総額がデカイので、値動きを求めるならサクセスホールディングスの方が面白そうだ。
ベネッセホールディングス
ベネッセは一度は聞いたことのある会社じゃないか?進研ゼミなどの通信教育の最大手だ。もちろん幼児教育用の教材も手掛けているし、保育園・幼稚園を探したい女性のためにウィメンズパークという口コミサイトも運営している。ただし時価総額が大きいため、値動きは軽くない。
待機児童関連銘柄 まとめ
「待機児童解消・待機児童ゼロ」は電線地中化・無電柱化と並ぶ小池百合子都知事、肝入りの政策の一つである。ニュースで待機児童ゼロ対策関連のニュースが報じられる時の他にも、都議選などが行われる時期にも再物色の波が押し寄せる可能性がある。定期的に物色されるテーマ株なので、しっかり本命銘柄・出遅れ銘柄 一覧はしっかり抑えておきたい。