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05/09(月)はチエルやスターティアが寄らずのストップ高気配となっているな。
これらはデジタル教科書関連銘柄として注目されている模様。
総務省は2020年までに全国すべての小・中・高校に無線LAN「Wi―Fi」を導入する方針で、デジタル教科書の普及に向け導入費用の半分を補助するということが伝わっている。
つまりデジタル教科書関連銘柄=国策関連銘柄といっても過言ではないな。
さてデジタル教科書ってなに?というところだが、読んで字のまんまなのだが一応説明しておこうか。
デジタル教科書とは?
デジタル教科書とはタブレット端末などにデジタルの教科書を収めたものだろう。もちろんカラーだろうし、タブレット端末なので音声や動画などの再生も可能になるんだろうな。
これは紙の教科書に比べてかなりメリットはデカイと思うぞ。動画がついていることで、紙の教科書では分かりにくかった部分もわかりやすくできる。英語の発音やアクセントなども音声再生機能が付いていれば、よりわかりやすい。
紙の教科書に比べて、日本人の学力は向上しやすいのではないだろうか。
さらに無線LANの導入は災害対策としての狙いもあるみたいだ。デジタル教科書、普及までに導入費用はかかるが、それでも導入した方が良いということだろう。
ちなみにデジタル教科書の市場規模は20年度には2400億円にもなるという見方もあるそうだ。なかなかの規模だな。
さてデジタル教科書関連銘柄だが、まとめるとこんなところか。
3933 チエル
3393 スターティア
9419 ワイヤレスゲート
3658 イーブックイニシアティブジャパン
3641 パピレス
2326 デジタルアーツ
3681 ブイキューブ
2345 アイスタディ(旧システム・テクノロジー・アイ)
6629 テクノホライゾン・ホールディングス
それぞれがどんなかたちでデジタル教科書に関連しているかを見ていこう。
まずはチエルだ。
デジタル教科書関連銘柄
3933 チエル
チエルは2016年3月にジャスダック市場に上場したばかりのIPO銘柄だ。事業内容は教育用ソフトウェア、ネットワーク・システムの企画開発、販売。まさに今教育現場がデジタル化していく流れに合った銘柄で、デジタル教科書関連銘柄としてはドンピシャだと思う。ジャスダックの小型銘柄で、テーマ性はバツグン。当方はデジタル教科書関連銘柄の本命銘柄として、引き続き注目したいと思う。
3393 スターティア
スターティアもチエルと同じくデジタル教科書関連銘柄の本命との見方もある銘柄?。
スターティアの事業内容は中小企業に複写機やサーバーを提供している会社で、今は電子書籍作成ソフト事業を拡大中だ。この「電子書籍作成ソフトを手掛けている」ってところがポイントなんだろうな。デジタル教科書の普及で、ビジネスチャンス拡大が期待される。ちなみにスターティアはAR(拡張現実)関連銘柄としても期待されている銘柄。
旬なテーマにダブルで絡んでいる点は面白い。今後も注目したい。
9419 ワイヤレスゲート
ワイヤレスゲートは公衆無線LANやWi-Fi/WiMAXサービスを手掛ける企業。こちらも全国の小・中・高校に無線LANを導入するということでビジネスチャンス拡大が期待される銘柄だ。
3658 イーブックイニシアティブジャパン
イーブックイニシアティブジャパンは電子書籍関連の銘柄で、こいつは9日に一気に買いが入ってストップ高に。電子書籍を手掛けるということから、これもデジタル教科書関連銘柄の一角として思惑買いが拡がったかたちだろう。電子書籍関連銘柄の多くが、デジタル教科書関連の思惑で買われている展開。他の出遅れ電子書籍関連銘柄を見つけるのも面白いかもな。
3641 パピレス
パピレスも電子書籍関連の銘柄だ。イーブックに比べてまだ、上がり幅が小さい気がする。(2016/05/09時点)出遅れデジタル教科書関連銘柄として狙ってみるのも面白いか?!
2326 デジタルアーツ
デジタルアーツはネットセキュリティ関連の銘柄。ネットの有害情報を遮断したり、情報漏えい防止フィルタリングソフトでは国内最大手だ。小学生などもデジタル教科書を使用することとなり、デジタル端末を持つならばネットの有害情報を遮断するのは必要不可欠なのではないだろうか?こちらもデジタル教科書関連銘柄として注目している。
3681 ブイキューブ
ブイキューブはWeb会議などのコミュニケーションサービスを提供している企業。最近では、遠隔医療関連銘柄としても注目を浴びた銘柄だ。Web会議系のサービスを展開していることから、デジタル教科書の方面でもビジネスチャンスがあるとみられているのかな?
またブイキューブは傘下にeラーニング関連企業のアイスタディを擁する。これもデジタル教科書関連銘柄としてはデカイ。ブイキューブは遠隔医療関連・デジタル教科書関連の両面で注目したい銘柄だ。
2345 アイスタディ(旧システム・テクノロジー・アイ)
アイスタディはeラーニングが主力の企業。前述の通りブイキューブの傘下企業だ。学習管理システム事業、研修教材事業、研修サービス事業を柱に教育関連市場で情報通信技術を活用したサービスを提供するまさにeラーニングが主力の企業。これもビジネスチャンス拡大の思惑から買われているな。
6629 テクノホライゾン・ホールディングス
テクノホライゾンホールディングスはタイテックとエルモの共同持株会社。電子機器や光学機器を手掛ける。ここはエルモが教育機関向けのWi-Fi書画カメラ「TX-1(ティーエックスワン)」を発売したことから、デジタル教科書関連銘柄として注目されているようだ。
書画カメラとは、資料など主に平面の被写体を撮影して映像信号に変換する装置のこと。
このWi-Fi書画カメラ「TX-1」はwifiを搭載しており、無線アクセスポイントやPC・タブレット端末と無線通信が可能でWi-Fi接続の信頼性強化設計により、高速で鮮明な画像伝送も実現しているそうだ。ワイヤレス接続のため、移動教室時の持ち運びも容易で電源以外の配線を必要としないとのこと。
ふむ、なかなかに需要がありそうなのかな。
【2016/05/10 追記】
今日もデジタル教科書関連銘柄の一部が大幅に株価を伸ばしているな。
既に紹介している関連銘柄の中で上げ幅が目立つのはこの辺か。
2016/05/10(火) 前場引け時点
3933 チエル +15.28%
3393 スターティア +15.38%
3658 イーブックイニシアティブジャパン +14.77%
9419 ワイヤレスゲート +7.92%
ふむ、やはりチエルはさすが大本命といったところか。スターティアも強いな。
イーブックが注目されるならパピレスあたりももう少し物色されてもいい気がするがな。
さて、他にデジタル教科書関連銘柄として注目されている銘柄もあるようなので追記していこう。
デジタル教科書関連銘柄
6187 LITALICO
LITALICOは障害者の就労支援が中核の企業で発達障害の児童を対象にした支援事業や、同家族向けWebサイトを運営。また、LITALICOは「IT×ものづくり教室 Qremo」を運営してもいることから、やや物色されている感がある。デジタル教科書に絡む可能性が睨まれているのかな。
2468 フュートレック
フュートレックは音声認識・アプリケーション開発が主軸の企業で、学習向けメモリカード事業なども展開している。フュートレックの子会社スーパーワンが高校でタブレットを使用したICT活用教育の実証実験を2015年に実施している。デジタル教科書関連銘柄と言えるだろう。フュートレックはデジタル教科書関連という以外にも、ロボット関連や翻訳ビジネス関連、ウェアラブル関連とテーマ性も豊富。引き続き注目すべき銘柄だ。
4316 ビーマップ
ビーマップはJRや道路などの交通関連、位置情報、画像配信サービスを展開している銘柄だ。ここはドローン関連だったり自動運転関連だったり、これもいろいろなテーマに絡んでいる銘柄だね。で、無線LANシステムの構築を行っていることから、ワイヤレスゲートなんかと同じような立ち位置として注目される銘柄だ。