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新型コロナウイルスの猛威によって世界各国で高齢者の死亡者が増えている。
イギリスではジョンソン首相、そしてチャールズ皇太子なども新型コロナウイルス陽性反応と各国のVIPにまで感染者がでるという事態となっている。幸いな事にジョンソン首相は症状は軽いという事だが、各首脳が感染となった場合は心配はつきまとうな。
ドイツのメルケル首相は65歳、米国トランプ大統領は73歳と高齢だ。
WHOの公表した数字を見ると、新型コロナウイルス感染症による致死率は全年齢平均の致死率は3.4%で、高齢になるほど確率は上がっている。
致死率を見ると50歳からの致死率が高く50歳~59歳で1.3%、60歳~69歳で3.6%、70歳~79歳で8%、80歳以上で14.8%となっている。
そして日本でも衝撃的なニュースとなったが「大御所お笑いタレント 志村けん」が新型コロナウイルスに感染して「意識混濁で人工心肺装置」を使っているとの事だ。
今後、日本国内でも感染者が増えていく場合、世界でもイタリアに次いで2番目に高齢者が多い国が日本だ。
イタリアの死亡者が圧倒的に多いのは高齢者が多いという事が一番だが、既に「医療崩壊」が起こっているのだ。
実際にイタリアでは人工心肺装置も数が足らず何の処置も施されず死んでいくという状況となっている。日本でも今後の感染者を考えれば、人工心肺装置の需要は高いだろう。
そこで今回は「人工心肺装置銘柄」の本命株・出遅れ株を一覧にしてまとめておく。
ECMO(人工心肺装置銘柄)とは
人工心肺は、心臓内部手術時の無血状態を作り手術野を確保する事や、心臓手術時の心臓機能の補助を行う事を目的として心臓外科手術時に使用されるもの、つまりは「心臓と肺の機能を肩代わりする装置」の事だ。
新型コロナ感染者の死亡は重度の肺炎によって死亡するものだ。
志村けんもだが、重篤な状態からこの人工心肺装置を使用する事によって新型コロナウイルスの危機を回避している。人工心肺装置を使った治療が15人に行われ、4人が回復に向かったとの報告をNHKもしている。
PCR検査で感染者を特定するのも勿論だが重篤患者を助ける事が高齢者の多い日本は徹底するべきところとなっていくだろう。
ECMO(人工心肺装置銘柄) 一覧
- 4543 テルモ
- 6960 フクダ電子
- 6849 日本光電工業
- 4088 エア・ウォーター
- 3407 旭化成
- 7702 JMS
- 7703 川澄化学工業
- 8086 ニプロ
ECMO(人工心肺装置銘柄) 本命株 出遅れ株
それでは人工心肺装置銘柄のなかでも、特に本命視されそうな銘柄をピックアップしていこう。出遅れ銘柄などもあれば追記していくつもりだ。なお、この項目は当方の主観を含む内容のため、参考までに願う。
本命株 4543 テルモ
時価総額:2,792,759百万円
PER:(連) 33.87倍
PBR:(連) 3.68倍
≪2020/03/29時点≫
テルモは100年近い歴史を持つ日本発の大手医療機器メーカーだ。人工心肺装置で世界高シェアをもつだけにド本命銘柄と言えるだろう。
その他にもカテーテルでも世界でトップシェアをもっている同社だが、直近の決算は為替市場での円高進行や未実現利益の消去、心臓血管カンパニーの伸び悩みなどが減益決算となっているが、
同社の心肺補助システム「キャピオックスEBSエマセブ」など心肺補助システムは一式で6000万円と高額ではあるが、新型コロナウイルスの感染拡大から製品の受注は増加傾向にある。今後政府も後押ししていく可能性も高く、世界で利用が増えていく事を考えれば期待値は十分と言えるだろう。
本命株 7703 川澄化学工業
時価総額:21,525百万円
PER:(連) 12.91倍
PBR:(連) 0.49倍
≪2020/03/29時点≫
川澄化学工業は医療機器・医薬品の開発・製造・販売する企業だ。
人工透析器具に強みを持つ川澄化学工業だが、同社は1990年代初めにカテーテル関連製品の生産販売を開始し、これまでバルーンカテーテル、マイクロカテーテル、胸部大動脈ステントグラフトなどを開発して様々な医療機関に利用されている。
そして同社は人工心肺用回路システム 高度管理医療機器カワスミカーディオプレジオセットを開発している。医療現場で同社の製品の活躍も見込めるだけに本命銘柄といえるだろう。直近の決算でも上方修正をして、配当も3.5円増額と好調な業績を維持しているぞ。
本命株 7702 JMS
時価総額:20,281百万円
PER:(連) 14.28倍
PBR:(連) 0.62倍
≪2020/03/29時点≫
JMSは輸液・輸血セット、血液バッグや手術用ガウン、シリンジポンプ、透析キット、腹膜透析液、マイクロカテーテルなど使い捨て医療機器の大手企業だ
利用関係者向けのサージカルマスクを取り扱っている事から、マスク関連としても出遅れとして急騰した銘柄だが、人工心肺用回路システム、オキシア人工心肺回路を販売しているぞ。
直近の決算だが、20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は17.2億円、前年同期比21.2%増に伸び、通期計画の進捗率は86.0%となっている。チャートを見ても3月13日で下髭をつけて戻してからは急反発となり非常に強いチャート形成を続けている。
人工呼吸器・ECMO(人工心肺装置)を政府が増産発表!【6849】日本光電の急騰が止まらない!
新型コロナウイルスで、志村けんが死亡するというショッキングなニュースが本日は駆け巡っていたが、やはり高齢者で飲酒・喫煙をされる方は〝絶対に気をつけなければいけない〟
何よりもこれだけの超VIPだ。当方も志村けん程の人物となると最先端の医療を受けるから大丈夫だろうと思っていた。
当然、病院側も最先端の医療で全てを尽くしただろう。だが、それでもこういう形となったのだ。
軽率な行動が若者などで多い、そしていつ自分の身に降りかかるかわからないものだ、新型コロナウイルスは安易に考えてはいけない!
東京都では4月1日から飲食店での喫煙ができなくなるわけだが、まあ今のこの「感染が増え続けている状況」を考えれば飲食店で喫煙が禁止になるというのは良い事といえるだろう。
今後高齢者の感染が爆発的に増えていく事を考えると「人工呼吸器、人工心肺装置」の利用が拡大していくのは間違いない。
志村けんの訃報は衝撃的なものではあったが、志村けんが治療法と用いたECMO(人工心肺装置)は新型コロナウイルスにはかなりの有効な治療法だ。
ECMO(人工心肺装置)は、肺炎の重篤患者は肺で酸素を取り込むことが困難となる為、血液から酸素を取り込む事ができるものだ。
国内で1412台が導入されているが重篤患者への効果は、3月30日の情報では23人→12人が改善しているのだ。
デメリットとしては、医師が24時間体制拘束される、専門医が限られているという問題もあるが重篤となった場合は今の治療法としてもっとも有効なものとなる。
だが、限られた医師しか使えない事からも、殆どの重篤患者は人工呼吸器に頼らざるをえない。
政府が人工呼吸器を3600台、ECMO(人工心肺装置)を400台確保!
今後の重患者が増えてくる事を想定して、西村経済再生相が人工呼吸器を3600台、ECMO(人工心肺装置)を400台確保。さらに増産を支援すると発表している。
昨日もECMO(人工心肺装置)関連銘柄を記載したが、まだまだ投資家注目の有望銘柄があるぞ!
6849 日本光電工業
時価総額:384,649百万円
PER:(連) 34.50倍
PBR:(連) 3.12倍
≪2020/03/30時点≫
脳波計などで世界でも有名な日本光電工業だが、同社は医用電子機器のトップメーカ、数々の医療機器を世界中の医療現場へ提供している企業だ。
同社の「NKV-330 人工呼吸器」、「人工呼吸器 HAMILTON」など多数の医療現場で使われている人工呼吸器を取り扱っているぞ。人工呼吸器の増産という事からも既に株価は反応しているが、業績面での貢献は高い。
直近の決算では経常利益は前年同期比13.5%増の81億円に伸びており、政府案件で導入推進という動きとなれば来期以降の決算は大幅な修正も期待できるといえるだろう。
6960 フクダ電子
時価総額:178,251百万円
PER:(連) 15.03倍
PBR:(連) 1.12倍
≪2020/03/30時点≫
フクダ電子は予防・検査・リハビリ・在宅医療まで医療のトータルソリューションを展開する企業だ。
同社の人工呼吸製品だが、汎用人工呼吸器(サーボベンチレータ) SERVOシリーズがあるが同社製品も医療現場での実績は高く、そして在宅用の人工呼吸器なども取り扱っている。
医療崩壊となり病床が足らない状況になっても自宅で人工呼吸器を扱えるという製品があるだけに同社も政府案件で積極的な導入となる期待が高い企業といえるだろう。何よりも今回の新型コロナで同時株安となったがその影響は、新型コロナの治療法につながるものという事からも底値は堅く、日本での新型コロナ感染者が増えだしてからは株価は急伸となっている。
直近のチャートは急伸し続けただけに一押し欲しいところだが、政府案件で大型受注の可能性を考えれば今後も上昇していく公算は高い。
ECMO(人工心肺装置銘柄)まとめ
高齢者の多い日本では肺炎での死亡率は非常に高い。勿論今は新型コロナウイルスという問題から一時的な需要という可能性はある。
だが、今後のさらに進んでいく高齢化を考えても肺炎に対して有効な人工心肺装置の需要は高まっていく傾向もあると言えるだろう。