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耐火物や耐火れんがを取り扱う企業の2018年4~6月期業績が軒並み好調なようで、耐火物・耐火れんが関連銘柄への注目が集まっている。業績が好調な理由は、世界的な景気回復を背景にした粗鋼生産量の増加などで、製鋼耐火物需要を喚起しているようだ。
耐火物・耐火れんがを取り扱う関連銘柄はそれ程多い訳ではないが、業績が好調という事はそれだけ需要の高い産業でもあるのだろう。本ページでは耐火物・耐火れんが関連銘柄の本命株・出遅れ株 一覧を簡単にまとめておく。
耐火物・耐火れんが関連銘柄とは
耐火物・耐火れんがとは、その名の通り「耐火物・耐火れんが」の開発や販売などに関連する銘柄の総称である。
例えば、身の回りにある「鉄」や「セメント」「ガラス」などの素材は数百度以上の製造工程を経て生成される事となる。その工程で必要となるのが耐火物だ。
耐火物とは1500℃以上の定型耐火物及び最高使用温度が800℃以上となる不定形耐火物、耐火モルタルなどの事を指す言葉であり、代表的なものに「耐火れんが」などがある。「耐火れんが」は耐火性と蓄熱性のあるレンガで、熱伝導率が低い為に焼却炉や溶融炉などの工場施設で主に活用される他、一般的には石窯(ピザ窯)などにも活用されている。使用目的に応じて様々な形状で製造されているそうだ。
耐火物・耐火れんが関連銘柄 一覧
- 5351 品川リフラ 総合耐火物製造大手
- 5352 黒崎播磨 新日鉄住金系の耐火物製造
- 5355 日本ルツボ 特殊耐火物の製造
- 5356 美濃窯 セメント・化学向け耐火れんが製造
- 5357 ヨータイ 住友大阪セメント系耐火れんが製造
- 5358 イソライト 品川リフラ系の耐火断熱材製造
- 5363 TYK JFE系の耐火物製造
- 5367 ニッカトー 耐熱技術に強み
- 5393 ニチアス 耐熱技術に強み
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耐火物・耐火れんが関連銘柄 本命株・出遅れ株
それでは耐火物・耐火れんが関連銘柄の中でも特に本命視されそうな銘柄をピックアップしていこう。出遅れ銘柄などもあれば今後追記するつもりだ。なお、この項目は当方の主観を含む内容のため、参考までに願う。
本命株 品川リフラクトリーズ
時価総額:48,467百万円
PER:(連) 8.73倍
PBR:(連) 0.94倍
≪2018/08/15時点≫
総合耐火物製造の大手として本命視するべきなのが品川リフラクトリーズだろう。鉄鋼、セメント、ガラス、化学、産業廃棄物など様々な産業で利用される耐火物を総合的に製造している。傘下に耐断熱材の製造を行うイソライト工業もあり、日本国内で耐火物・耐火れんがと言えばここが大本命と言っていいかもしれない。
本命株 黒崎播磨
時価総額:80,117百万円
PER:(連) 10.29倍
PBR:(連) 1.39倍
≪2018/08/15時点≫
新日鉄住金系の耐火物大手で、鉄鋼業に特化した耐熱物の製造を行っているのが黒崎播磨だ。特に鉄鋼業で求められる耐熱度は約1400℃以上で、耐火物の中でも温度が高い。更に使用される環境も過酷な為高い技術力が求められる。海外への事業展開にも積極的で、耐火物・耐火れんが関連銘柄の本命株として無視出来ない存在だろう。
出遅れ株 日本ルツボ
時価総額:4,283百万円
PER:(連) 10.27倍
PBR:(連) 0.99倍
≪2018/08/15時点≫
耐火物の中でも「特殊耐火物」を主力に製造するのが日本ルツボだ。主に自動車部品向けの製品が好調で、溶解炉のメンテナンス事業でも大きく業績を伸ばしている。時価総額も低い為に低位株物色の動きがあると、テーマ性を飛び越えて同社銘柄へ資金が集中し易い傾向にある点でも面白い銘柄だと思う。個人的に注目の銘柄だ。
本命株 美濃窯業
時価総額:8,908百万円
PER:(連) 7.62倍
PBR:(連) 0.82倍
≪2018/08/15時点≫
セメントや化学工業向けの耐火れんがを主力に製造するのが美濃窯業だ。耐火物製造や各種窯炉エンジニアリングにおいて培った技術をベースにして、新しい分野へのモデルチェンジも進めるなど業容拡大にも積極的だ。一貫したプラント販売など自動車部品関係にも強みがある。
本命株 ヨータイ
時価総額:23,975百万円
PER:(連) 7.92倍
PBR:(連) 0.90倍
≪2018/08/15時点≫
ヨータイは住友大阪セメント系の耐火れんがを主力に製造している企業だ。鉄鋼耐火物の他にも電子部品焼成用耐火物や耐火物リサイクル技術にも注力している。直近の業績も好調なようだし、耐火物・耐火れんが関連の本命株として注目の銘柄だ。
出遅れ株 イソライト工業
時価総額:14,754百万円
PER:(連) 12.39倍
PBR:(連) 0.75倍
≪2018/08/15時点≫
総合耐火物製造の大手である品川リフラクトリーズ系列の企業となるのがイソライト工業だ。耐火断熱れんがとセラミックファイバー及び耐火断熱材を製造しており、アジア地域で生産を拡大している。
本命株 TYK
時価総額:20,828百万円
PER:(連) 12.39倍
PBR:(連) 0.75倍
≪2018/08/15時点≫
JFE系の耐火物大手として既に海外へ大きく展開しているのがTYKだ。耐火物の次世代技術として、ファインセラミックスや金属マトリックス複合材、カーボン材などの分野での製品開発に注力している点も見逃せない。耐火物・耐火れんが関連銘柄の中では比較的時価総額も大きい銘柄となるが、チェックしておくべき銘柄となるだろう。
出遅れ株 ニッカトー
時価総額:19,502百万円
PER:(単) 25.24倍
PBR:(単) 1.81倍
≪2018/08/15時点≫
ニッカトーはどちらかというと主力は工業用のセラミックス製品の製造だ。だが、その技術の中に耐摩耗や耐熱などの付加価値品に強みがあり、成形セラミックスや金属のバインダーを除去する装置なども手掛けている。耐火物・耐火れんが関連銘柄への注目度が高まった際は、一足遅れてから動意づく可能性がある。出遅れ株として注目しておきたい銘柄だ。
耐火物・耐火れんが関連銘柄 まとめ
耐火物・耐火れんがは身の回りにある様々な素材の製造過程で必要な技術となる。つまり経済に深く関わるテーマ株と考えて良いだろう。耐火れんが原料の主要生産地は中国だが、環境規制を強化する動きがある事で、今後は原料の供給能力が低下する事が懸念されている。そうなれば製品価格の上昇など、株価を強く刺激するような状況が訪れるかもしれない。耐火物・耐火れんが関連銘柄は今後更に注目する必要のあるテーマ株と考えて良いだろう。