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2018年06月12日(火)、シンガポールにて歴史上で初となる米朝首脳会談が行われた。この首脳会談では、トランプ米大統領と金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が「完全な非核化」にむけた包括的な合意文書に署名。
これまで一触即発ムードだった米朝関係は一気に融和ムードへと舵を切ったようだ。
米朝関係が融和路線へと向かうことにより、日本と北朝鮮も国交正常化へと舵をきる可能性も出てきた。
日本も「日朝首脳会談を早期に実現する意向」と伝わっており、この交渉のなかでは日朝間の経済交流の正常化に向けた動きも検討課題となっているようだ。つまり、日朝首脳会談が前に進めば将来的には北朝鮮との貿易の活発化も見込まれるかもしれない。
そこで、北朝鮮と交流の深いロシアや中国との物流で実績のある海運銘柄・倉庫銘柄などが北朝鮮関連銘柄として注目が集まっているようだ。
もちろん日本と北朝鮮では「拉致問題」という大きな課題があるため、こちらが解決するのが先決ではあるが。
いずれにしてもこれまで一触即発のムードで地政学リスクも高まっていたが、米朝首脳会談を経たことにより、地政学リスクは後退。日本の株式市場においても北朝鮮関連銘柄という新たなテーマ株に注目が集まりつつある。
このページでは北朝鮮関連銘柄について本命株・出遅れ株 一覧をわかりやすく詳しくまとめておく。
北朝鮮関連銘柄とは
北朝鮮関連銘柄とは、その名の通り北朝鮮に関連する銘柄の総称である。
これまで北朝鮮関連銘柄といえば「防衛関連銘柄」が中心と考えられてきたと思うが、このページでは防衛関連銘柄をまとめているわけではなく、むしろその逆である「日本が北朝鮮と融和路線に進んだ場合」に恩恵を受ける銘柄を、北朝鮮関連銘柄としてまとめている。
具体的な北朝鮮関連銘柄は「貿易の活性化」や「インフラ整備関連」の銘柄が中心となりそうだ。
ただ、もちろん北朝鮮という国は、これまでいくつもの「国同士の約束を反故にしてきた国家」であることを忘れてはならない。今回、米国と結んだ合意文書もしっかり守られる可能性の方が低いだろうと、個人的には思っている。また、米朝関係が良好なものとなったとしても、日本と北朝鮮は「拉致問題」という大きな課題がある。
これが解決しないうちは、日本が北朝鮮に対し制裁を解除することも考えにくいし、また貿易やインフラ整備で協力するというのも難しいだろう。
よって北朝鮮関連銘柄は、今後、日本と北朝鮮、あるいは米国と北朝鮮との対話が進むことで一時的に物色される可能性はあるだろうが、物色されるのは一時的なものと予想する。過信し過ぎは禁物なテーマ株とみておくのがベターだろう。
北朝鮮関連銘柄 一覧
- 9361 伏木海陸運送 海運関連 ロシア・中国との物流に実績
- 9362 兵機海運 海運関連 中国・ロシア・韓国との物流に実績
- 9381 エーアイテイー 倉庫・海運 中国との物流に実績
- 9355 リンコー 倉庫・海運 中国・韓国・ロシアとの物流に実績
- 9380 東海運 太平洋セメント系 ロシアの国際輸送に強み
- 9363 大運 海運関連 中国に拠点
- 5233 太平洋セメント インフラ関連
- 1719 安藤ハザマ インフラ関連
- 1743 コーアツ工業 インフラ関連
- 5612 日本鋳鉄管 インフラ関連
- 5277 スパンクリート インフラ関連(ロシア関連)
- 4616 川上塗料 ロシアに天然ガスパイプライン用塗料を納入
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北朝鮮関連銘柄 本命株・出遅れ株
それでは北朝鮮関連銘柄の中でも特に本命視されそうな銘柄をピックアップしていこう。出遅れ銘柄などもあれば今後追記するつもりだ。なお、この項目は当方の主観を含む内容のため、参考までに願う。
本命株 伏木海陸運送
時価総額:4,362百万円
PER:(連) 13.06倍
PBR:(連) 0.51倍
≪2018/06/18時点≫
伏木海陸運送は北朝鮮関連銘柄として本命視されている銘柄といえるだろう。伏木海陸運送は伏木港、富山新港で紙製品やコンテナの港湾作業を手掛ける海運関連銘柄。ロシアや中国との物流に実績がある点から、北朝鮮関連銘柄としても注目される。
伏木海陸運送は時価総額規模も小さく値動きも軽い銘柄だ。加えて、普段はあまり目立たない銘柄でPER、PBRも過熱感ナシ。現状ではPBR1倍以下なので割安感もあるといえるだろうか。過信は禁物だが、北朝鮮関連で本命視するなら伏木海陸運送ではないだろうか。注目だ。
本命株 兵機海運
時価総額:2,778百万円
PER:(連) 10.61倍
PBR:(連) 1.16倍
≪2018/06/18時点≫
兵機海運も北朝鮮関連銘柄の一角として注目しておきたい銘柄と言える。兵機海運は姫路、水島、神戸、大阪での鋼材一貫輸送に強みを持つ海運銘柄。中国・ロシア・韓国へ外航海運も手掛けている。こちらも、もし日本と北朝鮮との貿易が活発化するとすれば恩恵を受ける可能性のある銘柄として注目される。
なお、兵機海運は時価総額規模がかなり小粒な銘柄。人気化した際には火柱急騰しやすい銘柄と言えるだろう。兵機海運も北朝鮮関連銘柄の本命株として注目だ。
本命株 リンコーコーポレーション
時価総額:5,289百万円
PER:(連) 14.68倍
PBR:(連) 0.35倍
≪2018/06/18時点≫
リンコーコーポレーションはロシア関連銘柄としてもピックアップした銘柄だ。リンコーコーポレーションは新潟が地盤で新潟港を軸に港湾運送を手掛ける企業で、中国や台湾、韓国、ロシア、東南アジアなどと貿易業務を行っている。
こちらも北朝鮮関連銘柄として注目だ。リンコーコーポレーションも時価総額規模は小粒。一昔前にロシア関連銘柄として物色された時にも大きく株価が上がったことがあるが、やはり小粒銘柄なので人気化した際にはかなり荒い値動きをする点は魅力的だ。北朝鮮関連株として過信し過ぎは禁物だが、面白い銘柄と言えるかもしれない。
出遅れ株 エーアイテイー
時価総額:23,113百万円
PER:(連) 19.44倍
PBR:(連) 4.01倍
≪2018/06/18時点≫
エーアイテイーも北朝鮮関連銘柄として注目すべき銘柄と言えそうだ。エーアイテイーは関西発祥の海運関連銘柄で、日中間の海上輸送で衣料品や日用雑貨などの輸入に強みをもつ。北朝鮮と縁のある中国と物流実績をもつということで、こちらも関連株として注目される可能性がありそうだ。
エーアイテイーはその他の北朝鮮関連の海運銘柄と比べるとやや時価総額規模が大きいが、値動きが重いというほどではないだろう。引き続き注目である。
本命株 東海運
時価総額:11,222百万円
PER:(連) 25.82倍
PBR:(連) 0.71倍
≪2018/06/18時点≫
東海運は太平洋セメント系の海運企業。アジア船ターミナル業務が柱で、ロシアへの国際輸送が強みの企業だ。こちらも北朝鮮と交流があるロシアと物流実績のある海運関連の小粒銘柄ということで、北朝鮮関連銘柄として注目される。
こちらも時価総額規模はそこそこ小粒なので、人気化すれば値動きは面白そうだ。現時点でPBRが1倍以下な点もポイントだ。
出遅れ株 大運
時価総額:2,616百万円
PER:(単) 17.41倍
PBR:(単) 1.01倍
≪2018/06/18時点≫
大運も小粒な海運関連銘柄で中国に拠点アリということで北朝鮮関連銘柄として注目される可能性があるかもしれない。大運は時価総額規模がかなり小粒なので、北朝鮮関連銘柄として人気化すれば、こちらも値動きは面白そうだ。
出遅れ株・思惑株 太平洋セメント
時価総額:516,190百万円
PER:(連) 11.96倍
PBR:(連) 1.27倍
≪2018/06/18時点≫
太平洋セメントといえば、インフラ関連銘柄だ。もしも将来的に日本と北朝鮮との国交が正常化し、貿易なども活発になれば、北朝鮮のインフラ整備に協力する可能性もあるか!?まぁたぶんそこまではいかないと思うが、一応思惑株としてインフラ関連株にも注目しておくのもアリかもしれない。
ただ太平洋セメントはちょっと時価総額規模大きめなので値動きは少し緩やかになりそうだ。
北朝鮮関連銘柄 まとめ
個人的にはハッキリ言って北朝鮮と日本の国交正常化はかなり難しいと思っている。北朝鮮はこれまでも国家間の約束を何度も何度も破ってきているからだ。
今後も「完全な非核化」というのも難しいとさえ思っているので、北朝鮮との貿易活発化というのもおそらくは実現はしないように思う。
だが、株というのは可能性が芽生えた時点で動いてしまうもの。短期的な利幅取りならば面白いかもしれないが、長期的な目線で北朝鮮関連銘柄に取り組むのは少し考えものだ。北朝鮮関連銘柄は注意しつつ監視すべきテーマ株と言えるだろう。
また、もし北朝鮮との関係が再び悪化した場合には、防衛関連銘柄が注目されるだろう。当サイトでは防衛関連銘柄 本命株・出遅れ株 一覧も別ページでまとめてあるので、そちらも併せてチェックしておくのがオススメだ。