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日本において近海物のクロマグロといえば高級魚の代名詞と言える。
当方も最近は大トロはちょっと油が多すぎて余り好みではないが、お寿司屋さんにいけば必ず赤身やヅケ、中トロを食べるな。ともあれ、マグロはかなり人気な寿司ネタだ。
このクロマグロ、今や日本だけでなく世界的に好まれて食されている大人気のお魚となっており、世界中での乱獲などによって長らく資源量の減少が懸念されている。
そこで注目されているのがクロマグロの養殖だ。今や、クロマグロの完全養殖に大手企業なども次々と参入しつつあるようだ。世界的にクロマグロは需要が増えていることももあり、各企業ともにビジネスチャンスと見ているのだろう。
日本の株式市場においても養殖マグロ関連銘柄は無視できないテーマ株になりつつある。と、いうことでこのページでは養殖マグロ関連銘柄について、本命株・出遅れ株 一覧をわかりやすく詳しくまとめていく。
養殖マグロ関連銘柄とは
養殖マグロ関連銘柄とは、その名の通りクロマグロの養殖に関連する事業・サービスを手掛ける銘柄の総称である。
クロマグロの完全養殖には2002年に近畿大学の水産研究所が世界で初めて成功させている。
※完全養殖とは親も子も養殖魚によるもので、第一世代を除き天然資源に頼らない養殖のこと。
世界的に高い人気・需要を誇るクロマグロの天然資源に影響を与えない方法として「完全養殖」に急速に注目が集まっている。また、2014年には国際自然保護連合が太平洋クロマグロを絶滅危惧種として指定したことも、クロマグロの完全養殖を求める動きに拍車をかけていると言える。
今や、クロマグロは日本だけの人気魚介ではなく世界的に高い需要があり、養殖マグロを日本の輸出産業として確立できれば世界的にビジネスチャンスが拡がる格好だ。さらに政府は農林水産物・食品の輸出高を年間1兆円に増やす目標を掲げている。完全養殖のクロマグロもこの目標を達成するための有望な輸出生産物となる可能性があると言えるだろう。
養殖マグロのビジネスチャンスに目を付け、今ぞくぞくと大手企業が参入しつつある。株式市場の世界においても養殖マグロ関連銘柄は、無視できないテーマ株だ。
養殖マグロ関連銘柄 一覧
- 8015 豊田通商
- 1333 マルハニチロ
- 2768 双日
- 1301 極洋
- 7596 魚力
- 1332 日本水産
- 2282 日本ハム
- 2060 フィード・ワン
- 2286 林兼産業
- 3524 日東製網
- 6814 古野電気
- 8041 OUGホールディングス
- 8058 三菱商事
- 8267 イオン
- 9955 ヨンキュウ
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養殖マグロ関連銘柄 本命株・出遅れ株
それでは養殖マグロ関連銘柄のなかでも特に本命視されそうな銘柄をピックアップしていこう。出遅れ銘柄などもあれば追記していくつもりだ。なお、この項目は当方の主観を含む内容のため、参考までに願う。
本命株 豊田通商
時価総額:1,695,931百万円
PER:(連) 13.48倍
PBR:連) 1.45倍
≪2018/01/16時点≫
豊田通商といえばトヨタ系の総合商社だが、こちらも養殖マグロ事業に参入している養殖マグロ関連の中核銘柄だ。豊田通商の子会社「ツナドリーム五島」は、日本で初めてクロマグロの完全養殖に成功した近畿大学と業務提携し、2010年からクロマグロの完全養殖を開始している。すでに複数ヶ所の養殖場で「近代マグロ」のブランドで全国に出荷している。
豊田通商はまさに養殖マグロ関連銘柄の中核銘柄と言えるだろう。ただし、同社はトヨタ系の総合商社ということもあり、時価総額規模が大きく値動きは軽くない。取り組むとすれば中長期スタンスが前提になりそうだ。
本命株 マルハニチロ
時価総額:171,662百万円
PER:(連) 12.71倍
PBR:(連) 1.60倍
≪2018/01/16時点≫
水産最大手のマルハニチロも養殖マグロ関連の中核銘柄と言えるだろう。マルハニチロも養殖マグロ事業を手掛けており、鹿児島・三重・大分の各県を産地に「ブルークレスト」のブランドで完全養殖クロマグロを出荷している。
こちらも養殖マグロ関連銘柄の中核株といえるが、こちらも豊田通商と比べればやや時価総額規模は小さいものの値動きはそれほど軽くはない。こちらも中長期スタンスが前提となる銘柄と言えそうだ。
本命株 双日
時価総額:466,809百万円
PER:(連) 9.33倍
PBR:(連) 0.81倍
≪2018/01/16時点≫
総合商社の双日もクロマグロの養殖事業に参入する企業の一角。双日は2008年にクロマグロの養殖事業を手掛ける「双日ツナファーム」を設立している。この双日ツナファームは、NTTドコモと電通国際情報サービスとマグロ養殖事業における効率改善を目的にIoT・AIを活用した実証実験を開始している。
養殖マグロとIoT・AI技術の融合とは面白い。こちらも養殖マグロ関連の中核銘柄として注目したい。だが、双日も時価総額規模の小さい銘柄ではない。値動きは相応に重いので、取り組むスタンスは中長期がメインになるのではないだろうか。
本命株 日本水産
時価総額:185,271百万円
PER:(連) 9.24倍
PBR:(連) 1.42倍
≪2018/01/16時点≫
水産品冷食の大手、日本水産も養殖マグロ関連銘柄の一角だ。こちらもクロマグロの養殖事業を手掛けており、2017年冬より完全養殖本マグロ「喜鮪(きつな) 金ラベル」を出荷しているようだ。養殖マグロ関連銘柄の中核株として注目したい。
本命株 極洋
時価総額:47,046百万円
PER:(連) 16.75倍
PBR:(連) 1.72倍
≪2018/01/16時点≫
水産関連銘柄といえば極洋が思い浮かぶ人も多いのではないだろうか。極洋もクロマグロの養殖事業を手掛ける企業の一角。極洋は2007年に高知県に「キョクヨーマリンファーム」を設立し、クロマグロの養殖事業を開始している。極洋の完全養殖マグロは配合飼料のトップメーカー「フィード・ワン」との共同事業であることから、フィードワンにも同時に注目したい。
極洋もフィードワンも、養殖マグロ関連銘柄の中では、時価総額規模も小粒な方と言えるだろう。値動き妙味の観点から、本命視しても良いかもしれない。
本命株 ヨンキュウ
時価総額:17,630百万円
PER:(連) 15.96倍
PBR:(連) 0.71倍
≪2018/01/16時点≫
養殖業者への養殖用稚魚・飼料販売と鮮魚販売が2本柱のヨンキュウは養殖マグロ関連銘柄の本命株として注目したい。ヨンキュウはマグロ養殖も手掛けており、時価総額規模の小ささやPER、PBRの過熱感の無さから人気化すれば面白いのではないだろうか。
本命株・出遅れ株 魚力
時価総額:18,100百万円
PER:(連) 22.70倍
PBR:(連) 1.21倍
≪2018/01/16時点≫
鮮魚専門店を百貨店や駅ビル構内に展開する魚力も養殖マグロ関連銘柄の一角として注目したい。魚力はヨンキュウと資本業務提携し、養殖魚などの安定調達を図る企業。養殖マグロのヨンキュウと業務提携していることから、関連銘柄の一角とされる。
こちらも時価総額規模は小粒なほうと言える。値動き妙味の観点から注目だ。
養殖マグロ関連銘柄 まとめ
養殖マグロ関連銘柄は、それほど爆発的に株価を伸ばすテーマ株とはならないかもしれないが、日本の有望な水産輸出資源となる可能性を考えれば本命株・出遅れ株はしっかりと抑えておくのがベターだろう。