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2017年9月12日、米アップルの新製品発表会において新型のiPhoneが発表された。発表された新型iPhoneは3種類。既存モデルの正当進化であるiPhone8・iPhone8 Plusと、プレミアムモデルとなるiPhoneXだ。
このiPhoneXでは、従来の指紋認証機能を廃止し、新たな認証方法として「Face ID」と呼ばれる顔認証機能が搭載された。
以前から顔認証技術はライブコンサートや空港ゲートでの利用などで注目されてきた技術だが、米アップルの新型iPhoneに新たな機能として搭載されたことにより、今後様々な機器に搭載されていく可能性が高まったと言える。顔認証機能が今後のスマートフォンの認証形態のスタンダードとなるかもしれない。
また、2017年07月には法務省が羽田空港に帰国する日本人を対象に、2017年10月から顔認証技術による自動の『顔認証ゲート』を使い、審査手続きを簡素化すると発表している。
今後、顔認証技術の需要がさらに高まるとすれば株式市場においても顔認証関連銘柄に注目だ。と、いうことでこのページでは顔認証関連銘柄について、本命株・出遅れ株 一覧をわかりやすくまとめて紹介していく。
顔認証関連銘柄とは
顔認証関連銘柄とは、その名の通り顔認証技術に関連する技術・製品・サービスなどを手掛ける銘柄の総称である。
顔認証とは人間の顔を用いて個人を識別するバイオメトリクス認証技術(生体認証技術)の一つである。
指紋認証では「触れるだけ」で認証できるため、ストレスフリーな生体認証であったが、顔認証は触れることすらしないで「ただみるだけ」で認証できる。指紋認証を超える非常に自然な認証方法である。
顔認証技術の問題点としては、「写真」や精工に作られた「マスク」などでも認証されてしまう点であったが、iPhoneXに搭載された顔認証「Face ID」ではそれらの問題点もクリアしている模様。さらに双子でも識別することができるということなので、認証精度は非常に高いと言えそうだ。
顔認証技術の市場規模
顔認証技術の市場規模は2016年段階で33億ドルと推計されていたようだが、今後はますます市場規模を拡大する見込み。あるレポートでは2021年時点で顔認証技術の市場規模は68億ドルにも達するとの予測もあるようだ。
米アップルの新型スマホに顔認証技術が搭載されたことにより、今後顔認証技術がスマホやタブレット、ノートパソコンなどのデジタルデバイスの生体認証のスタンダードになる可能性もある。
顔認証関連銘柄にとっては、今後も成長の余地があると言えるだろう。
顔認証関連銘柄 一覧
- 6675 サクサホールディングス 顔認証技術 成田・羽田での顔認証実証実験に参加
- 6627 テラプローブ 世界最小顔認証モジュール「TeraFacesモジュール」
- 3653 モルフォ 顔検出・補正技術「FaceSolid」
- 6457 グローリー 顔認証システム 「変なホテル」のカギとして採用実績
- 6701 NEC 世界最高レベルの顔認証技術「NeoFace」
- 6430 ダイコク電機 顔認証システム
- 6645 オムロン 顔認識できる画像センシング技術「OKAO Vision」
- 6945 富士通フロンテック バイオメトリクス認証技術
- 7751 キヤノン 顔認識技術
- 9735 セコム ウォークスルー顔認証システム
- 6662 ユビテック 生体認証モジュール
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顔認証関連銘柄 本命株・出遅れ株
それでは顔認証関連銘柄のなかでも特に本命視されそうな銘柄をピックアップしていこう。出遅れ銘柄などもあれば追記していくつもりだ。なお、この項目は当方の主観を含む内容のため、参考までに願う。
本命株? サクサホールディングス
時価総額:12,802百万円
PER:(連) 47.90倍
PBR:(連) 0.53倍
≪2017/09/14時点≫
日本株で顔認証関連銘柄の代表格といえばサクサホールディングスではないだろうか。サクサホールディングスは情報通信・セキュリティ機器などを手掛ける企業。もちろん、顔認証技術も手掛けている。
サクサホールディングスは2014年に法務省が実施した成田・羽田空港での顔認証技術に関する実証実験に参加したことで顔認証関連銘柄として注目された銘柄だ。先日2017年7月に、法務省『顔認証ゲート』を使い審査手続きを簡素化すると発表した時にもサクサHDは注目を集めた。
ただし気がかりなのは法務省が空港での顔認証ゲートを使用すると発表した際に、サクサは「15年の実証実験参加から技術的な進展がない。空港の顔認証ゲート導入が当社の業績に影響する可能性は低い」と発表している点。
「もっと頑張れよ!」と怒鳴りつけたくもなる発表だが、素直にこう発表するのもある意味凄い。この発表で、顔認証関連銘柄としての位置付けは少し弱まった気がする。本命株と言えるかどうかは微妙なところかもしれないが、顔認証関連銘柄として知名度はある銘柄なのではないだろうか。
サクサは時価総額の規模も大きくなく値動きは軽い銘柄。もし今後、顔認証関連の好材料が出れば面白い銘柄かもしれない。
本命株 モルフォ
時価総額:23,644百万円
PER:(連) 36.22倍
PBR:(連) 5.46倍
≪2017/09/14時点≫
画像処理技術に特化した企業モルフォも顔認証関連銘柄の一角でもある。モルフォは「FaceSolid」という顔検出・補正技術を持つ組み込みソフトウェアを手掛けている。「FaceSolid」は顔の大小の変化、逆光などの環境下でも高い検出率を有する。さらに笑顔のレベル判定や、瞬き判定なども検出できるという。正確には「顔認証技術」とは少し異なるかもしれないが、顔認証技術に通じる技術と言えるだろう。
モルフォの時価総額規模は小粒ではないものの、値動きが重いほどでもない。顔認証関連銘柄の一角として面白い銘柄と言えるだろう。
本命株 テラプローブ
時価総額:11,232百万円
PER:---倍
PBR:(連) 0.51倍
≪2017/09/14時点≫
テラプローブは半導体のテスト工程などを受託する企業だが、顔認証関連銘柄の一角としても注目だ。テラプローブは2015年2月に世界最小の顔認証モジュール「TeraFacesモジュール」の販売を発表している。まさに顔認証関連銘柄といえる内容だ。今後、顔認証技術の需要が高まればテラプローブには追い風と言えるだろう。
テラプローブの時価総額規模はまぁ小粒なほうと言えるだろう。値動き妙味の観点でも面白い。顔認証関連銘柄の一角として注目したい。
本命株 グローリー
時価総額:268,375百万円
PER:(連) 19.23倍
PBR:(連) 1.33倍
≪2017/09/14時点≫
パチンコ店向けの硬貨・紙幣処理機を手掛けるグローリーも顔認証関連銘柄の一角として注目だ。
グローリーは顔認証システムを手掛けている。「どうせパチンコ店向けの顔認証システムだろう」と思いがちだが、同社の顔認証技術はかなりハイレベルなようで、ハウステンボスの「変なホテル」の全室に採用された実績もある。変なホテルでは顔が「カギ」になる。ホテルのセキュリティどころか「カギ」に採用されるくらいなのでハイレベルの顔認証技術を持っていることは間違いない。
顔認証関連銘柄の本命株として注目したいが、グローリーは時価総額の規模が少し大きめで値動きが軽くないので、その点は少し面白みに欠ける。短期スタンスというよりは中期~長期スタンスで腰を据えて取り組むべき銘柄と言えるかもしれない。
出遅れ株 ダイコク電機
時価総額:24,852百万円
PER:(連) 31.06倍
PBR:(連) 0.88倍
≪2017/09/14時点≫
グローリーと同じくパチンコ関連の事業を手掛けるダイコク電機も顔認証関連銘柄として注目だ。
ダイコク電機はパチンコ店向けの「ホールコンピュータシステム」を手掛ける企業で顔認証技術も有している。ホールコンピュータに顔認証システムを融合させているようで、こちらも隠れた顔認証関連銘柄といえそうだ。
ダイコク電機の時価総額は、グローリーよりもケタ一つ少ない。値動き妙味の観点ではこちらの方が面白みはありそうだ。
出遅れ株? ユビテック
時価総額:6,428百万円
PER:(連) 72.19倍
PBR:(連) 2.05倍
≪2017/09/14時点≫
ユビテックも顔認証関連銘柄として注目すべきかもしれない。ユビテックは「顔認証」とは言及していないようだが、バイオメトリクス認証モジュール(生体認証モジュール)を手掛けている銘柄。もしかすると、今後顔認証技術に関するIRなどが出てくるかもしれない。今後に期待したい銘柄だ。
ちなみにユビテックは時価総額の規模も小粒。値動きも軽い。人気化すれば面白い銘柄と言えるだろう。
本命株 NEC
時価総額:765,791百万円
PER:(連) 25.48倍
PBR:(連) 0.90倍
≪2017/09/14時点≫
言わずとしれた大企業NECは40年以上に渡り生体認証技術を研究開発しているパイオニア的存在。もちろん、顔認証技術に注力している顔認証関連銘柄だ。
NECは顔認証システム「NeoFace」シリーズを手掛けている。「NeoFace」は世界ナンバーワンの精度・速度を誇る顔認証製品と謳っている。精度も速度もNo.1って凄いな。
NECは顔認証だけでなく、指紋認証・虹彩認証・声紋認証などなどさまざまな生体認証技術を研究しているので、顔認証関連銘柄というよりも生体認証関連銘柄と呼ぶのが適当かもしれない。
数ある生体認証のなかでも指紋認証・顔認証技術では世界最高レベルの技術力とのこと。
ただ、NECは時価総額の規模も大きめなので、値動き妙味という面では少し面白みに欠けるかもしれない。
出遅れ株? キヤノン
時価総額:5,045,627百万円
PER:(連) 18.75倍
PBR:(連) 1.47倍
≪2017/09/14時点≫
こちらも言わずと知れた大企業キャノン。キャノンも顔認証関連銘柄の一角と言えるかもしれない。キャノンは2016年11月にNECと顔認証が可能な映像管理システムを開発している。それにキャノンといえばカメラが有名だが、カメラにも顔認識技術が搭載されている。これらの点から、キャノンも顔認証関連銘柄として注目すべきか。
ただしキャノンも大企業。時価総額の規模はバカでかく値動きも重い部類の銘柄だ。短期スタンスで取り組むべき銘柄とは言え無さそうだ。
顔認証関連銘柄 まとめ
これまでもバイオメトリクス技術の一つとして顔認証技術は注目されていたが、米アップルのiPhoneXに顔認証技術が搭載されたことによって、今後さらに注目度は上がる可能性がある。顔認証関連銘柄は今後も注目されるテーマ株となるかもしれないので、本命株・出遅れ株 一覧はしっかりと抑えておくべきだ。
なお、顔認証関連銘柄の近縁テーマである虹彩認証関連銘柄も併せてチェックしておくべきだ。