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【2017年08月02日(水)投稿】
最近の夏は、異常に暑い気がするな。
特に都市部の暑さはヒートアイランド現象の影響もあってか物凄い気がする。
ヒートアイランド現象=都市部はアスファルトやコンクルートが草地・森林・水田などよりも多くある。アスファルトやコンクリートは土の地面に比べ、日射による熱の蓄積が多く、地表面から大気へ与えられる熱が多くなるため、気温の上昇が大きくなる。これをヒートアイランド現象と呼ぶ。
東京都では2020年の夏真っ盛りの時期に行われる東京オリンピック・パラリンピックに向けて、街中での暑さ対策に取り組むようだ。
2020年までに東京オリンピックの競技会場がある6地区を選び区市や民間企業に整備費用を補助し体感温度を下げるクールエリアをつくるとしている。
これは東京オリンピックの選手だけでなく観客らの熱中症予防の意味も含んでいる。
このクールエリアの一貫として注目されているのが「遮熱性舗装」である。東京オリンピックへ向けクールエリアを作るということは国策とも取れる。
と、いうことでこのページでは遮熱性舗装(クールエリア)関連銘柄について、本命・出遅れ 一覧をわかりやすくまとめて紹介していく。
遮熱性舗装(クールエリア)関連銘柄とは
遮熱性舗装(クールエリア)関連銘柄とは、その名の通り遮熱性舗装の工事・技術などを手掛ける銘柄の総称である。
遮熱性舗装とは、ヒートアイランド対策を道路の舗装面からアプローチした工法である。舗装表面に赤外線を反射させる遮熱性重視を塗布したり、遮熱モルタルを充填することにより、一般的なアスファルト舗装に比べて、昼間の路面温度を10℃以上低減することができ、また夜間も舗装からの放熱量を減らすことができる舗装のことである。
東京都はヒートアイランド対策として遮熱性舗装を東京オリンピックまでに一部の地区に整備するとしており、遮熱性舗装関連銘柄に注目が集まりつつある。
なお、遮熱性舗装関連銘柄は、別名「ヒートアイランド対策関連銘柄」や「クールエリア関連銘柄」「クールスポット関連銘柄」などとも呼ばれる場合がある。一応、覚えておこう。
遮熱性舗装(クールエリア)関連銘柄 一覧
- 1807 佐藤渡辺 遮熱性アスファルト舗装「ヒートカット」
- 1881 NIPPO 遮熱性舗装「パーフェクトクール」
- 1776 三井住建道路 遮熱性舗装「サンクールR」
- 1898 世紀東急工業 遮熱性舗装「アーバンクール」
- 5279 日本興業 遮熱性舗装ブロック「ランドサーマス」
- 1896 大林道路(大林組) 遮熱性舗装「IRガード」
- 1883 前田道路 遮熱性舗装「ヒートオフペイブ」
- 1882 東亜道路工業 遮熱性舗装「ヒートシールド」
- 1884 日本道路 遮熱性舗装「シャットファルト」
- 4611 大日本塗料 遮熱塗料「エコクールシリーズ」
遮熱性舗装(クールエリア)関連銘柄 本命・出遅れ
それでは遮熱性舗装関連銘柄のなかでも、特に本命視されそうな銘柄をピックアップしていこう。出遅れ銘柄などもあれば追記していくつもりだ。なお、この項目は当方の主観を含む内容のため、参考までに願う。
遮熱性舗装(クールエリア)関連銘柄 本命 佐藤渡辺
時価総額:8,692百万円
PER:(連) 5.79倍
PBR:(連) 0.64倍
≪2017/08/02時点≫
佐藤渡辺は遮熱性舗装(クールエリア)関連銘柄のなかでも本命視したい一角と言えるだろう。佐藤渡辺は旧渡辺組と旧佐藤道路が合併した会社で道路舗装工事の中堅企業。佐藤渡辺は遮熱性アスファルト舗装「ヒートカット」を手掛けている。
ヒートカットは都市部のヒートアイランド現象対策として、車道や歩道部のアスファルト舗装表面に遮熱性効果に優れた特殊な塗料を塗布し、温度上昇を抑制させる舗装。
佐藤渡辺は遮熱性舗装(クールアイランド)関連銘柄のなかでも時価総額の小さい部類であり、値動きは軽い方と言える。またPER、PBRともに低く割高感もないように思う。遮熱性舗装関連銘柄の本命株として注目したい。
また佐藤渡辺は東亜道路工業と技術情報の交換などを実施している企業。佐藤渡辺と同様に東亜道路工業にも注目したい。
遮熱性舗装(クールエリア)関連銘柄 本命 東亜道路工業
時価総額:24,012百万円
PER:(連) 6.86倍
PBR:(連) 0.63倍
≪2017/08/02時点≫
東亜道路工業も遮熱性舗装(クールエリア)関連銘柄の一角として注目したい。東亜道路工業も社名の通り、道路舗装などを手掛ける企業で、佐藤渡辺と技術情報交換をするなど関連が深い。また、東亜道路工業は佐藤渡辺に出資(保有7%強)している。
東亜道路工業は遮熱性舗装「ヒートシールド」を手掛けており、こちらもアスファルト舗装の路面上に遮熱性塗料を散布する工法だ。こちらも遮熱性舗装(クールエリア)関連銘柄の一角として注目したい本命株といえる。
東亜道路工業は時価総額の規模は佐藤渡辺に比べると大きい。PER、PBRは割安感も感じるが、値動きは佐藤渡辺よりも緩やかになりそうか。
遮熱性舗装(クールエリア)関連銘柄 本命 三井住建道路
時価総額:5,548百万円
PER:(連) 6.73倍
PBR:(連) 0.61倍
≪2017/08/02時点≫
三井住建道路は遮熱性舗装「サンクールR」を手掛けている銘柄で遮熱性舗装(クールエリア)関連銘柄で本命視したい一角だ。三井住建道路は道路工事などの中堅で、三井住友グループ関連工事が強みの企業。
三井住建道路は時価総額の規模が小粒。PER、PBRともに割安に思える水準。値動き妙味の観点でも注目したい本命株と言えそうだ。
遮熱性舗装(クールエリア)関連銘柄 本命 日本興業
時価総額:2,957百万円
PER:(連) 18.63倍
PBR:(連) 0.45倍
≪2017/08/02時点≫
日本興業も遮熱性舗装(クールエリア)関連銘柄の本命株と言えそうだ。日本興業は遮熱性舗装ブロック「ランドサーマス」を手掛ける銘柄。ランドサーマスはブロックのような形状をしているため、アスファルトのような路面よりは「歩道部」や「公園」などに利用されるのではないだろうか。
日本興業の時価総額は非常に小さく値動き妙味の観点で本命視したい銘柄といえる。PBRも割安感あり。
遮熱性舗装(クールエリア)関連銘柄 本命 NIPPO
時価総額:269,609百万円
PER:(連) 11.44倍
PBR:(連) 0.93倍
≪2017/08/02時点≫
NIPPOも遮熱性舗装(クールエリア)関連銘柄の一角として注目だ。JXTGホールディングス系の舗装大手企業。NIPPOは遮熱性舗装「パーフェクトクール」を手掛けている。
遮熱性舗装関連銘柄ではあるが、NIPPOは時価総額の規模が少し大きいので短期的スタンスよりはどっしりと腰を据えて取り組むべき銘柄と言えるかもしれない。
遮熱性舗装(クールエリア)関連銘柄 本命 世紀東急工業
時価総額:24,168百万円
PER:(連) 4.73倍
PBR:(連) 0.93倍
≪2017/08/02時点≫
世紀東急工業も遮熱性舗装(クールエリア)関連銘柄として注目したい銘柄。世紀東急工業は東急系で道路舗装大手の一角。
世紀東急工業では遮熱性舗装「アーバンクール」を手掛けている。アーバンクールは遮熱性特殊塗料を舗装体表面に塗布することにより、通常のアスファルト舗装よりも多く反射する事ができる特殊舗装技術。
世紀東急工業も遮熱性舗装関連銘柄のど真ん中事業を手掛ける銘柄と言えそうだ。時価総額の規模も小粒とはいえないかもしれないが、そこそこ値動きはありそうな感じだ。PER、PBRともに割安感もあるし今後の推移にも注目したい。
遮熱性舗装(クールエリア)関連銘柄 本命 日本道路
時価総額:61,010百万円
PER:(連) 12.21倍
PBR:(連) 0.71倍
≪2017/08/02時点≫
日本道路は清水建設系の道路舗装大手企業。地方自治体・官庁工事でも実績のある企業だ。日本道路は遮熱性舗装の「シャットファルト」を手掛けている銘柄。
こちらも遮熱性舗装関連銘柄ど真ん中の技術をもつ銘柄といえる。ただ日本道路は時価総額の規模がそこまで小粒ではないので、値動き妙味ではやや面白みに欠けるかもしれない。
遮熱性舗装(クールエリア)関連銘柄 本命 大日本塗料
時価総額:46,200百万円
PER:(連) 10.52倍
PBR:(連) 1.33倍
≪2017/08/02時点≫
塗料国内4位の大日本塗料は、遮熱性舗装というよりか"遮熱性塗料関連銘柄"というべきか。
大日本塗料は遮熱塗料「エコクールシリーズ」を手掛けており、これは民間のマンションや一般家屋などに塗布しヒートアイランド現象を低減化する効果のあるもののようだ。
こちらは遮熱性舗装ではないものの、遮熱性の塗料を手掛ける銘柄としては中核を担う存在のため紹介。
遮熱性舗装(クールエリア)関連銘柄 まとめ
遮熱性舗装は都市部のヒートアイランド対策に有効であり、ひとまずは東京オリンピックの開催までを目安として一部の地区で整備されていくとされている。だが、ヒートアイランド現象の対策は東京オリンピック後も続くだろう。
東京オリンピックの際に、遮熱性舗装が注目されればその他の都市部でも需要が拡大する可能性はあり得るだろう。今後も定期的に注目されるテーマ株となるかもしれないので、本命株・出遅れ株に関してはしっかり把握しておくことが肝要だ。