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最近、新たなテーマ株としてIT農業関連銘柄が注目されているようだ。
ここ最近、IPOで上場した農業総合研究所やセラクなどがIT農業関連銘柄として、関連銘柄をけん引している印象だ。
さて「ところでIT農業ってなに?」って人も多いと思うので、軽く説明しよう。
IT農業とは
IT農業とは、言葉の通り農業にITのテクノロジーを取り入れることだ。
TPP≪環太平洋パートナーシップ≫が2015年の秋に大筋合意となったことにより、日本の農家や酪農家は大きな打撃を受ける可能性がある。海外の安い農産物との価格競争を余儀なくされるからだ。
もちろん国産の農産物には≪安心・安全≫というメリットがあるが、国内に安い外国産がたくさん入ってくれば値下げは免れないかもな。
つまり、これまで関税によって守られてきた国産の農産物はTPPによって値下げ競争に巻き込まれるってことだ。日本の農業が世界を相手に戦っていくためにはこれまで以上の効率化が必要不可欠。
そこで農業の効率化を図るべくITのテクノロジーを取りこもうってのがIT農業の考え方だ。
現に、安部政権は「『守る農業』から『攻めの農業』に転換し、意欲ある生産者が安心して再生産に取り組める、若い人が夢を持てるものにしていく。」と述べている。
安部政権の唱える「攻めの農業」とはつまり農業のIT化。IT農業はTPPに深く関わるテーマで、広義では国策関連銘柄とも言えるかもしれない。
と、いうことで具体的にIT農業関連銘柄として注目されている銘柄を見てみよう。
IT農業関連銘柄 3541 農業総合研究所
農業総合研究所は2016/06/16にマザーズ市場に上場したばかりのIPO銘柄だ。上場時の公募売り出し規模が小さく需給妙味が強かったことで人気化して一気に株価を上げた。さらにここは「農業×ITベンチャー企業」を標榜したドンピシャのIT農業関連銘柄ということで、ビジネスモデルの面でも注目された格好だ。
IT農業関連銘柄を注目させた立役者といえば、この銘柄かもしれないな。
IT農業関連銘柄 6199 セラク
セラクも2016/07/01にマザーズ市場に上場したばかりのIPO銘柄だ。公開価格1500円に対して急激に株価を上げている。
セラクはインターネットを通じた、ITインフラ、ウエブマーケティングコミュニケーション、スマートソリューションの3つのソリューションを提供している会社で、施設農家向けの室内環境遠隔モニタリングシステム「みどりクラウド」を手掛けていることからIT農業関連銘柄としても注目を集めている。
セラクの上場直後の急騰は、資金の逃げ場として直近IPOが物色されたということもあるが、直近で同じくIT農業関連銘柄の農業総合研究所が急騰していたため、同様の推移を辿っているということもありそうだ。
IT農業関連銘柄というテーマ株としての期待度は高い。注目の銘柄だ。
IT農業関連銘柄 7985 ネポン
ネポンもIT農業関連銘柄の一角だ。ネポンは施設園芸用温風暖房機など熱機器が主力の企業で、農業のIT化にも力を入れている。ハウス栽培などで栽培に適した環境にするために必要なデータを測定することで、「ハウスのデータを可視化」できる農業クラウドサービス「アグリネット」を展開。
ネポンもIT農業関連銘柄にドンピシャといえるだろう。
IT農業関連銘柄 7991 マミヤ・オーピー
前にも紹介したかもしれないが、マミヤ・オーピーは無人芝刈り機などの無人農機を開発。これも実際に普及すれば農業の効率化に一役買うものになるかもしれない。07/06時点ではまったく動意づいていないが、この先どうなるか?