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3Dプリンター関連銘柄といえばおもに2013年~2014年ごろに注目されたテーマ株だが、最近再び注目を浴びつつあるようだ。特に3Dプリンターのなかでも、細胞を使って人間の臓器などの立体的組織を作る「バイオ3Dプリンター」の実用化が近付いてきており、株式市場においても熱い視線を集めている。
バイオ3Dプリンターは再生医療の一貫として人工的に人体の臓器や組織を作ることができるもので、近い将来には「臓器移植」というものが必要なくなる可能性もある。再生医療の未来を丸ごと変えてしまう可能性すらもつ期待の技術だ。
当サイトではすでに3Dプリンター関連銘柄について、本命株・出遅れ株 一覧をまとめているが、このページでは改めてバイオ3Dプリンター関連銘柄にスポットライトを当てて本命株・出遅れ株 一覧を特集していきたい。
目次[非表示]
バイオ3Dプリンター関連銘柄とは
バイオ3Dプリンター関連銘柄とは、その名の通り人体の臓器や組織などを3Dプリンターで作りだす「バイオ3Dプリンター」に関連する銘柄の総称である。
バイオ3Dプリンターも広義では「3Dプリンター」の一種といえるだろう。つまりバイオ3Dプリンター関連銘柄も広義では、3Dプリンター関連銘柄に含まれる。ただ、バイオ3Dプリンター関連銘柄は再生医療の分野で特に大きな注目を浴びているテーマ株であることから、別ページを設けてまとめさせて頂いた次第である。
なお、当サイトでは3Dプリンター関連銘柄についてもまとめているのでそちらも併せてチェックしておくことをオススメする。
3Dプリンター関連銘柄 本命株・出遅れ株 一覧 まとめはコチラ≫
バイオ3Dプリンターとは
バイオ3Dプリンターとは、生体材料である「バイオインク」と呼ばれるものを積層し造形することで生体に近い立体的な組織や臓器を形成する装置のことである。
現在、バイオ3Dプリンターでは新薬の安全性評価などで段階的に使われている実績があるが、今後は人工的に臓器を作ることが期待されている。
バイオ3Dプリンター関連銘柄 一覧
- 7752 リコー バイオ3Dプリンターを開発
- 6340 澁谷工業 サイフューズとバイオ3Dプリンターを共同開発
- 4901 富士フイルムHD サイフューズに出資
- 7779 CYBERDYNE サイフューズに出資
- 6869 シスメックス サイフューズのバイオプリンタを販売
- 4185 JSR カナダのバイオ3Dプリンターベンチャーと協業
- 3386 コスモ・バイオ 米バイオ3Dプリンターベンチャーと提携
- 4240 クラスターテクノロジー 3Dプリンタ関連 バイオプリンタにも応用か?!
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バイオ3Dプリンター関連銘柄 本命株・出遅れ株
それではバイオ3Dプリンター関連銘柄のなかでも特に本命視されそうな銘柄をピックアップしていこう。出遅れ銘柄などもあれば追記していくつもりだ。なお、この項目は当方の主観を含む内容のため、参考までに願う。
本命株 澁谷工業
時価総額:81,128百万円
PER:(連) 11.61倍
PBR:(連) 1.25倍
≪2019/09/13時点≫
バイオ3Dプリンター関連銘柄として真っ先に本命株としてピックアップしたいのは澁谷工業だろう。
澁谷工業は立体組織の再生技術の実用化を目指す「サイフューズ」と組んでバイオ3Dプリンター「レジェノバ(regenova)」を共同開発している点に注目だ。
澁谷工業とサイフューズが開発したバイオプリンターでは、脂肪由来幹細胞を大量培養して「スフェロイド」という細胞の塊を製造する。これをくし状の足場に差し込んで立体的な組織や臓器を作り上げるという技術を採用している。バイオプリンターは通常、細胞の足場となる材料を使うものだが、このバイオプリンターでは足場材を使わないことで組織に悪影響をもたらす可能性を排除している。
澁谷工業は時価総額規模も小さい方ではないが、中期スタンスくらいならば妙味があるレベルといえるだろう。当方は澁谷工業をバイオ3Dプリンター関連銘柄の本命株として注目する。
ちなみにバイオ3Dプリンター関連としては非上場ながら、この「サイフューズ」という会社は注目。サイフューズには富士フイルムホールディングス、CYBERDYNE が出資しているため、この2社も間接的なバイオ3Dプリンター関連銘柄として注目だ。
本命株 シスメックス
時価総額:1,515,949百万円
PER:(連) 36.02倍
PBR:(連) 5.82倍
≪2019/09/13時点≫
シスメックスもバイオ3Dプリンター関連銘柄の本命株として注目だ。シスメックスは検体検査機器・試薬で高シェアを誇り米国など世界的に展開している企業だ。
シスメックスはサイフューズと澁谷工業が共同開発した「レジェノバ」の小型化バージョン「スパイク」というバイオ3Dプリンターを販売している企業である。
ただしシスメックスは時価総額規模が大きいため値動きは軽くない。取り組むとすれば中期スタンス以上でどっしり腰を据えて取り組みたい銘柄だ。
本命株 リコー
時価総額:769,494百万円
PER:(連) 12.08倍
PBR:(連) 0.81倍
≪2019/09/13時点≫
複合機や商用印刷機など事務機器を手掛けるリコーもバイオ3Dプリンター関連銘柄の本命株として注目しておきたい。
リコーはインクジェットプリンターの技術を応用し、バイオ3Dプリンターを開発。リコーは2019年6月に米エリクサジェン・サイエンティフィック社との共同事業を発表している。
この共同事業ではエリクサジェンの細胞分化誘導技術とリコーのバイオプリンティング技術を組み合わせる目的のようだ。これにより
複数人のiPS細胞由来の細胞をワンチップ化した細胞チップを高効率に製造することが可能となる。この細胞チップによって新薬開発における効率アップが見込まれる。こちらも期待のバイオ3Dプリンター関連銘柄といえるだろう。
リコーも時価総額規模は大きいため、値動きはマイルドになりそうだ。取り組むとすれば中期スタンス以上が無難といえそうだ。
本命株 JSR
時価総額:409,288百万円
PER:(連) 12.82倍
PBR:(連) 1.00倍
≪2019/09/13時点≫
JSRは合成ゴムを手掛ける企業で自動車タイヤ用がメインだが、バイオ3Dプリンター関連銘柄として注目しておきたい銘柄だ。
JSRは2018年10月に、カナダのバイオ3Dプリンターベンチャー「アスペクト・バイオシステムズ」とヒト肝組織の開発に向けた新しい協業をスタートしている。アスペクト・バイオシステムズはバイオ3Dプリンター技術を活用し米ジョンソン・エンド・ジョンソン社とも共同研究を進めている企業だ。
JSRとの協業ではJSRの持つ組織工学や生体材料技術を活用し、安全性評価のために血管ネットワークを備えたヒト肝組織を開発するためとのこと。
JSRも時価総額規模は大きめだ。こちらも短期スタンスというより中期~長期スタンスが合っているだろう。
出遅れ株 コスモ・バイオ
時価総額:6,604百万円
PER:(連) 25.90倍
PBR:(連) 0.97倍
≪2019/09/13時点≫
バイオ関連銘柄として注目されるコスモバイオだが、バイオ3Dプリンター関連銘柄としても注目。コスモバイオは米国のバイオ3Dプリンターベンチャー「オルガノボ」が行う化合物評価で提携している。
コスモバイオはその他のバイオ3Dプリンター関連銘柄と比べて非常に時価総額規模が小さいため値動き的には面白そうだ。バイオ3Dプリンター関連銘柄のダークホースとして注目しておきたい。
本命株 クラスターテクノロジー
時価総額:2,283百万円
PER:(単) 81.50倍
PBR:(単) 1.82倍
≪2019/09/13時点≫
当方はクラスターテクノロジーをバイオ3Dプリンター関連銘柄の大本命株として注目している。
クラスターテクノロジーは、以前から「3Dプリンター関連銘柄」として注目されてきた銘柄だが、同社の技術はバイオ3Dプリンター関連でも応用されるのでは?との思惑がある。
クラスターテクノロジーは超微細インクジェットヘッド「Pulseinjector」を手掛けているが、こちらは吐出時に熱を発生させない特徴があるため細胞やタンパク質などの生体材料にも利用できるとみられている。つまりバイオ3Dプリンターでも技術を応用できるのではないか?とも見方が強いのだ。
クラスターテクノロジーはバイオ3Dプリンター関連銘柄としては、非常に時価総額規模の小さい小粒銘柄だ。値動き妙味の観点ではもっとも面白い銘柄といえそうだ。短期スタンスでも十分に妙味がある。値動きの面ではバイオ3Dプリンター関連銘柄の本命株といえるだろう。
10月19日(土)追記
大本命のクラスターテクノロジーが信用規制臨時措置解除から第二ラウンドか!?
時価総額:3,581百万円
PER:(単) 127.85倍
PBR:(単) 2.86倍
≪2019/10/19時点≫
バイオ3Dプリンター関連で本命銘柄としてあげていたクラスターテクノロジーは9月に入ってから大幅高となり、その後は信用規制が入った為、値を落とす動きとなった。だが信用取引の臨時措置解除となった事から再度急騰となって第二ランド突入か?という動きとなっている。クラスターテクノロジーはバイオ3Dプリンターで本命銘柄として記載したが、やはりここからの動きはまだまだ期待ができるだろう。
10月24日(金)追記
国内の大手商社との業務提携でバイオ3Dプリンターが世界進出か!
前回のバイオ3Dプリンタ関連の記事で、バイオ3Dプリンター関連としては非上場ながら、この「サイフューズ」という会社は注目と記載したのを覚えているだろうか?
つい先日の10月23日、非上場企業である株式会社サイフューズ(本社:東京都文京区、代表取締役:秋枝静香、以下「サイフューズ」)が、総合商社大手企業である丸紅(8002)と、サイフューズの新型バイオ3Dプリンタ「S-PIKE」のグローバル展開促進に向け、業務提携契約を締結した。
この「S-PIKE」がどのようなものなのかは割愛するが、ハッキリ言ってこの業務提携はバイオ3Dプリンター関連銘柄にとっては追い風は間違いないだろう
このサイフューズと丸紅の業務提携は10月22日付の日経新聞に掲載されたのだが、サイフューズは非上場企業である事から一般投資家はこの株を買う事はできないため、代わりにバイオ3Dプリンター関連銘柄が買われたのである。
その代わりに買われた銘柄というのが、以前の投稿記事でバイオ3Dプリンター関連銘柄の大本命として注目していると記載していた、クラスターテクノロジー(4240)だ。
クラスターテクノロジーは23日の寄付きから買いが殺到し窓を開けて急伸。その後はストップ高も付けている。他にもバイオ3Dプリンター関連銘柄の本命株と伝えていたJSR(4185)も同日、しっかり反応しているのが伺える。
残念ながらサイフューズのバイオプリンタを販売しているシスメックス(6869)、サイフューズに出資しているCYBERDYNE(7779)、富士フイルムHD(4901)、サイフューズとバイオ3Dプリンターを共同開発している澁谷工業(6340)の株価への反応は無かった。
だが、バイオ3Dプリンター関連が医療現場での標準装備となれば、市場規模の拡大は免れないだろう。それが世界進出し、世界標準ともなれば言わずもがなの相場が期待できるだろう。
個人投資家好みの「バイオ」そして「3Dプリンター」と、いいとこどりのバイオ3Dプリンター関連。ここからの動きは益々注目が必要だ。
バイオ3Dプリンター関連銘柄 まとめ
バイオ3Dプリンターの技術はすでに「新薬の安全性評価」に活用されているが、近い将来には人体の臓器や組織を人工的に作成することができるとも言われている。医療の分野を格段に発展させる可能性を持ったテーマである。
年末、そして2020年は「バイオ3Dプリンター」が実用化は本格的に始動していき、バイオ3Dプリンターで製造した軟骨や血管などの再生医療等製品の開発も進められていることを考えると、近い将来には人工の臓器を作ることが期待できる。
医学の進歩は凄まじい勢いがあるが、ダメになった臓器などを復活させれるという再生医療は今後ともテーマ株として期待されていくだろう。
息の長いテーマ株と成る可能性もあるため、バイオ3Dプリンター関連銘柄の本命株・出遅れ株 一覧はしっかり把握しておきたい。