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【2019年07月26日(金)投稿】
2019年の夏、大きな期待が寄せられている映画といえばやはり「天気の子」だろう。
天気の子は、新海誠監督による最新アニメ映画だ。新海誠監督といえば2016年に公開された「君の名は。」の大ヒットが記憶に新しい。「君の名は。」は当初、20億円程度の興行収入を目指していたが、これがなんと興行収入250億円を超え日本映画としては宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」に次ぐ興行収入ランキング第2位となる異例の大ヒットを飛ばした。世界での興行収入は3.55億ドルとなり、千と千尋(2.75億ドル)を超えるランキングトップに躍り出た。
新海誠監督は「君の名は。」の超大ヒットを経て、知名度を爆発的に上げた映画監督と言えるだろう。
そして「君の名は。」の公開から3年。いよいよ新海誠監督の次回作「天気の子」が2019年2019年07月19日より公開された。
「天気の子」は新海誠監督の最新作とあって、公開前から大きな期待が寄せられていたが滑り出しは上々のようだ。公開3日間の興行収入はおよそ16億4000万円に達したようで「君の名は。」を28%上回るスタートとなった。
株式市場では「君の名は。」の大ヒット時も、関連銘柄が物色されたが今回の「天気の子」でも関連銘柄が注目される可能性が十分ありそうだ。
と、いうことでこのページでは天気の子関連銘柄について本命株・出遅れ株 一覧を詳しくわかりやすくまとめておく。
天気の子関連銘柄とは
天気の子関連銘柄とは、2019年07月19日より日本全国で公開されている新海誠監督の最新映画「天気の子」に関連する銘柄の総称である。
新海誠監督の前回作「君の名は。」の大ヒット時には、配給会社の「東宝」をはじめとし、劇中に登場したカフェを手掛ける「グローバルダイニング」などが聖地巡礼によるビジネスチャンスを得る銘柄として大注目された。
今回も配給会社や聖地巡礼に関連する銘柄、またタイアップキャンペーンを手掛ける銘柄などが「天気の子関連銘柄」の中心となりそうだ。
天気の子関連銘柄 一覧
- 9602 東宝 「天気の子」配給会社
- 9468 KADOKAWA 「天気の子」製作委員会
- 9020 東日本旅客鉄道 子会社が「天気の子」製作委員会
- 2651 ローソン 子会社が「天気の子」製作委員会
- 8001 伊藤忠商事 コミックスウェーブフィルムを他数社と設立
- 9173 東海汽船 「天気の子」劇中で「さるびあ丸」(聖地巡礼関連株)
- 9633 東京テアトル 映画館で「天気の子」を放映
- 9601 松竹 映画館で「天気の子」を放映
- 3657 ポールトゥウィン 子会社が日本語字幕システム
- 7552 ハピネット 「天気の子」サウンドトラック販売
- 6632 JVCケンウッド 「天気の子」主題歌のRADWIMPS関連
- 9409 テレビ朝日HD 「天気の子」公開記念で新海誠監督作品を多数放送
天気の子関連銘柄 本命株・出遅れ株
それでは天気の子関連銘柄の中でも特に本命視されそうな銘柄をピックアップしていこう。出遅れ銘柄などもあれば今後追記するつもりだ。なお、この項目は当方の主観を含む内容のため、参考までに願う。
本命株 東宝
時価総額:803,210百万円
PER:(連) 24.24倍
PBR:(連) 2.13倍
≪2019/07/26時点≫
天気の子関連銘柄の大本命といえば、やはり配給会社の東宝だろう。東宝は映画の配給を手掛ける会社で「君の名は。」「天気の子」など新海誠監督作品の配給会社として有名だ。他にも「名探偵コナン」や「シン・ゴジラ」などの配給会社でもある。最近では「キングダム」がヒットしたことで業績的にも期待できそうだ。
天気の子関連銘柄としては間違いなく中核株であり本命株ともいえるが、これから狙うとすれば少し注意が必要だ。というのも、前回作「君の名は。」の大ヒットもあり、期待が大きすぎるという点が不安だからだ。このまま順調に興行収入を伸ばしていけばいいが「君の名は。は超えられない」となった場合は、むしろ株価が下がる可能性もありそうだ。
ちなみに東宝は時価総額規模もそこそこ大きめ。値動きもそんなに軽くはないので、短期的なスタンスにはあまり向いていないかもしれない。
本命株 東海汽船
時価総額:5,324百万円
PER:(連) 44.27倍
PBR:(連) 1.06倍
≪2019/07/26時点≫
当方が、天気の子関連銘柄として大本命として注目するのが東海汽船だ。東海汽船は伊豆七島の観光・生活航路を独占する企業で、大島でバス運行やホテル経営もしている。
天気の子関連として注目される理由は、ズバリ「聖地巡礼」のターゲットになりそうだだからだ。天気の子の劇中で主人公の少年が東京にやってくる際に利用しているのが東海汽船の大型客船「さるびあ丸」とされている。
「君の名は。」の大ヒットした時には劇中に登場したカフェを手掛ける「グローバルダイニング」がストップ高を記録したこともある。今回も東海汽船は大きなビジネスチャンスを獲得する可能性がありそうだ。
加えて、東海汽船は天気の子関連銘柄としては非常に時価総額が小さい小粒銘柄。短期資金が入れば火柱が立ちやすい点にも注目だ。当方は東海汽船を天気の子関連銘柄の本命株として注目するつもりだ。
本命株 伊藤忠商事
時価総額:3,316,381百万円
PER:(連) 6.37倍
PBR:(連) 1.08倍
≪2019/07/26時点≫
伊藤忠商事も天気の子関連銘柄として注目しておきたい。天気の子の製作委員会に「コミック・ウェーブ・フィルム」という会社があるが、この会社は元々、伊藤忠商事が他に複数社と協力し設立したもの。一応関連銘柄の一角として注目しておきたい。
とはいえ伊藤忠商事は時価総額規模がかなり大きいため、天気の子関連銘柄として大きく株価が動く可能性は少なそうだが。
本命株 東京テアトル
時価総額:10,882百万円
PER:(連) 208.60倍
PBR:(連) 0.76倍
≪2019/07/26時点≫
東京テアトルも天気の子関連銘柄として注目。東京テアトルは映画館事業を手掛けており、運営するテアトルシネマグループの映画館で「天気の子」を上映する。天気の子がヒットすれば東京テアトルにも恩恵がありそうだ。ただ、織り込み済みである可能性もあるので期待し過ぎは禁物。
本命株 松竹
時価総額:159,588百万円
PER:(連) 54.81倍
PBR:(連) 1.75倍
≪2019/07/26時点≫
松竹も天気の子関連銘柄として注目。松竹も映画館事業を手掛けており「天気の子」を放映する。新宿ピカデリーなどが有名だ。
天気の子では視覚障害者用音声ガイド、聴覚障害者用日本語字幕などバリアフリー上映も設けられており新宿ピカデリーなどで上映される。松竹も一応、天気の子関連銘柄として注目だが、東京テアトルに比べて時価総額が大きめなのでそこまで大幅な株価変動は見込めないかもしれない。
本命株 ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス
時価総額:43,914百万円
PER:(連) 21.32倍
PBR:(連) 3.42倍
≪2019/07/26時点≫
ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングスも天気の子関連銘柄の一角として注目しておきたい。ポールトゥウィンの子会社が前述の視覚障害者用音声ガイドや聴覚障害者用日本語字幕などを手掛けているのだ。
視覚障害者用音声ガイドはスマートフォンに専用アプリを入れておけば音声ガイド付きの映画が見られる。聴覚障害者用日本語字幕は字幕表示用の専用メガネ聞きにアプリをダウンロードして楽しめるようだ。こちらも天気の子関連銘柄の一角として注目だ。
本命株 ハピネット
時価総額:31,842百万円
PER:(連) 10.32倍
PBR:(連) 0.77倍
≪2019/07/26時点≫
ハピネットも天気の子関連銘柄の一角として注目。新海誠監督の作品といえば、やはり主題歌を歌う「RADWIMPS」も無視できない存在だ。
ハピネットはRADWIMPS(ラッドウィンプス)の最新作「天気の子」のサウンドトラックの販売を行っている。また今後は「天気の子」のDVDやブルーレイなどの販売にも期待だ。ハピネットも「天気の子」のヒットにより大きな恩恵を受ける可能性がある銘柄だ。
ハピネットは時価総額規模もそこまで大きくなく値動きも面白そうだ。引き続き注目しておきたい。
出遅れ株 JVCケンウッド
時価総額:40,180百万円
PER:(連) 10.04倍
PBR:(連) 0.65倍
≪2019/07/26時点≫
天気の子の主題歌を歌う「RADWIMPS(ラッドウィンプス)」はアメリカ音楽会社「ユニバーサルミュージック」の所属だが、日本におけるユニバーサル ミュージックの製造委託先はJVCケンウッドの子会社のJVCケンウッド・クリエイティブメディアとなる。と、いうことでこちらも天気の子関連銘柄の一角として注目。
出遅れ株 KADOKAWA
時価総額:99,532百万円
PER:(連) 23.37倍
PBR:(連) 0.88倍
≪2019/07/26時点≫
KADOKAWAも天気の子関連銘柄の一角として注目だ。KADOKAWAは「天気の子製作委員会」に名を連ねる企業であり「天気の子」公開に先駆け、新海誠監督の最新小説「小説 天気の子」を発売。こちらもビジネスチャンスは大きそうだ。
出遅れ株 東日本旅客鉄道
時価総額:3,822,040百万円
PER:(連) 12.68倍
PBR:(連) 1.24倍
≪2019/07/26時点≫
東日本旅客鉄道も天気の子関連銘柄として注目。東日本旅客鉄道は子会社のジェイアール東日本企画が「天気の子製作委員会」に名を連ねている。
出遅れ株 ローソン
時価総額:536,605百万円
PER:(連) 29.74倍
PBR:(連) 2.00倍
≪2019/07/26時点≫
ローソンも天気の子関連銘柄として注目。ローソンは子会社のローソンエンタテインメント画が「天気の子製作委員会」に名を連ねている。
天気の子関連銘柄 まとめ
一つの映画作品の関連銘柄である「天気の子関連銘柄」はテーマ株としては、息の短いものとなる可能性の方が高いだろう。また「君の名は。」の大ヒットがあるせいもあり、コレを超える超絶大ヒットとならない限り、織り込み済みとしてそこまでの急騰は見込めない可能性もある。
天気の子関連銘柄は期待し過ぎずに冷静に押し目を待つくらいのスタンスがちょうど良さそうだ。