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【2018年02月13日(火)投稿】
電子レシートというものをご存知だろうか?
電子レシートとは、従来の紙のレシートとは異なりスマホアプリなどで管理できる電子化された買い物レシートのことだ。
経済産業省と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は2018年02月13日より東京都町田市において「電子レシート」の標準データフォーマット化の実証実験を行うとしており、株式市場においても電子レシート関連銘柄に注目が集まりつつあるようだ。
このページでは電子レシート関連銘柄について本命株・出遅れ株 一覧をわかりやすく詳しくまとめていく。
電子レシート関連銘柄とは
電子レシート関連銘柄とは、その名の通り電子レシートに関連する製品・サービスを手掛ける銘柄の総称である。
まず電子レシートとはなにか?という点から説明しよう。電子レシートとは従来の紙のレシートとは異なり、スマホアプリによって電子化されたデータで管理することができる買い物レシートのことである。
従来の紙のレシートは捨てられることが多かったが、電子レシートの場合は消費者としても家計簿アプリなど、さまざまなアプリに簡単に流用することができ大きなメリットがある。そして、企業側にとっても電子レシートで管理されるデータは消費者行動を詳細に分析できるという大きなメリットがある。言わば、各個人の消費行動のビッグデータを簡単に取得することができるのだ。
だが、多くの場合で電子レシートのデータフォーマットは各事業者で異なるため、消費者が複数のお店で買い物をしたデータを統合することが難しく、これまでは企業にとっても消費者にとっても使いづらいものであった。この電子レシートのデータフォーマットの違いに対し、経済産業省とNEDOが共同で電子レシートの標準データフォーマットを整えるべく、東京都町田市で2018年02月13日より電子レシート標準仕様を検証する実証実験に入ったということだ。
電子レシートの標準フォーマットが策定されれば、これは非常に価値のあるものとなりそうだ。
消費者にとっては複数のお店で買い物をしても一つのスマホアプリで簡単にレシートデータを管理することができ家計簿アプリとの連携もできる。企業側にとっては各個人の正確な消費行動をビッグデータとして分析できる。企業側が電子レシートを分析し、新たな製品やサービスの開発に活かせる可能性がある。
今後、電子レシートが一般化していけば株式市場においても無視できない一つのテーマ株となる可能性がある。電子レシート関連銘柄の本命株・出遅れ株 一覧はしっかりと把握しておきたい。
電子レシート関連銘柄 一覧
- 6588 東芝テック 経産省・NEDOと連携し電子レシートの実証実験を受託
- 3784 ヴィンクス 経産省・NEDOの電子レシート実証実験にシステム協力
- 4287 ジャストプランニング 経産省・NEDOの電子レシート実証実験にシステム協力
- 4326 インテージHD 経産省・NEDOの電子レシート実証実験にシステム協力
- 6702 富士通 経産省・NEDOの電子レシート実証実験にシステム協力
- 9613 NTTデータ 子会社が経産省・NEDOの電子レシート実証実験にシステム協力
- 2760 東京エレクトロン 経産省・NEDOの電子レシート実証実験にクラウド/IoT分野で協力
- 8056 日本ユニシス 経産省・NEDOの電子レシート実証実験にクラウド/IoT分野で協力
- 3938 LINE 経産省・NEDOの電子レシート実証実験にスマホアプリ分野で協力
- 3994 マネーフォワード 経産省・NEDOの電子レシート実証実験にスマホアプリ分野で協力
- 7912 大日本印刷 経産省・NEDOの電子レシート実証実験にスマホアプリ分野で協力
- 3098 ココカラファイン 経産省・NEDOの電子レシート実証実験に店舗協力
- 3141 ウエルシアHD 経産省・NEDOの電子レシート実証実験に店舗協力
- 9946 ミニストップ 経産省・NEDOの電子レシート実証実験に店舗協力
- 7718 スター精密 電子レシートサービスを提供
- 8355 静岡銀行 スター精密と共同で静岡市内で電子レシートの実証実験
- 2352 エイジア 電子レシートメール送信サービス
- 2489 アドウェイズ 電子レシートシステムの「ログノート」に出資
- 4751 サイバーエージェント 電子レシートシステムの「ログノート」に出資
- 3622 ネットイヤーグループ 購買データ分析アプリケーション「シースリーバリュー」を運用
- 3906 ALBERT ビッグデータを活用した販売促進分析
- 3978 マクロミル 消費者購買履歴データ「QPR」
- 9466 アイドマMC 流通小売り領域に特化したマーケティング支援
- 3048 ビックカメラ すでに店舗に電子レシートを導入
- 7532 ドンキホーテHD すでに店舗に電子レシートを導入
電子レシート関連銘柄 本命株・出遅れ株
それでは電子レシート関連銘柄のなかでも特に本命視されそうな銘柄をピックアップしていこう。出遅れ銘柄などもあれば追記していくつもりだ。なお、この項目は当方の主観を含む内容のため、参考までに願う。
電子レシート関連銘柄 本命株 東芝テック
時価総額:176,633百万円
PER:(連) 18.71倍
PBR:(連) 2.35倍
≪2018/02/13時点≫
電子レシート関連銘柄の本命株は東芝テックだろう。東芝テックは電子レシートシステム「スマートレシート」を運営しており、経済産業省とNEDOによる電子レシートの標準データフォーマットを検証する実証実験を受託した企業である。つまりこの実証実験の委託事業者である。
今回の電子レシート実証実験では、東芝テックの電子レシートシステム「スマートレシート」をベースに標準データフォーマットやAPIを実装した電子レシートプラットフォームを使用している。
今回の電子レシート実証実験を経て、電子レシートの標準データフォーマットが策定されるとすれば、東芝テックの「スマートレシート」がベースになる可能性が高そうだ。まさに東芝テックは電子レシート関連銘柄の本命株と言えるだろう。
東芝テックは時価総額規模が大きいので短期的な値動き妙味ではやや面白みに欠けると言えそうだ。中長期スタンスでの取り組みが前提となるか。
電子レシート関連銘柄の中核銘柄として外せない銘柄なのでしっかりと把握しておこう。
電子レシート関連銘柄 本命株 ヴィンクス
時価総額:10,321百万円
PER:(連) 12.00倍
PBR:(連) 1.35倍
≪2018/02/13時点≫
ヴィンクスは小売・流通向けのPOSシステムと呼ばれる、いわゆるレジソフト開発を手掛ける企業だ。
こちらも電子レシート関連銘柄の一角として注目しておきたい。ヴィンクスは東芝テックが受託した、経産省・NEDOの電子レシートの標準策定実証実験にシステム協力として参画する企業の一つ。
ヴィンクスのPOSパッケージ「ANY-CUBE」の導入企業であるドラッグストアの「ココカラファイン」「ウエルシアHD」の町田市全域のドラッグストアで、電子レシート実証実験を行う。
ヴィンクスは時価総額規模も小粒で値動き妙味の観点からも面白い銘柄と言える。電子レシート関連銘柄の本命株として注目だ。
電子レシート関連銘柄 本命株 ジャストプランニング
時価総額:4,308百万円
PER:(連) 14.36倍
PBR:(連) 1.43倍
≪2018/02/13時点≫
ジャストプランニングは外食業界に特化した業務ソフト開発・運用などを手掛ける企業で、飲食店専用のPOS(レジ)システムなども手掛けている。こちらも電子レシート関連銘柄の一角として注目したい。
ジャストプランニングも東芝テックが受託した、経産省・NEDOの電子レシートの標準策定実証実験にシステム協力として参画する企業の一つだ。
ジャストプランニングも時価総額規模の小粒な銘柄。値動き妙味の観点ならば本命株としてみるのも面白いかもしれない。
電子レシート関連銘柄 本命株 インテージホールディングス
時価総額:46,875百万円
PER:(連) 16.05倍
PBR:(連) 1.89倍
≪2018/02/13時点≫
インテージホールディングスは日本で唯一、消費・販売の量パネル調査網を持つ市場調査・マーケティングリサーチを手掛ける企業だ。インテージホールディングスも東芝テックが受託した、経産省・NEDOの電子レシートの標準策定実証実験にシステム協力として参画する企業の一つである。
インテージはマーケティングリサーチを手掛ける企業なので、今回の電子レシート実証実験においてもデータの分析や、実証実験参加者へのアンケートなどが主な役割となる。
また電子レシートが今後、一般化されていけば、インテージが電子レシートのデータ分析サービスなどを始めることも容易なのではないだろうか。
インテージHDの時価総額規模はそこまで小粒ではないものの値動きが重いというほどでもないだろう。こちらも電子レシート関連銘柄の一角として注目だ。
電子レシート関連銘柄 本命株 東京エレクトロン デバイス
時価総額:23,022百万円
PER:(連) 18.55倍
PBR:(連) 0.94倍
≪2018/02/13時点≫
東京エレクトロン デバイスも電子レシート関連銘柄として注目しておきたい。東京エレクトロン デバイスは、東芝テックが受託した、経産省・NEDOの電子レシートの標準策定実証実験にクラウド/IoT分野において協力する企業の一つ。こちらも電子レシート関連銘柄として注目しておくべき銘柄だ。
なお、同じく経産省・NEDOの電子レシートの標準策定実証実験にクラウド/IoT分野において協力する企業「日本ユニシス」にも注目。ただ日本ユニシスは少し時価総額規模が大きめなので、値動き妙味の観点では東京エレクトロンのほうが面白そうだ。
電子レシート関連銘柄 本命株 LINE
時価総額:1,018,381百万円
PER:---倍
PBR:(連) 5.48倍
≪2018/02/13時点≫
スマホ向けのメッセンジャーアプリでお馴染みのLINEも電子レシート関連銘柄の一角として注目だ。
LINEは東芝テックが受託した、経産省・NEDOの電子レシートの標準策定実証実験にスマホアプリ連携の分野で協力する企業の一つ。こちらも電子レシート関連銘柄として注目しておくべき銘柄と言えるだろう。
ただしLINEは時価総額規模が大きく、短期スタンスでは値動き妙味の面で少し面白みに欠けると言えるだろう。中長期スタンスが前提の銘柄だ。
電子レシート関連銘柄 本命株 マネーフォワード
時価総額:65,402百万円
PER:(連) ---倍
PBR:(連) 16.38倍
≪2018/02/13時点≫
個人向け家計簿アプリを手掛けるマネーフォワードも電子レシート関連銘柄の一角として注目。マネーフォワードもLINEと同じく、東芝テックが受託した、経産省・NEDOの電子レシートの標準策定実証実験にスマホアプリ連携の分野で協力する企業の一つだ。
スマートレシートでは家計簿アプリ「マネーフォワード」と連携することができるので、本命視する見方もありそうな銘柄だ。
マネーフォワードも小粒銘柄とはいえないが、LINEに比べるとかなり時価総額規模は小さい。短期的な値動きの面でもこちらは面白みがありそうだ。
電子レシート関連銘柄 出遅れ株 エイジア
時価総額:6,237百万円
PER:(連) 24.60倍
PBR:(連) 3.85倍
≪2018/02/13時点≫
エイジアは今回、東芝テックが受託した電子レシートの実証実験には参画していないが、メールを利用したクラウド型販売支援ソフトを手掛ける銘柄で、電子レシートメール送信サービスも手掛けているため、関連銘柄の一角として注目される可能性はありそうだ。
エイジアは時価総額規模も小粒で値動き妙味もある。電子レシート関連銘柄の出遅れ株として注目か?!
電子レシート関連銘柄 出遅れ株 アドウェイズ
時価総額:19,586百万円
PER:(連) 82.92倍
PBR:(連) 1.70倍
≪2018/02/13時点≫
アフィリエイト広告大手のアドウェイズも電子レシート関連銘柄の出遅れ株として注目か。アドウェイズも東芝テックが受託した電子レシートの実証実験には参画していないが電子レシートシステムを手掛けるログノート(非上場)に出資することから関連銘柄として注目される可能性がある。
またアドウェイズと同じくログノートに出資する企業としてサイバーエージェントにも注目だ。
電子レシート関連銘柄 出遅れ株 ALBERT
時価総額:4,160百万円
PER:(単) ---倍
PBR:(単) 4.59倍
≪2018/02/13時点≫
人工知能(AI)関連銘柄としても注目されるALBERTは電子レシート関連銘柄の出遅れ株としても注目すべきか。ALBERTはビッグデータを活用した販促分析が主力の企業なので、今後電子レシートが一般化すれば、これを分析し販促に活かすサービスができそうだ。AI関連銘柄でもあるので、電子レシートにAIを絡ませれば、より精度の高い分析もできるのではないだろうか。
なお、ALBERTは時価総額規模も小粒で次世代テクノロジーのテーマ性も豊富。間接的ではあるがこちらも電子レシート関連銘柄の出遅れ株として注目だ。
電子レシート関連銘柄 出遅れ株 マクロミル
時価総額:105,572百万円
PER:(連) 21.37倍
PBR:(連) 4.60倍
≪2018/02/13時点≫
マクロミルも東芝テックが受託した電子レシートの実証実験には参画していないが、マーケティングリサーチでインテージHDと並んで首位を誇る企業であり、電子レシートの分析を活かせる企業の一つと言えるのではないだろうか。
すでにマクロミルは消費者購買履歴データ「QPR」を提供しており、電子レシート分析を活かせる土壌はあると言えそうだ。こちらも電子レシート関連の出遅れ株として注目だ。
電子レシート関連銘柄 出遅れ株 アイドママーケティングコミュニケーション
時価総額:9,315百万円
PER:(単) 15.02倍
PBR:(単) 2.78倍
≪2018/02/13時点≫
アイドママーケティングコミュニケーションもマーケティング分析やプロモーションの提案などを手掛ける企業で、こちらも電子レシート普及がビジネスチャンスになり得る銘柄の一角と言えるだろう。電子レシート関連銘柄のダークホースとして覚えておきたい。
電子レシート関連銘柄 まとめ
経産省とNEDOによる電子レシートのデータフォーマット標準策定が固まり、今後電子レシートが一般化されていけば、市場規模はなかなか大きくなりそうだ。なにしろレジを使用する小売店など無数にある。まずは大企業から普及していくだろうが、いずれは小さな小売店にも普及していく可能性はある。
株式市場においても電子レシート関連銘柄は無視できないテーマ株となる可能性がある。本命株・出遅れ株 一覧はしっかりと把握しておくべきと言えるだろう。