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2017年10月08日、神戸製鋼所がアルミ・銅性部材の一部で性能データを改ざんしていた問題が報じられた。
この問題は非常に大きな問題となる可能性を秘めている。神戸製鋼所は性能データを改ざんした製品を200社以上に出荷しており、その中にはトヨタやマツダ、日産といった日本の名だたる自動車メーカーも含まれる。自動車だけでなく、航空機・鉄道などにも採用されている可能性もあるようだ。
この性能データを改ざんした製品を採用した自動車・航空機・鉄道などで安全性が損なわれているものがあれば、大規模なリコール問題にも発展しかねない。
かなり深刻な問題であり、神戸製鋼所は報道のあった翌日以降は大きく売られ、株価を落としている。神戸製鋼所の信用を大きく損なう問題が発覚し、神戸製鋼所が手掛ける製品の代替需要が発生する可能性に注目が集まる。
このページでは神戸製鋼所の代替需要銘柄について、本命株・出遅れ株 一覧を詳しくわかりやすくまとめていく。
神戸製鋼所の代替需要銘柄とは
神戸製鋼所の代替需要銘柄とは、神戸製鋼所が一部のアルミ・銅製品で性能データを改ざんしていた問題で大きく信用を損なったことにより、その代替需要が発生する思惑のある銘柄の総称である。
神戸製鋼所で新たに鉄鋼製品でも不正が報じられる【2017年10月13日(金)追記】
神戸製鋼所の件は連日ニュースで報じられているが、ここで新たな不正が発覚したようだ。先日、報じられていたのは神戸製鋼所の「アルミ製品」「銅製品」の性能データ改ざんだが、今度は新たに鉄鋼製品でもデータ不正が行われていたことが報じられた。このことで13日午後に神戸製鋼所は会見を開いたようだ。
まだまだ神戸製鋼所のデータ改ざん問題は長引く可能性があるな。また、新たに鉄鋼製品においても不正が発覚したため鉄鋼関連の銘柄も神戸製鋼所の代替需要銘柄として注目される可能性がある。その点も目を配っておこう。
神戸製鋼所の代替需要銘柄 一覧
とりいそぎはこんなところだろうか？他にもあれば追記していく。
- 5741 ＵＡＣＪ
- 5702 大紀アルミニウム工業所
- 5703 日本軽金属ホールディングス
- 5852 アーレスティ
- 6479 ミネベアミツミ
- 9972 アルテック
- 4208 宇部興産
- 5401 新日鐵住金
- 5411 ジェイ エフ イー ホールディングス
- 5304 ＳＥＣカーボン
- 5986 モリテック スチール
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神戸製鋼所の代替需要銘柄 本命株・出遅れ株
それでは神戸製鋼所の代替需要銘柄のなかでも特に本命視されそうな銘柄をピックアップしていこう。出遅れ銘柄などもあれば追記していくつもりだ。なお、この項目は当方の主観を含む内容のため、参考までに願う。
ＵＡＣＪ
時価総額：160,691百万円
PER：(連) 9.44倍
PBR：(連) 0.86倍
≪2017/10/11時点≫
神戸製鋼所の代替需要銘柄としてまず、名前が上がるのはＵＡＣＪではないだろうか。ＵＡＣＪは13年10月に古河スカイと住友軽金属が合併してできた企業。アルミ圧延能力で世界３位の銘柄だ。同社主力のアルミ圧延事業は自動車分野・建築分野・半導体製造装置向けも好調。
神戸製鋼所の性能データ改ざんがアルミ製品を含むことから、アルミが主力の同社に代替需要の思惑から注目が集まっている。
時価総額がやや重めなので、値動きは少し鈍いかもしれないが注目だ。
大紀アルミニウム工業所
時価総額：37,216百万円
PER：(連) 9.63倍
PBR：(連) 1.29倍
≪2017/10/11時点≫
大紀アルミニウム工業所も神戸製鋼所の代替需要思惑銘柄として注目しておきたい。大紀アルミニウム工業所はアルミ２次合金地金の国内トップ企業であり、こちらも神戸製鋼所のデータ改ざんの件で、代替需要が発生するのではないか？との思惑があるようだ。
大紀アルミニウム工業所は時価総額規模も大きくないので短期資金が集まる可能性にも注目したい。
日本軽金属ホールディングス
時価総額：212,639百万円
PER：(連) 11.80倍
PBR：(連) 1.32倍
≪2017/10/11時点≫
日本軽金属ホールディングスも神戸製鋼所の代替需要思惑銘柄として注目だ。日本軽金属ホールディングスは圧延、加工、化成品までのアルミ総合メーカー。こちらもアルミ関連銘柄ということで、高米製鋼所の代替需要の思惑から注目が集まる。
日本軽金属ホールディングスは時価総額規模としては少し重め。値動きは少し重いかもしれない。
【2017年10月13日(金)追記】
モリテック スチール
時価総額：14,798百万円
PER：(連) 27.22倍
PBR：(連) 1.15倍
≪2017/10/13時点≫
モリテック スチールも神戸製鋼所の代替需要銘柄の一角として注目しておきたい。モリテック スチールは板金加工品大手で自動車向けが中心の銘柄。神戸製鋼所が新たに「鉄鋼製品」でも不正が行われていたことが発覚したことにより思惑的人気を集めているようにみえる。
また、モリテック スチールはＥＶ(電気自動車)の充電器を手掛けており、ＥＶ関連銘柄としても注目される銘柄なのでその点にも注目だ。
モリテック スチールは時価総額の規模も小さく値動きも軽い。ＥＶ関連というテーマ性に加え、神戸製鋼所の代替需要という思惑も刺激材料になれば面白そうだ。
神戸製鋼所の代替需要銘柄 まとめ
神戸製鋼所の性能データ改ざん問題はけっこう長引く可能性もありそうだ。神戸製鋼所の代替需要が発生する銘柄もしばらくは注目される可能性がありそうだ。引き続き注目しておきたい。
